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    元スレ妹「兄貴好きぃ!! 大好きぃ!!」

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    1 :


    「兄貴なんか嫌い!! 大嫌い!!」

    「悪かったって、何もそんなに怒ることないだろ......」

    「うるさい!! いいからさっさと消えろ!!」

    「分かったから押すな」

    「兄貴の馬鹿!!」バタン

    「......はぁ、またやっちまった」

    「しっかし嫌われてんなー。部屋にも入れてくれないか......」

    「俺、妹に何か悪いことしたっけか? してないよな?」

    「昔は兄ちゃんって俺にすり寄ってきて可愛いかったのに」

    「はぁ、思春期なのかなぁ......」スタスタ

    SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1390704762

    3 = 1 :


    「......」パクパク

    「......」モグモグ チラッ

    「なに?」ギロ

    「いや何でも.....」

    「だったらこっち見んなクソ兄貴」

    「す、すまん......」

    「ふん!!」

    「(まだご立腹だな......無くした下着がどこにあるか聞きたいから
      部屋に入ろうとしただけなのに......)」

    ーはぁ? 兄貴の下着なんて知るわけないじゃん!! 自業自得でしょ!!ー

    「(なんて言われ、部屋にすら入れず......門前払い
      妹からは邪険にされている。それにしても......)」

    「はいお父さんアーン!!」

    「おお、ありがとう。アーン......いや~母さんの飯は美味しいよ!!」

    「本当!? ふふ、嬉しいわぁ~」

    「(こっちは相変わらずだな......夫婦仲が良いのはいいんだが......)」

    「(こうも見せつけられると、なんだか申し訳ない気が募って仕方ない)」

    4 = 1 :


    「ごちそうさま」

    「あら? もういいの?」

    「いらない。それに今日は日直だから早く行かないと」

    「そ、そう?」

    「行ってきます」

    「気をつけていくんだぞ」

    「うん」ガチャ 

    「あ、妹」

    「......なに?」

    「い、いってらっしゃい」

    「......ふん」バタン

    5 = 1 :


    「つ、冷たい......」

    「あらあら、相変わらずねぇ」

    「俺、何かやらかしたかな?」

    「なに、今年から高校一年生なんだ、新しい環境で少し戸惑って
      いるだけだろう。学校ではどうなんだ?」

    「たまにすれ違う時に声掛けるけど、スルーされる
      友達も出来たみたいだし、先生と話しているところ見ると戸惑っているようには......」

    「単に鬱陶しいだけかも」

    「たしかに......話しかけんなとか、ついてくるなとか言われた」

    「はっは、まぁ、これ以上嫌われないように頑張れ」

    「そうだな、じゃ俺も行ってくる」

    「あ、今日パートで遅くなるから夜は適当に食べててね」

    「俺も今日は遅くなる。そうだ母さん
      パート終わったら二人で飲みにいかないか? 二人きりで......」

    「お父さん.....。兄!! 今日は遅くなるから!!」

    「はいはい、どうぞどうぞ......」

    6 = 1 :


    「はぁ......あれ? 溜め息出ちまった......」

    「朝から憂鬱だな......ちょっと時間も押してるし」

    「このまま行けば遅刻確定......ショートカットするか......」

    タッタッタッタッタ

    「よっと、ここの公園突っ切ればすぐだ」

    「(そういや、昔はここで妹と遊んでたんだよな)」

    「(すべり台とかしてたっけ。あとジャングルジムで妹が
      一番高い所に登って降りられなくて......)」

    「(あの時は泣きながら俺にしがみついてたな......
      元気にさせようとブランコを押してあげたり、鉄棒で逆上がりの練習したり......)」

    「(ま、今はツンツンな妹だけど......)」

    ポッ ポッー

    「ん? 鳩? 怪我してるじゃん」

    クックッ

    「カラスにでもやられたか? よし
      これも何かの縁だ。近くに動物病院あるから連れてってやる」

    ポッー クックッ

    「まぁ、遅刻は確定だけどな」

    7 = 1 :


    ーーーーーーー

    ~学校~

    「おう、遅刻の遅刻。大遅刻だねぇ。兄ぃ~」

    「色々あったんだよ」

    「たしかに遅刻したわりには、どこか表情が晴れ晴れとしてるね」

    「ちょっとした善行をしたのさ」

    「情けは人のためならず。あとから自分に返ってくるかもね」

    「なんなら、現在進行形で困ってるから助けて欲しいよ」

    「兄お困り中?」

    「うん」

    「詳しく聞こうじゃないかぁ!!」

    「遠慮」

    「むぅ、理由!!」

    「お前に聞いても駄目な気がする」

    「友達じゃないか!!」

    「でもなぁ~」

    「話しちゃえよブラザー!!」

    「まぁ、ブラザー的な問題が......」

    「わぉ!! 興味津々!!」

    8 = 1 :


    「やっぱり食いつくか」

    「兄にはたしか妹ちゃんがいるよね」

    「うん、でその妹について悩みが......」

    「ほうほう」

    ーーーーーー
    ーーーー
    ーー

    「というわけだ」

    「ほっほう、妹ちゃんがツンツンしてると」

    「特に悪いこともしてないから、嫌われる理由が分からなくて......」

    「ふーん......」

    9 = 1 :


    「不思議だね」

    「そうだよな」

    「でもそうなら絶対、嫌われてるはずないよ?」

    「そうか?」

    「これは私の持論だけど」

    「うん」

    「自分の兄が好きな妹は、大体ツンな傾向に走るんだよ」

    「は?」

    「要するに、兄の妹は超ブラコンなんだよ」

    10 :

    ぇ?

    12 :

    んなことねぇだろ

    13 = 1 :


    「んなバカな」

    「分からないよー? 表面では兄を嫌ってるように見せて
      内心はお兄ちゃん好きぃ!! とか言ってるかもよ?」

    「そんな妹いるわけ......ああ、いたわ目の前に......」

    「でも私は最初から好感度MAXだったもんね~」 

    「はいはい、だがな女、お前みたいな奴だけが全てじゃない」

    「疑うねぇ~なら調べてみる?」

    「え?」

    「妹ちゃんが超ブラコンかをね?」

    「どうやって?」

    「部屋に入れば手掛かりあるはずだよ」

    「残念、妹の部屋には鍵が掛かっているから無理」

    「つまりよっぽど入れたくない......これは脈ありだよ兄!!」

    「そんな兄の先を見届けたいね!! だからこれを進呈!!」

    「え? なにこれ、針金?」

    「これで妹ちゃんの部屋鍵を開けるんだ!!」

    「なんでこんなの持ってんの?」

    「愛するお兄さんの部屋を開けるためだよ!!」

    「鍵閉められてるだろそれ」

    「障害は大きいほど、愛は燃え上がるのだよ!!」

    「はぁ......まぁ、使ってみるよ」

    「健闘を祈る!!」

    14 = 1 :


    ~帰り道~

    「とは言ったが......本当に使えるのかこれ?」

    「(たしかに気になっているのは事実
      しかし、これは妹がブラコンという仮定の話しで成り立つ行為)」

    「(もし普通に俺のことが嫌いだったら......やばい俺が傷つく......)」

    「(......まぁ、見るだけならいいだろ
      今日は妹も部活で遅くなるだろうし)」

    「そうと決まればさっそく家に帰ってたしかめる!!」

    15 = 1 :


    ーーーーーー
    ーーーー
    ーー

    ~妹の部屋前~

    「......なんか緊張してきた」

    「しかし、ここで確かめないと後悔する!!」

    「いざ!! この針金で!!」

    「......なんか頼りないが......そりゃ」スッ






    カチャ

    「(!!! 開いた)」

    16 = 1 :


    「(すげぇ、こんなすんなり......!!)」

    「(......い、妹の部屋へ。久しぶりだな......)」

    「(やばい、なんかドキドキする......)」

    「(中はどうなってるんだ?)」

    「お、おじゃましま......す?」

    「パッと見は......女の子らしい部屋だな......」

    「なんかないかな? あんまり物色するとばれるから......慎重に」

    「ん? これ......アルバム?」

    ペラ

    「!!?」

    「な、なんで......」ペラペラ

    「俺の写真......全部が俺の......」

    「う、うそ......」

    17 :

    ちょっと病んでるくらいにブラコンだとなおいい

    19 :

    書き取りの練習かな(白目)

    20 = 1 :


    「............」パタン

    「そ、そうか......」

    「と、とりあえず嫌われてはいないと......」

    「......良かった」

    「(でも、妹にはもう少し素直になってほしいな)」

    「(話しかけんなとか、近づくなとか言われたけど)」

    「(俺は最低限、妹とは話していた
       嫌われたくないから必要最低限。でも......)」

    「(これだけ慕ってくれてるなら......無視したらどうなるだろう?)」 

    「(一切話しかけず、構うことなく、返事もしない)」

    「行ってらっしゃいも、おかえりも、ありがとうも言わないで無視したら......)」

    「......くははははは(ちょっと楽しそうだなぁ)」

    21 = 1 :

    休憩 

    25 :

    ちょっぴりどころかかなり病んでいるな
    だがそれがいい

    26 :

    兄貴のことが嫌いすぎて危険な行動に出ちゃいそうだから自分に暗示を掛けようとしてるんだな

    27 :

    一瞬出てきた男はなんなんだ

    28 = 23 :

    >>27
    確認したらワロタ

    29 :

    ちくわ大明神だろ

    30 = 1 :


    ーーーーーー
    ーーーー
    ーー

    「ただいまー」

    シーン

    「......あれ? 何時もなら......」スタスタ

    「ただいまー」ガチャ

    「............」

    「なんだ、いたんじゃん。兄貴お腹減ったご飯」

    「......」

    「ん......兄貴!! 返事くらいしろ!!」

    「......」スタスタ

    「おい!! まてクソ兄貴!!」ガシッ

    「!!」パシィ

    「!? え......?」

    「自分のことは、自分でしろ」

    「ぁ......」

    「......」スタスタ

    「な、何だよ......いきなり、何なんだよ」

    31 = 1 :


    ~兄の部屋~

    「うぁ......やっちまった~」

    「(手を振り払った時の妹の悲しそうな顔が......)」

    「(アイツ飯作れるかな?)」

    「(いやここで俺が折れたら意味がない
      しばらくこのままの調子でいこう)」

    「(でも本当にあれはびびったな......嫌われてるどころか
       好感度MAXだったし。まぁ、嬉しいよな......けど......)」

    「(俺、妹のことなーんも知らなかったな......
       そうだよな、部屋に入るなって言われたの中1の時だし)」

    「(つまりあれか、そのときから俺のこと......)」

    「(ずっと......)」

    「(......)」

    「(まいったな......女の予想的中したよ......)」

    プルルルル

    「!! 誰だ?」

    <明日帰るね by両親>

    「......はぁ、本当に仲いいな」

    32 = 1 :


    ~翌日~


    「......ふぁ、今日は学校休みだ~」ガチャ

    「......ぁ」ガチャ

    「(......あ、妹。そういや昨日飯食ったのか?)」

    「おい」

    「ふぁ~(まぁ、今はいいや)」

    「おい!! シカトすんな!!」

    「......」

    「な、なんか言えよ!! いつも喋ってるだろ!!」

    「......妹」

    「な、何だよ......」

    「......(......こんな口悪いのに裏では)」

    「じ、ジロジロ見るな!! 気持ち悪い!!」

    「(そうだな......デレてくれないかな~)」

    「何だよいきなり無口になって......」

    33 = 1 :


    「妹」ナデナデ

    「うひゃ!? な......な!?」 

    「(いかん!! つい手が勝手に......無視するはずが......)」

    「く、クソ兄貴!! 頭撫でるな!!」

    「......(ここは何も言わずに、去ろう)」スタスタ

    「あ......おい!!」

    「く、くそ!! わけわかんないってば......」

    ーーーーーー
    ーーーー
    ーー

    「さて、今日は休日。妹は部活、家には俺一人」

    「なので昨日に続いて妹の部屋を漁る」

    「なんとかして妹がデレてくれる手掛かりを見つける」

    「では、いざ潜入」

    34 = 1 :


    「鍵はこれで開けて......おじゃまー」

    「よし今日はタンスから......うお!?」

    「俺が探してた下着......たく何が自業自得だよ」

    「次はクローゼット......は普通だな」

    「べットの下は......おう、兄妹物のエロ同人......」

    「机は昨日調べたから......お?」

    「ノート、昨日はなかった色だ......。!! 日記か!!」

    「どれどれ......」

    35 = 1 :


    ○月○日 

    兄貴好き大好き
    いつも私を気遣ってくれる兄貴好き、大好き
    今日も兄貴の声録音しちゃった!! 兄貴は鈍感だから気づいていない

    「......なんだと」ペラ

    ○月△日

    部活から帰ると、リビングで兄貴が寝ていた
    とっても気持ちよさそうに眠っていた
    眠っている顔がカッコ良かったから、その似顔絵を描いてみた

    我ながらいい出来に仕上がった

    「......へ、へー」ペラ

    ○月□日

    兄貴はこんな私を怒らない
    それが凄く嬉しい!! 兄貴大好き!!
    でも兄貴の前ではそんなこと恥ずかしくて言えない
    けれど、そろそろ我慢の限界でもある

    兄貴好き大好き愛してる

    ずっとそばにいて、キスして、抱きしめて

    ......こんなこと言ったら嫌われちゃうよね? いや、もう嫌われてるよね


    「妹......そうか、そういうことか......」

    「......」ボチボチ

    「あ、もしもし。女? ちょっと頼みがあるんだが」

    36 = 1 :


    ーーーーーー
    ーーーー
    ーー

    ~午後~

    「ただいまー」

    「......あにき?」

    「またシカト? くぅ......!!」ドスドス

    「おい!! クソあに......き」バン

    「......」スヤスヤ

    「ね、寝てる......」

    「......」

    「クソ兄貴~ 馬鹿兄貴~ アホ兄貴~ 」ツンツン

    「......起きないな?」

    「......起きて、ないよな?」ゴクリ

    「......大丈夫......!!」

    「......あ、あにき/// んん///」チュ

    「......ん~ ぷはぁ/// あにき/// 好き大好きぃ///」スリスリ

    37 = 1 :

    今日は投下終了。<男>は誤爆です

    39 :


    パンツ脱いだ

    41 :

    これ兄襲われるんじゃね

    42 :

    乙 頑張って書いてくれ

    44 :

    >>39
    今日は履いとけ

    45 :

    も少し投下してほしい

    超期待してっから

    46 = 1 :


    「はむ、ちゅる......ちゅ/// ぷぁ/// へへ/// あにきの唇も~らい///」

    「一週間ぶりだよね。まぁ、あにきは寝てるから分からないか」

    「それよりあにき~今日部活で褒められたんだ~」

    「ほら、私美術部だろ? 私の描いた絵が県で入選したんだ~」

    「しかもその絵が......あにきの似顔絵なんだ!!
      題名は<ひだまりのお昼寝>っていうんだ凄いだろ~?」

    「あにきのこと一生懸命描いたんだからな?
      あにきカッコ良いから大変だったけど」

    「......なぁあにき」ギュウ

    「どうして私のこと無視したんだ?」

    「どうして撫でてくれたの?」

    「あにきは私のこと嫌い? それとも好き? どっち?」

    「私は......好き....../// 大好き///」

    47 = 38 :

    書いてくれるとかやるじゃん
    マジでありがとう…

    48 :

    昂ぶってまいりました

    49 :

    wktkが止まらない

    50 :

    ああ^~たまらねえぜ


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