私的良スレ書庫
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元スレ美穂子「京太郎くん!」京太郎「……美穂子姉」
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――――――――――
「……行ってしまいましたね」
時は少し前後し、京太郎が電話のために出て行った後、和がぽつりと言葉をもらした。
「そうだね。これで京ちゃんもすっきりできるといいんだけど」
「……本当によかったんですか?」
「えっ?」
「私は……本音を言うなら止めてやりたかったです。……すいません、こんなこと言って」
「いいんだよ、和ちゃん。私だってそうだもの。
ただ、私は京ちゃんのために言ったことだから、後悔なんてしてないんだから」
「咲さん……辛かったら、我慢しなくてもいいんですよ」
「そんな、我慢、なん、てっ……うっ、ううっ……」
和の言葉が引き金となったのか、咲もまた涙を止められずに和へともたれかかった。
(……なんというか、引きこもごもじゃのう)
そんな風にまこが全ての元凶を見つめている折、優希が会場から戻ってきた。
「ただいま帰ったじぇ!あの銀髪のねーちゃん強いじょ……ってあれ?どしたの?」
「ああ、まあ今は気にしないでいいわ。はいこれ、須賀くんのタコス」
「おう!やっぱ京太郎のタコスは最高だじぇ!」
先程までの経緯を知らぬまま呑気にタコスを頬張る姿に仕方ないとはいえ久は内心で滑稽さを感じてしまい申し訳ない気持ちになった。
「優希、私から指示することが一つだけあるわ」
「何だじぇ?」
「次の半荘、下手に動かないでいいわ。いや、むしろ余程の好形でない限りは動かないで」
「え、それじゃああのねーちゃんにやられっぱなしになっちゃうじぇ?」
「気持ちはわかるけど今は我慢して。敵はきっと取ってくれるわ」
「??」
久のこれまでにない真剣な表情に、釈然とはしないものの優希は了解の意を示し会場へと戻った。
「……行ってしまいましたね」
時は少し前後し、京太郎が電話のために出て行った後、和がぽつりと言葉をもらした。
「そうだね。これで京ちゃんもすっきりできるといいんだけど」
「……本当によかったんですか?」
「えっ?」
「私は……本音を言うなら止めてやりたかったです。……すいません、こんなこと言って」
「いいんだよ、和ちゃん。私だってそうだもの。
ただ、私は京ちゃんのために言ったことだから、後悔なんてしてないんだから」
「咲さん……辛かったら、我慢しなくてもいいんですよ」
「そんな、我慢、なん、てっ……うっ、ううっ……」
和の言葉が引き金となったのか、咲もまた涙を止められずに和へともたれかかった。
(……なんというか、引きこもごもじゃのう)
そんな風にまこが全ての元凶を見つめている折、優希が会場から戻ってきた。
「ただいま帰ったじぇ!あの銀髪のねーちゃん強いじょ……ってあれ?どしたの?」
「ああ、まあ今は気にしないでいいわ。はいこれ、須賀くんのタコス」
「おう!やっぱ京太郎のタコスは最高だじぇ!」
先程までの経緯を知らぬまま呑気にタコスを頬張る姿に仕方ないとはいえ久は内心で滑稽さを感じてしまい申し訳ない気持ちになった。
「優希、私から指示することが一つだけあるわ」
「何だじぇ?」
「次の半荘、下手に動かないでいいわ。いや、むしろ余程の好形でない限りは動かないで」
「え、それじゃああのねーちゃんにやられっぱなしになっちゃうじぇ?」
「気持ちはわかるけど今は我慢して。敵はきっと取ってくれるわ」
「??」
久のこれまでにない真剣な表情に、釈然とはしないものの優希は了解の意を示し会場へと戻った。
――――――――――
(起家か。しかし風越があんなんじゃ張り合いがないな。
もっと骨があるもんだと期待していたが……)
龍門渕の先鋒、井上純は圧倒的大差をつけて終了した前半戦を思い返し、一つ深呼吸をして配牌を見やる。
(しかし……あの風越の、もう右目どころか両目とも閉じてやがる。勝負を捨てでもしてんのか?)
その印象が大間違いだったという事に純が気付かされるのには、1順も必要としていなかった。
自分の順目が来た時におもむろに両目を開眼し牌を引き――そのまま手牌のすぐ手前へと叩きつけた。
「え?」
「ツモ。地和。8000、16000です」
「なっ――!?」
一瞬で親が吹っ飛んだ挙句痛すぎる親っかぶりまで被り、同時に満月の衣を見た時――いやそれ以上の戦慄が純を襲った。
「運がいいわね。私、今とっても気分がいいの」
そんな台詞を口に出しながらペロリと舌なめずりする美穂子にはもはや先程の曇天のような心境は微塵も感じ取れなかった。
……これが、後に彼女が"神の左眼、悪魔の右眼"と異名付けられる発端となる試合となった。
(起家か。しかし風越があんなんじゃ張り合いがないな。
もっと骨があるもんだと期待していたが……)
龍門渕の先鋒、井上純は圧倒的大差をつけて終了した前半戦を思い返し、一つ深呼吸をして配牌を見やる。
(しかし……あの風越の、もう右目どころか両目とも閉じてやがる。勝負を捨てでもしてんのか?)
その印象が大間違いだったという事に純が気付かされるのには、1順も必要としていなかった。
自分の順目が来た時におもむろに両目を開眼し牌を引き――そのまま手牌のすぐ手前へと叩きつけた。
「え?」
「ツモ。地和。8000、16000です」
「なっ――!?」
一瞬で親が吹っ飛んだ挙句痛すぎる親っかぶりまで被り、同時に満月の衣を見た時――いやそれ以上の戦慄が純を襲った。
「運がいいわね。私、今とっても気分がいいの」
そんな台詞を口に出しながらペロリと舌なめずりする美穂子にはもはや先程の曇天のような心境は微塵も感じ取れなかった。
……これが、後に彼女が"神の左眼、悪魔の右眼"と異名付けられる発端となる試合となった。
いよいよ!「総取り」の時が来た…
という訳で本日の投下終了です
そして一区切りついたので鳥出しますね
という訳で本日の投下終了です
そして一区切りついたので鳥出しますね
乙
いきなり県大会までキンクリしてどっか見逃してたかと思ったわ
いきなり県大会までキンクリしてどっか見逃してたかと思ったわ
ああやっぱ抜けたと思うよね(´・ω・`)
一応途中咲さんとイチャイチャする過程も考えてあったんだけどその間キャプテン曇りっぱなしで俺が耐えられなかったのよ
一応途中咲さんとイチャイチャする過程も考えてあったんだけどその間キャプテン曇りっぱなしで俺が耐えられなかったのよ
乙、盛り上がってきたね
でも地和ありだったっけ?
まぁ無けりゃ一巡目に役満ツモも今のキャプテンは殺ってくれそうだね
でも地和ありだったっけ?
まぁ無けりゃ一巡目に役満ツモも今のキャプテンは殺ってくれそうだね
>>260
地和はローカルじゃないぞ、レンホーと間違えてないか?
地和はローカルじゃないぞ、レンホーと間違えてないか?
なんか皆さん困惑してるみたいですけど続けていいんでしょうかね
前回までの経緯まで書こうとしたらさらに2,3ヶ月かかるのでとっととイチャイチャに持って行きたんじゃよ
今日書けるかどうかは微妙なんですけど
前回までの経緯まで書こうとしたらさらに2,3ヶ月かかるのでとっととイチャイチャに持って行きたんじゃよ
今日書けるかどうかは微妙なんですけど
咲一期の一挙放送見てたら改めて百合百合しすぎててなんか萎縮してしまった
キャプテンやっぱり上埜さん上埜さん言いすぎワロタ……ワロタ……
とりあえず今日は書けぬので報告だけ
キャプテンやっぱり上埜さん上埜さん言いすぎワロタ……ワロタ……
とりあえず今日は書けぬので報告だけ
アニメは百合豚向けにレズ成分増量されてるからな
こっちは可愛い女の子が麻雀で上目指して日夜頑張る的なの見れればそれでいいってのに
こっちは可愛い女の子が麻雀で上目指して日夜頑張る的なの見れればそれでいいってのに
※咲は麻雀漫画です。百合漫画ではありません。
クランプ作品の恋愛要素を凄くマイルドにした程度のもんなんだけどな、原作で含有されてるのは
リッツが百合好きなのとちょうど百合人気が高まった時期に重なって過剰になったのだと思われる
しかし初期から原作咲読んでる人間は百合なぞ特に求めてはいない
クランプ作品の恋愛要素を凄くマイルドにした程度のもんなんだけどな、原作で含有されてるのは
リッツが百合好きなのとちょうど百合人気が高まった時期に重なって過剰になったのだと思われる
しかし初期から原作咲読んでる人間は百合なぞ特に求めてはいない
麻雀漫画ってだいたいインフレして超能力漫画になるしな。
咲の場合は最初から超能力だし、それにしても麻雀らしい読みの描写なすぎと思うが。
キャップの試合は比較的麻雀してるほうだよね。長野大会決勝みたいな麻雀やってる人なら当たり前レベルの壁の理論だったりはするが
咲の場合は最初から超能力だし、それにしても麻雀らしい読みの描写なすぎと思うが。
キャップの試合は比較的麻雀してるほうだよね。長野大会決勝みたいな麻雀やってる人なら当たり前レベルの壁の理論だったりはするが
休日出勤だったり結婚式に出てたりでなかなか思うように時間が取れんでして……
1レス刻みとかするのもあれだしちょこちょこ書き溜めしてくしかないですかねぇ
1レス刻みとかするのもあれだしちょこちょこ書き溜めしてくしかないですかねぇ
生存報告してくれるだけ、ガン放置よりも何倍もありがたい。
ゆっくり書き溜めておくれ
ゆっくり書き溜めておくれ
結局正月休み明けるまで全然筆が進まなかったスカポンタンです
なんか京キャプの同人誌が冬コミに出てたと聞いてグギギとなっていたりもします、委託はよ
んでちょっとリハビリに短編書いていいっすかね
なんか京キャプの同人誌が冬コミに出てたと聞いてグギギとなっていたりもします、委託はよ
んでちょっとリハビリに短編書いていいっすかね
「隣、入るわよ」
「ん」
まるで長年連れ添った夫婦のように、京太郎は声の主を見やると共にこくりと会釈した。
その女性ーー美穂子もそれを決まりきった事かのように京太郎の座るこたつの隣に収まる。
前も横も十二分に空いているのに、だ。
「ちょっと狭いかしら…」
「そう思うなら退こうか?」
「もう、意地悪」
予定調和丸出しのバカップルなやり取りを重ねながら、二人は互いにふっと暖かく微笑んだ。
「ん」
まるで長年連れ添った夫婦のように、京太郎は声の主を見やると共にこくりと会釈した。
その女性ーー美穂子もそれを決まりきった事かのように京太郎の座るこたつの隣に収まる。
前も横も十二分に空いているのに、だ。
「ちょっと狭いかしら…」
「そう思うなら退こうか?」
「もう、意地悪」
予定調和丸出しのバカップルなやり取りを重ねながら、二人は互いにふっと暖かく微笑んだ。
「去年も本当にいろんな事があったわね」
「ああ。本当に」
「あなたも今や高校個人戦1位だものね。わたしとしても鼻が大天狗よ」
「こっちにはそっちみたいな化け物がいなかったし」
「もう、駄目よ?女の子をそんな呼び方しちゃ」
そう言いつつ首を京太郎の方へ落とし、京太郎もまた美穂子の肩を包み込むように左手を添えた。
「ああ。本当に」
「あなたも今や高校個人戦1位だものね。わたしとしても鼻が大天狗よ」
「こっちにはそっちみたいな化け物がいなかったし」
「もう、駄目よ?女の子をそんな呼び方しちゃ」
そう言いつつ首を京太郎の方へ落とし、京太郎もまた美穂子の肩を包み込むように左手を添えた。
「でも流石に強かったわね、宮永照さんに辻垣内さんに荒川さんに神代さんーーそして咲ちゃんに」
「県予選の決勝の力が出せればそれでも勝てたかもしれないのに」
「……それは言わないでよ。あんなのは私じゃないわ」
「龍門渕さんみたいなこと言うね」
「そうね……実際、あの彼女とあの私がぶつかったらどうなってたのかしら」
怪獣大決戦ーーと言いかけて京太郎は口をつぐむ。
目の前の彼女が本気で怒った時の素敵な笑顔は割と京太郎としてもトラウマなのだ。
「県予選の決勝の力が出せればそれでも勝てたかもしれないのに」
「……それは言わないでよ。あんなのは私じゃないわ」
「龍門渕さんみたいなこと言うね」
「そうね……実際、あの彼女とあの私がぶつかったらどうなってたのかしら」
怪獣大決戦ーーと言いかけて京太郎は口をつぐむ。
目の前の彼女が本気で怒った時の素敵な笑顔は割と京太郎としてもトラウマなのだ。
突然プロバイダの接続が落ちた……!?
ごめんなさい一時中断で
ごめんなさい一時中断で
直った
昨日もあったし最近なんか調子悪いな自分のプロバイダ
「さあ。そんなことより、去年は去年今年は今年でしょ」
「なぁんか釈然としないけれど……まあいいわ。はい、みかん」
「ん。ありがと」
京太郎の家にも関わらず、勝手知ったるように美穂子はみかんを取り寄せた。
それもそのはず、事前に「京太郎の世話役」という名目で彼の両親から大体の食材の場所を仰せつかっていたからだ。
無論、それ自体が両親の思惑が透けて見える……というか二人をほっぽり出して外出に行っている時点で京太郎も美穂子も苦笑するしかなかったが。
昨日もあったし最近なんか調子悪いな自分のプロバイダ
「さあ。そんなことより、去年は去年今年は今年でしょ」
「なぁんか釈然としないけれど……まあいいわ。はい、みかん」
「ん。ありがと」
京太郎の家にも関わらず、勝手知ったるように美穂子はみかんを取り寄せた。
それもそのはず、事前に「京太郎の世話役」という名目で彼の両親から大体の食材の場所を仰せつかっていたからだ。
無論、それ自体が両親の思惑が透けて見える……というか二人をほっぽり出して外出に行っている時点で京太郎も美穂子も苦笑するしかなかったが。
「今年もいい年になるね」
?いたみかんを口の中に放り投げて頬張りつつ、京太郎はひとりごとのようにそんな言葉を漏らした。
「あら、ずいぶんはっきりと言い切るじゃない。どうして?」
「聞きたい?」
「その前に、わたしもそんな確信があるの。なんでだと思う?」
「質問を質問で返すとテスト0点になるんだよ」
軽口の後にまるで示し合わせでもしたかのように二人は同時につぶやいた。
「「美穂子(京太郎)と付き合えたから」」
そして向き合うなり唇を重ね、やがて名残惜しそうに離れると、互いの瞳が熱を持って潤みを帯びた。
「みかん味ーーってところかしら。ふふっ」
そんな美穂子の花の咲くような笑顔とともに、二人はさらなる甘い世界へと入っていくのだった。
?いたみかんを口の中に放り投げて頬張りつつ、京太郎はひとりごとのようにそんな言葉を漏らした。
「あら、ずいぶんはっきりと言い切るじゃない。どうして?」
「聞きたい?」
「その前に、わたしもそんな確信があるの。なんでだと思う?」
「質問を質問で返すとテスト0点になるんだよ」
軽口の後にまるで示し合わせでもしたかのように二人は同時につぶやいた。
「「美穂子(京太郎)と付き合えたから」」
そして向き合うなり唇を重ね、やがて名残惜しそうに離れると、互いの瞳が熱を持って潤みを帯びた。
「みかん味ーーってところかしら。ふふっ」
そんな美穂子の花の咲くような笑顔とともに、二人はさらなる甘い世界へと入っていくのだった。
?いた→むいた
山も落ちもないけどカン
おわかりかと思うけど本編の関係性は保持したパラレル扱いです
クリスマスとか振り袖とか誕生日とかバレンタインデーとか書いてみたいこと山積みなんだけど本編進めなきゃいかんのよねぇ
山も落ちもないけどカン
おわかりかと思うけど本編の関係性は保持したパラレル扱いです
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