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    元スレモバP「新しくアイドルプロダクションを作った」

    SS+覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★
    タグ : - アイドルマスター + - モバマス + - ヤンデレ + - 修羅場 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    401 :

    待ってろ

    402 :


     昨日から千秋は少し変わった。情緒不安定だったのが一転して大人しくなり、精神的に幼くなったような気がする。

    「プロデューサー、眠いから肩を借りてもいいかしら?」

    「仮眠室で寝てこい」

     いきなり椅子を隣に持ってきたかと思うと、突然こんなことを言い出す。

     最近の千秋は妙に接触を求めてくる。くっつかれると嫌でも千秋に気を取られて仕事に支障が出るし、何より勘違いしてしまいそうだから必要以上に近づかないでほしいと言うのが本音だ。

    「いや! プロデューサーで寝るの」

     千秋は駄々っ子のように首を振ると、俺の腕にしがみついて静かになった。

     何のために許可を求めてきたんだと内心突っ込みつつ、片手でパソコンを操作し、頑張る。他の事務員からの視線が痛かった。

     社長に告げ口されたら一発アウトな状況だと言うのに、振り払えないでいる俺は相当甘いんだろうなと一人自己嫌悪する。

    403 = 1 :


     それにしても、千秋は一体どうしたのだろうか。

     もしかしたら俺を親のように思っているのかもしれない。千秋から話を聞く限り、ずっと独りで、その上、親とのコミュニケーションすらまともに取れていないらしかった。

     年齢的にはあまり離れてはいないが、そんな環境で育ったのなら年上でそれなりに親しい俺を父親のように慕ってしまうのも無理はない。

     ただ、ずっとこのままでいるわけにはいかない。千秋だって既にそれなりの知名度がある。いつまでもこのままでいいわけがなかった。

     ちらりと、視線をパソコンの画面から左腕に寄り添う千秋へと移す。力強くしがみつき、顔を俺の肩に埋めていた。たまに生暖かい吐息が肩に感じられる。

    「はぁ……」

     アイドルとしての素質は十分だけど、千秋は精神に難がある。何とかなるといいけれど。

    「んぅ……」

     かなり無理のある姿勢だと言うのに、彼女は眠ってしまったらしい。

     美人な上に可愛さも併せ持つのは反則だ。
     

    404 = 1 :

     ★

     それからというものの、千秋の行動はエスカレートしていった。

    「千秋、そろそろ」

    「まだ、仕事まで時間があるわ」

     後部座席に座っている俺の膝の上に、千秋が乗っていた。傍から見たらアイドルに手を出しているプロデューサーの図……洒落にならない。

     しかも豊満な胸を押し付けてくる上に、唇を首筋に押し当ててくるため、非常に不味い。

    「あの、千秋……」

    「嫌」

    「嫌、じゃなくてだな」

    「嫌」

     さっきからずっと、千秋は頑なに離れようとしない。
      

    405 = 1 :

    「もっと髪を撫でてくれるかしら」 

    「はいはい……」

     いきなり構ってちゃんの甘えたがりになった千秋。仕事とかはすこぶる好調で実力は依然伸び続けている。だが、仕事が終わったり、オフになった瞬間こうなってしまう。

     やはり、複雑な家庭環境が原因なのだろうか。今まで、誰にも甘える事ができなかったのは、成長していく上で精神に与える影響が大きすぎるのかもしれない。

    「プロデューサーっていい匂いするわね」

    「別になんもつけてないけど」

    「そういうのじゃなくて、プロデューサーの匂いのこと…………この匂い、とっても好き」

     俺のシャツに頬を擦りつけながら、幸せそうな、柔らかい笑みを彼女は浮かべる。

     ――このままではいずれ取り返しのつかないことになるかもしれない。

     そう思っていても、俺は未だに上手く拒むことができないでいた。もし拒んだとして、あっさりとやめてくれればいいが、万が一傷ついたりしたら、と思うと途端に何もできなくなる。
      
     千秋のためを思うなら、強く突き放すべきなのだろうが、動けない。
     

    406 = 1 :


     結局、何もできずに二週間ほどが経った。

     気が付けば、恋人のように寄り添いあうのが当たり前のようになっていた。毎回毎回拒否せずに、されるがまま、それでいて千秋はこの行為に飽きなかったのだから必然的にこうなるだろう。 

     勿論千秋は場所を弁えるが……主に楽屋の中とか、車の中など邪魔が入らない場所では、こうしているのが当然と言わんとばかりに、くっついて来る。

     軽く注意するが、それでやめてくれたことは一度もない。
     
     事務所では、事務員がいようと、アイドルがいようと構わず彼女は寄り添ってくる。呼び出されたりはしていないが、恐らく確実に社長の耳には俺達のことが入っているだろう。

     いくら社長に腕を買われたとはいえ、アイドルとこんな関係続けていたら首になっても仕方がない。

     千秋に気を取られて仕事も遅れることが多くなり、そろそろ本気で距離を取る必要がある。



    「Pさん、最近元気ないですけど……大丈夫ですか?」

    「別に、ちょっと寝不足なだけだよ、心配させてごめんな」

     智絵里にも心配させてしまったようだ。やっぱり、色々ずれてきている。

     こうなったら仕方ない。千秋を少しだけ突き放そう。フォローなんて頑張ればいくらでも出来る。
     彼女が傷つかないことを祈るだけだ。
     
     

    407 = 1 :


     その日の夜、俺は千秋と二人で公園にいた。

     遊具がたくさんある割には人気が無い、ひっそりとした寂しい公園だ。千秋はここがお気に入りで、よく俺を連れてここに来る。

    「最近寒くなって来たわね」

    「あぁ……もうすぐ冬だからな」

    「プロデューサー、手繋ぐわね」

     ぎゅっと、左手を握られる。千秋はすぐさま指を絡ませ、あっという間に恋人繋ぎの出来上がりである。

    「温かい……」

     愛おしそうに、小さく息を吐き出すように、彼女は呟く。

    「ずっと……ずっと、こうやってプロデューサーを感じていたい」

     握る手に力が籠るのが分かる。

     ――俺は思い切って、千秋に告げた。

    「千秋……あのな……そろそろ、こういうのはやめにしよう」
       

    408 = 1 :


    「え?」

     どういう意味? と何を言われたのか理解できないと言ったような表情を、千秋はこちらへと向ける。

    「今だって、ファンや記者が俺達を負って来ていたら完全にアウトだ……恋人でもないのに、こんなこと、もうやめよう」

    「……だったら……プロデューサーの、恋人に、して」

     涙を零しながら、縋るような目で千秋は、俺の方へと手を伸ばす。

    「いつだったか、アイドルだから恋愛は無理だと言う話に、千秋は納得していただろう」

    「……いや……いやよ」

    「千秋、ごめん」

     千秋は、俺を親と見て甘えていたのではなく、単純に慕ってくれていたらしい。そのことについては素直に嬉しい、彼女がアイドルじゃなければきっと付き合っていただろう。

     でも、彼女はアイドルで、俺はプロデューサーだ。恋人になるのは避けなくてはならない。
      

    409 = 1 :


    「絶対に、いやっ!!」

     限りなく悲鳴に近い声色で千秋は叫び、一気に俺の胸元へと飛び込んだ。避けるわけにもいかず、受け止める。

    「プロデューサー……!!」

     千秋は涙に濡れた目で俺の瞳を覗き込んだかと思うと、一気にこちらへと顔を近づけた。

     彼女が何をしようとしているのか気づいたときには既に遅く、そのまま何も反応できずに、俺は千秋のキスを受け入れてしまう。

    「プロデューサー、好き……好きよ……プロデューサー……愛してる」

    「千秋!」

     か細い腕で精一杯俺の体を抱き、がりがりと両手で背中を掻き毟る。

    「私を愛して……プロデューサー!! 私を、拒まないで、ずっと、ずっと一緒にいて。私の傍に、いて……ずっと、愛して……お願い……プロデューサー……」

     ちゅっ、ともう一度、千秋がキスをした。

    「ごめん……千秋」

     気の利いた言葉の一つすら思い浮かばず、俺は項垂れる。

     千秋は嗚咽を漏らし、今にも崩れそうになりながらも、必死に俺を抱きしめていた。
      

    410 = 1 :

     ★


    「…………」

     闇に紛れて一人佇む少女がいた。

     少女は暫くの間、公園で寄り添いあうプロデューサーと千秋を見つめていたが、数分後、踵を返して公園から出ていく。

     その表情は暗闇で隠れ、見えることはなかった。
      

    411 = 1 :

    寝ます。

    まだ半分くらい(震え声)

    412 :

    つまりまだまだこのゾクゾクする話が見られるってことでしょう。
    すばらしいじゃないかねキミィ!

    413 :

    スレ自体もそろそろ半分だなー
    続き期待してる

    414 :



    誰が見ていたんでしょうねえ(震え声)

    415 :

    うわあ……ドロドロや…………

    416 :

    >>414
    幼女社長だろ

    417 :

    我らのちひろさんはどうしたというのだ…

    419 :

    まだ半分だと!?


    まだまだこのドロドロ愛憎劇に浸っていられるとか最高やな

    421 :

    待ってろ

    422 :

    このSS凄く好き
    思わずニヤけてしまう

    423 :

    お前ら修羅場好きだなwwwww




    いや俺も大好物ですけどね

    424 :

    まだかなまだかな

    425 :

    まーだだよ

    426 :

    だいたい月曜か火曜の深夜

    427 :

    それか水曜か木曜の深夜

    428 :

    または金曜か土曜の深夜

    429 :

    そして日曜がヤンデレに

    430 :

    そして大体月はじめの更新

    432 :

     ☆

     千秋の告白を断って数日経った。結論から言って、何も変わらなかった。態度も何も変わらず、今まで通りひたすら俺との接触を求めてくる。

     何回やめさせようとしても、黙りこくってより一層密着するだけだった。

     仕事を黙々とこなしつつ、今後どうするべきかを真剣に考える。考えようにも何も思いつかないのが現状だった。

    「Pさん……大丈夫ですか?」

     いつの間にか智絵里が傍に来ていた。集中しすぎて気配に気付けなかったらしい。

    433 = 1 :


    「別に大丈夫だ。智絵里こそ、どうしたんだ?」

    「…………」

     智絵里はじっと、目を覗き込んでくる。その表情は暗かった。

     何とも言えない空間が数秒たった後、彼女は口を開く。

    「今日、私の仕事について来てくれませんか?」

    「え? あぁ、別にいいけど」

     遅れてしまった分の仕事は家で終わらせた。最近慣れてきたせいか、千秋に接触されても仕事に集中できるようになってきている。つまり、仕事面での悩みは解決したと言える。根本的な解決には至っていないが。

     だから、たまにはいいだろう。智絵里ががんばっている姿を近くで見るのも。
     

    434 = 1 :


    「本当ですか?」

    「あぁ」

     ずい、と身を乗り出して確認してくる智絵里に、再度返事を返す。
     その時の智絵里の表情はなんだか嬉しそうで、こっちまで微笑ましい気持ちになる。

     少し待っていてくださいと、智絵里は準備を始める。
     俺に付き添ってもらうことを伝えているのか、事務仕事をこなしている担当プロデューサーと一言二言交わした後、慌てて自分の荷物の所まで行き、いそいそと身支度を整え始めた。

     相変わらず、一つ一つの仕草が可愛らしかった。狙ったものではないから、なおさら。

    「待たせて……すみません」

    「全然時間あるし、大丈夫だよ」

     準備を終えた智絵里を乗せ、仕事先へと車を走らせる。
      

    435 = 1 :


     何ヶ月ぶりだろうか、智絵里の仕事を間近で見るのは。

    「こうして一緒になるの、久しぶりだな」

    「はい…………Pさんと離れ離れになって……とっても寂しかった」

    「嬉しいこと言ってくれるなぁ。俺だって寂しかったよ」

    「えへへ……私も……嬉しい、です」

    「そうか」

     智絵里の頑張っている姿をテレビでしか見れないのは、寂しかった。
     智絵里のいない事務所も、寂しかった。

     智絵里の成長していく姿、笑顔、仕草、もっと見ていたかった。
     
      

    436 = 1 :


    「Pさん、仕事までまだ時間があるので、ちょっとそこの駐車場に車を止めてお話しませんか?」

    「ん? あぁ、いいぞ」

     唐突な提案だったが、今智絵里が言ったように、仕事までまだ時間がある。車の外に出るのは危険だが、中で話すぐらいなら別に大丈夫だろう。

     広い割にはあまり車の止まっていない駐車場に車を止める。目の前にはたくさんの遊具があり、子供たちが元気に走り回っていた。

    「こうしてまともに智絵里と話すのも、久しぶりだな」

    「最近忙しくて、中々Pさんと話せませんでした……ごめんなさい」

    「はは……それは謝ることじゃないだろ。それに、忙しいって言うのはいいことだ」

     忙しくなくなるというのは徐々にアイドルから離れて行ってしまうという事だ。それは本人が望まなくても勝手に訪れる。

     爆発的に売れている智絵里にとってはまだ遠い未来の話だが、やはり、いずれ彼女にも訪れるのだろうか。
      

    437 = 1 :


    「あの……Pさん……」

    「何だ? 智絵里」

    「Pさんは最近、悩んでいますよね? ……いえ……困っていると言った方が、正しいですか?」

    「…………」

     智絵里はよく俺を気にかけてくれた。智絵里は気づいていたらしい、俺が悩んでいることに。結構普通にしていたつもりだった筈だが。

    「あの……私は部外者ですけど……よかったら、話してもらえませんか? 私、Pさんの力になりたくて」

     黙りこくった俺に、智絵里はそう告げた。
      

    438 = 1 :


    「別に、大丈夫だ。確かに悩み事はあるが……相談するものでもない、自力で解決してみせるよ」

    「そう、ですか……」

     悲しそうに彼女は俯く。なんだか悪いことをした気分だった。

    「智絵里、ありがとうな。心配してくれて」

     くしゃくしゃと、隣で項垂れている智絵里の頭を軽く撫でる。

    「私は、Pさんの力になりたいんです……Pさんが困っているなら、助けたい……」

    「別に、大丈夫だよ」

    「…………Pさん」

     俺は明るくそう答えるも、智絵里は笑顔を見せてはくれない。

     というよりも、逆だった。智絵里は、普段の彼女からはかけ離れた、どこか冷たい雰囲気を纏っていた。
      

    439 = 1 :


     話していて薄々感じていたが、千秋のみならず智絵里もどことなく様子がおかしいように思える。

     智絵里も、何か悩み事でもあるのだろうか?

     その後、様子のおかしい智絵里を尻目に会話を切り上げ、彼女の仕事先へと向かった。

     近くで智絵里の仕事姿を見ていたが、智絵里は前よりもずっと成長していた。今では普通にこなしていることでも、昔だったらきっと三倍の時間はかかっていただろう。

     過去よりも幾ばくか自信を持てるようになったためか、温かくて微笑ましい空気を纏い、スタッフや共演者を笑顔にしていた。

     彼女の仕事は順調に進み、予定よりもやや早めに終わった。
     
     

    440 = 1 :


     楽屋にて、智絵里は、

    「あの……今日の私、どうでしたか?」

     少し上目遣いになりながら、そんなことを聞いてきた。

    「なんだか……成長したなーって思ったよ。これからもその調子でがんばれ」

    「そ、そうですか……えへへ……これも、Pさんのお陰です」

     ぎゅっ、と感極まったように智絵里は俺へと抱き付いた。

     千秋とは違い、智絵里は妹のような存在であるため、精神衛生上とてもいい。アイドルに抱きしめられているだけでスキャンダルだから問題ではある。

     

    441 = 1 :


    「Pさん……これからも、ずっと私のこと、見ていてくださいね」

    「あぁ、見守ってるさ、ずっと」

    「約束ですよ? ……私のこと、見捨てないでくださいね……?」

    「あぁ、約束だ。見捨てるわけないだろ」

     智絵里が胸に埋めていた顔を上げ、俺の瞳を下から覗き込んだ。ふわふわした髪を優しく撫でながら、言葉を返す。

    「それじゃ、次の仕事に行こうか」

    「はい!」

     向日葵のように温かい笑みを浮かべながら、智絵里は体を離した。
      

    442 = 1 :


     身支度を整え楽屋を出て、智絵里の次の仕事へと向かおうとした矢先に、本来ならまだ仕事から戻ってきていない筈の千秋と出くわした。

     千秋もまさか俺がここにいるとは思っていなかったようで、驚愕の表情を浮かべていた。

    「あれ? 千秋?」

    「プロデューサー? あなたこそ何をしているのかしら、こんなところ……で……」

     千秋の視線は後ろの智絵里へと向けられる。見る見るうちに智絵里を見つめる表情が険しくなっていく。
     智絵里が一体何をしたって言うんだ。

    「プロデューサー、行くわよ」

     有無を言わさない口調でそう言うと、千秋は素早く俺の右手を掴んで引っ張り、この場から連れ去ろうとした。

     体ごと引っ張られ、二歩三歩と足が進むが、不意に、浮いた左手を掴まれる。

     当たり前だが、俺の左手を掴んで千秋を止めたのは後ろにいた智絵里以外ではありえない。
       

    443 = 1 :


    「まだ、終わっていません……約束」

     振り返った千秋の目には、敵意があった。

    「ねぇ……離してくれるかしら。プロデューサーも私も困っているのだけれど」

    「……離しません」

     智絵里も強い意志のある瞳を細め、千秋を睨み付ける。智絵里がこんなにも怒りを露わにするのを見るには初めてで、思わず戸惑った。 

     故に動けない。

    「ふざけないで……緒方さんには緒方さんのプロデューサーがいるわよね? 人のプロデューサーを勝手に取るのは酷いと思うの」  

    「私のプロデューサーを――」

     智絵里が言葉を途中で切る。何て言おうとしたのか、少しばかり気になった。 
      

    444 = 1 :


    「千秋、悪いがまだ終わってないんだ。後でちゃんと説明するから、今はやるべきことをやってくれ」

     俺が仲裁に入ると、途端に千秋は慌てだす。

    「プロデューサー?! どうして――」

    「また後でお願いします……黒川さん」

     千秋の言葉を強い口調で強引に切り、智絵里は俺の手を引いてその場を離れた。

     なんだか酷い罪悪感に襲われた。後ろ髪を引かれるような思いをしながらも智絵里に付き添う。

     後ろで、千秋は俯き項垂れていた。

    「千秋……?」


     千秋の頬を、涙が伝ったような気がした。
       

    445 = 1 :

    ちょっと外食してきます

    447 :

    貴音はよ

    448 :

    ぞくぞくしてきた

    450 :

    まだ2人でこれほどとは…


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