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元スレ暗殺者「今日もナイフ舐めるぞぉ~!」女「……キモッ」

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首領「ああ、それと毒娘。人混みでの任務になるゆえ、お前はここで待機してもらう」
毒娘「はーい!」
首領「すまんな」
毒娘「いえいえ! 首領のそのお心遣いに、あたしはうっとりでーす!」
暗殺者「バ、バカな……! 首領が……謝った!?」
女「信じられないわ……!」
青年「明日は雪ですかね!? それとも台風……。大地震……。世界の終焉……」
首領「俺がこの世で最も嫌いなことは、ちょっと謝っただけで驚かれることだ」
三人「す、すみませーん!」
毒娘「はーい!」
首領「すまんな」
毒娘「いえいえ! 首領のそのお心遣いに、あたしはうっとりでーす!」
暗殺者「バ、バカな……! 首領が……謝った!?」
女「信じられないわ……!」
青年「明日は雪ですかね!? それとも台風……。大地震……。世界の終焉……」
首領「俺がこの世で最も嫌いなことは、ちょっと謝っただけで驚かれることだ」
三人「す、すみませーん!」
当日――
― 大広場 ―
ワイワイ… ガヤガヤ…
女「人が大勢集まってるねー」
暗殺者「そりゃそうだろ。王様を見られるチャンスなんて、そうあるもんじゃない」
女「暗殺できるチャンスもってことね」
青年「あ、誰か来ますよ」
団長「これはこれは暗殺部隊の諸君、首領殿から話は聞いてる。今日はよろしく頼むよ」
暗殺者「こちらこそ」
団長「それにしても――」
暗殺者「?」
― 大広場 ―
ワイワイ… ガヤガヤ…
女「人が大勢集まってるねー」
暗殺者「そりゃそうだろ。王様を見られるチャンスなんて、そうあるもんじゃない」
女「暗殺できるチャンスもってことね」
青年「あ、誰か来ますよ」
団長「これはこれは暗殺部隊の諸君、首領殿から話は聞いてる。今日はよろしく頼むよ」
暗殺者「こちらこそ」
団長「それにしても――」
暗殺者「?」
団長「ナイフ使いに糸使い、それと吹き矢使い。ここにはいないが毒使いもいるらしいな」
団長「暗殺部隊とは名ばかりの、とんだ色物集団じゃないか」
暗殺者「色物集団だとォ……!?」
暗殺者「くっ、返す言葉もない……」
女「うん……私たちのことを的確に表した言葉だわ……」
青年「色物どころかゲテモノだったりして……」
団長「そこは頑張って返して欲しかった」
団長「暗殺部隊とは名ばかりの、とんだ色物集団じゃないか」
暗殺者「色物集団だとォ……!?」
暗殺者「くっ、返す言葉もない……」
女「うん……私たちのことを的確に表した言葉だわ……」
青年「色物どころかゲテモノだったりして……」
団長「そこは頑張って返して欲しかった」
団長「まぁいい。我らもプロだ。お前たちについてとやかく言わん。陛下を守れればそれでいい」
団長「手柄を立てようと無茶な真似をして、我らの完璧な警備を邪魔することだけはやめてくれよ」
ザッザッザッ…
暗殺者「ふん、なーにが“完璧な警備”だ!」
女「ネズミ一匹通さないとかいって通しちゃう感じのやつよね」
青年「色物なのは認めますが、負けてられませんよ!」
暗殺者「俺たちも暗殺者としての視点から、敵ならどうやって王を狙うか考えながら警備しよう」
女「そうね」
青年「分かりました!」
団長「手柄を立てようと無茶な真似をして、我らの完璧な警備を邪魔することだけはやめてくれよ」
ザッザッザッ…
暗殺者「ふん、なーにが“完璧な警備”だ!」
女「ネズミ一匹通さないとかいって通しちゃう感じのやつよね」
青年「色物なのは認めますが、負けてられませんよ!」
暗殺者「俺たちも暗殺者としての視点から、敵ならどうやって王を狙うか考えながら警備しよう」
女「そうね」
青年「分かりました!」
国王の演説が始まった。
国王「親愛なる国民たちよ、君たちの前でこうして話せることを嬉しく思う」
国王「君たちがいるからこそ、こうして王朝は成り立っているのである……」
ワアァァァァァ……!
暗殺者(ついに始まったか……)
暗殺者(だが、いうだけあって護衛団の警備はマジで完璧だ)
暗殺者(要所要所に屈強そうなのが配置してあって、まるっきりスキがねえ)
暗殺者(もし暗殺部隊で国王を狙うとしたら、それこそ強引な方法取るしかないだろうな)
暗殺者(俺がナイフで特攻するとか……)
国王「親愛なる国民たちよ、君たちの前でこうして話せることを嬉しく思う」
国王「君たちがいるからこそ、こうして王朝は成り立っているのである……」
ワアァァァァァ……!
暗殺者(ついに始まったか……)
暗殺者(だが、いうだけあって護衛団の警備はマジで完璧だ)
暗殺者(要所要所に屈強そうなのが配置してあって、まるっきりスキがねえ)
暗殺者(もし暗殺部隊で国王を狙うとしたら、それこそ強引な方法取るしかないだろうな)
暗殺者(俺がナイフで特攻するとか……)
暗殺者「どうだ?」
女「出来る限り、糸を張り巡らせてるけど……それらしき気配は感じ取れないわね」ピンッ
青年「僕もです。怪しいのがいたら、すぐ吹き矢を発射するつもりですけど……」
暗殺者「だよなぁ」
暗殺者(警備がキツイから諦めたのか……? いや、とてもそうは思えねえ)
暗殺者「なぁ、あんた」
市民「ん? なんだよ? いいとこなのに……」
女「出来る限り、糸を張り巡らせてるけど……それらしき気配は感じ取れないわね」ピンッ
青年「僕もです。怪しいのがいたら、すぐ吹き矢を発射するつもりですけど……」
暗殺者「だよなぁ」
暗殺者(警備がキツイから諦めたのか……? いや、とてもそうは思えねえ)
暗殺者「なぁ、あんた」
市民「ん? なんだよ? いいとこなのに……」
暗殺者「今日、王様は何をするんだ?」
市民「今更なにいってんだよ! 演説と王冠の新調だっての!」
暗殺者「王冠の新調ってのは、新しくするってことか」
市民「そうだよ。新しく作られた王冠を、陛下がこの場で被るんだよ! 見てるのに邪魔すんなよ!」
暗殺者「…………」
暗殺者「もしかして、その王冠を手渡す奴が王様を襲ったりして」
女「そんな手が通用するような警備じゃないわよ」
女「それに、手渡すのは同じく壇上に立ってる大臣がやるでしょ?」
青年「大臣が暗殺者だったり、王冠そのものが襲いかかるならともかく……」
暗殺者「だよなぁ」
市民「今更なにいってんだよ! 演説と王冠の新調だっての!」
暗殺者「王冠の新調ってのは、新しくするってことか」
市民「そうだよ。新しく作られた王冠を、陛下がこの場で被るんだよ! 見てるのに邪魔すんなよ!」
暗殺者「…………」
暗殺者「もしかして、その王冠を手渡す奴が王様を襲ったりして」
女「そんな手が通用するような警備じゃないわよ」
女「それに、手渡すのは同じく壇上に立ってる大臣がやるでしょ?」
青年「大臣が暗殺者だったり、王冠そのものが襲いかかるならともかく……」
暗殺者「だよなぁ」
暗殺者「いや、ちょっと待てよ。王冠そのものが襲いかかる……?」
『お、キャンディだ』 バチンッ! 『いでええええええ! なんだこりゃ!?』
暗殺者「俺が青年にやられたイタズラ……もしああいう仕掛けが王冠に施されてたとしたら……」
暗殺者「王のために作られた王冠を事前に誰か被るなんてありえないから……ノーチェックだろうし……」
女「あっ」
青年「あっ」
暗殺者「ヤバイ!!!」
『お、キャンディだ』 バチンッ! 『いでええええええ! なんだこりゃ!?』
暗殺者「俺が青年にやられたイタズラ……もしああいう仕掛けが王冠に施されてたとしたら……」
暗殺者「王のために作られた王冠を事前に誰か被るなんてありえないから……ノーチェックだろうし……」
女「あっ」
青年「あっ」
暗殺者「ヤバイ!!!」
大臣「ではこれより、職人から納入された新しい王冠を陛下にお被り頂く」
大臣「どうぞ」
国王「うむ、デザイン・装飾ともに、素晴らしい出来栄えだ」
ワイワイワイ… ガヤガヤガヤ… オオッ…
暗殺者「もう被っちまう! 一か八か、妨害するしかない!」
女「私の糸じゃ届かないわ!」
暗殺者「俺のナイフも無理だ!」
青年「じゃあ僕しかいないってことですね」
暗殺者(そうか、こいつの吹き矢があった!)
大臣「どうぞ」
国王「うむ、デザイン・装飾ともに、素晴らしい出来栄えだ」
ワイワイワイ… ガヤガヤガヤ… オオッ…
暗殺者「もう被っちまう! 一か八か、妨害するしかない!」
女「私の糸じゃ届かないわ!」
暗殺者「俺のナイフも無理だ!」
青年「じゃあ僕しかいないってことですね」
暗殺者(そうか、こいつの吹き矢があった!)
暗殺者「だけど時間がない! 一発でも外したら終わりだぞ!」
青年「外したら終わり?」
青年「じゃあ――終わらないってことですね」
青年は悠々と筒を口に咥えると――
フヒュッ!
カァーンッ!
一矢で王冠を弾き飛ばした。
青年「外したら終わり?」
青年「じゃあ――終わらないってことですね」
青年は悠々と筒を口に咥えると――
フヒュッ!
カァーンッ!
一矢で王冠を弾き飛ばした。
弾き飛ばされた拍子に――
ガシャンッ!
国王「うわっ、なんだこれは……!?」
大臣「王冠から刃が……!」
団長「どうされました!?」タタタッ
大臣「王冠に仕掛けが施されておったのだ! 被ると刃が飛び出るようになっていた!」
団長「なんですって!?」
ザワザワ… ドヨドヨ…
青年「ね?」
暗殺者「…………」
暗殺者「よくやった」ゲシッ!
青年「痛い! なんで蹴るんですか!?」
暗殺者「ごめん、なんか蹴りたくなった」
女「気持ちは分かるわ……」
ガシャンッ!
国王「うわっ、なんだこれは……!?」
大臣「王冠から刃が……!」
団長「どうされました!?」タタタッ
大臣「王冠に仕掛けが施されておったのだ! 被ると刃が飛び出るようになっていた!」
団長「なんですって!?」
ザワザワ… ドヨドヨ…
青年「ね?」
暗殺者「…………」
暗殺者「よくやった」ゲシッ!
青年「痛い! なんで蹴るんですか!?」
暗殺者「ごめん、なんか蹴りたくなった」
女「気持ちは分かるわ……」
無事、式典は終わり――
団長「このたびは陛下の命を救ってくれてありがとう」
団長「どうやら、王を狙う者たちが王冠職人を抱き込んで暗殺を謀ったらしい」
団長「我らだけでは陛下を守れなかった。実力を侮るようなことをいって申し訳ない」
暗殺者「いや、あんたらの警備が万全だったからこそ、他の可能性を考えられたわけだし、お互い様だよ」
去っていく団長。
暗殺者「イヤミでもいってやろうと思ったのに、あてが外れたな」
女「彼らもプロだったってことね」
暗殺者「にしても、相変わらずすごい腕だな、お前の吹き矢は。百発百中だ」
青年「…………」
団長「このたびは陛下の命を救ってくれてありがとう」
団長「どうやら、王を狙う者たちが王冠職人を抱き込んで暗殺を謀ったらしい」
団長「我らだけでは陛下を守れなかった。実力を侮るようなことをいって申し訳ない」
暗殺者「いや、あんたらの警備が万全だったからこそ、他の可能性を考えられたわけだし、お互い様だよ」
去っていく団長。
暗殺者「イヤミでもいってやろうと思ったのに、あてが外れたな」
女「彼らもプロだったってことね」
暗殺者「にしても、相変わらずすごい腕だな、お前の吹き矢は。百発百中だ」
青年「…………」
……
…………
青年(あいつを殺せば……大金をもらえる! 貧しい暮らしから抜け出せる……!)フヒュッ!
首領『ん?』パシッ
青年『え……!?(キャッチされた……!)』
首領『あそこか』
青年(場所もバレた!)
首領『…………』ドドドドドッ
青年(しかも追いかけてきた! は、速いっ!)タタタッ…
首領『…………』ドドドドドッ
青年『ひいいいいっ……!』
…………
青年(あいつを殺せば……大金をもらえる! 貧しい暮らしから抜け出せる……!)フヒュッ!
首領『ん?』パシッ
青年『え……!?(キャッチされた……!)』
首領『あそこか』
青年(場所もバレた!)
首領『…………』ドドドドドッ
青年(しかも追いかけてきた! は、速いっ!)タタタッ…
首領『…………』ドドドドドッ
青年『ひいいいいっ……!』
ガシッ!
青年『ああ……ああああ……!』
首領『いい腕だ。的確に俺の頸動脈を狙っていた』
青年『…………!?』
首領『お前をスカウトしたい』
青年『は……!?』
……
青年『ああ……ああああ……!』
首領『いい腕だ。的確に俺の頸動脈を狙っていた』
青年『…………!?』
首領『お前をスカウトしたい』
青年『は……!?』
……
青年「……百発百中とはいきませんけどね」
暗殺者「そうなのか?」
青年「だけど、もう外しません。僕はもう国を守る暗殺部隊の一員ですから!」
―おわり―
暗殺者「そうなのか?」
青年「だけど、もう外しません。僕はもう国を守る暗殺部隊の一員ですから!」
―おわり―
第四話『糸とナイフ』
青年「僕らって、みんな順風満帆な人生なんて送れてませんよね」
暗殺者「そりゃ、そんな人生送ってたら暗殺なんてやってねえよ。キャンディ屋になってる」
青年「ってわけで不幸自慢対決でもしません?」
暗殺者「いいぜ」
毒娘「じゃああたしからー! あたしは赤ん坊の頃にヘドロまみれの川に捨てられて……」
暗殺者「はい、優勝」
青年「僕もそれなりに貧困を味わったけど、流石に敵わないよ……」
毒娘「イェイ!」
暗殺者「イェイじゃねーだろ」
青年「僕らって、みんな順風満帆な人生なんて送れてませんよね」
暗殺者「そりゃ、そんな人生送ってたら暗殺なんてやってねえよ。キャンディ屋になってる」
青年「ってわけで不幸自慢対決でもしません?」
暗殺者「いいぜ」
毒娘「じゃああたしからー! あたしは赤ん坊の頃にヘドロまみれの川に捨てられて……」
暗殺者「はい、優勝」
青年「僕もそれなりに貧困を味わったけど、流石に敵わないよ……」
毒娘「イェイ!」
暗殺者「イェイじゃねーだろ」
青年「女さんはなにかないんですか? 自慢できるような不幸」
女「…………」
青年「教えて下さいよ~」
女「青年君」
青年「はい」
ヒュルルッ
首に糸が巻きつく。
青年「え」
女「君はちょーっとデリカシーが足りないかな?」
青年「すいませんでしたぁ!」
毒娘「アハハ、絞めちゃえ絞めちゃえ」
暗殺者(そういや、あいつの過去はあまりよく知らないんだよな……)
女「…………」
青年「教えて下さいよ~」
女「青年君」
青年「はい」
ヒュルルッ
首に糸が巻きつく。
青年「え」
女「君はちょーっとデリカシーが足りないかな?」
青年「すいませんでしたぁ!」
毒娘「アハハ、絞めちゃえ絞めちゃえ」
暗殺者(そういや、あいつの過去はあまりよく知らないんだよな……)
……
首領「今日の任務は二つ。標的Aは、暗殺者と女の二人で始末してこい」
暗殺者「はい」
女「分かりました」
首領「青年と毒娘は、標的Bだ」
青年「じゃ、毒娘ちゃん、いつものように」
毒娘「あんたの吹き矢の筒に毒を塗ってあげる!」
青年「いやいやいや、筒に塗ったらダメだって! 矢に塗って!」
首領「今日の任務は二つ。標的Aは、暗殺者と女の二人で始末してこい」
暗殺者「はい」
女「分かりました」
首領「青年と毒娘は、標的Bだ」
青年「じゃ、毒娘ちゃん、いつものように」
毒娘「あんたの吹き矢の筒に毒を塗ってあげる!」
青年「いやいやいや、筒に塗ったらダメだって! 矢に塗って!」
ペアで仕事にとりかかる二人。
女「逃がさないわ」ヒュルルルッ
ガシッ!
標的「ぐえっ……!? う、動けない……」
暗殺者「ナーイス」
グサッ!
急所を突き刺す。
標的「ぐおぉっ……!」ガクッ
女「逃がさないわ」ヒュルルルッ
ガシッ!
標的「ぐえっ……!? う、動けない……」
暗殺者「ナーイス」
グサッ!
急所を突き刺す。
標的「ぐおぉっ……!」ガクッ
暗殺者「始末しました」
首領「ご苦労」
首領「このところ、だいぶ手際がよくなってきたな」
暗殺者「ありがとうございます!」
女「ありがとうございます」
毒娘「ねえねえ、あの二人……」
青年「なに?」
毒娘「このところ、いい感じじゃない?」
青年「確かに……縛ってから刺すコンビネーションも強力だし……」
毒娘「ひょっとして、近々恋仲になるかも……」ムワァァァァ
青年「好奇心で毒素出てる出てる!」
首領「ご苦労」
首領「このところ、だいぶ手際がよくなってきたな」
暗殺者「ありがとうございます!」
女「ありがとうございます」
毒娘「ねえねえ、あの二人……」
青年「なに?」
毒娘「このところ、いい感じじゃない?」
青年「確かに……縛ってから刺すコンビネーションも強力だし……」
毒娘「ひょっとして、近々恋仲になるかも……」ムワァァァァ
青年「好奇心で毒素出てる出てる!」
スタスタ…
暗殺者「…………」
女「…………」
暗殺者「今日はいい仕事ができたな」
女「そうだね」
暗殺者「…………」
女「…………」
暗殺者「この後、ちょっと飲みに行かないか?」
女「いいよ」
暗殺者「…………」
女「…………」
暗殺者「今日はいい仕事ができたな」
女「そうだね」
暗殺者「…………」
女「…………」
暗殺者「この後、ちょっと飲みに行かないか?」
女「いいよ」
― 酒場 ―
マスター「ご注文は?」
暗殺者「ナイフの味にマッチするやつを頼む」ベロベロベロ
女「ったく、こんなとこで舐めないでよ。ムード台無し」
マスター「では……≪ナイフカットスレッド≫はいかがです?」
暗殺者「なにそれ?」
マスター「“ナイフで糸を切る”という意味のカクテルで、切れ味鋭い味が楽しめますよ」スッ
暗殺者「ふうん」グビッ
女「いただくわ」クイッ
女「うん、辛めでおいしい!」
暗殺者(ホントに鋭いなこれ! キッツイわ! 俺、甘党だし……)ゲホッ
マスター「ご注文は?」
暗殺者「ナイフの味にマッチするやつを頼む」ベロベロベロ
女「ったく、こんなとこで舐めないでよ。ムード台無し」
マスター「では……≪ナイフカットスレッド≫はいかがです?」
暗殺者「なにそれ?」
マスター「“ナイフで糸を切る”という意味のカクテルで、切れ味鋭い味が楽しめますよ」スッ
暗殺者「ふうん」グビッ
女「いただくわ」クイッ
女「うん、辛めでおいしい!」
暗殺者(ホントに鋭いなこれ! キッツイわ! 俺、甘党だし……)ゲホッ
女「ところで、なにか聞きたいことでもあるんでしょ?」
暗殺者「ん、まぁな……」
暗殺者「昼間のやり取りで、そういや俺、お前の過去あまり知らないな、と思って」
暗殺者「元々は服屋やってたんだろ? なんでこんな道に……」
女「…………」
暗殺者「いや、話したくなきゃもちろん話さなくていいんだけどさ」
女「ううん、話してあげる。こんなおいしいカクテル、飲ませてもらったお礼」
暗殺者(え、これ美味いかな……。正直、この一杯飲みきるのもキツイんだけど)
…………
……
暗殺者「ん、まぁな……」
暗殺者「昼間のやり取りで、そういや俺、お前の過去あまり知らないな、と思って」
暗殺者「元々は服屋やってたんだろ? なんでこんな道に……」
女「…………」
暗殺者「いや、話したくなきゃもちろん話さなくていいんだけどさ」
女「ううん、話してあげる。こんなおいしいカクテル、飲ませてもらったお礼」
暗殺者(え、これ美味いかな……。正直、この一杯飲みきるのもキツイんだけど)
…………
……
女は若くして、亡き両親から受け継いだ服屋を営んでいた。
糸を紡ぐのが得意であり、その糸を用いた衣服は丈夫でデザインもよく、なかなかの評判であった。
町娘『こんないいワンピース作ってくれてありがとう!』
女『どういたしまして』
そして、常連客の一人が――
女『いらっしゃいませ!』
紳士『コートのほつれを直してもらいたくてね』
女『はい、承ります!』
女(素敵な人だなぁ……いつかこの人に服を作ってあげよう)
糸を紡ぐのが得意であり、その糸を用いた衣服は丈夫でデザインもよく、なかなかの評判であった。
町娘『こんないいワンピース作ってくれてありがとう!』
女『どういたしまして』
そして、常連客の一人が――
女『いらっしゃいませ!』
紳士『コートのほつれを直してもらいたくてね』
女『はい、承ります!』
女(素敵な人だなぁ……いつかこの人に服を作ってあげよう)
ある日――
女『できた!』
女(紳士さんにこの服をプレゼントしよう! そして想いを伝えるの!)
ギィィ…
紳士『やぁ』
女『いらっしゃいませ!』ドキドキ
紳士『君はいつ見てもキレイだね』ニコッ
女『そんな……キレイだなんて。お上手なんだから』
紳士『いや、世辞なんかじゃないよ。だって私は……いつも君を襲いたかったんだからねェ!!!』
女『え!?』
女『できた!』
女(紳士さんにこの服をプレゼントしよう! そして想いを伝えるの!)
ギィィ…
紳士『やぁ』
女『いらっしゃいませ!』ドキドキ
紳士『君はいつ見てもキレイだね』ニコッ
女『そんな……キレイだなんて。お上手なんだから』
紳士『いや、世辞なんかじゃないよ。だって私は……いつも君を襲いたかったんだからねェ!!!』
女『え!?』
バシッ! バキッ!
女『いやっ……! やめで……!』
紳士『いいじゃないか……減るもんじゃなし。それに君だって私に惚れてたんだろォ?』
紳士『紳士、色を好むとでもいうのか……。私はいい女を見ると、ムリヤリこうしたくなるんだよねェ!』
女(こんな人、だったなんて……!)
女『このっ!』シュルルッ
紳士『えっ!?』
女『ぐうっ!』ギュッ
紳士『ぐええっ……がっ……糸で首を……!?』
女『くううっ……!』ギュゥゥゥ…
紳士『あ……が……』ガクッ
女『はぁ、はぁ、はぁ……』
女『殺し……ちゃった……』
女『いやっ……! やめで……!』
紳士『いいじゃないか……減るもんじゃなし。それに君だって私に惚れてたんだろォ?』
紳士『紳士、色を好むとでもいうのか……。私はいい女を見ると、ムリヤリこうしたくなるんだよねェ!』
女(こんな人、だったなんて……!)
女『このっ!』シュルルッ
紳士『えっ!?』
女『ぐうっ!』ギュッ
紳士『ぐええっ……がっ……糸で首を……!?』
女『くううっ……!』ギュゥゥゥ…
紳士『あ……が……』ガクッ
女『はぁ、はぁ、はぁ……』
女『殺し……ちゃった……』
女は糸で自ら首を吊ろうとする。そこへ――
首領『待てい』
女『!』ビクッ
首領『大したものだ』
女『へ……?』
首領『この男は俺の標的だったのだが、先を越されてしまった』
首領『この糸で絞めたのか……俺の力でも容易には切れんな。死なすに惜しい人材だ』
女『あ、あなたは……?』
首領『どうしても死にたいのなら止めんが……お前には死以外に三つの選択肢がある』
首領『一つ、こいつを始末したのは俺ということにし、このまま今まで通り店を続ける』
首領『二つ、自首しありのままを全て打ち明ける。正当防衛になる可能性も高いだろう』
女『いえ……私はもう……』
首領『そして、三つ目は……』
首領『待てい』
女『!』ビクッ
首領『大したものだ』
女『へ……?』
首領『この男は俺の標的だったのだが、先を越されてしまった』
首領『この糸で絞めたのか……俺の力でも容易には切れんな。死なすに惜しい人材だ』
女『あ、あなたは……?』
首領『どうしても死にたいのなら止めんが……お前には死以外に三つの選択肢がある』
首領『一つ、こいつを始末したのは俺ということにし、このまま今まで通り店を続ける』
首領『二つ、自首しありのままを全て打ち明ける。正当防衛になる可能性も高いだろう』
女『いえ……私はもう……』
首領『そして、三つ目は……』
……
暗殺者「で、スカウトに乗ったわけか」
女「うん……。『国を守るため、お前の力を貸して欲しい』って言葉が効いたの」
女「それに、あの首を絞めた嫌な感触、死にゆく紳士さんの顔、とても忘れられそうになかったから……」
女「いっそ全然ちがう世界に飛び込んでみたくなったの……。たとえ、暗殺業でも……」
暗殺者「そうか……」
女「服を作ってさ、プレゼントしようとした日に襲われるだなんて、とんだ初恋だったよ。アハハ」
暗殺者「…………」
暗殺者「で、スカウトに乗ったわけか」
女「うん……。『国を守るため、お前の力を貸して欲しい』って言葉が効いたの」
女「それに、あの首を絞めた嫌な感触、死にゆく紳士さんの顔、とても忘れられそうになかったから……」
女「いっそ全然ちがう世界に飛び込んでみたくなったの……。たとえ、暗殺業でも……」
暗殺者「そうか……」
女「服を作ってさ、プレゼントしようとした日に襲われるだなんて、とんだ初恋だったよ。アハハ」
暗殺者「…………」
暗殺者「今でも服は作れるのか?」
女「うん、自分のは自分で作ってるし」
暗殺者「だったら……俺の服を一着作ってくれないか?」
女「!」
暗殺者「ちょうど……新しい服が欲しかったしよ」
女「……いいよ」
暗殺者「ホントか!」
女「ただし、さっきのカクテルをもう一杯おごってね。二人で飲も」
暗殺者(えっ、俺も飲むの……)
女「うん、自分のは自分で作ってるし」
暗殺者「だったら……俺の服を一着作ってくれないか?」
女「!」
暗殺者「ちょうど……新しい服が欲しかったしよ」
女「……いいよ」
暗殺者「ホントか!」
女「ただし、さっきのカクテルをもう一杯おごってね。二人で飲も」
暗殺者(えっ、俺も飲むの……)
……
― 暗殺部隊本部 ―
首領「俺がこの世で最も嫌いなことは、いい加減な報告書を見せられることだ」
青年「そんなにいい加減ですかね?」
首領「『矢をフッとやったら、敵がバタリと倒れた』……こんな報告書があるか。今日中に書き直せ」
青年「うう……」
毒娘「吹き矢だけじゃなく、文章の訓練もしなきゃダメね~」
暗殺者「さて、俺はそろそろ帰るか」
女「あ、ちょっと待って。渡したいものがあるの」
暗殺者「ん?」
― 暗殺部隊本部 ―
首領「俺がこの世で最も嫌いなことは、いい加減な報告書を見せられることだ」
青年「そんなにいい加減ですかね?」
首領「『矢をフッとやったら、敵がバタリと倒れた』……こんな報告書があるか。今日中に書き直せ」
青年「うう……」
毒娘「吹き矢だけじゃなく、文章の訓練もしなきゃダメね~」
暗殺者「さて、俺はそろそろ帰るか」
女「あ、ちょっと待って。渡したいものがあるの」
暗殺者「ん?」
女「はいこれ」
暗殺者「これは……服?」
女「約束したでしょ?」
暗殺者「あ、ありがとう……! 大切に着るよ……!」
毒娘「あ、いーなぁ。あたしも新しい服欲しいなぁ」
女「オッケー、毒娘ちゃんに似合うの作ってあげる! 毒に強い素材でね!」
毒娘「ありがとー!」
青年「僕も!」
女「あなたはちゃんと報告書書けるようになってからね」
青年「いつになるんだろう……」
アハハハ…
暗殺者「これは……服?」
女「約束したでしょ?」
暗殺者「あ、ありがとう……! 大切に着るよ……!」
毒娘「あ、いーなぁ。あたしも新しい服欲しいなぁ」
女「オッケー、毒娘ちゃんに似合うの作ってあげる! 毒に強い素材でね!」
毒娘「ありがとー!」
青年「僕も!」
女「あなたはちゃんと報告書書けるようになってからね」
青年「いつになるんだろう……」
アハハハ…
さっそく服を着る暗殺者。
暗殺者「ジャーン、どうだ?」
毒娘「いいじゃんいいじゃん! 今時の若者って感じぃ!」
青年「いいなぁ……僕もああいうの欲しい……!」
女「う~む、我ながらよくできたわね」
首領「…………」
首領(どうやら女を縛っていた糸を……暗殺者のナイフが切ったようだな)
―おわり―
暗殺者「ジャーン、どうだ?」
毒娘「いいじゃんいいじゃん! 今時の若者って感じぃ!」
青年「いいなぁ……僕もああいうの欲しい……!」
女「う~む、我ながらよくできたわね」
首領「…………」
首領(どうやら女を縛っていた糸を……暗殺者のナイフが切ったようだな)
―おわり―
第五話『首領』
― 訓練所 ―
首領「…………」
暗殺者「せやっ!」ダッ
ビュンッ! ヒュンッ!
巨体に似合わぬ軽やかな動きでナイフをかわすと――
首領「ぬんっ!」
ドゴォッ!
暗殺者「ぐはっ……!」ガクッ
首領「もっと虚を突け。暗殺者の攻撃が正直では話にならん」
― 訓練所 ―
首領「…………」
暗殺者「せやっ!」ダッ
ビュンッ! ヒュンッ!
巨体に似合わぬ軽やかな動きでナイフをかわすと――
首領「ぬんっ!」
ドゴォッ!
暗殺者「ぐはっ……!」ガクッ
首領「もっと虚を突け。暗殺者の攻撃が正直では話にならん」
女(腕を――)ヒュルルッ
糸を巻きつけようとするが、逆に掴まれてしまう。
首領「武器を敵に利用される危険性も考慮しておけ」グンッ
女「きゃっ!」ドサッ
青年「…………!」
青年(あの二人に手こずってるところに矢を当てるってプランが……いきなり破綻してしまったぞ)
青年「くそっ!」フヒュッ! フヒュッ!
首領「ヤケクソの矢が当たると思うな」パシッ パシッ
あっという間に接近され――
ガンッ!
青年「いだだだだだ……! ゲンコツだなんてひどい……!」
首領「俺が敵だったらゲンコツでは済んでないぞ」
糸を巻きつけようとするが、逆に掴まれてしまう。
首領「武器を敵に利用される危険性も考慮しておけ」グンッ
女「きゃっ!」ドサッ
青年「…………!」
青年(あの二人に手こずってるところに矢を当てるってプランが……いきなり破綻してしまったぞ)
青年「くそっ!」フヒュッ! フヒュッ!
首領「ヤケクソの矢が当たると思うな」パシッ パシッ
あっという間に接近され――
ガンッ!
青年「いだだだだだ……! ゲンコツだなんてひどい……!」
首領「俺が敵だったらゲンコツでは済んでないぞ」
首領「残るは……」チラッ
毒娘「ふ、ふふふ……あたしは三人のようにはいかないよ!」
毒娘「毒素全開!」ムワァァァァァ
毒娘「首領敗れたりィ! この状態のあたしに触ったら、いくら首領でも命の保証はないもんねー!」モワァァァ…
首領「…………」
首領はさっきキャッチした矢を投げた。
ヒュッ
チクッ
毒娘「いだぁぁぁぁい! いだぁぁぁぁい!」
首領「…………」
毒娘「ふ、ふふふ……あたしは三人のようにはいかないよ!」
毒娘「毒素全開!」ムワァァァァァ
毒娘「首領敗れたりィ! この状態のあたしに触ったら、いくら首領でも命の保証はないもんねー!」モワァァァ…
首領「…………」
首領はさっきキャッチした矢を投げた。
ヒュッ
チクッ
毒娘「いだぁぁぁぁい! いだぁぁぁぁい!」
首領「…………」
首領「今日の訓練はこれまで」
首領「まだまだ未熟だが、ヒヤリとさせられる瞬間もあった。腕は上がっている」
首領「今後も精進しろ」ザッザッ…
立ち去る首領。
暗殺者「いてて……今日こそ負かしてやると思ったけどやっぱつえーわ。化け物だわ」
女「四人がかりでこのザマだもんね」
青年「もうあの人だけでいいんじゃないかな、ってたまに思いますよね」
毒娘「首領はやっぱり強くてステキ……」キラキラ
首領「まだまだ未熟だが、ヒヤリとさせられる瞬間もあった。腕は上がっている」
首領「今後も精進しろ」ザッザッ…
立ち去る首領。
暗殺者「いてて……今日こそ負かしてやると思ったけどやっぱつえーわ。化け物だわ」
女「四人がかりでこのザマだもんね」
青年「もうあの人だけでいいんじゃないかな、ってたまに思いますよね」
毒娘「首領はやっぱり強くてステキ……」キラキラ
青年「なんであの人はあんなに強いんですか?」
暗殺者「そりゃこの暗殺部隊を創設したのは首領だし、強くて当然だろ」
暗殺者「元々は首領ともう一人でやってたらしいが、そのもう一人がいなくなったから」
暗殺者「手が足りなくなって俺らみたいなのをスカウトしたって経緯だし」
女「上司ながら、謎が多い人よねえ」
青年「普段なにしてるのか全然想像つきませんしね」
毒娘「そんなミステリアスな首領もステキ……」キラキラ
暗殺者(このところ、首領も俺らのこと褒めてくれるようになったし、今度ダメ元で……)
暗殺者「そりゃこの暗殺部隊を創設したのは首領だし、強くて当然だろ」
暗殺者「元々は首領ともう一人でやってたらしいが、そのもう一人がいなくなったから」
暗殺者「手が足りなくなって俺らみたいなのをスカウトしたって経緯だし」
女「上司ながら、謎が多い人よねえ」
青年「普段なにしてるのか全然想像つきませんしね」
毒娘「そんなミステリアスな首領もステキ……」キラキラ
暗殺者(このところ、首領も俺らのこと褒めてくれるようになったし、今度ダメ元で……)
ある日――
― 暗殺部隊本部 ―
暗殺者「あ、あの……首領」
首領「なんだ」
暗殺者「首領はたまーに自分の家に帰られますよね?」
首領「そうだ」
暗殺者「今度の休日も?」
首領「急用が入らなければそうするつもりだ」
暗殺者「首領のご自宅に……俺も一緒に行っちゃダメですかね?」
首領「別にかまわんが」
暗殺者「え、いいの!? いや、いいんですか!?」
― 暗殺部隊本部 ―
暗殺者「あ、あの……首領」
首領「なんだ」
暗殺者「首領はたまーに自分の家に帰られますよね?」
首領「そうだ」
暗殺者「今度の休日も?」
首領「急用が入らなければそうするつもりだ」
暗殺者「首領のご自宅に……俺も一緒に行っちゃダメですかね?」
首領「別にかまわんが」
暗殺者「え、いいの!? いや、いいんですか!?」
首領「断る理由もない。たまにはかまわんだろう」
暗殺者「よっしゃ!」
女「それじゃ私も!」
青年「僕も!」
毒娘「あたしも行きたーい!」
暗殺者「というわけで、よろしくお願いします!」
首領「大したもてなしは出来んぞ」
暗殺者「アハハ、おかまいなく……」
暗殺者(首領のもてなしなんてむしろ受けたくないっての)
暗殺者「よっしゃ!」
女「それじゃ私も!」
青年「僕も!」
毒娘「あたしも行きたーい!」
暗殺者「というわけで、よろしくお願いします!」
首領「大したもてなしは出来んぞ」
暗殺者「アハハ、おかまいなく……」
暗殺者(首領のもてなしなんてむしろ受けたくないっての)
休日――
首領「こっちだ、ついてこい」
暗殺者「ワクワクするなぁ」
青年「首領の奥さんってどんな人なんでしょうね?」ヒソヒソ
女「さぁ、想像もつかないわ。あの首領の奥さんだし、聖人みたいな人かも……」
青年「あるいは首領の女バージョンみたいな人だったり……」
毒娘「いずれにせよ、あたしにとっては恋のライバルね! 敵情視察しないと!」
首領「こっちだ、ついてこい」
暗殺者「ワクワクするなぁ」
青年「首領の奥さんってどんな人なんでしょうね?」ヒソヒソ
女「さぁ、想像もつかないわ。あの首領の奥さんだし、聖人みたいな人かも……」
青年「あるいは首領の女バージョンみたいな人だったり……」
毒娘「いずれにせよ、あたしにとっては恋のライバルね! 敵情視察しないと!」
― 首領の家 ―
夫人「いらっしゃいませ」ニコッ
首領「部下たちだ。もてなしてやってくれ」
四人(普通だ!!!)
夫人「主人がいつもお世話になっています」
暗殺者「いえ、こっちこそ……いつも……(恐れてます)」
夫人「さ、リビングへどうぞ」
毒娘「お邪魔しまーす!」
夫人「いらっしゃいませ」ニコッ
首領「部下たちだ。もてなしてやってくれ」
四人(普通だ!!!)
夫人「主人がいつもお世話になっています」
暗殺者「いえ、こっちこそ……いつも……(恐れてます)」
夫人「さ、リビングへどうぞ」
毒娘「お邪魔しまーす!」
首領「さて、俺は出かけてくる」
夫人「行ってらっしゃい」
夫人「今料理をお出ししますから」
息子「ごゆっくりどうぞー!」
暗殺者「おお、息子さんもいたんだ」
女「可愛いわね」
青年「首領に似なくてよかったね!」
毒娘「なでなでしちゃいたい……」
暗殺者「絶対しちゃダメ!」
息子「?」
夫人「行ってらっしゃい」
夫人「今料理をお出ししますから」
息子「ごゆっくりどうぞー!」
暗殺者「おお、息子さんもいたんだ」
女「可愛いわね」
青年「首領に似なくてよかったね!」
毒娘「なでなでしちゃいたい……」
暗殺者「絶対しちゃダメ!」
息子「?」
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