元スレ店長「君、万引きしたよね?」JK「え、あの……私は……」店長「奥の部屋行こっか」
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101 = 1 :
店長「君はこの仕事を通じて、恐ろしい技能を身につけた」
店長「今の君は、その気になれば、どんな高級な品物だって万引きすることができるだろう」
店長「だが、俺は……君はそんなことはしないと信じてる」
店長「そして……これ以上、この件に首を突っ込むべきじゃない」
JK「でも……私は!」
店長「あとは俺たちに任せろ」ギロッ
有無を言わせぬ睨みだった。
JK「分かり……ました……」
102 = 1 :
男「大丈夫だよ」
女「後はあたしらがしっかりやるから! 任せといて!」
JK「はい……」
店長「…………」
店長「なにももうウチに来るなっていってるわけじゃないんだ。いつでも遊びに来てくれ」
店長「はいこれ。ウチのポイントカードだ。10000円の買い物で、1P貯まる!」
女「ケチくさっ!」
JK「ありがとう……ございます」
カードを受け取ると、女子高生はコンビニを後にした。
103 = 1 :
JK「…………」ポチポチ
ふと、スマホで動画サイトを見る。
評論家『自分が必要とされていない……そんな風に悩んでいる若者たちへ!』
評論家『そんな時は動くのです! がむしゃらに! そうすれば必ず道は切り開ける!』
評論家『自分はこんなにやれるんだと、無理解な大人たちに見せつけてやるのです!』
10分余りの動画を見終わり、
JK「…………」
JK(そうだわ、私だってやれる)
JK(もう一回、あのテロ組織の人を見つけ出して、万引きしてやる)
JK(今度こそ、テロに関する決定的な証拠を掴むの)
JK(そうすれば店長さんだって、私を見直してくれるはず!)
104 :
ちょっとクサいけど面白い
頑張れ
105 = 1 :
街中にて――
イケメン「…………」
JK(いた! あの人だ!)
JK(よぉし……)
イケメンに近づいていく。
106 = 1 :
――ガシッ!
JK「あ……!」
イケメン「これでも記憶力はよくてね。君、俺に何度も近づいてきたよね? これで三度目ぐらい?」
JK「は、はなして……!」
イケメン「どうして近づいてきた? まさか公安のイヌ?」
JK「ち、ちが……!」
イケメン「まあいい。アジトでじっくり責めれば済むことだ」
JK「…………ッ!」
女子高生は痛感した。自分の甘さを――
107 = 1 :
女子高生は、車である建物まで運ばれた。もちろん、簡単に発見できるような場所ではない。
<アジト>
ドサッ!
JK「きゃっ!」
JK(ここが……テロ組織のアジト……!)
リーダー「なんだ、この娘は?」
イケメン「俺のことをコソコソ探ってきてましてね。もしかしたらと思って、連れてきちゃいました」
リーダー「そうか……。ここなら拷問もやり放題だからな。死体処理も困らん」
リーダー「好きにやれ」
イケメン「ありがとうございます」
JK「ひっ……!」
108 = 1 :
……
イケメン「さて、と……質問してくよ。正直に答えてね」
イケメン「なぜ俺に近づいてきた?」
JK「それは……あなたがかっこいいから……」
パァンッ!
JK「…………っ!」
平手打ち。
イケメン「ウソはよくないなぁ。とりあえず、爪一枚いっとこうか」
JK「や、やめて……っ!」
イケメン「まずは親指から……」
JK(助けて……店長さんっ……!)
109 :
パンツ脱いでていいの?
110 = 1 :
――ガンッ!
イケメン「がっ……!」ドサッ
JK「え……!?」
店長「大丈夫か?」
JK「は、はい……!」
JK「だけど、どうしてここが……!?」
店長「さっき渡したポイントカード……あれが発信器になってたんだ。だから追ってこれた」
JK「あ……!」
JK(店長さんは……私が勝手に突っ走ることを見抜いてたんだ……)
店長「他の二人が、すでにテロリストどもと乱戦になってる。俺たちも行こう」
JK「はいっ!」
111 = 15 :
店長すごすぎ
112 = 1 :
アジト内で暴れる二人。
男「刺されたい人からかかってきて……」
ザシュッ! ズバッ! ザクッ!
「ぎゃあっ!」 「ぐああっ!」 「いでえっ!」
女「ヒ~ッヒッヒ、あたし特製スリップオーイル! 滑りなっさーい!」ドバドバ…
「うわぁっ!」 「滑るぅ!」 「あだっ!」
ツルツルッ ドテッ ドサッ
113 = 1 :
リーダー(ちっ、こいつら公安の連中か!?)
リーダー(いや……それにしてはやり方がメチャクチャすぎる!)
男「覚悟しろ……」サッ
リーダー「いい気になるなよ。俺もナイフ術には自信があるんだ」チャッ
ヒュバッ! シュバッ! シュッ!
ナイフでの斬り合い。
男「くっ……!」ビシュッ
リーダー「ほう、俺とまともにやり合えるとはな」
114 = 1 :
しばらく互角の戦いが続くが――
ザシッ!
男「ぐううっ……!」
リーダー「どうやら俺の方が一枚上手のようだな……」
リーダー「もらったァ!」グオッ
凶刃が男に迫る。
女「ヒッ、まずいわぁ!」
115 = 1 :
そこへ店長たちが駆けつける。
JK「男さん!」
リーダー「!」ハッ
リーダー(ここで捕まるわけにはいかん! ……退くしかないか!)
リーダー「どけっ!」ドンッ!
JK「きゃっ!」
タタタッ…
男「ま、待てっ……!」
店長「よせ、無理に追うな! このアジトを潰せただけで上出来だ!」
男「すみません……」
アジトでの戦いは一段落した。
116 :
誰も読んでないぞ
117 = 1 :
店長「アジトを突き止められたのは、君のおかげだ。よくやってくれた」ニコッ
JK「はい……」
店長「……なんていうと思うか?」
パシッ
JK「…………ッ!」
店長「俺たちが間に合ったからよかったようなものの! 殺されてたらどうすんだッ!」
JK「す、すみません……」
女「ヒヒヒ、店長が怒るなんて珍しいねえ」
男「だけど……本当に間一髪だったよ。怪我がなくてよかった」
119 = 1 :
JK「だけど……だけど! 私も……テロなんて許せない! 平和を守りたい!」
JK「店長さんは……いじめられてた私を……助けてくれました」
JK「だから私も……店長さんの力に……なりたいんです……!」
店長「…………」
店長「分かった……。ここまできたら最後まで協力してもらおう」
JK「は……はいっ!」
女「じゃあ次は、逃げたリーダー捜しをしなきゃね。鬼ごっこ開始だわぁ」
男「あいつが組織のトップだから……絶対捕まえないと」
店長「いや、俺はあのリーダーの上にさらに“黒幕”がいると見てる」
男「え?」
店長「薬や漫画本を配って、蝕むように若者をテロリストにしようとする手口……」
店長「このアジトの連中が思いつけるとは、どうしても考えにくい」
女「もっと頭のいい奴が仕切ってるってわけね?」
120 = 51 :
ふふ、やはり書き続けたか
俺の思惑通りだな
121 = 1 :
店長「おそらくあのリーダーは今、“黒幕”に会いに行ってるはずだ」
店長「となれば、黒幕は必ず動きを見せる。そこをすかさず――」
JK「今すぐ黒幕を突き止める方法、ありますよ」
店長「?」
JK「私、発信器になってるポイントカード……あのリーダーさんのポケットに入れちゃったんです」
リーダー『どけっ!』ドンッ!
JK『きゃっ!』
店長「あ……!(あの一瞬で……!)」
JK「だから、行方を追うことができます!」
店長(俺はもしかして……とてつもない女の子を発掘したのかもしれないな)
122 :
やるう
123 = 1 :
……
<公園>
夜、対峙する二人の男。
リーダー「…………」
「どういうつもりだ? こんなところに私を呼び出して」
リーダー「申し訳ありません……」
リーダー「実はアジトを急襲されまして……。私の部下は壊滅してしまい……」
リーダー「今後どうすればいいか、ご指示を……」
「ほう」
月明かりが、黒幕の姿を照らし出す。
125 = 1 :
評論家「公安か?」
リーダー「いえ、公安ではありません。ナイフやら毒ガスやらを使いますし……」
評論家「そういえば、聞いたことがある。独立して遊撃隊のように振る舞うエージェントがいると」
評論家「そいつに尻尾を掴まれたのかもしれんな」
リーダー「も、申し訳ありませんっ!」
店長(黒幕は……教育評論家だったか!)
JK(ウソ……あの人がテロ組織を操っていたの!?)
126 = 124 :
そういえば漫画と同じようなこと言ってたわ
127 = 1 :
JK「なぜ、あの人が……」
店長「そうか、やっとあの回りくどい工作の狙いが分かった」
JK「え?」
店長「中高生を刺激して銃を配ってたのは、将来のテロリスト育成のためなんかじゃなかったんだ」
店長「たとえば、銃を渡された彼らがそこかしこで発砲事件を起こしたらどうなる?」
店長「仮にすぐ鎮圧されたとしても、人々のショックは大きいだろう」
店長「当然、今の青少年教育は間違ってる、という方向に世論は動いていく」
店長「そこで今をときめく教育評論家が立ち上がったら、おそらく皆が熱狂的に支持するはずだ」
店長「そうなれば……」
JK「権力を握ることも可能……!」
店長「このシナリオを描いて、奴はテロ組織と繋がったんだろう」
128 = 1 :
評論家とリーダーの話は続く。
評論家「……まぁいい」
評論家「すでに私はテレビ出演や講演、さらにはネットでの活動によって」
評論家「大勢の支持者を獲得している。今の段階でも計画発動は十分可能だ」
リーダー「おっしゃる通りです!」
評論家「一刻も早く、手懐けた若者たちに事件を起こさせろ」
評論家「そして、私が表の権力を握り……この国を教育し直してやる」
リーダー「かしこまりました!」
129 = 124 :
よろこんで!
130 :
斧とかモーニングスターの人?
131 = 1 :
評論家「だが……」スッ…
懐から教鞭を取り出す。
評論家「左手を出せ」
リーダー「…………?」
バチィッ!
教鞭が左手を打つ。全ての爪がはじけ飛んだ。
リーダー「うぎゃぁぁぁぁぁっ!!!」
評論家「今回の失態の制裁だ。次はないと思え」
132 = 124 :
爪全部はじけ飛んでワロタwwww
133 = 122 :
いてえ
134 = 1 :
店長「…………」ジワ…
JK(店長さんが冷や汗を……!)
店長「俺の見通しが甘かったな」
店長「あの評論家は“テロ組織と繋がってる”んじゃなく“テロ組織のボス”だったんだ」
店長「さっき俺たちが潰したアジトは、支部とか下請けみたいなものに過ぎない」
店長「しかも、奴自身が相当の使い手だ」
店長「たとえるなら、大量に出た夏休みの宿題を――」
店長「“毎日コツコツやって完璧に仕上げる”も“全くやらず教師を脅しチャラにする”も両方できるタイプ……」
JK「…………」ゴクッ
店長「一度コンビニに戻ろう」
135 = 1 :
<コンビニ>
店長「もう一刻の猶予もない」
店長「奴らは息のかかった中高生に事件を起こさせるだろう」
店長「それを防ぐには、もう元凶を叩くしかない」
男「ということは……」
店長「明日奴のいるビルに攻め込む。攻め込んで、あのリーダーと評論家を叩きのめす」
店長「二人とも、よろしく頼む」
男「分かりました」
女「ヒヒヒ、総仕上げってわけね」
136 = 1 :
JK「私も行きます!」
店長「気持ちは分かるが、今度こそダメだ。テロ組織の巣に乗り込むんだからな」
JK「絶対足手まといにはなりません!」
JK「それに、私の手指が……うずいてしょうがないんです。“悪い人の企みを万引きしろ”って」ウズ…
店長「ふぅ……もういくらいっても聞かないだろうな」
JK「はい、聞きません」
男「初めて万引きした時の、あのオドオドさがウソのようだね」
女「もうこの子も私たちの立派な仲間よぉ」
店長「分かった……。ただし、俺と一緒に行動してくれ。絶対離れるな」
JK「はいっ!」
138 :
完結させてくれよな!
139 :
どどどうなるんでしゅか?
140 = 1 :
<家>
母「このところ、なーんかあんた成長したわよね。顔つきが変わったっていうか」
JK「そうかな?」
母「あ、お父さん、顔にご飯粒が――」
父「え、ホントか」
JK「はい、取ったよ」
父「いつの間に!? あ、ありがとう」
母「全然見えなかったわ」
JK(指は絶好調……今の私ならなんでも万引きできる)
JK(お父さん、お母さん……私、この国を守るからね!)
141 :
ハッピーエンドで頼むぞ
142 :
面白い
143 = 1 :
次の日――
店長たちは、評論家のいるビルを見据える。
店長「≪教育ビル≫だってさ。立派なもんだな」
男「講演や出版、動画配信など、評論家のやってる事業は全てここで行ってるようです」
女「まさか、ここにテロ組織の親玉がいるなんて誰も思わないでしょうねえ」
JK「…………」ゴクリ
店長がビルを観察する。
店長(入口は一つ……人通りも多い……。こっそり侵入ってのはかえって目立つな)
店長「普通の会社のように受付があるようだ。正面から入れるところまで入ろう」
144 = 1 :
<教育ビル>
受付嬢「いらっしゃいませ」
店長「評論家さんにお会いしたいのですが」
受付嬢「アポはおありですか?」
店長「いえ、ないんですが……」
受付嬢「それでしたら、お取り次ぎすることはできませんね」
店長「でしたら、ビル内を見学させて頂くことは……」
ヒュッ
受付嬢がナイフを繰り出してきた。
145 = 30 :
店長死にそう
146 = 1 :
ガシッ!
受付嬢「くっ!」
店長が首を絞める。
グググ…
受付嬢「うぐぅ……」ガクッ
失神させる。
店長「ふぅ、焦った」
JK「こんな美人の女性がナイフを……!」
店長「どうやら、俺たちみたいなのが来るってのは敵も読んでたようだな」
147 = 1 :
ビル内の構成員が駆けつけてきた。
ザザザッ
構成員A「貴様ら、何者だ?」
店長「あーあ、こうなっちまったか……。こうなったら強行突破しかないか」
男「はい!」
女「ワックワクしてきたわねえ」
JK「…………」
店長「怖いか?」
JK「怖いです。でも……負ける気はしません!」
店長「いい返事だ」
149 = 1 :
構成員A「侵入者は……死あるのみ!」ダッ
男「悪いけど、まだ死にたくないよ」
ザシュッ!
構成員A「うぐぁっ!」ドサッ…
男「そこっ!」
シュバッ!
構成員B「ぐおおっ……!」
手足を傷つけ、的確に戦闘不能にしていく。
女「ヒヒヒ、あんただけいいカッコさせないわぁ」
150 = 1 :
女「さらに強力になった、ポイズンボール!」ポイッ
ボワンッ! モクモクモク… モワモワモワ…
「うげぇぇぇっ!」 「ガハッ!」 「ゲホゲホッ……!」
女「ここはあたしらに任せて!」
店長「ああ……任せた!」
店長「俺らは評論家のところへ向かおう」
JK「はいっ!」
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