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    元スレ裁判長「処刑方法は、斬首、感電、絞首、薬殺、どれがいい?」死刑囚「全部嫌だぁぁぁぁぁ!!!」

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    101 = :

    剣士「はい、揃ってます!」

    帯電娘「今日のお仕事はー?」バチバチッ

    裁判長「ある砦に武装集団がたてこもっている」

    裁判長「国王陛下の治世に不満を持つ鼻つまみ者集団なのだが」

    裁判長「身の丈に合わぬ高級な武具を装備しており、兵士たちを大いに手こずらせているというのだ」

    裁判長「そこでおぬしたちに白羽の矢が立った」

    ロープ使い「なるほど、普段の仕事とは違い、“処刑チーム”としての仕事ですか」

    裁判長「そういうことだ」

    102 = :

    裁判長「この通り、陛下から『処刑許可状』も出ている」

    剣士「おおっ!」

    帯電娘「やったぁ! “好きに殺していいよ状”だ!」バチバチッ

    剣士「変な言い方やめろ」

    ロープ使い「これで我らは自由に処刑できるというわけですな」

    白衣「…………」

    裁判長「直ちに砦に急行し、無法者たちを処刑せよ」

    剣士「はいっ!」

    裁判長「後に、私も応援に向かう。できればリーダーは生かしておいてもらいたい」

    剣士「! ……分かりました!」

    103 = :

    ― 砦 ―

    コソッ…

    ロープ使い「様子はどうだ?」

    剣士「兵士たちを撃退したからか、警戒が緩んでる。今がチャンスだな」

    帯電娘「よーし、みんな殺しちゃおー!」バチバチッ

    剣士「白衣女さん、頼む」

    白衣「分かったわ。みんなマスクしてちょうだい」

    白衣「眠り薬を混ぜた水を、霧状にして噴射するわ」

    プシュゥゥゥゥゥゥゥゥ…

    104 = :

    ……

    白衣「これで入り口付近を固めてる武装兵たちは眠ったはずよ」

    白衣「ただし、砦の奥深くにいる連中には通用しないから、注意して」

    剣士「ああ、あとは俺らに任せてくれ」

    ロープ使い「全員、縛り首にしてくれる」

    帯電娘「おかげで楽になったよ! ありがとねー!」バチバチッ

    白衣「私に礼はいわないでといったはずよ」

    帯電娘「つれないなぁ……」

    剣士「よし、行くぞ!」ダッ

    105 = :

    あげ

    106 = :

    好きに殺していいよ状好き

    107 = :

    ザンッ!

    「ぐああっ!」

    バチバチバチバチバチッ

    「ぎゃあああっ!」

    ヒュルンッ ギュッ…

    「がっ……!」



    剣士「王国軍はこんな奴らに手こずったのか……だらしなすぎやしないか」

    帯電娘「ホント! 処刑人が駆り出されるなんて世も末って感じ!」

    ロープ使い「きちんと訓練された精鋭は、各拠点からうかつに動かせないのだから仕方あるまい」

    108 = :

    ……

    リーダー「なんだ!? 敵襲か!?」

    部下「分かんねえ! 入り口付近の奴らは眠らされて、仲間が次々……!」

    ザンッ!

    部下「ぐはぁっ!」ドサッ…

    リーダー「ど、どうした!?」

    剣士「あとはお前だけだな」

    帯電娘「ジャジャーン!」バチバチッ

    ロープ使い「使命を果たさせてもらう」

    109 = :

    リーダー「なんだお前たちは!? 王国軍の特殊部隊か!?」

    剣士「いや、俺たちはただの処刑人だよ」

    帯電娘「国家に歯向かうバカを処刑しにきたのー!」バチバチッ

    ロープ使い「だが、今回貴様を処刑するのは我々ではない」

    ロープ使い「この方だ」

    裁判長「よくやった、おぬしたち」ザッ

    リーダー「な……!?」

    リーダー(こいつはたしか……裁判長! なんで出向いてきてるんだ!?)

    110 = :

    裁判長「我が国の法では、国家反逆のような重罪人には裁判長自ら刑を執行することになっている」

    裁判長「もっともこれは古い法で、形骸化していた掟だが……」

    裁判長「今回は私も処刑に参加させてもらうことにした」

    リーダー「ど、どうやって執行するってんだ?」

    裁判長「裁判長の武器といえば、決まっていよう」

    裁判長「これだ」ズンッ

    リーダー「巨大木槌……!」

    裁判長「では、刑を執行する」ブオオンッ

    リーダー「うわ――」



    グチャアッ!!!

    111 = :

    見てるぞ

    112 = :

    普通に面白い

    113 = :

    剣士「……すごい一撃でした。鳥肌が立ちましたよ」

    裁判長「うむ、久々に我が腕を振るうことができた」

    帯電娘「さすが、あたしの電撃でもへっちゃらだっただけのことはあるね!」

    ロープ使い「今でも傭兵として通用するんじゃありませんか?」

    白衣「裁判長様は未だに鍛錬なさっているのですね……」

    裁判長「フッ、そう持ち上げるな」

    裁判長「それでは今夜はこの五人で……パーッとやろうではないか」

    帯電娘「さんせーっ!」バチバチッ





    ―終―

    114 = :

    アニメ化してるなろう作品より面白い

    115 = :

    最終話『処刑人たち』



    ― 中央牢獄前 ―

    護衛兵A「全員、馬車に乗せたか?」

    護衛兵B「ああ、これより護送を開始する」

    護衛兵A「ったく、ついてねえな。囚人どもの護送任務だなんてよ」

    護衛兵B「まあ、お偉いさんと違って、こいつら狙う奴なんていねえだろうし気楽なもんよ」

    護衛兵A「そりゃそうだ!」アッハッハ

    護衛兵B「んじゃあ、地方牢獄まで出発だ!」

    116 = :

    ガタゴトガタゴト…

    ゴッ!

    護衛兵A「うぐっ……」ドサッ…

    護衛兵B「!? おい、どうした!? いきなり倒れちまって――」

    ガツッ!

    護衛兵B「ぐはっ……!」ドサッ…



    …………

    ……

    117 = :

    見てる

    118 = :

    支援

    119 = :

    帯電娘は人肌への飢えを満たし罪滅ぼしもしてるとな

    死ぬほどの電気じゃないけどこの漫画を思い出す

    120 = :

    ― 処刑人の部屋 ―

    剣士「聞いたか?」

    帯電娘「聞いてなーい」バチバチッ

    剣士「そりゃそうだろ。今から話すんだからよ」

    帯電娘「キャハハー」

    剣士「…………」イラッ

    ロープ使い「何があったのだ?」

    剣士「前に、終身刑になった馬車強盗の連中がいたろ? 主犯は俺が処刑したが……」

    ロープ使い「ああ、覚えている」

    剣士「奴らが地方牢獄に護送中、皆殺しにされたそうだ」

    ロープ使い「なんだと……?」

    白衣「まあ……」

    帯電娘「ふーん、罪人がどうなろうとどうでもいいや」

    剣士「お前なぁ……これは司法に対する重大な挑戦だぞ」

    121 = :

    裁判長「その件について話がある」

    剣士「裁判長!」

    ロープ使い「話とは?」

    裁判長「馬車強盗たちはすみやかに埋葬されたが、護衛兵たちを気絶させ、彼らを殺した犯人が判明した」

    帯電娘「誰なの?」

    裁判長「ある貴族の手によるもの、だ」

    剣士「貴族……!?」

    122 = :

    裁判長「調べによると、この貴族は裏で武器の密売をやっていてな」

    裁判長「馬車強盗や、先日の武装集団に武器を供与したのもこやつらしい」

    裁判長「他にも、さまざまな事件について裏で糸を引いていたものと思われる」

    裁判長「国内が不安定になればなるほど、武器の需要は増えるからな」

    帯電娘「うわぁ、悪の元凶じゃん!」

    裁判長「馬車強盗を殺したのは、おそらく口封じのためだろう」

    裁判長「とはいえ、国としてもこの貴族を大っぴらに裁くことは難しい」

    裁判長「ゆえにおぬしたちの出番となった。すでに『処刑許可状』も出ている」

    裁判長「おぬしらの手で、この貴族を処刑してくれ」

    剣士「はいっ!」

    123 = :

    ― 貴族の屋敷 ―

    貴族「どうやら……国がワシのやっていることに気づいたらしい」

    貴族「ワシを逮捕したところで、金と権力ですぐ釈放されることは分かっているだろうし……」

    貴族「おそらく、ワシを暗殺するため刺客を差し向けてくるはずだ」

    貴族「こうなっては亡命するしかないが、亡命の手配が済むまでには時間がかかる」

    貴族「頼むぞ、それまでワシを守り抜くのだ!」

    私兵隊長「お任せ下さい」

    私兵隊長「屋敷内はすでに私の部下を守備につかせており、万全の態勢となっております」

    私兵隊長「万が一、刺客がここまでたどり着いたとしても、私が始末してみせましょう」

    貴族「うむ、こういう時のために高い金を払ってきたのだからな!」

    124 = :

    ワァァァ…… ワァァァ……



    貴族「なんだ?」

    私兵隊長「どうやら、刺客が侵入したようですな」

    貴族「もう送り込んできたのか! くっ、予想以上の早さだ!」

    私兵隊長「ご安心を。刺客風情、私と部下がたちまち討ち取ってみせましょう」

    125 = :

    剣士「せやっ!」

    ザシュッ!

    私兵A「ぐああっ……!」


    帯電娘「抱き締めてあげるぅ~」ギュッ

    私兵B「ぎゃあああああああああああ!!!」バチバチバチッ


    ロープ使い「むんっ」グイッ

    私兵C「ぐえっ……!」ガクッ


    白衣「この先の兵たちは眠らせておきました。お三方は奥へどうぞ」

    126 = :

    俺も抱き締めて

    127 :

    面白い

    128 = :

    ギィィィ…

    剣士「お前が貴族だな」

    貴族「な……!?」

    剣士「陛下の名のもとに、お前を処刑させてもらう」

    貴族「もうここまで来たのか!? いくらなんでも早すぎる!」

    私兵隊長「どうやら、それなりの手練れが送り込まれたようですな」

    私兵隊長「しかし、私の相手ではありません」

    私兵隊長「奴の返り血がかからぬよう、もっと後ろでご観戦下さい」

    貴族「頼むぞ! 必ず討ち取るのだ!」

    129 = :

    私兵隊長「ゆくぞ!」ダッ

    剣士(速い!)

    ギィンッ!

    私兵隊長「フハハハハハハ!」

    ギィンッ! キィンッ!

    剣士「かなりの使い手だな……。諦めた方がいいかもしれない」

    私兵隊長「その通り! とっとと諦めて死ぬがいい!」

    ガキィンッ!

    剣士「ぐ……」ビリビリ…

    私兵隊長「よし、もらったァ!」ビュオッ

    130 = :

    ザンッ!

    ボトッ… ゴロン…



    剣士「“斬首で仕留める”のは諦めようかと思ったが、なんとかなったな」

    貴族「ひっ……」

    貴族「ひいいいいいいいいいいっ!!!」

    131 = :

    剣士「武器を無法者どもに売り渡し、国を不安定にし、私腹を肥やそうとした罪は重い」

    剣士「『処刑許可状』のもとに、処刑する」

    貴族「ま、待ってくれ……」

    貴族「命だけは助けてくれぇぇぇ……」

    剣士「お前が口封じに殺した馬車強盗どもも、きっと命乞いしたが、聞き入れられなかったんだろうな」

    貴族「馬車強盗の殺害? ワシはそんなの知ら――」

    ズバッ!

    ボトッ… ゴロン…

    132 = :

    帯電娘「あっ、もう終わってる!」バチバチッ

    ロープ使い「きっちり首を落としている……さすがだな」

    剣士「……ああ。この任務はあくまで“処刑”だからな」

    帯電娘「よーし、帰ろう!」

    ロープ使い「裁判長殿もお喜びになることだろう」

    剣士「…………」

    白衣「どうしました?」

    剣士「いや、なんでもない……引き上げよう」

    133 = :

    裁判長「貴族の私兵は腕利き揃いと聞いていたが、よくやってくれた」

    剣士「……はい」

    帯電娘「あたしらにかかればこんなの楽勝!」バチバチッ

    ロープ使い「装備品は豪華でしたが、使い手が伴ってなければ意味がありませんから」

    裁判長「では、今日のところは解散してくれ」

    帯電娘「はーいっ!」

    ロープ使い「はい」

    白衣「はい」

    剣士「…………」

    134 = :

    剣士「なぁ、お前ら」

    帯電娘「ん、なにー?」バチバチッ

    ロープ使い「どうした?」

    白衣「ずいぶん顔色が悪いですけど……」

    剣士「これから……ちょっと俺に付き合ってくれないか」

    帯電娘「付き合うって、お酒? あたしは大歓迎!」

    剣士「いや、そうじゃない……墓地だ」

    135 = :

    見てるぞ

    136 = :

    ― 墓地 ―

    帯電娘「ちょっとー、こんな辛気臭い場所になんの用があんのさ?」バチバチッ

    剣士「あなたが墓地の管理人だな」

    管理人「ええ、そうですが」

    剣士「頼みがあるんだが……」

    管理人「はい、もしあなた方が墓地にいらっしゃったら、何でも協力するよう言われております」

    剣士「え……」

    …………

    ……

    137 = :

    ……

    ロープ使い「これは……! この死体は……!」

    白衣「なんてこと……」

    帯電娘「ウソだよ! こんなのウソだよ! あの人がこんなことするはずない!」バチバチッ

    剣士「…………!」

    剣士(やはり……俺の嫌な予感が当たっちまった!)

    ロープ使い「……どうするのだ?」

    剣士「俺は……俺は――」

    ……

    138 = :

    1レスが短い
    寝たいからはよ

    139 = :

    ― 裁判所 ―

    裁判長「すまぬ、少し遅れてしまった」

    裁判長「剣士よ、こんなところに呼び出してなんの用だね?」

    剣士「……話がありまして」

    帯電娘「…………」バチバチッ

    ロープ使い「…………」

    白衣「…………」

    裁判長「おおっ、四人とも揃っているのか」

    裁判長「さっそく話というのを聞こうじゃないか」

    剣士「裁判長、地方牢獄に護送中の馬車強盗たちを殺したのは……あなたですね」

    裁判長「…………!」

    140 = :

    剣士だけ読んできたけどオーナーじゃなくて何で友人だったんだよ

    141 = :

    剣士「犯人であるはずの貴族は処刑間際こう言いました。“馬車強盗の殺害など知らない”と」

    剣士「それに、貴族のそばにいた私兵のリーダー、あいつの腕では護衛兵たちを瞬時に気絶させ」

    剣士「馬車強盗だけをスマートに殺害する、なんて真似は到底不可能です」

    剣士「そして俺たちは、管理人の許可を得て、馬車強盗たちの死体を掘り起こしました」

    剣士「他の人間なら分からないでしょうが、俺たち四人には、“犯人”がすぐ分かりました」

    剣士「あれは巨大木槌の跡だと……あなたがやったのだと……」

    裁判長「そうだ、彼らは私が殺した」

    裁判長「私がやったことは、この国の法にのっとると間違いなく極刑であろう」

    剣士「なぜです! 彼らはもう終身刑が確定していたのに! なぜ司法を司るあなたが……」

    裁判長「私もしょせん人を裁く資格などなかったということだ」

    裁判長「我が娘の死に関与していながら、我が国の法では奴らは終身刑にするしかなかった」

    裁判長「牢獄の中とはいえ奴らが天寿をまっとうするのが、私にはどうしても許せなかった」

    裁判長「主犯だけでなく、奴ら全員、皆殺しにせねば気が済まなかったのだ」

    142 = :

    剣士「迷った末、このことは上に報告しました。すでに……『処刑許可状』も出ています」

    裁判長「……いい手際だ。教えた通りだな」

    剣士「しかし、俺たちはあなたを殺したくない!」

    剣士「だから……逃げて下さい! あなたなら力ずくで国境だって突破できるはずだ!」

    裁判長「……甘いな」

    ブオンッ!

    剣士「……くっ!?」

    裁判長「処刑人は相手が身内や恩人だからといって見逃すような輩に務まるものではない!」

    裁判長「私を見逃すというのなら、この場で四人とも殺してくれるわッ!」

    143 = :

    裁判長…

    144 = :

    剣士以外がずーと無口な件

    145 = :

    裁判長「いくぞっ!」ブオンッ

    ドゴォンッ!

    裁判長「ぬうんっ!」ブオッ

    剣士「ぐっ!」ギィンッ

    剣士「裁判長!」

    帯電娘「やめてよぉ! あたし、あなたとだけは戦いたくない!」

    ロープ使い「いくら使命といえど……」

    白衣「裁判長様……どうかおやめ下さい!」

    裁判長「なんという甘い奴らよ。失望させてくれる」

    裁判長「先に宣言しておこう。私はお前たちを全滅させたら、市民たちに無差別に襲いかかる!」

    裁判長「この木槌で、何人でも何十人でも殺しまくってやる!」

    裁判長「司法のトップが歴史に残る大量殺戮犯となるのもまた一興だろう!?」

    146 = :

    剣士「やるしか……ないんですね!」

    剣士「たああああっ!」

    ザシッ!

    裁判長「ぬう……」ヨロッ…

    白衣「……裁判長様!」プシュゥゥゥゥゥゥ…

    裁判長「うっ、ゲホッ、ゲホッ!」

    ロープ使い「はっ!」ヒュルンッ

    裁判長「ぐっ!」ギュウッ…

    ロープ使い「捕えたぞ! 感電させてさらに動きを止めるのだ!」

    帯電娘「やだ……やだよぉ!」

    裁判長「これしきの縄で……!」グググッ…

    ロープ使い「縄をちぎられてしまう! 早くやれっ!」

    147 = :

    帯電娘「うあああああああああああっ!」バチバチバチッ

    バチバチバチバチバチッ

    裁判長「ぐおおおっ……!」プスプスプス…

    裁判長「ぐ、ぬうう……」ドザッ…

    剣士「裁判長……」チャキッ

    裁判長「見事な、コンビネーションだ……」

    裁判長「見事に、私にさえ容赦しなかった……」

    裁判長「やはり……お前たちを選んだ、私の目に、狂いはなかった……」

    148 = :

    剣士「お世話になりました……裁判長」

    裁判長「達者でな」


    ザンッ!


    ボトッ… ゴロン…



    剣士「……終わった」

    ロープ使い「裁判長殿……」

    帯電娘「うっ、うっ、うっ……」バチバチッ

    白衣「……ハンカチを」

    帯電娘「……ありがと。あ、ごめんなさい」

    白衣「いいのよ」

    149 = :

    ロープ使い「――剣士よ、気にするな」

    剣士「!」

    ロープ使い「裁判長殿はおそらく、馬車強盗に判決を下した時点で――いや」

    ロープ使い「ご息女を亡くした時点で復讐を決意し、“自分に人を裁く資格はない”と悟られたのだろう」

    ロープ使い「裁判長殿がもし本気で犯行を隠蔽しようとしたら……いくらでも方法はあったはず」

    ロープ使い「しかし、あの方はあえて凶器に木槌を使い、さらには墓地の管理人にも」

    ロープ使い「我々に協力するよう言い含めていた」

    ロープ使い「あの方は……我々に裁いて欲しかったのだ……」

    剣士「……ああ」

    帯電娘「ひぐっ……ひぐっ……」バチバチッ

    白衣「…………」

    …………

    ……

    150 = :

    司法の最大権力者である裁判長が、私怨から刑の確定した囚人を殺害――

    この王国司法を揺るがす大事件は、世間を大いに賑わせた。


    有識者からはさまざまな改革案が出され、中には処刑制度を見直すべきではという声もあった。


    しかし、司法の分野に裁判長以上の人材が育っていなかったこともあり、

    結局のところ、大半の改革案は現状維持のまま据え置かれることとなった。



    むろん、四つの処刑法から一つを選ばせる、処刑人制度も――


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