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    元スレ拷問官「吐けぇっ! 吐いちまえ! ――うぷっ」犯人「吐くから吐かないでぇぇぇ!!!」

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    1 :

    第一話『プロ拷問官』



    刑事「なかなか肝心なところを吐かないな、あの容疑者」

    新米「ええ、どうします? あいつだけ捕まえても事件が解決したとはいえませんよ」

    刑事「こうなったら拷問官に頼るしかないか」

    新米「ご、拷問官!? そんなのがいるんですか!?」

    刑事「ああ……日本で唯一のプロ拷問官だ。もちろん秘匿された存在だがな」

    新米「いったいどんな拷問を……? 鞭で打ったり、爪ひっぺがしたりとか……?」

    刑事「オイオイ、ここは日本だぞ? そんな拷問許されるわけないだろうが」

    新米「じゃあ、どうやって……?」

    刑事「奴は……相手の体に一切傷をつけることはない。だが、吐かせてしまうのさ」

    2 :

    もらいゲロってか

    3 :

    なんでオチをタイトルで書いたし

    4 = 1 :

    ―取調室―

    拷問官「これより取り調べを始める。しっかり記録を取っておけよ」

    助手娘「はいっ!」

    犯人「へっ、なにも吐かないぜ!」

    拷問官「吐けっ!」

    犯人「吐けで吐いたら、黙秘権なんていらないぜ」

    拷問官「吐けぇっ! 吐いちまえ! ……う」

    犯人「だから吐かないって……え?」

    拷問官「――うぷっ」

    犯人「ちょっ!?」

    拷問官「ううううっ……! うぷぷぷっ……!」

    犯人「やめろバカ! こんなところで……! 吐くから吐かないでぇぇぇ!!!」

    5 = 1 :

    刑事「……おかげで助かったよ」

    拷問官「しぶといのが出たら、いつでも呼んでくれ」

    拷問官「さ、行くぞ」

    助手娘「はい!」

    拷問官「……うっ」オエッ

    助手娘「先生?」

    拷問官「あれやると、しばらく逆流性食道炎みたいになるんだよなぁ……」

    助手娘「胃薬、胃薬!」ゴソゴソ

    拷問官「拷問はやる方もツライ、とはよくいったもんだ」

    6 = 1 :

    ……

    ―取調室―

    刑事「自分のブログでやってる食レポをけなされたから、お前は被害者を殺したんだ」

    新米「そうなんだろう!?」

    食通「……ふん」

    新米「くっ!」



    新米「あの容疑者も、なかなかしぶといですね!」

    刑事「うーむ、またしても拷問官に来てもらうしかないか」

    7 :

    水戸拷問

    8 = 1 :

    拷問官「……あんた、ずいぶんな食通らしいな」

    拷問官「あんたのやってるブログ、ものすごいアクセス数らしいじゃないか」

    助手娘「はい、あたしも読んだことあります! とってもオシャレなブログなんですよ!」

    食通「新しいのが来たと思ったら、今度はおだてて吐かせる作戦? 見え透いてるねえ」

    食通「弁護士を通じてじゃなきゃ、俺はなんも喋らないよ」

    拷問官「食通ってことは、当然うまいものに目がないよな?」

    食通「?」

    拷問官「そこで今日はこんなものを用意してみた」

    9 = 1 :

    拷問官「……カツ丼だ」

    食通「!」

    助手娘「わぁっ、おいしそー! 取り調べといったらカツ丼ですもんね!」

    拷問官「このカツ丼は俺行きつけの穴場から出前したものでね。あんたも食ったことないはず」

    拷問官「食いたいだろ?」

    食通「食いたいなら自白しろ、と? バカバカしい!」

    拷問官「いやいや、そんなことしたら賄賂みたいなもんになっちまうからな」

    拷問官「これは俺が食わせてもらう」

    食通(うまそうに食って自白させる作戦か? ……乗るかってんだよ!)

    10 = 1 :

    拷問官「耳塞いでおけよ」

    助手娘「はい、先生」サッ

    食通「?」

    拷問官「じゃ、いただきまーす」

    拷問官「クッチャクッチャグッチャクチャクチャクチャグッチャクチャクチャグッチャクチャクチャ」

    食通「!?」

    拷問官「クッチャクッチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャグッチャグチャクチャクチャニチャクチャクチャ」

    食通「うわあああ!?」

    11 = 1 :

    クチャグチャグチャグチャクチャクッチャグッチャクッチャクチャクチャクチャクチャチャグッチャグチャニチャニチャグッチャグッチャ

    食通「ひいい!?」

    クッチャクチャペチャペチャクッチャグチャクッチャクッチャグチャクチャクチャグッチャクチャクチャクチャクチャクチャグッチャグッチャ

    食通「や、やめろ……」

    グッチャクッチャクッチャグチャグチャクッチャクッチャクチャグッチャグッチャリクチャクッチャクッチャニチャニチャグチュグチュクチャクチャ

    食通「やめてくれ……! この音は嫌いなんだ……!」



    食通「何もかも喋るから、やめてくれえええええええ……っ!!!」

    12 = 1 :

    助手娘「お疲れ様でしたー」

    拷問官「おう」

    拷問官「奴のブログ見てたら、音立てて食事する奴が大嫌いだってのがすぐ分かったからな」

    拷問官「責め方もすぐ決まった」

    助手娘「耳栓しててもすごかったですもん! 先生のクチャ音」

    助手娘「それじゃ、さっきはカツ丼でしたから、今度は天丼です!」コトッ

    拷問官「いただきまーす」

    拷問官「うん……うまい」モグモグ

    拷問官「やっぱり飯は静かに食うに限るな」





    おわり

    13 = 1 :

    第二話『黒歴史ノート』



    ―取調室―

    青年「…………」

    拷問官「…………」

    助手娘(先生、今日はどう責めるつもりなんだろ?)

    拷問官「君のことは少し調べさせてもらったが――」

    拷問官「君は中高生の頃、自分で架空のキャラやストーリーの設定を作るのが好きだったらしいな」

    青年「だからなに?」

    14 = 1 :

    拷問官「それで……ノートにオリジナル設定を書き溜めるのが趣味だったとか」

    青年「それがどうしたってんだよ」

    拷問官「実はな……」

    拷問官「ここに一冊のノートがある」サッ

    青年「!!!」

    青年「まさか……まさか……!」

    拷問官「ふっふっふ……そのまさかさ」

    15 = 1 :

    拷問官「ふむふむ……」ペラペラ

    拷問官「架空の物語やキャラクターの設定がいっぱい書いてあるな」

    拷問官「さて、こいつをどうしてくれようか?」ニヤ…

    青年「まさか……読み上げるつもりか!?」

    拷問官「ピンポーン」

    青年「やめろォ! なんの権利があって――」

    拷問官「じゃ、読み上げまーす」

    16 = 1 :

    拷問官「物語は――産声から始まる」

    青年「!」

    拷問官「魔炎王フレイムと氷女王アイスンの間に生まれた炎と氷の申し子セキドー」

    青年「あああっ……」

    拷問官「炎と氷の力を併せ持つセキドーは、やがて竜皇帝の一人娘ミナと恋に落ちる」

    拷問官「時を同じくして、宇宙大帝ゼロ=オヴラートが次元の彼方から蘇る」

    拷問官「ゼロ=オヴラートに立ち向かえるのは、セキドーとミナの二人だけ」

    拷問官「果たして二人の運命は!? ゼロ=オヴラートの唱える≪零計画≫とは一体……!?」

    青年「うわああああああああっ……!!!」

    17 = 1 :

    青年(ってちょっと待てよ?)

    青年(セキドーだとか、ゼロなんちゃらだとか、僕書いた記憶がないぞ……?)

    拷問官「オリジナルモンスター≪スラーレム≫」

    拷問官「HPは3000、攻撃力は1700、防御力300」

    拷問官「スライムの軟体とゴーレムの剛力を併せ持つ、A級モンスターである」

    青年(スラーレムってなに!?)

    拷問官「スラーレムの特殊能力≪軟体回避≫――相手の攻撃を30%の確率で……」

    青年「ちょっと待って、ちょっと待って」

    拷問官「なんだ」

    18 = 1 :

    青年「さっきから読んでるそれ、なんなんだ!?」

    拷問官「ああ、これ? これは……俺が書き溜めてきたノートだ」

    青年「は?」

    拷問官「まだまだたっぷりあるから、是非聞いてってくれよな!」

    青年「えええ……」


    拷問官「邪悪聖竜ヴァリアブルエクスタシー、HP75000、攻撃力8000、防御力……」

    拷問官「私立ホメロス学園で、俊樹と美奈は恋に落ちる……」

    拷問官「ネオ江戸で、正義の忍者クロフネは、ジャスティス忍術で悪を成敗……」


    青年(ひいいいいっ……! ある意味、自分の黒歴史を披露されるよりキツイ!)

    青年「もういい! ギブアップ! 自白するから許して下さいっ!」

    拷問官「なんだ、まだ20冊以上あるのに」

    青年(冗談じゃねえ!)

    19 = 1 :

    刑事「よく吐かせてくれた。まさかお前の黒歴史ノートで、自白させるとはな……」

    拷問官「黒歴史? なにいってんだ?」

    刑事「え?」

    拷問官「俺は書き溜めたノートを恥ずかしいだなんて思ったことは一度もないぞ」

    助手娘「そうです! 先生は今でも自分の考えた設定がアニメ化、ゲーム化することを夢見てるんですから!」

    刑事「マジで……?」

    拷問官「大マジだよ。今日も帰りにこのノートを、アニメ制作会社に持ち込むつもりだ」

    助手娘「今日こそ門前払いされないといいですね!」

    刑事(万が一こいつの考えた物語がアニメ化されたら、それこそ凄まじい拷問器具になりそうだ……)





    おわり

    20 = 7 :

    スラーレムはいいと思う

    21 :

    ニヤリとした

    22 :

    年度末は点数稼ぎと捏造が増えるから気を付けよう

    23 = 1 :

    第三話『お袋の声で』



    立てこもり犯「10億円と逃走手段をすぐ用意しろ! でないと人質を撃ち殺す!」ジャキッ


    刑事「今回の相手は、あの立てこもり犯だ」

    拷問官「俺は拷問官であって、交渉人じゃないんだがな」

    刑事「分かってるさ。お得意の拷問術で、奴に少しだけスキを作ってくれればいい」

    刑事「そうすれば、近くに潜んでる特殊部隊を突入させられる」

    拷問官「仕方ないな……引き受けるよ」

    刑事「私に出来ることはあるか?」

    拷問官「一つだけ」

    24 = 1 :

    拷問官「犯人のお袋さんの電話番号を教えてくれ。それくらい調べてるだろ?」

    刑事「母親を呼び出すつもりか? 無理だ、犯人の母親は遠方で暮らしている」

    刑事「それに情に訴えて通用する犯人では……」

    拷問官「いいから。一言でも声を聞ければいいんだ」

    刑事「分かった。えぇっと、電話番号は――」

    25 = 1 :

    拷問官「じゃ、始めるか」コホンッ

    拷問官「もうやめて! お願いだから!」

    立てこもり犯「!?」

    立てこもり犯(お袋の声!?)

    拷問官「立てこもりなんてやめてええええ! お母さん、泣いちゃうわ!」

    立てこもり犯「ふん、やめるか! 大した声真似だが、お袋の声で説得しようとしたって無駄なんだよ!」

    立てこもり犯「先にいっとくが、お袋本人に説得されたってやめねえぜ!」

    拷問官「…………」

    26 = 1 :

    拷問官「……好き」

    立てこもり犯「え?」

    拷問官「愛してる」

    立てこもり犯「ひっ!」ゾクッ…

    拷問官「あたし、あんたのこと好きなの……」

    拷問官「愛してしまったの……チュッ」

    立てこもり犯「うげええええ……」

    立てこもり犯「やめろっ! お袋の声で愛の告白なんてやめてくれえええええええ!!!」

    27 = 1 :

    刑事「よし、今だ! 突入してくれ!」



    ダダダダダッ ダダダダダッ

    隊員「うおおおおおっ!」

    立てこもり犯「し、しまった!」

    ドタン! バタン! ドタン! バタン!

    隊員「立てこもり犯を確保しましたァ!!!」

    29 :

    なにこの魔境

    30 = 1 :

    刑事「……また助けられたな」

    拷問官「こういうのはこれっきりにしてくれよな」

    刑事「それにしても、まさか声帯模写までできるとはな」

    拷問官「大切な人の声で尋問されるってのは、結構ダメージを与えられるからな。当然身につけてる」

    刑事「ところで……一つ頼みがあるんだが」

    拷問官「?」

    刑事「アイドルの○○ちゃんの声で『刑事さん、好き』っていってくれないか?」

    拷問官「……お前のお袋さんが聞いたら泣くぞ」





    おわり

    31 = 7 :

    刑事ェ…

    32 = 1 :

    第四話『虫の居所が悪い日』



    ―取調室―

    「ふん、吐かないわよ!」

    拷問官「……くっ! なんてしぶとい女だ!」

    拷問官「これは長期戦になる! 助手、お茶持ってこい!」

    助手娘「はいっ!」

    33 = 1 :

    拷問官「…………」イライラ

    助手娘「お茶です」コトッ

    拷問官「遅いぞ、バカ!」

    助手娘「すみません……」

    拷問官「俺はとろい奴が嫌いなんだ……」グビッ

    拷問官「ぶっ!」

    拷問官「なんだ、このぬるさは!? お前、まともに茶も入れられねえのか!?」

    助手娘「いえ、そんな……」

    拷問官「俺はお湯を沸騰させたぐらいのが好きなんだよ! 今すぐ入れ直してこい!」

    助手娘「はいっ!」

    34 = 1 :

    助手娘「入れ直してきました!」

    拷問官「ったく……」グビッ

    拷問官「ぶっ!」

    拷問官「あっちーよ、バカ! 俺をヤケドさせる気かァ!? 口内炎できたらどうすんだァ!?」

    助手娘「さっき、沸騰したのが好きだって……」

    拷問官「たとえ話だっつうの! 普通少し冷ましてから持ってくるもんだろがよ!」

    助手娘「じゃあ、また入れ直して……」

    拷問官「もういいよ! いらねえよ!」

    35 = 1 :

    拷問官「そもそも、この女が吐かないのも、全部お前が悪いんだ!」

    助手娘「そんな……」

    拷問官「クズ! カス! ゴミ! 使えねーんだよ、このバカ女!」

    助手娘「ひ、ひどい……」

    拷問官「ひどい? ひどいのはお前のツラだろうが、このボケェ!!!」

    「…………」プルプル…

    37 = 1 :

    「もうやめてっ!」

    拷問官「!」

    「もうパワハラをやめてぇっ!!!」

    拷問官「…………」

    拷問官「ってことは、やはり……?」

    「ええ、そうよ……私がやったのよ」

    「上司のパワハラに耐えかねて、殺してしまったのよ……」

    「うっ、うっ、うっ……」

    拷問官「よく打ち明けてくれた、スッキリしただろ」

    「…………」コクッ

    拷問官「……後は刑事たちに任せよう」

    助手娘「……はい」

    38 = 1 :

    拷問官「さっきはすまなかったな。吐かせるためとはいえ、罵詈雑言浴びせちまって」

    助手娘「いえいえ」

    助手娘「それに、先生にパワハラされるのって……結構快感でしたから」

    拷問官「おいおい……」





    おわり

    39 = 1 :

    第五話『拷問官の敗北』



    刑事「今日はこの容疑者を何とか自白させてもらいたい」

    拷問官「分かった」

    刑事「いったいどう責めるつもりなんだ?」

    拷問官「それは容疑者のデータを見てからだ。少し時間をくれ」

    40 = 1 :

    拷問官「ふむふむ……」ジーッ



    新米「我々よりも熟読してますね……」

    刑事「当然だろうな。相手を傷つけず自発的に喋らせるってのは生半可な難易度じゃない」

    刑事「取り調べの可視化も進む昨今、入念な下準備があって、初めて成し遂げられるんだからな」

    新米「行き当たりばったりにやってると思ってましたが、全て計算されたものなんですね」

    助手娘(真剣な先生の横顔……素敵だなぁ)

    41 = 1 :

    拷問官「――よし、責め方は決まった。この方法なら確実に吐かせることができる」

    拷問官「取調室に行くぞ!」

    助手娘「はいっ!」



    刑事「お、ついに始まるか」

    新米「今日はいったいどんな拷問を見られるんだろう……?」

    42 = 21 :

    おう

    43 = 1 :

    ―取調室―

    拷問官「さて、と……取り調べを始めさせてもらう」

    「……あの」

    拷問官「どうした?」

    「ずっと考えてたんですけど、やっと自白する決心がつきました!」

    拷問官「……え?」

    「さっそく、犯行の手口から……」

    拷問官「ちょっと待ってくれ! せっかくこっちも色々と考えてきたのに……」

    助手娘「先生、こらえて!」ガシッ

    拷問官「まだ自白しないでぇぇぇ……!」

    「…………?」

    44 :

    あらら

    45 = 1 :

    拷問官「ふぅ……」

    助手娘「落ち込まないで下さい、先生! 次がありますって!」

    新米「事件は迷宮入りにならずに済みそうですけど、あの人の心はしばらく迷宮入りっぽいですね」

    刑事「拷問官にとって、初めての敗北かもしれんな……」





    おわり

    46 = 1 :

    第六話『VSゲーマー』



    刑事「今日自白させて欲しい容疑者は、ゲーマーだ」

    拷問官「ゲーマーね……。つまり、ゲームが得意ってことか」

    拷問官「となると、責め方もゲームを用いた方法にするべきだろうな」

    助手娘「ゲームを用いた方法……ですか」

    助手娘「大音量でゲームをしたりとか? 怖いゲームをプレイしたりとか?」

    拷問官「甘いな……」チッチッチッ

    拷問官「俺が考えてる方法はもっとすごい方法だ」

    47 = 1 :

    拷問官「奴の一番好きなゲームは?」

    刑事「『セブンアドベンチャー』ってゲームだ。スピードクリアの世界記録も持ってるとか」

    助手娘「知ってます! 大人気のアクションRPGですよね!」

    拷問官「どんなストーリーなんだ?」

    助手娘「えぇっと、凄腕の冒険者が七つのお宝を集めつつ、ヒロインの死や大災害などを乗り越え」

    助手娘「最終的には竜魔王を倒し、世界を救うというお話です!」

    拷問官「オーソドックスな冒険譚って感じか」

    刑事「ちなみに、ゲーマーはこのゲームのヒロインが大のお気に入りだそうだ」

    拷問官「…………」ピクッ

    拷問官「よし、取り調べを始めよう」

    48 = 1 :

    ―取調室―

    ゲーマー「なんで、テレビゲームなんて持ち込んでるの?」

    拷問官「今から俺がこのゲームをプレイするからだ」

    ゲーマー「あっ、それは……!」

    拷問官「そう、ご存じ『セブンアドベンチャー』だ。これからお前の目の前でプレイさせてもらう」

    拷問官「いっとくけど、アドバイスするんじゃないぞ。自力でクリアしたいからな」

    ゲーマー「誰がするかよ」

    49 = 1 :

    拷問官「…………」カチカチッ

    拷問官「お、最初のボスだ」

    助手娘「こいつはちゃちゃっと片づけちゃいましょう!」

    拷問官「ああ、分かってる。なかなかかっこいいBGMだな」カチカチッ



    ゲーマー(取り調べ中にゲームだなんて、なに考えてんだこいつ……?)

    50 = 1 :

    ズガガーンッ

    拷問官「またゲームオーバーかよ! こいつ、つええ!」

    助手娘「頑張って下さい!」

    拷問官「もちろんだ。こんな最初のボス如きでつまずいてたまるか!」カチカチッ

    ズガガーンッ

    拷問官「またやられた! なんで!?」

    助手娘「先生、防御しないと防御!」

    拷問官「防御ってどうやるんだっけ?」

    助手娘「このボタンを押すんです!」



    ゲーマー(なんでこんなチュートリアル戦闘で手こずってんだよ!)

    ゲーマー(ゲーム中でされてる説明を全く読んでねえのか!?)


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