私的良スレ書庫
不明な単語は2ch用語を / 要望・削除依頼は掲示板へ。不適切な画像報告もこちらへどうぞ。 / 管理情報はtwitterでログインするとレス評価できます。 登録ユーザには一部の画像が表示されますので、問題のある画像や記述を含むレスに「禁」ボタンを押してください。
VIP以外のSS書庫はSS+をご利用ください。
元スレ斧戦士「攻撃当たんねえ!」闇魔術師「嫌われたくない……」竜「火を吐けない」姫「触手になりたい!」
SS スレッド一覧へ / SS とは? / 携帯版 / dat(gz)で取得 / トップメニューみんなの評価 : ○
レスフィルター : (試験中)
姫(天井に何かいるッ!)
姫「危ないっ!!!」ドンッ
姉姫&王子「え!?」
赤目「シャッ!」シュバッ
ザシュッ!
爪による一撃が、姫の背中を切り裂いた。
姫「ぐっ……!」ブシュッ…
赤目「オォ~、すげェな。よく天井に張り付いてた俺の気配を感じ取れたな」
赤目「今ので確実に、姉姫と王子、二人とも仕留められると思ったのによォ……」ジャキッ
姫(鉄の爪……!)
姉姫「押されてなかったら今頃……」ゾッ…
王子「外の彼らに気づかれず、なんの音も気配もなく、ここまでやってきたのか……!」
姫「危ないっ!!!」ドンッ
姉姫&王子「え!?」
赤目「シャッ!」シュバッ
ザシュッ!
爪による一撃が、姫の背中を切り裂いた。
姫「ぐっ……!」ブシュッ…
赤目「オォ~、すげェな。よく天井に張り付いてた俺の気配を感じ取れたな」
赤目「今ので確実に、姉姫と王子、二人とも仕留められると思ったのによォ……」ジャキッ
姫(鉄の爪……!)
姉姫「押されてなかったら今頃……」ゾッ…
王子「外の彼らに気づかれず、なんの音も気配もなく、ここまでやってきたのか……!」
姫「お姉ちゃんたち、下がってて! こいつの相手は私がするわ!」
赤目「ヒヒヒ……妹のお姫さんが俺の相手? ――何秒もつか試してみなァ!」ギュンッ
赤目「シャッ!」シュバッ
姫「あらよっと」ウネリッ
赤目「!?」
姫「触手キィック!」
ドカッ!
赤目「ぐはぁっ……!」
王子「おおっ! すごい!」
姉姫(神様、どうか妹を守って……!)
赤目「ヒヒヒ……妹のお姫さんが俺の相手? ――何秒もつか試してみなァ!」ギュンッ
赤目「シャッ!」シュバッ
姫「あらよっと」ウネリッ
赤目「!?」
姫「触手キィック!」
ドカッ!
赤目「ぐはぁっ……!」
王子「おおっ! すごい!」
姉姫(神様、どうか妹を守って……!)
赤目「シィィッ!」シュバババッ
姫「ほっ、よっ」グネグネッ
赤目(常人離れした柔軟性! ことごとく俺の爪が空を切りやがる!)
姫(師匠、戦えてる! 私、帝国の精鋭相手に戦えてます!)
赤目「なるほど……牢獄の看守どもよりよっぽど手応えがある」
赤目「まるで触手かなんかと戦ってるようだ……」
姫「ありがと!」
赤目「だが、そうと分かればいくらでも対処法はあるぜェ!」ヒュバッ
姫「くっ」ウネッ
ザシィッ!
姫「きゃっ……!」ブシュッ…
赤目「しょせんは素人……どうかわすかまで先読みして攻撃すりゃあ、どうってことねェ」ペロッ
姫「ほっ、よっ」グネグネッ
赤目(常人離れした柔軟性! ことごとく俺の爪が空を切りやがる!)
姫(師匠、戦えてる! 私、帝国の精鋭相手に戦えてます!)
赤目「なるほど……牢獄の看守どもよりよっぽど手応えがある」
赤目「まるで触手かなんかと戦ってるようだ……」
姫「ありがと!」
赤目「だが、そうと分かればいくらでも対処法はあるぜェ!」ヒュバッ
姫「くっ」ウネッ
ザシィッ!
姫「きゃっ……!」ブシュッ…
赤目「しょせんは素人……どうかわすかまで先読みして攻撃すりゃあ、どうってことねェ」ペロッ
姉姫「やめて! 妹は殺さないで! 私の命をあげるから!」
王子「いやボクだ! ボクを攻撃しろっ! だからもうやめてくれぇっ!」
赤目「ヒヒヒ……安心しろよ。もちろん、お前らの命はちゃーんと貰ってやる」
赤目「ただし……この触手姫を始末してからなァ!」
姉姫「やめてぇぇぇぇぇっ!!!」
姫(お姉ちゃん……師匠……みんな……さよなら!)
――ガキィンッ!
王子「いやボクだ! ボクを攻撃しろっ! だからもうやめてくれぇっ!」
赤目「ヒヒヒ……安心しろよ。もちろん、お前らの命はちゃーんと貰ってやる」
赤目「ただし……この触手姫を始末してからなァ!」
姉姫「やめてぇぇぇぇぇっ!!!」
姫(お姉ちゃん……師匠……みんな……さよなら!)
――ガキィンッ!
赤目「ん」
騎士団長「ハァ、ハァ……」
姫「騎士団長っ!」
騎士団長「間に合ってよかった……姫様、よく戦いましたな」
姫「どうしてここに……!」
騎士団長「やはりお三方に護衛が一人もいないのはまずいと思い、斧戦士殿の許可をもらって」
騎士団長「戻ってきたのです」
騎士団長「後は私にお任せ下さい!」
赤目「ヒヒヒ……俺の相手は騎士団長ってわけかい。おもしれェ!」ジャキッ
騎士団長「命にかえても、貴様を倒す!」チャキッ
騎士団長「ハァ、ハァ……」
姫「騎士団長っ!」
騎士団長「間に合ってよかった……姫様、よく戦いましたな」
姫「どうしてここに……!」
騎士団長「やはりお三方に護衛が一人もいないのはまずいと思い、斧戦士殿の許可をもらって」
騎士団長「戻ってきたのです」
騎士団長「後は私にお任せ下さい!」
赤目「ヒヒヒ……俺の相手は騎士団長ってわけかい。おもしれェ!」ジャキッ
騎士団長「命にかえても、貴様を倒す!」チャキッ
― 古城・城内 ―
ゴーレム「グゴゴゴゴゴゴ……!」グググッ…
竜「うあああああっ……!」メリメリ…
竜(なんてパワーだ……! ボクも本気で押してるのにィ……!)
斧戦士「ボウズーッ!!!」
女剣士「あの子を気にかけてる場合じゃない! ゾンビはまだまだいるんだ!」ザシュッ
「ギエエッ!」ドサッ…
斧戦士「分かってら!」ドシュッ
「グアアッ……!」ドサッ…
斧戦士「闇魔術師ィ! ……大丈夫か!?」
ゴーレム「グゴゴゴゴゴゴ……!」グググッ…
竜「うあああああっ……!」メリメリ…
竜(なんてパワーだ……! ボクも本気で押してるのにィ……!)
斧戦士「ボウズーッ!!!」
女剣士「あの子を気にかけてる場合じゃない! ゾンビはまだまだいるんだ!」ザシュッ
「ギエエッ!」ドサッ…
斧戦士「分かってら!」ドシュッ
「グアアッ……!」ドサッ…
斧戦士「闇魔術師ィ! ……大丈夫か!?」
闇魔術師「ああ……問題ない」ニタァ…
斧戦士「!?」
斧戦士「お前……目や鼻から血が……!」
闇魔術師「なんの問題もない……」
闇魔術師「俺は嬉しいよ……」
闇魔術師「闇魔法を悪用する憎き悪党と……こうして戦うことができて……」
闇魔術師「あの時、お前と出会うことができて、本当に感謝してる……」
闇魔術師「絶対に、これ以上……ゾンビを増やさせはせん! 俺のプライドにかけて!」
斧戦士「闇魔術師……!」
斧戦士「!?」
斧戦士「お前……目や鼻から血が……!」
闇魔術師「なんの問題もない……」
闇魔術師「俺は嬉しいよ……」
闇魔術師「闇魔法を悪用する憎き悪党と……こうして戦うことができて……」
闇魔術師「あの時、お前と出会うことができて、本当に感謝してる……」
闇魔術師「絶対に、これ以上……ゾンビを増やさせはせん! 俺のプライドにかけて!」
斧戦士「闇魔術師……!」
― 古城・外 ―
黒剣士「新たにゾンビが生まれなくなってきたな」
教祖「……くっ!」
教祖「敵の魔法使いが想像以上にやりおる……!」
教祖「だが、ゾンビはまだまだいるし、なによりゴーレムがいる!」
教祖「あんな子供の竜では、絶対にワシのゴーレムは倒せんっ!」
教祖「それより、赤目はどうした!? 古城に侵入してからずいぶん経つぞ!」
黒剣士「…………」
黒剣士「新たにゾンビが生まれなくなってきたな」
教祖「……くっ!」
教祖「敵の魔法使いが想像以上にやりおる……!」
教祖「だが、ゾンビはまだまだいるし、なによりゴーレムがいる!」
教祖「あんな子供の竜では、絶対にワシのゴーレムは倒せんっ!」
教祖「それより、赤目はどうした!? 古城に侵入してからずいぶん経つぞ!」
黒剣士「…………」
― 古城・玉座の間 ―
――ギィンッ!
ザシュッ!
赤目「ぐはっ……!」
騎士団長「ハァ、ハァ……」
赤目「やるな……。熊みてェな見た目のくせに、キレイな剣術使いやがる……」
騎士団長「光栄ですな」
赤目「正々堂々まともにやり合ったら不利――だが!」ギロッ
姉姫「えっ!」
王子「なっ!」
赤目「俺たち帝国工作員の辞書に、“正々堂々”なんて文字はねェッ!」ギュオオオッ
騎士団長「しまった!」
――ギィンッ!
ザシュッ!
赤目「ぐはっ……!」
騎士団長「ハァ、ハァ……」
赤目「やるな……。熊みてェな見た目のくせに、キレイな剣術使いやがる……」
騎士団長「光栄ですな」
赤目「正々堂々まともにやり合ったら不利――だが!」ギロッ
姉姫「えっ!」
王子「なっ!」
赤目「俺たち帝国工作員の辞書に、“正々堂々”なんて文字はねェッ!」ギュオオオッ
騎士団長「しまった!」
ザグゥッ!
騎士団長「ぐはっ……!」ブシュゥゥゥ…
騎士団長の腹部に、鉄爪が突き刺さった。
赤目「まんまとかかったな」
王子「ボクらを狙うと見せかけて、騎士団長の焦りを誘ったのか!」
赤目「ヒヒヒ……帝国のため、お前らは絶対皆殺しにしなきゃならない……」
赤目「まずはお前からだッ! 騎士団長ッ!」グオオッ
騎士団長(無念……ッ!)
騎士団長「ぐはっ……!」ブシュゥゥゥ…
騎士団長の腹部に、鉄爪が突き刺さった。
赤目「まんまとかかったな」
王子「ボクらを狙うと見せかけて、騎士団長の焦りを誘ったのか!」
赤目「ヒヒヒ……帝国のため、お前らは絶対皆殺しにしなきゃならない……」
赤目「まずはお前からだッ! 騎士団長ッ!」グオオッ
騎士団長(無念……ッ!)
――ガシィッ!
赤目「え!?(腕をつかまれ……)」
姫「触手心得……其の五≪獲物にはひっそりと忍び寄れ≫」グネッ
騎士団長(姫様ッ!)
騎士団長「だああああああああああっ!!!」
ザンッ!
渾身の一撃が、赤目の胸を切り裂いた。
赤目「…………!」
赤目「ヒヒ……触手姫のこと、忘れて、たか……。俺とした、ことが……」
赤目「黒剣士、後は頼ん……」グラッ…
ドザァッ…
赤目「え!?(腕をつかまれ……)」
姫「触手心得……其の五≪獲物にはひっそりと忍び寄れ≫」グネッ
騎士団長(姫様ッ!)
騎士団長「だああああああああああっ!!!」
ザンッ!
渾身の一撃が、赤目の胸を切り裂いた。
赤目「…………!」
赤目「ヒヒ……触手姫のこと、忘れて、たか……。俺とした、ことが……」
赤目「黒剣士、後は頼ん……」グラッ…
ドザァッ…
王子「やったの、かい……?」
姫「うん……よくやってくれたわ、騎士団長!」
騎士団長「光栄です……。ですが……姫様がいなければ……倒れていたのは私でした……」
騎士団長「この男……実力と忠誠心は間違いなく本物でした……」
姫「恐ろしい奴だったわ……」
姉姫「二人とも……無事でよかった……」
姫「お姉ちゃんたちこそ!」
姫(さて、斧戦士さんたちは大丈夫かしら……)
姫「うん……よくやってくれたわ、騎士団長!」
騎士団長「光栄です……。ですが……姫様がいなければ……倒れていたのは私でした……」
騎士団長「この男……実力と忠誠心は間違いなく本物でした……」
姫「恐ろしい奴だったわ……」
姉姫「二人とも……無事でよかった……」
姫「お姉ちゃんたちこそ!」
姫(さて、斧戦士さんたちは大丈夫かしら……)
― 古城・城内 ―
ゴーレム「ガァッ!」
ドゴォンッ!
竜「ぐああっ……!」ズウンッ…
ゴーレム「ガァッ! ガァッ! ガァッ!」
ドカッ! ドゴッ! ドガッ!
竜「げぼぉっ……!」
ゴーレムの蹴りの連打が竜を襲う。
斧戦士「ボウズッ!」ダッ
女剣士「あたしも行く!」ダッ
ゴーレム「ガァッ!」
ドゴォンッ!
竜「ぐああっ……!」ズウンッ…
ゴーレム「ガァッ! ガァッ! ガァッ!」
ドカッ! ドゴッ! ドガッ!
竜「げぼぉっ……!」
ゴーレムの蹴りの連打が竜を襲う。
斧戦士「ボウズッ!」ダッ
女剣士「あたしも行く!」ダッ
斧戦士「くたばれぇっ!」ガツッ
女剣士「てやぁぁぁっ!」ザシュッ
ゴーレム「ガゴォォォォォッ!!!」ブオオオンッ
斧戦士「うおっと!」
女剣士「危ないっ!」
ザシュッ! ブオオンッ! ザシッ!
竜(まただ……! またボクはみんなに助けてもらってる……!)
竜(役に立ちたいのに……恩返ししたいのに……できない……!)
竜(悔しい……!)
竜(自分が情けない……!)
女剣士「てやぁぁぁっ!」ザシュッ
ゴーレム「ガゴォォォォォッ!!!」ブオオオンッ
斧戦士「うおっと!」
女剣士「危ないっ!」
ザシュッ! ブオオンッ! ザシッ!
竜(まただ……! またボクはみんなに助けてもらってる……!)
竜(役に立ちたいのに……恩返ししたいのに……できない……!)
竜(悔しい……!)
竜(自分が情けない……!)
竜(ボクは竜だ! 魔物の中で一番強いんだ……! だから、だからっ……!)
竜(ボクだってぇ……)ボッ…
竜「やらなきゃダメなんだァァァァァッ!!!」
ボワァァァァァッ!!!
斧戦士&女剣士「!?」
斧戦士「ボウズ、お前今……」
竜「ボク、火を吐けた……!」
ゴーレム「グオオオオオオオオオッ!」ドドドドドッ
竜「よーし……斧お兄さんたち、すぐそこを離れてッ!」
竜「すぅぅ~……」
竜(ボクだってぇ……)ボッ…
竜「やらなきゃダメなんだァァァァァッ!!!」
ボワァァァァァッ!!!
斧戦士&女剣士「!?」
斧戦士「ボウズ、お前今……」
竜「ボク、火を吐けた……!」
ゴーレム「グオオオオオオオオオッ!」ドドドドドッ
竜「よーし……斧お兄さんたち、すぐそこを離れてッ!」
竜「すぅぅ~……」
竜「ガオオォォォォォォォォォォォォォッ!!!」
ゴォワァァァァァァァァッ!!!
ゴーレム「グ……グオオォォォォォォォッ……!」
「ギャアア……ッ!」 「ヒイイ……ッ!」 「アァァァァ……」
ジュワァァァァァァ…
竜が吐き出した炎が、ゴーレムやゾンビを包み込んだ。
斧戦士「す、すげえ……!」
女剣士「一発でゴーレムたちを焼き払った……!」
闇魔術師(自分の体を勝手に使われた死者たちも、喜んでいることだろう……)
ゴォワァァァァァァァァッ!!!
ゴーレム「グ……グオオォォォォォォォッ……!」
「ギャアア……ッ!」 「ヒイイ……ッ!」 「アァァァァ……」
ジュワァァァァァァ…
竜が吐き出した炎が、ゴーレムやゾンビを包み込んだ。
斧戦士「す、すげえ……!」
女剣士「一発でゴーレムたちを焼き払った……!」
闇魔術師(自分の体を勝手に使われた死者たちも、喜んでいることだろう……)
玉座の間のメンバーが駆けつけてきた。
タタタッ…
姫「あっ、やったのね! ゾンビたちを全部やっつけたのね!」
斧戦士「おう! ボウズがやってくれたぜ!」
女剣士「ふふ……かっこよかったよ」
竜「へ、へへへ……」
姫「こっちも、騎士団長があの赤い目の男を何とか倒したわ!」
斧戦士「これで残るは……あの黒剣士と教祖だけだ!」
闇魔術師「……おい」ヨロ…
斧戦士「闇魔術師!」
闇魔術師「もうすっからかんだが……最後に少しでも皆の傷を癒やしてやる」グジュグジュグジュ…
斧戦士「ありがてぇ……」
闇魔術師「お? さすがにもう嫌がらんか」
斧戦士「ああ、もう二度と闇魔法使いは悪党だなんていわねえよ……!」
タタタッ…
姫「あっ、やったのね! ゾンビたちを全部やっつけたのね!」
斧戦士「おう! ボウズがやってくれたぜ!」
女剣士「ふふ……かっこよかったよ」
竜「へ、へへへ……」
姫「こっちも、騎士団長があの赤い目の男を何とか倒したわ!」
斧戦士「これで残るは……あの黒剣士と教祖だけだ!」
闇魔術師「……おい」ヨロ…
斧戦士「闇魔術師!」
闇魔術師「もうすっからかんだが……最後に少しでも皆の傷を癒やしてやる」グジュグジュグジュ…
斧戦士「ありがてぇ……」
闇魔術師「お? さすがにもう嫌がらんか」
斧戦士「ああ、もう二度と闇魔法使いは悪党だなんていわねえよ……!」
― 古城・外 ―
教祖「バカなァァァッ! ワシのゴーレムがあんな奴らに……!」
教祖「ど、どうするのだっ! 赤目もやられてしまったようだぞっ!」
黒剣士「…………」
教祖「おい、何とかしろっ! ワシももう魔力はほとんど残っておらんし――」
黒剣士「お前はもう用済みだ」
ザシュッ!
教祖「が、は……っ! キ、キサマァ……」
教祖「協力すれば……帝国に招く、と、いった、のに……」ドチャッ…
黒剣士「お前のような危険人物を、帝国に招くわけなかろう」
教祖「バカなァァァッ! ワシのゴーレムがあんな奴らに……!」
教祖「ど、どうするのだっ! 赤目もやられてしまったようだぞっ!」
黒剣士「…………」
教祖「おい、何とかしろっ! ワシももう魔力はほとんど残っておらんし――」
黒剣士「お前はもう用済みだ」
ザシュッ!
教祖「が、は……っ! キ、キサマァ……」
教祖「協力すれば……帝国に招く、と、いった、のに……」ドチャッ…
黒剣士「お前のような危険人物を、帝国に招くわけなかろう」
― 古城・城門 ―
斧戦士「黒剣士! 残るはお前だけだ!」
騎士団長「いさぎよく諦め、剣を納めるのだ!」
黒剣士「……諦める?」
黒剣士「赤目も教祖も役目は果たしてくれた……」
黒剣士「後は消耗したお前たちを全滅させ、姉姫と王子を抹殺すれば済むことだ」
女剣士「ずいぶんと自信家じゃないか」
女剣士「なら、帝国の剣技とやらを見せてもらおう! たあああっ!」ダッ
黒剣士「…………」スッ
ギィンッ!
キィン! ガキッ! キンッ……!
斧戦士「黒剣士! 残るはお前だけだ!」
騎士団長「いさぎよく諦め、剣を納めるのだ!」
黒剣士「……諦める?」
黒剣士「赤目も教祖も役目は果たしてくれた……」
黒剣士「後は消耗したお前たちを全滅させ、姉姫と王子を抹殺すれば済むことだ」
女剣士「ずいぶんと自信家じゃないか」
女剣士「なら、帝国の剣技とやらを見せてもらおう! たあああっ!」ダッ
黒剣士「…………」スッ
ギィンッ!
キィン! ガキッ! キンッ……!
キィンッ! ――ギィンッ!
黒剣士「なかなかの腕だ……しかし、軽い」
ザシィッ!
女剣士「がは……っ! つ、強い……!」ガクッ
斧戦士「女剣士ィッ!!!」
騎士団長「参るッ!」ダッ
ガキィン!
黒剣士「騎士団長……おそらく、護衛メンバーの中で一番実力が高いのはあなただろう」グググ…
騎士団長「光栄ですな!」グググ…
黒剣士「しかし、あなたの剣技は、毎日のように見て研究し尽くしている」
騎士団長(!? どういう意味――)
ズバァッ!
騎士団長「ぐおぉぉ……!」ドザァッ
黒剣士「なかなかの腕だ……しかし、軽い」
ザシィッ!
女剣士「がは……っ! つ、強い……!」ガクッ
斧戦士「女剣士ィッ!!!」
騎士団長「参るッ!」ダッ
ガキィン!
黒剣士「騎士団長……おそらく、護衛メンバーの中で一番実力が高いのはあなただろう」グググ…
騎士団長「光栄ですな!」グググ…
黒剣士「しかし、あなたの剣技は、毎日のように見て研究し尽くしている」
騎士団長(!? どういう意味――)
ズバァッ!
騎士団長「ぐおぉぉ……!」ドザァッ
斧戦士(あっという間にあの二人が……!)
竜「斧お兄さん、ボクがいくよ!」ズシンッ
斧戦士「待てボウズ!」
竜「すぅぅぅ……」
ゴゥワァァァァァァッ!!!
竜「あれ!? かわされ――」
黒剣士「竜は恐ろしい魔物だが、子供では私の相手になれん」
ザグッ!
巨体に強烈な一太刀が入る。
竜「あああっ……」ズウンッ…
斧戦士「…………!」
斧戦士(マジかよ……!)
斧戦士(黒剣士……やっぱこいつ化け物だ……!)
斧戦士(いや、こいつは……こいつの“もう一つの姿”は――)
竜「斧お兄さん、ボクがいくよ!」ズシンッ
斧戦士「待てボウズ!」
竜「すぅぅぅ……」
ゴゥワァァァァァァッ!!!
竜「あれ!? かわされ――」
黒剣士「竜は恐ろしい魔物だが、子供では私の相手になれん」
ザグッ!
巨体に強烈な一太刀が入る。
竜「あああっ……」ズウンッ…
斧戦士「…………!」
斧戦士(マジかよ……!)
斧戦士(黒剣士……やっぱこいつ化け物だ……!)
斧戦士(いや、こいつは……こいつの“もう一つの姿”は――)
黒剣士「姫たちと闇魔術師は、戦力として期待できまい」
黒剣士「先程の言葉を返そう……残るはお前だけだな」チャキッ
斧戦士「……戦う前に、一つだけいいか?」
斧戦士「お前は……俺も会ったことがある。城にいた……姫さんたちの執事だな?」
黒剣士「……そうだ」
姫「えっ!」
姉姫「執事!?」
黒剣士「なぜ分かった?」
斧戦士「よく考えれば、簡単なことだった」
斧戦士「姉姫と王子のデートコースを知ってて、かつボウズが竜なことは知らず魔物をけしかけた」
斧戦士「この条件に当てはまる奴……って考えるとあんたしかいなかったんだよ」
黒剣士「先程の言葉を返そう……残るはお前だけだな」チャキッ
斧戦士「……戦う前に、一つだけいいか?」
斧戦士「お前は……俺も会ったことがある。城にいた……姫さんたちの執事だな?」
黒剣士「……そうだ」
姫「えっ!」
姉姫「執事!?」
黒剣士「なぜ分かった?」
斧戦士「よく考えれば、簡単なことだった」
斧戦士「姉姫と王子のデートコースを知ってて、かつボウズが竜なことは知らず魔物をけしかけた」
斧戦士「この条件に当てはまる奴……って考えるとあんたしかいなかったんだよ」
姫「ウソでしょ!? 執事が帝国のスパイだったなんて!」
姉姫「そうです! とても信じられません!」
黒剣士「事実です、姉姫様、姫様。私は帝国工作員として、あなた方の執事となりました」
黒剣士「そして今やるべきことは、王子と姉姫様の抹殺です」
黒剣士「この国と隣国の同盟は、帝国のためにも絶対阻止せねばならない」
姉姫「そんな……!」
斧戦士「あいにくだが、んなことは絶対させねえぜ!」
斧戦士「名を上げるためとか、斧のためとかじゃねえ……みんなのためにお前をブッ倒す!」
黒剣士「……来い」
斧戦士「…………」フゥー…
斧戦士「行くぜッ!」ダッ
姉姫「そうです! とても信じられません!」
黒剣士「事実です、姉姫様、姫様。私は帝国工作員として、あなた方の執事となりました」
黒剣士「そして今やるべきことは、王子と姉姫様の抹殺です」
黒剣士「この国と隣国の同盟は、帝国のためにも絶対阻止せねばならない」
姉姫「そんな……!」
斧戦士「あいにくだが、んなことは絶対させねえぜ!」
斧戦士「名を上げるためとか、斧のためとかじゃねえ……みんなのためにお前をブッ倒す!」
黒剣士「……来い」
斧戦士「…………」フゥー…
斧戦士「行くぜッ!」ダッ
斧戦士(大振りは決してしねえ! 小さく振って、隙を作らねえ!)
ガキンッ! キンッ! キィンッ!
斧戦士(そしてぇ――)
ガキィンッ!
斧戦士(つばぜり合いみてえに、力が必要な時だけ、パワーを爆発させるッ!)グンッ
黒剣士「ぬ……!」ズズ…
竜「い、いいぞ……斧お兄さんが、押してる……」
闇魔術師「うむ……力なら斧戦士が上だ……!」
ガキンッ! キンッ! キィンッ!
斧戦士(そしてぇ――)
ガキィンッ!
斧戦士(つばぜり合いみてえに、力が必要な時だけ、パワーを爆発させるッ!)グンッ
黒剣士「ぬ……!」ズズ…
竜「い、いいぞ……斧お兄さんが、押してる……」
闇魔術師「うむ……力なら斧戦士が上だ……!」
キンッ! ギィンッ! キンッ!
黒剣士(重い斧を巧みに操り、懐に入らせない……。やりづらい……!)
斧戦士「どりゃ!」ブオッ
黒剣士「だがっ!」シュバッ
ザシッ……!
斧戦士「が、ぐぅ……!」
騎士団長「……ごほっ」
騎士団長(やはり、技量は執事殿――黒剣士の方が上……!)
騎士団長(戦いが長引けば長引くほど、“本来の実力差”が響いてくる……!)
黒剣士(重い斧を巧みに操り、懐に入らせない……。やりづらい……!)
斧戦士「どりゃ!」ブオッ
黒剣士「だがっ!」シュバッ
ザシッ……!
斧戦士「が、ぐぅ……!」
騎士団長「……ごほっ」
騎士団長(やはり、技量は執事殿――黒剣士の方が上……!)
騎士団長(戦いが長引けば長引くほど、“本来の実力差”が響いてくる……!)
黒剣士「この一ヶ月間でずいぶんと鍛え直したようだ。それは敬意に値しよう」
黒剣士「だが、この私には勝てんッ!」
ザンッ……!
斧戦士「ぐああっ……!」
斧戦士(やはり強ええ……!)ガクッ
姫「斧戦士さん!」
姉姫「ああっ……」
王子「強すぎる……!」
黒剣士「だが、この私には勝てんッ!」
ザンッ……!
斧戦士「ぐああっ……!」
斧戦士(やはり強ええ……!)ガクッ
姫「斧戦士さん!」
姉姫「ああっ……」
王子「強すぎる……!」
斧戦士「まだだ……!」ヨロ…
黒剣士「まだ立てるとは……体が大きいだけあってタフネスは流石だな」
斧戦士(立ったはいいが……打つ手がねえ……!)
斧戦士(どうすりゃいい!? どうすりゃこいつに勝てる!?)
斧戦士(もっと斧を短く持って、小さく振るしか――)
女剣士「……らしくないじゃないか」ググッ…
女剣士「今のあんた、見て思ったけど……やっぱりあんたは……」
女剣士「思い切り斧ブン回す方が……似合ってるよ……」
黒剣士「まだ立てるとは……体が大きいだけあってタフネスは流石だな」
斧戦士(立ったはいいが……打つ手がねえ……!)
斧戦士(どうすりゃいい!? どうすりゃこいつに勝てる!?)
斧戦士(もっと斧を短く持って、小さく振るしか――)
女剣士「……らしくないじゃないか」ググッ…
女剣士「今のあんた、見て思ったけど……やっぱりあんたは……」
女剣士「思い切り斧ブン回す方が……似合ってるよ……」
斧戦士(その通りだ! こういう時こそ、自分のスタイルでやってやる!)
斧戦士(全身力みまくってぇぇ……)ムキッ
斧戦士「どぉりゃあぁぁぁぁぁっ!!!」
黒剣士(なんという迫力!)
ブオンッ!!!
攻撃は空振りだった。
斧戦士「……くっ!」ヨロ…
黒剣士「こんな大振りが当たるわけなかろう」
黒剣士「追い詰められ、ついにヤケクソになったか……失望させてくれる」
斧戦士(いや……もう一回……! もう一振りだけ……!)ムキッ…
斧戦士(全身力みまくってぇぇ……)ムキッ
斧戦士「どぉりゃあぁぁぁぁぁっ!!!」
黒剣士(なんという迫力!)
ブオンッ!!!
攻撃は空振りだった。
斧戦士「……くっ!」ヨロ…
黒剣士「こんな大振りが当たるわけなかろう」
黒剣士「追い詰められ、ついにヤケクソになったか……失望させてくれる」
斧戦士(いや……もう一回……! もう一振りだけ……!)ムキッ…
斧戦士「どぉうりゃああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
黒剣士「当たるわけが――」
ドカァンッ!!!
黒剣士「!?」
城壁が砕け、破片が黒剣士に飛び散る。
黒剣士(これを狙ってたのかッ!)
斧戦士「もらった!」ブオンッ
黒剣士「させるか!」バッ
ガキンッ!
斧戦士「ぐ……ッ!」
騎士団長(完璧なタイミングだった……! あれを受け止めるとは……ッ!)
黒剣士「当たるわけが――」
ドカァンッ!!!
黒剣士「!?」
城壁が砕け、破片が黒剣士に飛び散る。
黒剣士(これを狙ってたのかッ!)
斧戦士「もらった!」ブオンッ
黒剣士「させるか!」バッ
ガキンッ!
斧戦士「ぐ……ッ!」
騎士団長(完璧なタイミングだった……! あれを受け止めるとは……ッ!)
斧戦士(受け止められた? いいや……俺の斧とパワーはここからだッ!)
斧戦士「うぅおおおおおおおお……!」グググ…
黒剣士「な……!」ピシッ…
斧戦士「ぬがあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」グググ…
黒剣士「なんという……」パキィンッ
ガシュッ!!!
斧が、剣もろとも黒剣士の体を斬った。
黒剣士「…………ッ!」
黒剣士「見事、だ……」
ドザッ…
斧戦士「うぅおおおおおおおお……!」グググ…
黒剣士「な……!」ピシッ…
斧戦士「ぬがあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」グググ…
黒剣士「なんという……」パキィンッ
ガシュッ!!!
斧が、剣もろとも黒剣士の体を斬った。
黒剣士「…………ッ!」
黒剣士「見事、だ……」
ドザッ…
黒剣士「一ヶ月前とは……結果が逆に、なったな……」ゴフッ
斧戦士「みんなのおかげさ……」
斧戦士「なぁ……執事さん」
黒剣士「…………?」
斧戦士「なんで、あんたは一ヶ月前、まるで警告するような戦いを俺に仕掛けてきた?」
斧戦士「あれがなきゃ、今の勝負だってどうなってたか分からねえ……」
斧戦士「あんたの帝国に対する忠義は本物だし、手を抜いてたとも思わねえが……」
斧戦士「心のどこかで、俺たちが姉姫さんたちを守り切るのを期待してたんじゃねえか……?」
黒剣士「さあな……。正直なところ、自分がどう思っているのか、自分でも分からん……」
黒剣士「だが、もしそうだとしたら……先に逝った赤目に、申し訳が立たん、な……」
斧戦士「…………」
斧戦士「みんなのおかげさ……」
斧戦士「なぁ……執事さん」
黒剣士「…………?」
斧戦士「なんで、あんたは一ヶ月前、まるで警告するような戦いを俺に仕掛けてきた?」
斧戦士「あれがなきゃ、今の勝負だってどうなってたか分からねえ……」
斧戦士「あんたの帝国に対する忠義は本物だし、手を抜いてたとも思わねえが……」
斧戦士「心のどこかで、俺たちが姉姫さんたちを守り切るのを期待してたんじゃねえか……?」
黒剣士「さあな……。正直なところ、自分がどう思っているのか、自分でも分からん……」
黒剣士「だが、もしそうだとしたら……先に逝った赤目に、申し訳が立たん、な……」
斧戦士「…………」
姉姫「……執事」スッ
黒剣士「姉姫、様……」
姉姫「私はこの国の王女として、あなたがやったことを許すわけにはいきません」
姉姫「ですが……」
姉姫「もし、私たちのうち誰か一人でも亡くなっていたら、言えなかった言葉ですが言わせていただきます」
姉姫「執事……今までありがとう」
黒剣士「…………」
黒剣士「姉姫、様……」
姉姫「私はこの国の王女として、あなたがやったことを許すわけにはいきません」
姉姫「ですが……」
姉姫「もし、私たちのうち誰か一人でも亡くなっていたら、言えなかった言葉ですが言わせていただきます」
姉姫「執事……今までありがとう」
黒剣士「…………」
黒剣士「私も、執事として……最後に……」ゴホッ
黒剣士「姉姫様……ご結婚、おめでとうございます……。どうか、王子殿と幸せ、に……」
黒剣士「そして、姫様……どうかこれからも、触手のようにのびのび、と……」
黒剣士「…………」
姉姫「執事っ!」
姫「執事っ!」
斧戦士(大した奴だぜ……)
斧戦士(帝国工作員としても、執事としても仕事をこなして、逝っちまいやがった……)
…………
……
黒剣士「姉姫様……ご結婚、おめでとうございます……。どうか、王子殿と幸せ、に……」
黒剣士「そして、姫様……どうかこれからも、触手のようにのびのび、と……」
黒剣士「…………」
姉姫「執事っ!」
姫「執事っ!」
斧戦士(大した奴だぜ……)
斧戦士(帝国工作員としても、執事としても仕事をこなして、逝っちまいやがった……)
…………
……
……
姉姫「皆さま、本当にありがとうございます」
王子「君たちがいなければ、ボクたちは死んでいただろう。心から礼をいわせてくれ」
斧戦士「へへへ……メチャクチャきわどかったけどよ」
闇魔術師「まさか、血が出るほど魔力を振り絞るはめになるとは思わなかった……」
竜「みんな無事でよかったぁ……」
姫「お姉ちゃんたち! みんなこれだけ頑張ったんだから、幸せになってよ!」
女剣士「斧戦士……かっこよかったよ!」
騎士団長「騎士として使命を果たすことができ、光栄ですな」
斧戦士「よーしっ、みんなで帰ろうぜ!」
オーッ!!!
………………
…………
……
姉姫「皆さま、本当にありがとうございます」
王子「君たちがいなければ、ボクたちは死んでいただろう。心から礼をいわせてくれ」
斧戦士「へへへ……メチャクチャきわどかったけどよ」
闇魔術師「まさか、血が出るほど魔力を振り絞るはめになるとは思わなかった……」
竜「みんな無事でよかったぁ……」
姫「お姉ちゃんたち! みんなこれだけ頑張ったんだから、幸せになってよ!」
女剣士「斧戦士……かっこよかったよ!」
騎士団長「騎士として使命を果たすことができ、光栄ですな」
斧戦士「よーしっ、みんなで帰ろうぜ!」
オーッ!!!
………………
…………
……
それから――
― 訓練所 ―
弟子A「でやぁっ!」ブンッ
弟子B「だあっ!」ブンッ
斧戦士「ダメだダメだ! そんなへっぴり腰じゃ、斧は自在に操れねえぞ!」
弟子A「早く先生のように斧を操れるようになりたいです!」
弟子B「先生はその剛腕で、帝国最強の剣士を圧倒したんですもんね!」
斧戦士「お、おう」
斧戦士(姫の宣伝のおかげで、斧人気が上がって、こうして弟子もできたが……)
斧戦士(ちょっと評判に尾ヒレがつきすぎなんだよなぁ……ボロ出なきゃいいけど)
― 訓練所 ―
弟子A「でやぁっ!」ブンッ
弟子B「だあっ!」ブンッ
斧戦士「ダメだダメだ! そんなへっぴり腰じゃ、斧は自在に操れねえぞ!」
弟子A「早く先生のように斧を操れるようになりたいです!」
弟子B「先生はその剛腕で、帝国最強の剣士を圧倒したんですもんね!」
斧戦士「お、おう」
斧戦士(姫の宣伝のおかげで、斧人気が上がって、こうして弟子もできたが……)
斧戦士(ちょっと評判に尾ヒレがつきすぎなんだよなぁ……ボロ出なきゃいいけど)
女剣士「そろそろ休憩にしたらどうだ?」
斧戦士「おう、そうだな」
斧戦士「よーし、休憩ターイム!」
弟子A「オスッ!」
弟子B「オスッ!」
女剣士「あんたたち、お腹がすいたろう。パンを持ってきたよ」
弟子A「いただきますっ!」
弟子B「ありがとうございますっ!」
斧戦士「俺にはねえのか?」
女剣士「ない」
斧戦士「……またお腹でっかくなったんじゃねえか?」
女剣士「……うん」ナデナデ
斧戦士「おう、そうだな」
斧戦士「よーし、休憩ターイム!」
弟子A「オスッ!」
弟子B「オスッ!」
女剣士「あんたたち、お腹がすいたろう。パンを持ってきたよ」
弟子A「いただきますっ!」
弟子B「ありがとうございますっ!」
斧戦士「俺にはねえのか?」
女剣士「ない」
斧戦士「……またお腹でっかくなったんじゃねえか?」
女剣士「……うん」ナデナデ
― 教室 ―
闇魔術師「……というわけで闇魔法の本質は、この世の闇と真正面から向き合うことであり」
闇魔術師「悪事に使うなど断じてあっては……」
生徒A「でさぁ~」ヒソヒソ…
生徒B「マジで?」ヒソヒソ…
闇魔術師(……む)
闇魔術師「コォ~ラァ~……」
生徒AB「!?」ビクッ
闇魔術師「闇魔法は扱いが難しい……授業は真面目に聞かねばならんぞ……」グジュグジュグジュ…
生徒A「ひ、ひいいっ!」
生徒B「すみませんっ!」
闇魔術師「……というわけで闇魔法の本質は、この世の闇と真正面から向き合うことであり」
闇魔術師「悪事に使うなど断じてあっては……」
生徒A「でさぁ~」ヒソヒソ…
生徒B「マジで?」ヒソヒソ…
闇魔術師(……む)
闇魔術師「コォ~ラァ~……」
生徒AB「!?」ビクッ
闇魔術師「闇魔法は扱いが難しい……授業は真面目に聞かねばならんぞ……」グジュグジュグジュ…
生徒A「ひ、ひいいっ!」
生徒B「すみませんっ!」
― 秘境 ―
ゴォォォォォォォッ!
竜「どうだい!」
竜「これで、ボクを一人前の竜って認めてくれるよね?」
父竜「うむ……あえてお前を置き去りにしたかいがあったというものだ」
母竜「この人ったら、あなたのことをずっと心配してたのよ?」
父竜「おいおい……」
竜「……だけどね、お父さんお母さん」
竜「ボクは竜としての誇りを持ってるけど、人間とも仲良くするつもりだよ」
父竜「……好きにするがいい」
母竜「それがあなたの選択なら、私たちは何も言わないわ」
ゴォォォォォォォッ!
竜「どうだい!」
竜「これで、ボクを一人前の竜って認めてくれるよね?」
父竜「うむ……あえてお前を置き去りにしたかいがあったというものだ」
母竜「この人ったら、あなたのことをずっと心配してたのよ?」
父竜「おいおい……」
竜「……だけどね、お父さんお母さん」
竜「ボクは竜としての誇りを持ってるけど、人間とも仲良くするつもりだよ」
父竜「……好きにするがいい」
母竜「それがあなたの選択なら、私たちは何も言わないわ」
類似してるかもしれないスレッド
- 前の人「座席倒していいですか?」男「どうぞー」前の人「じゃあ遠慮なく」男「ちょっ、倒しすぎ!」 (97) - [35%] - 2018/7/29 4:00 ○
- ココア「お酒に酔ったチノちゃん可愛かったなぁ……メグちゃんやマヤちゃんはどうなるのかな」 (136) - [34%] - 2014/11/10 16:45 ○
- 拷問官「吐けぇっ! 吐いちまえ! ――うぷっ」犯人「吐くから吐かないでぇぇぇ!!!」 (98) - [34%] - 2019/3/5 3:15 ○
- 俺「お前らってにわかだよね?」お前ら「にわかじゃない!」俺「じゃあ証明してみせてよ」お前ら「にわかじゃない!」 (148) - [33%] - 2015/5/17 20:30 ○
トップメニューへ / →のくす牧場書庫について