元スレヘビ「ゆで卵うんめぇ~~~~~!!!」カエル「いい酒だ……」ナメクジ「塩は最高だね!」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
51 :
あっ・・・
52 = 13 :
ヘビ「し、死ぬ……」ピクピク…
ナメクジ「し、しっかり!」
カエル「やはりこうなったか……解毒剤を飲ませてやらんとな。どこにしまったか……」ガサゴソ
ナメクジ「はやくはやく! 死んじゃうよ!」
ヘビ「あ……今なら最高の脱皮ができそう……」スゥ…
ナメクジ「わーっ! 体からなにかが飛び出してる!」
カエル「お、見つけた」
53 = 13 :
ヘビ「なんつうヘビーな毒だ! 死ぬかと思った!」シャーッ
カエル「すまんすまん。しかし、やはり毒を摂取して毒を得るというのは危険すぎるな」
ナメクジ「毒をナメちゃいけないね」
ヘビ「ホントだよ! 毒蛇目指して毒で死ぬなんてギャグにもならねえ!」
ヘビ「あーあ……だけど毒蛇って憧れるよなぁ……」
ナメクジ「そうだ、だったら“毒舌”の方向性にしたらどうだろ?」
ヘビ「毒舌?」
ナメクジ「ようするに、相手の悪口をいったりするんだよ」
ナメクジ「それで怒らせたところをバクッてやれば、立派な毒じゃない!」
ヘビ「それなら危険はなさそうだな。さっそく毒舌を身につける特訓だ!」
54 = 13 :
ヘビvsカエル――
ヘビ「やい、カエル!」
カエル「なんだ」
ヘビ「お前なんかド根性ガエルみたいに潰されちゃえよ!」
カエル「根性のないお前にいわれたくない」
ヘビ「はぁう!?」
ナメクジ「はい、KO~」カンカンカーン
55 = 32 :
カエル君の種別が安定してないね
56 :
三竦み?蛇→カエル→ナメクジはわかるけどナメクジ→蛇か?
57 = 13 :
ヘビvsナメクジ――
ヘビ「やい、ナメクジ!」
ナメクジ「なんだよ」
ヘビ「お前、ヌメヌメしてて気持ち悪いんだよ! やーい、やーい!」
ナメクジ「毒がないくせに偉そうに」
ヘビ「あぐぐ……」
カエル「ギブアップ?」
ヘビ「ま、まだだ! まだ終わってねえぞ!」
ヘビ「お前なんか貝ないじゃねえか!」
ナメクジ「あ!?」
ナメクジ「サマーソルトキック!」グルンッ
ボゴォッ!
ヘビ「ちょっ……毒舌勝負なのに、蹴るのダメ……」ガクッ
カエル「物理的にKOされたか……」カンカンカーン
58 = 13 :
ヘビ(毒を摂取するのは危ないし、毒舌の才能はからっきし……)
ヘビ「どうせ俺なんて……」チロチロ…
トカゲ「お? ケケケ、ヘビの奴落ち込んでやがるな」
スズメ「どうしたんだチュン?」
ウサギ「まーた三すくみで喧嘩でもやらかしたか?」
ワイワイ…
59 = 13 :
ワイワイ… ガヤガヤ…
「ほら、メシやるよ!」 「元気出せよー」 「卵やるから、茹でて食えよ!」
ヘビ「みんな……ありがとう!」ジーン…
ナメクジ「ヘビって食物連鎖で上位のくせに、妙にみんなから世話されるとこがあるよね~」
ナメクジ「心配になるというか、放っておけないというか……」
カエル「あの“気の毒さ”は、あいつの立派な武器だな」
~おわり~
61 :
以前カマキリとハリガネムシの話書いてた人かな?
62 = 13 :
第五話『貝が欲しいナメクジ』
<草むら>
エスカルゴ「ボンジュ~ル!」
キャーキャーッ! エスカルゴサーン! ステキーッ!
ヘビ「なんだあいつ? 妙にオシャレなカタツムリだな」
カエル「エスカルゴといって、フランスから来日したカタツムリらしい」
ヘビ「フランスぅ~? ご苦労なこって」
カエル「ちなみに“エスカルゴ”というのはフランス語で“カタツムリ”を意味するそうだ」
ヘビ「へぇ~。さて、ナメクジは……」チラッ
ナメクジ「なぁ~にがエスカルゴだよ! みんなあんなのチヤホヤしてバカじゃねーの!?」
ナメクジ「フランスなんてドイツに占領されてたくせによ……!」
ヘビ「うわぁ……」
カエル「カタツムリ憎しでフランスまで憎くなっているな」
63 = 13 :
ヘビ「あいつ、相変わらず“カタコン(※)”こじらせてんなぁ」
ヘビ「ナメクジの機嫌が悪いと、いつ蹴りが飛んでくるか分からねえから怖いんだよな」
カエル「たしかにな。ずっとイライラされてると、こっちも困る」
カエル「エスカルゴといざこざを起こして、国際問題になってもまずい」
ヘビ「なんとかカタコンを解消させられないかなぁ……」
カエル「といっても、『貝がなくてもいいじゃん』などと言おうものなら即サマーソルトだぞ」
ヘビ「貝か……」
ヘビ「だったら貝をプレゼントしてやるってのはどうだ?」
カエル「ふむ、いいアイディアかもしれんな」
※“カタツムリ・コンプレックス”の略
64 = 13 :
海へ向かう二匹――
ニョロニョロ… ピョンピョン…
ヘビ「そういや、お前と二匹きりで旅するなんて初めてだな」
カエル「そうだな」
ヘビ「しりとりでもやる?」
カエル「いいぞ」
ヘビ「じゃあ、スイカ!」
カエル「カエル」
ヘビ「ル……ルンバ!」
カエル「バール」
ヘビ「ル、ルーマニア!」
カエル「アイドル」
ヘビ「る攻めやめてくんない!?」
カエル「戦略だ」
65 :
どっかで聞いたことある組合せだとおもったらNARUTOだった
66 = 13 :
<海岸>
ザザーン…
ヘビ「着いた! 海は広いし、大きいな~」シャーッ
カエル「井の中の蛙大海を知らず、だな」ゲロッ
カエル「初めて海を見た時は、心を打ちのめされたものだ……」
ヘビ「ふうん、お前でもそんなことあるのか」
カエル「そりゃあるさ」
ヘビ「そういや、お前の出身って――」
カエル「さ、貝を探そう。急がねば日が暮れてしまう」ピョンピョン
ヘビ「お、おう」ニョロニョロ
ヘビ(ちぇっ、はぐらかされちまった)
67 = 13 :
ヘビ「お、この巻貝なんていいんじゃないか?」
カエル「ああ、大きさもちょうどいい。これを持ち帰るとナメクジも喜ぶだろう」
ヘビ「よっしゃ、じゃあ――」
ヤドカリ「待てや」カサカサ
ヘビ「なんだお前?」
ヤドカリ「ここらの貝は全部オレのもんやでぇ~」
ヤドカリ「持ってくなら、なんか価値のあるもん置いてってもらおか!」
ヘビ「がめつい野郎だな……」
カエル「いさかいを起こしてもしょうがない。素直になにか渡そう」
ヤドカリ「お、細長いのとちごうて、ケロちゃんはよう分かっとるやんけ。さ、ゼニ出しや」
ヘビ(細長いの……)
カエル(ケロちゃん……)
68 = 13 :
ヘビ「じゃあ……」ゴソゴソ
ヘビ「脱皮した皮やるよ。いい財布になるぜ」ベロンッ
カエル「私は油をやろう。少々の傷なら治せる」ギトギト…
ヤドカリ「ほう……」
ヤドカリ「ま、ええやろ。出血大サービスや! 貝持ってってええで!」
ヘビ「よっしゃ!」
カエル「これでナメクジのカタコンを治せればいいがな」
ヤドカリ「おおきに!」
69 = 13 :
<三匹の巣穴>
ヘビ「おーいナメクジ!」
ナメクジ「……なんだよ?」
ヘビ「今日は俺たちからプレゼントがあるんだ」
カエル「受け取ってくれ」
ナメクジ「プレゼント? 悪いけど、今ボクはなにも受け取りたくない気分なんだけど」
ヘビ「まあ、いいからいいから」
カエル「これだ」
ジャン!
ナメクジ「!!!」
ナメクジ「これは……巻貝!?」
70 = 13 :
ヘビ「ちょっとヘビーかもしれないけど、今日からこれつけろよ」
カエル「きっとみんな、カタツムリになったお前に振り返ると思うぞ」
ナメクジ「二匹とも、ボクのためにわざわざ……?」ジーン…
ナメクジ「あ、ありがとう! とても嬉しいよ!」
ヘビ「なぁに、いいってことよ」チロチロ
カエル「存分に貝を背負ってくれ」ゲロッ
ナメクジ「そうさせてもらうよ!」
巻貝「…………」モゾッ
72 = 13 :
巻貝「サザエでございまーす!」ニョキッ
ヘビ「え!?」
カエル「!?」
ナメクジ「わっ!?」
サザエ「あら、眠ってる間に変なとこ来ちゃったわ。やぁ~ねぇ~」
サザエ「あんたたちが連れてきたの? もうこんなイタズラしないの!」
サザエ「じゃーねー!」モゾモゾ…
ヘビ「中身入ってたのか……」
カエル「気づかなかった……」
ナメクジ「もしも人だったら国民的アニメの主人公になりそうな貝だったね……」
73 :
>>ナメクジ「毒のないヘビなんてただの紐みたいなもんだしね」
クソワロタ
74 = 13 :
ヘビ「あのヤドカリ、とんだもんをつかませやがって!」
ヘビ「きっと今ごろ……」
ヤドカリ『あのドシロートども、見事にだまされおったわ! まったくボロイ商売やでぇ!』
ヘビ「とかなんとか笑ってるに違いねえ! 今度見かけたら食ってやる!」
カエル「そう怒るな。よく確かめなかった我々も悪いんだ」
カエル「すまんな、ナメクジ……」
ナメクジ「…………」
75 :
ナメクジ「ううん、いいよ」
ヘビ「え?」
ナメクジ「二匹がボクのために貝を持ってきてくれた……そのことが嬉しいよ」
ナメクジ「ボクもカタツムリに対する劣等感をなくすようにするよ。なるべくね」
カエル「ナメクジ……」
ナメクジ「それにさ、ボクが貝背負っちゃったら、三すくみじゃなくなっちゃうじゃない!」
カエル「ふっ……それもそうだな」
ヘビ「貝がないのに甲斐甲斐しいこといいやがって……」
ナメクジ「あ!?」
ヘビ「ひいっ! 早くカタコン治してくれぇ!」
~おわり~
76 = 75 :
第六話『羽ばたきたいカエル』
ヘビ「もうすぐ巣穴だな」ニョロニョロ
ナメクジ「今日はいい塩をゲットできたなぁ」ペロペロ
ヘビ「体溶けてんぞ」
ナメクジ「ボクが溶けるってことはいい塩ってことさ」ドロドロ…
ナメクジ「ああ~たまらん!」ビクッビクッ
ヘビ「絶対いつか塩で溶け切っちゃうよ、お前……」
ヘビ「……ん?」
ナメクジ「どうしたの?」
ヘビ「俺らの巣穴に、ものすごい数のカエルがいるんだよ」
ナメクジ「あ、ホントだ! 何があったのかな?」
77 = 75 :
ゲロゲロゲロゲロゲロ… クワックワックワッ…
カエル兵A「若殿様!」
カエル兵B「こんなところにおられたとは!」
カエル兵C「捜しましたぞ!」
カエル「みんな……」
ヘビ「うおっ……!? みんな、カエルにひざまずいてる! どうなってんだ!?」
ナメクジ「カエルって、あんなに偉い立場だったんだ……」
ヘビ「どうりで妙に堅苦しい喋り方するわけだ……」
78 = 75 :
ヘビ「ていうかあいつ、トノサマガエルだったのか?」
ヘビ「油出すし、てっきりガマガエルかと」
ナメクジ「殿って呼ばれてるからって、トノサマガエルとは限らないよ」
ナメクジ「ヤドクガエルを名乗ったこともあったし、雨乞いしてたこともあったような」
ヘビ「結局あいつ、何ガエルなんだ?」
ナメクジ「うーん、謎は深まるばかりだね……」
79 = 75 :
父ガエル「息子よ、久しぶりだな」ズンッ
妹ガエル「お兄様……」
カエル「父上、妹……」
ヘビ「うわ、でかっ! なんだありゃ!? 勝てる気がしねえ……」
ナメクジ「ヘビがいう台詞じゃないよね」
80 = 75 :
父ガエル「ワシの一族は代々、カエルの聖地である≪古井戸≫を統治してきた」
父ガエル「なのに、後継者であるお前は『井の中の蛙で終わりたくない』『羽ばたきたい』といい」
父ガエル「井戸を飛び出した……」
カエル「…………」
父ガエル「だが、大言を吐いたわりに、今のお前はどうだ?」
父ガエル「聞いているぞ。ヘビやナメクジなどという連中とつるみ、無為な日々を過ごしておると」
父ガエル「そんなことで“羽ばたいた”といえるのか!?」ゲコッ
ヘビ「あいつ、故郷を飛び出してきてたのか……!」
ナメクジ「そういえば、そんな感じの歌を歌ってたこともあったね……」
81 = 75 :
父ガエル「……帰ってこい」
父ガエル「やはりお前は井戸で暮らすべきだ」
父ガエル「ヘビやナメクジなどと暮らしていても、なにも返ってくるものはない!」
父ガエル「カエルは羽ばたきたいなどという高望みをせず、狭い井戸で暮らすのが一番幸せなのだ!」
カエル「一つだけいわせてくれ、父上」
父ガエル「なんだ?」
ヘビ「帰っちまうのかなぁ……」
ナメクジ「いくらカエルでも、あの迫力に逆らえないよ……」
ヘビ「だよなぁ? それに帰ったら井戸の王子様だぜ? 絶対そっちのがいいもん」
ナメクジ「うん……」
82 = 75 :
カエル「ヘビとナメクジをバカにするような言い方はやめてもらおう」
父ガエル「!」
カエル「あの二匹は……ヘビとナメクジのくせに、ゆで卵や塩が好きな変わり者だが」
カエル「それゆえ私もあの二匹には何度も驚かされた」
カエル「世界は広い、こういう奴らもいる、と思い知らされた」
カエル「私はあの二匹との三すくみを無為な生活とはこれっぽっちも思っていない」
カエル「ヘビとナメクジのおかげで、今私は羽ばたけているのだ!」ゲロゲロッ
ヘビ&ナメクジ「カエル……!」ジーン…
83 :
カエルさん…
84 = 75 :
父ガエル「……まぁいい、今日のところは帰るとしよう」
妹ガエル「お父様……」
父ガエル「だが、納得したわけではない」
父ガエル「やはりお前が“羽ばたけてない”と判断したら、今度という今度は――」
父ガエル「強制的にお前を井戸に連れて帰る」ギロッ
カエル「……ああ」
父ガエル「行くぞ!」
ゲロゲロゲロゲロゲロ… クワックワックワッ…
ヘビ「…………」
ナメクジ「…………」
85 = 75 :
一時間後――
<三匹の巣穴>
ヘビ「ただいま~」
ナメクジ「ただいま!」
カエル「遅かったな」
ヘビ「い、いやぁ~、今日も平和だったなぁ」
ナメクジ「う、うん! そうだね!」
カエル「? ……何かあったのか?」
ヘビ「いやいやいや、なんにも!」
ナメクジ「な~んにもないよ! ねえ、ヘビ?」
ヘビ(くっ、俺たちの方が動揺してどうすんだ!)
86 = 75 :
ヘビ「実はさ、俺たち……三匹でできる新しい技を考えたんだけど……」
ナメクジ「ちょっとやってみない?」
カエル「新しい技? なんだか唐突な話だな」
ヘビ「そ、そうかな?」
ナメクジ「世の中って、何事も唐突なもんだよ!」
カエル「……まぁ、かまわないが」
ヘビ「ここじゃなんだから、外に出ようぜ!」ニョロニョロ
87 = 75 :
ナメクジ「まず、カエルが頬を膨らませて」
カエル「こうか」プクーッ
ナメクジ「で、ボクが粘液をいっぱい出して、カエルの上に乗る!」ネチャ…
ヘビ「んでもって、俺がナメクジを接着剤にしてさらに上にくっついて――」ベトッ
ヘビ「尻尾をプロペラみてえにブン回す!」ブンブンブンブンブン
すると――
フワッ…
カエル「おお……飛んだ!」
ナメクジ「やったぁ!」
ヘビ「うまくいったな!」ブンブンブンブンブン
88 = 75 :
ヘビ「うおおおおおおおっ!!!」ブンブンブンブンブン
ナメクジ「いけいけぇ!」
カエル「私たちは飛んでいるのか……」
ヘビ「あっ、でも、ダメだ! ……もう疲れた!」ブンブンブン…
ナメクジ「ちょっ! この根性無し!」
ヘビ「うわぁぁぁぁぁっ!」
ナメクジ「あぁぁぁぁぁっ!」
カエル「…………ッ!」
ヒュルルルルルル…
――ドスンッ!
89 = 75 :
ヘビ「いてて……!」
ナメクジ「だ、大失敗だね……」
ヘビ「カエルが膨らんで浮力を得て、ナメクジでくっついて、俺がプロペラになる……」
ヘビ「いいアイディアだと思ったけど、やっぱり鳥みたいに羽ばたくのは難しいなぁ……」
カエル「!」ハッ
カエル「そうか、お前たち……さっきの私と父上たちとのやり取りを聞いていたな?」
ヘビ「あ、いや……」アセアセ
ナメクジ「それは……」アセアセ
カエル「別にかまわんさ」
カエル「あんな大勢のカエルが押しかけていたら、何が起こってるのか立ち聞きするのは当然だ」
カエル「謝らなければならんのは、こっちだ。すまなかった」ゲロッ
ヘビ「あ、いや……」
ナメクジ「でさ……やっぱり帰っちゃうの?」
カエル「…………」
90 = 75 :
カエル「いや、まだ帰るつもりはない」
カエル「いずれは帰らねばならんだろうが、私はまだ世界の広さを学びたい」
カエル「それに井戸社会も変わらねばならない時が来ているからな」
ナメクジ「世界の広さを学んで、井戸社会に新しい風を吹かせたいんだね」
ヘビ「お前のいう羽ばたきってのは、そういう意味だったのか!」
カエル「まぁな。しかし――」
カエル「今お前たちとやった“羽ばたき”……楽しかったよ。またやろう」ゲロゲロッ
ヘビ「おう!」
ナメクジ「今度はもっと高いところまで!」
~おわり~
91 :
VIPとは思えぬコンセプトと内容
途中でVIPだと気がついた
92 :
絵本にでもしろや糞野郎
93 = 75 :
最終話『俺たち三すくみ』
<三匹の巣穴>
ヘビ「……ん?」
ナメクジ「ウサギがボロボロになって走ってるよ!」
ウサギ「はぁ、はぁ、はぁ……」ドサッ…
ヘビ「おい、どうした!?」
ナメクジ「何があったの!?」
カエル「喋らせない方がいい。とにかく、巣穴に運び込んで手当てしよう」
94 = 75 :
ウサギ「カメが……さらわれた」
ヘビ「カメが!? 誰にだよ!?」
ウサギ「人間だ……。あいつ、結構珍しい種類のカメらしくて……それで……」
ヘビ「人間だとぉ!?」
ナメクジ「ここに入り込んでくる人間なんて、今までめったにいなかったのに……」
ウサギ「情けないが、俺は逃げるので精一杯だった……ちくしょう!」
カエル「カメのことは我々が何とかする。今はとにかく休むことだ」
カエル「それにしても、人間とは……周辺の動物や虫たちにも危害を加えているかもしれんな」
ヘビ「みんなのとこを回ってみるか!」
95 :
ラストか
96 = 75 :
<池>
ヘビ「……なんだとォ!? ドジョウが捕まった!?」
ドングリ「うん……」
ドングリ「ぼくも一生懸命転がっていったんだけど、人間にあっさり蹴散らされて……」シクシク
カエル「ドジョウも人間からすれば珍しい生き物と聞くからな……狙われたんだろう」
ナメクジ「ひどいことするなぁ……!」
ヘビ「こりゃあ、他のところもやべえかもな……」
97 = 75 :
<川>
子メダカA「先生がさらわれちゃったの!」
子メダカB「こんなでかいメダカ珍しいって!」
子メダカC「うぇ~ん!」
<草むら>
ヘビ「エスカルゴも捕まったみたいだな……!」
カエル「貝までターゲットとは……」
ナメクジ「不思議だよ……。あんなに憎かったのに、今は助けたくて仕方ない!」
カエル「…………」
ヘビ「どうした?」
カエル「もしかすると、私の故郷である井戸も……」
ヘビ「行ってみようぜ!」
98 = 75 :
<古井戸>
ヒュゥゥゥゥゥ…
カエル「…………ッ!」
ヘビ「これはひでえ……!」
ナメクジ「メチャクチャに荒らされてる……!」
99 = 95 :
oh…
100 = 75 :
カエル兵A「ううっ……!」
カエル「おい、しっかりしろ!」
カエル兵A「あっ、若殿様……来て下さったのですか……」
カエル「何があった!?」
カエル兵A「人間が、井戸を襲って、父君と妹君を……」
カエル兵A「我々も飛びかかったのですが歯が立たず……も、申し訳ありません……!」
カエル「いや、よく戦ってくれた。今はみんなで体を休めてくれ」
カエル兵A「は、はい……!」グスッ…
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