元スレ母「ゲームはダメ!DSもWiiも買わない!」俺(9)「ふええ……」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ○
201 = 1 :
返事がこなかったのはもちろん俺の力不足のせいでもあります。
ーーー
俺「はぁ~、でも返事すら来ないって、なんかもうゲーム業界に向いてない気がするなぁ
お断りって感じだ」
俺がそう感じたのは6月。
受けようと思える会社が残り少なくなり、周囲には内定を得た人間が何人もいる状況だった。
俺「……無理なのかな」ポチポチ
俺はゲーム会社を諦め、奈良県にあるコロコロ(カーペットの上をコロコロしてゴミを取るやつ)の開発会社の求人を見ていた。
俺「コロコロの営業でも目指そうかな」
決してコロコロの営業をバカにしているわけではない。
しかしこの進路を選ぶことは、今まで俺がやってきたことが無意味であると断じているようなものだ。
202 = 137 :
男同士だと子供ができませんよね
僕たちの子供になってください
>>203
203 = 177 :
ぬ
204 = 156 :
>>202
滑ってるぞ
205 = 177 :
>>202
えぇ....
206 :
さすがシナリオ勉強しただけはある文章だ
つい次が気になってしまう
207 = 129 :
コロコロの紙のデザインを担当しよう
208 = 137 :
かれぴっぴ兼子供ですか…
赤ちゃんプレイがはかどりますね…
209 :
VIPでエロゲー作ってる奴手伝えば少しは名前知られそう
210 = 174 :
コンビニバイトしてた?
212 = 67 :
>>143
買うわそれ
213 = 15 :
コロコロかよ!
214 = 1 :
二社目 面接ーーー
面接官「英語は?」
俺「話せません」
面接官「海外に行ったことある?」
俺「無いでぇす!」
ーーー
二社目はその頃、凄まじい売り上げを叩き出していた立ち上げたばかりの会社だった。
海外とのビジネスも視野に入れているのか、上記の質問が印象的だった。
俺「はぁーまったく、英語喋って欲しいなら要綱にそう書いてくれ!!
電車賃無駄にしたわ!!」
企画書「まあまあ俺くん
この会社が企画書を出せと言ってくれたから俺くんは私を作る機会を得たじゃない!」
俺はそれまで恥ずかしながら企画書を書いたことがなかった。二社目が提出を求めて来てくれたおかげで、俺は企画書ちゃんを作り出すことができたのだ。
企画書「私を他の会社にも出せばいいのよ」
俺「でも…………」
企画書「大丈夫、自信を持って!
私、可愛いでしょう?きっとゲーム会社の人の目に止まって見せるわ!」
俺「企画書ぉ……」ウルウル
216 = 177 :
しえん
217 = 1 :
俺「よぉし!帰ったら君をもっともっとステキなレディにグレードアップするよ!」
企画書「楽しみにしてるわね、俺くん!」
俺「うん!
まずはこのコンセプトをもう少し短くまとめたいなぁ」ッポーン
企画書「あら?俺くん、メールが来たわよ」
俺「ん?…あぁ、さっきの会社からだ。
あれだけ手応えがなかったんだから、まあ落とされてるんだろうけど……にしてもお祈り早いなぁ。
もう少し悩んでくれたって……、……?」
企画書「俺くん…、俺くん…?」
俺「受かった」
企画書「」
218 = 129 :
受かる時は受かる
219 = 177 :
おお
220 = 15 :
おお?
221 = 209 :
おお
222 = 174 :
やった!
223 = 1 :
何度もメールを見返した。
なにかの間違いではないかと、名前も確認した。
メールに添付されていた内定通知書には、確かに俺の名前が書いてあった。
驚くべきことに、その会社はたった15分ほどの一次面接で、俺のような半端者に内定を出したのだ
ちなみに…決してその会社の人気がなかったわけではない。
募集の最終日には、あまりの応募数に会社のWebサイトが繋がらなくなったほどだ。
俺を合格させた理由は今となってもよくわからない。
224 = 174 :
ブラックに期待
225 :
それからの俺は企画書とポートフォリオを片手に数社受け、数社から内定を頂いた。
どの会社も非常に良い会社だった。
働く人は優しく、就活生の俺に親切で、仕事としてゲームを作ることの喜びや辛さを教えてくれた。
それだけに、俺は非常に残念でならない。
227 = 225 :
一次面接で俺に合格を出した人事
二次面接で俺に合格を出した社員
三次面接で俺に合格を出した社長
能力的に優れ、人として優れた彼らは、
絶望的に人を見る目がなかった。
よりによってこの俺を採用してしまったのだから。
228 = 225 :
あっ、俺が1です
229 :
おうふ…
230 = 225 :
ここまで俺の半生を綴ったが、この中には俺の致命的な欠点が含まれている
231 :
全部嘘だってことか
232 :
幻覚幻聴がでるところじゃね?
233 :
実はハゲてる
234 :
童貞だなこれは
235 :
インキン水虫
236 :
全部妄想
現実逃避
237 = 225 :
途中で、あれ?と思った方もいたかもしれない。
……そう、俺には友達がいないのだ。
238 :
あっ...
239 :
んっ
240 :
オマケに髪の毛も…
241 :
大丈夫だ俺もいない
242 = 238 :
明日まで持たせろ
243 = 225 :
友好的な関係を他人と築けない俺は、会話をする相手もおらず、自然と自問自答を繰り返す他ない
244 :
追いついた
結構面白い
245 = 225 :
一社目の面接が大敗を喫したのも、ひとえに俺のコミュニケーション不足からくるものだ。
246 :
なぜザッカーバーグと同じ境遇でここまで差が出るのか
247 = 225 :
その後の俺の人生は、俺を採用した可哀想な会社の話を切っても切り離せなくなるので、語ることができない。
結局俺が言いたいのは、人を豊かにするのは人だということだ。
248 = 240 :
総括とさっきまでの半生が噛み合わないんですね
249 :
>>118
ほんの少しワロタ
250 = 225 :
まさかここまで書くことになるとは思わなかったなー
子供の頃はゲーム禁止されてたのに結局ゲーム作る側に回ることになったよって話だったのに
みんなの評価 : ○
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