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    元スレカズマ「どうしたダクネス、もう限界か? ワレメが濡れてヒクついてきたぞ」 ダクネス「ああ……見ないでくれカズマ」

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    51 = 1 :

    ダクネス「仲間達の前で変顔を晒される……中々魅力的なシチュエーションだが、自分でするのは違うのだ。それは私の望む恥辱ではない」

        「だが、カズマが乱暴に虐めてくれるなら、喜んで辱めを受けよう!」

    カズマ「うわー変態だ。へんたいさんがいる」

    ダクネス「さあカズマ、遠慮せずやってくれ!」

    カズマ「嫌です」

    ダクネス「くっ、この容赦のなさ……流石カズマだ」

    52 = 1 :

    アクア「ねえ、そんなことよりお腹が空いたんですけど! そろそろお昼にしようよー!!」

    カズマ「おまっ、そればっかだな。食う寝る遊ぶしか頭にねえのか!?」

    アクア「元プロニートのカズマにだけは言われたくないんですけど」

    カズマ「もうニートちゃうわい! 今はちゃんと職に就いて働いてますう!」

    アクア「なによ、小金が入ると引き篭もって、自堕落な生活を送ってるくせに!」

    カズマ「それこそお前に言われたくないわい! この飲んだくれのアル厨女神が!」

    アクア「ひっどーい! 私はアル厨なんかじゃありません! ちょっとお酒が大好きなだけよ!!」

    カズマ「俺だって今は歴とした冒険者だ! 元プロニートという不名誉な呼び方は止めろ!!」

    53 = 1 :

    ダクネス「まあまあ落ち着けカズマ。そろそろ昼時だし、ここらで休憩にしてもいいだろう」

    めぐみん「そうですね。幸いこの辺りは開けて広場の様になってますし、ここなら危険も少ないでしょう」

    カズマ「しゃあねえなあ……それじゃあ飯にするか」

    アクア「やったあ! ごはん、ごっはん!」

    カズマ「子供かよ!?」

    アクア「フン、フフフー♪」

    カズマ「鼻歌まで歌い始めやがった……完全に大きな子供だ」

    54 = 1 :

    ダクネス「いいではないかカズマ。冒険者も常に危険と隣り合わせの過酷な稼業。ああしたアクアの明るさに救われている事も少なくないぞ」

    めぐみん「そうですよ、微笑ましいじゃないですか」

    カズマ(うーん、言われてみればそうかも。あいつの能天気さに誤魔化されてるけど、この異世界生活は過酷だ)

       (実際何度か死んだし、アクアが居なけりゃとっくに人生終了してたよな……たまには感謝してやってもいいか)

    ???《うふふっ、一つだけこっそりと作ってきた激辛サンドイッチ、上手いことカズマに食べさせなくっちゃ!》

    カズマ(……前言撤回。こいつに捧げる感謝の気持ちなど無い)

    55 = 1 :

    カズマ「ほお、激辛サンドイッチねえ……お前そんなつまらない小細工を弁当にしてきたのか?」

    アクア「え!? な、何で? どうしてバレちゃったの!?」

    カズマ「どあほう! 考えてる事が口からだだ漏れなんだよ!!」

    アクア「うそ! だってずっと鼻歌を歌ってたのに、そんなの無理だってば!」

    カズマ(んん? 言われてみればそうだな?)

    56 = 1 :

    カズマ「いや、そんなことよりお前の作ってきた激辛サンドイッチとやらを寄こせ! 食べ物を粗末にする罰当たりには、責任もって処分してもらおうか!!」

    アクア「やだやだ! 本当はそんなの作ってきてない!!」

    ???《食いしん坊のカズマが手を出しやすい様に、特別に具をタップリと挟んだのを作って仕込んでおいたの☆(ゝω・)v♪》

    カズマ「お前はどこまでも失礼な奴だな。俺は男なんだからお前達より食べる量が多いのは当然だろうが」

    アクア「違うの違うの! 確かにそんなこと思ってたかもしれないけど、口には出してないんだから!!」

    カズマ「何を訳のわからない事口走ってんだお前は!?」

    カズマ(……思考を読まれる? おい、それってまさか!?)

    57 = 1 :

    めぐみん「カズマ!」

    カズマ「ああ、どうやらお目当ての宝が近くにあるようだな。気をつけろみんな!」

    ダクネス「分かった! カズマ、周囲に敵の気配は?」

    カズマ「いや、全く感じない!」

    カズマ(どういうことだ? てっきり宝を守るボスモンスターが襲ってくると思ってたのに)

    58 = 1 :

    カズマ「おいアクア、さっき何かおかしな事はなかったか?」

    アクア「へ? おかしな事って?」

    カズマ「お前が心を読まれた時の事だよ!」

    アクア「えーと、私は隠し事がばれたらいけないと思って」

    カズマ「それに反応したのか? ……お前、まだ何か隠してる事があるんじゃないだろうな?」

    アクア「なななないってばホントに!」

    ???《実は私……後ろめたくてみんなに黙ってた事があるの》

    カズマ「ほらみろやっぱりか! 吐け、今度は何をやらかした!?」

    アクア「やだやだ! そんなの言えないってば!!」

    ???《このまえ夜中にどうしても我慢出来なくって、こっそりカズマの部屋に忍び込んで、ベッドで寝てるカズマに内緒でイケナイ事しちゃったの》

    カズマ「……はい?」

    59 = 1 :

    めぐみん「あああアクア!? 見損ないましたよ! 一人だけ抜け駆けなんてずるいです!!」

    ダクネス「かッ、カズマもカズマだ! お前はドスケベのくせに一線を超える度胸はない安全なヘタレ紳士だと思っていたのに! この無節操な恥知らず!!」

    カズマ「へッ、ヘタレ紳士とはなんだ! 失礼にも程があるぞ!!」

    めぐみん「ちょっと誘惑されたぐらいで簡単に堕ちるなんて……くッ、そうと知ってれば私だって……」

    カズマ「おおおお、おちょちょけめぐみん! お前は何を口走ってるか分かってんのか!?」

    カズマ(どういうことだ? 俺は全く身に覚えがないが……ひょっとして本当に寝ている間にアクアにされてしまったのか?)

       (それならちょっとぐらい感触とか覚えててもよさそうなのに、なんて勿体無い……じゃなくて落ち着け俺!!)

       (身に覚えがない事で責め立てられる様な理不尽が許されていい筈がない! 断固として無罪を主張せねば!!)

    60 = 1 :

    めぐみん「そ、それで初めては痛いと聞きますが、実際はどうなのでしょう? 詳細な説明を要求します!」

    ダクネス「いッ、痛いのか!? ……ゴクリ。そうだぞカズマ、容疑者としての説明責任を果たせ! 決して興味本位で聞いている訳ではないからな!」

    カズマ「おっ、落ち着けお前ら冤罪だ! 俺はなにもヤってねえ!!」

    ダクネス「ならばお前は穢れを知らぬ純潔な体であると、エリス様に誓えるか?」

    カズマ「あッ、当たり前だろ、このサトウカズマ、心は醜く汚れていても体だけは清流の如く綺麗だとも! ……ってかアクア! お前は一体ナニしやがった?」

    61 :

    おじゃる丸

    62 = 1 :

    アクア「そッ、そんなの私の口から言える訳ないじゃないの!」

    ???《カズマが大事に隠してたお酒を全部飲んじゃったの》

    カズマ「…………なんだよー、紛らわしい言い方しやがって。良かった、やっぱり俺は無実だ……ってお前今なんつった?」

    ???《カズマのお酒を飲んじゃった☆(ゝω・)v♪》

    カズマ「てっめえ何してくれてんだ! あれはクエストが成功した時に、皆で祝杯を挙げる為に買っておいた大事な酒なのに!!」

    アクア「違うの聞いて! ちゃんと後で買い直して戻しておくつもりだったの! ホントだってば!!」

    カズマ(なるほど、アクアが珍しくクエストに乗り気だった理由はこれか。こいつは飲み屋のツケが相当溜まってるハズだし、手持ちの金が尽きたんだろう)

    63 = 1 :

    めぐみん「あー、その……」

    ダクネス「……えーと」

    カズマ「おい、お前達……俺に対して何か掛けるべき言葉があるんじゃないか?」

    めぐみん「わ、私はもちろんカズマの事を信じてましたよ。ええ」

    ダクネス「その通りだぞカズマ! 我々は鉄よりも硬い絆で結ばれた仲間ではないか!!」

    カズマ「……ケッ、何が絆だ、耳が腐るぞ。完全にクロだと決めつけて非難してたくせによ」

    64 = 1 :

    めぐみん「そ、そんなことより、心を読む能力というのは本当のようです!」

        「敵はどうやら隠し事……暴かれたら困る秘密を探っているみたいですから、何か対策を考えないと!」

    カズマ(心を読む敵……えーと、漫画やアニメだとこんな時どうやって対処してたっけ?)

    カズマ「そうだみんな! 無心になるんだ!!」

    ダクネス「無心に?」

    カズマ「何も考えなければ、心を読まれる事もないはずだ!」

    めぐみん「分かりましたカズマ!」

    ダクネス「よし、そういうことなら!」

    65 = 1 :

    ???《無心になれ》

    ???《無心になれ》

    ???《無心になれ》

    カズマ「って、コントやってんじゃねえんだぞ!」

    アクア「だって、何も考えないなんて無理よ!」

    カズマ「お前は普段は何も考えてないくせに、何でこんな時だけ都合の良い事言ってやがる!」

    ダクネス「しかしカズマ! 考えないように意識すればする程、余計に意識が集中してしまう!!」

    めぐみん「考えない事を考えてしまいます!」

    66 = 1 :

    ???《実は私も、皆に隠していた恥ずかしい秘密があるのだ》

    めぐみん「このお固い口調は……ダクネスでしょうか?」

    アクア「ダクネスの恥ずかしい秘密ってどんなの? ちょー聞きたいんですけど?」

    カズマ「下衆いなあ野次馬根性丸出しで……いや、俺も興味あるけどさ」

    ???《私は神に仕えるクルセイダーでありながら、力及ばず敵に敗れて陵辱される妄想をして、興奮する愚かな性癖があるのだ》

       《エリス様……どうか罪深き我が身を許したまえ》

    67 = 1 :

    カズマ「……」

    アクア「……」

    めぐみん「……」

    ダクネス「どっ、どうしたお前達!? こんなクルセイダーには幻滅しただろう? だからそんな呆れた顔ではなく、もっと蔑んだ目で見てくれ!」

    カズマ「いや、今更そんな事言われても、とっくの昔に知ってるし……」

    めぐみん「隠してるつもりだったんですか」

    アクア「えー期待してたのにつまんなーい」

    ダクネス「こ、こちらこそ、もっと冷淡な侮蔑の視線を期待していたのに肩透かしではないか!」

    カズマ「分かった分かった。また今度な」

    ???《ふう……なんとか真の秘密は守れたな》

    カズマ「ん? 真の秘密?」

    アクア「どういうことなの?」

    めぐみん「ダクネス?」

    ダクネス「なななななな何でもない、何でもないぞ! 気にしないでくれ!!」

    68 = 1 :

    ???《私は姫様が御召になられてる様な、リボンやフリルが満載の可愛いらしい服を着てみたい》

       《自分には似合わないし誰にも見せるつもりはないが、信頼出来る口の堅い仕立て屋を探して、いつかはそれで着飾ってみたいのだ……》

    カズマ「……」

    アクア「……」

    めぐみん「……」

    ダクネス「みみみみんなッ! どどどうかこの事は内密にしてくれ!!」

    カズマ「ああ、安心しろダクネス。俺はとっても口が軽い。明日には街中に噂が広まってる事を保障するぜ!」

    ダクネス「全く安心出来ない!!」

    アクア「そうよ! 楽しい事はみんなで分かち合うべきだわ!」

    カズマ「うわ、最低だなお前」

    めぐみん「この男はどの口でそんな戯事をほざきやがりますか」

    69 = 1 :

    カズマ「なあ、喜べよララティーナお嬢様。お前の大好きな羞恥プレイだぞ」

    ダクネス「お願いだからやめてくれカズマ! こんな恥ずかしい噂を吹聴されたら、明日から街を歩けなくなってしまう!!」

    カズマ「うーむ、特殊性癖を饒舌に語るのは良くて、少女趣味を知られるのは死ぬ程恥ずかしいのか……おもしれーなコイツ」

    めぐみん「カズマ、そんな事を言って笑ってると、自分の恥ずかしい秘密をバラされた時に後悔しますよ」

    カズマ「はッ、今更お前らに知られて恥じるような秘密などない!」

    70 = 1 :

    カズマ(いや、ちょっと待て俺。他の誰に聞かれても構わんが、こいつ等に知られたら困る秘密は特盛りじゃねえか!)

    アクア「またまたー、カズマさんてば強がっちゃって」

    カズマ「つつつ強がってなんかねーし?」

    ダクネス「凄い汗だぞ、大丈夫かカズマ?」

    めぐみん「……怪しいですね」

    71 = 1 :

    カズマ「おおっといけない、オレちょっと急用を思い出した! 急用を思い出したわー!」

    ダクネス「急用? こんな時にか?」

    めぐみん「一体どんな用事なのですか?」

    カズマ「えーと……魔王を倒しに行くとか?」

    ダクネス「それは最終目的であって、今やるべきことではなかろう」

    アクア「ねえコイツなんか隠してるわよ。みんなでとっ捕まえて吐かせましょう! 普段好き勝手やってるカズマをとっちめる良いチャンスだわ」

    カズマ「お前が言うな! お前が!! ……頼む、みんな俺を信じてくれ! 俺達は固い絆で結ばれた仲間じゃなかったのか!?」

    めぐみん「その絆を否定したのはカズマ自身じゃないですか」

    ダクネス「悪く思うなカズマ。私の秘密を知られた以上、口封じをさせてもらう……なあに、殺しはせん。お前の恥ずかしい秘密を握って、逆らえない様に脅すだけだ!」

    カズマ「お前それ完全に悪役のセリフだろお!!」

    ダクネス「観念しろカズマ! めぐみん、抑え付けるのを手伝ってくれ!!」

    めぐみん「は、はい。カズマ、覚悟してください!」

    カズマ「やッ、やめろおーッッ!!」

    ???《俺……みんなに謝らなくちゃいけない事があるんだ》

    アクア「ほら、やっぱりなんか隠してたわ!」

    ???《以前、どうしても我慢できなくなって、めぐみんとダクネスをオカズにオナニーした事があるんだ……ごめんな》

    アクア「……」

    めぐみん「……」

    ダクネス「……」

    72 = 1 :

    カズマ(きッ、気まずい! こんな恥ずべき過去を赤裸々に暴露されるとは、あまりのプレッシャーに窒息しそうだ!!)

       (若気の至りとはいえ、俺はとり返しのつかない事をしてしまった……)

       (だってしょうがないじゃないか! エロコンテンツ溢れる日本と違って、エロ本すら存在しない異世界生活では色々なモノが溜まるんだよ!!)

       (そんな苛酷な状況で美少女達【※外見のみ】に囲まれてたら、変な気分にならない為の定期メンテナンスは必要不可欠!)

       (おまけに此奴等は俺をヘタレ紳士認定して無防備に接してきやがって……そんな生殺し状態の俺を誰が責めれるだろうか?)

    73 = 1 :

    アクア「……ねえカズマ」

    カズマ「あんだよアクア? ……笑いたければ笑えよ」

    アクア「私の名前が入ってないのはどういうこと?」

    カズマ「……はあ?」

    アクア「それって女としての魅力が二人に劣るって事? ちょー納得いかないんですけど!? 納得いかないんですけど?」

    カズマ「お前、せっかく二人が気を使ってくれてるのに、ちょっとは空気読めよ!」

    アクア「カズマこそ、めぐみんとダクネスをよく見なさいよ! この二人のだらしなく緩み切ったニヤけ顔を!」

       「この人たち自分がオカズにされた事に満更でもないっていうか、むしろ選ばれし者の優越感に浸ってるんだから!」

    Kazuma「What are you talking about?(訳:お前は何を言っているんだ?)」

    74 = 1 :

    めぐみん「ま、まあ、アクアは確かに美人ですけど、女性の魅力はやはり内面の美しさこそが肝要というか……」

    ダクネス「金の長髪に豊満な体型で、更には年上のお姉さんという、カズマの理想に最も近い容姿なのは私だしな!」

    カズマ「あ、ホントだ。この人たち、スッゲー得意げな顔してらっしゃる」

    めぐみん「ムッ……ダクネス、流石にそれは自意識過剰ですよ」

    ダクネス「そういうめぐみんこそ、スキンシップが過剰すぎるぞ。そんな露出の高い格好でカズマにベタベタくっ付いて、童貞のカズマには刺激が強過ぎる!」

    めぐみん「爆裂魔法使用後の私を背負うのはカズマの役目です。パーティー加入時にちゃんと契約事項として決定されているんですから、文句を言われる筋合いはありません!」

    カズマ「いや、初耳だぞそれ」

    めぐみん「それに軽装なのはアークウィザードの宿命ですし、ダクネスこそ下着姿も同然の格好で屋敷をうろついたりして、童貞のカズマには目の毒です!」

        「萌えですか? 気になる人の前ではいつもと違う自分を演出する、普段の重装甲とのギャップ萌えを狙っているのですか!?」

    カズマ(こっ、これは一見するとハーレムラノベの主人公みたいな状況だが、全く嬉しくないどころか完全に針の筵だ。胃がキリキリ痛んで穴が開きそう)

       (しかもオカズにした事を取り沙汰されて、白熱した議論を交わされるとは、なんという生き地獄……おうち、お家に帰りたい)

    75 :

    ここまで地の文と絵がなくても成り立つファンタジーってのも珍しい

    76 = 1 :

    ダクネス「くっ、ならばカズマに直接どちらの魅力が上か決めてもらおうではないか」

    めぐみん「望む所です!」

    カズマ「ほッ、本気かお前ら!?」

    めぐみん「か、勘違いしないで下さい! これはどちらがカズマに好かれているとかではなく、あくまで女性としての魅力の優劣の問題ですから!!」

    ダクネス「そうだぞカズマよ! これは女としての矜恃の問題だ!!」

    めぐみん「さあカズマ、私とダクネス……」

    ダクネス「どちらがより魅力的な女性なのだ?」

    カズマ(サトウカズマ絶体絶命のピンチ! ……そうだ、こんな時こそ使うべき決めゼリフがあった!!)

    77 = 1 :

    カズマ「え!? 何だって? ごめん、よく聞こえなかった」

    めぐみん「ほう……この状況で、堂々とそんな事をぬかしやがりますか」

    ダクネス「聞こえなかったなら、もう一度聞こえる様に言い直してやろう。めぐみんと私、どちらが女性として、より魅力的かと聞いたのだ!」

    78 = 1 :

    カズマ「ええ!? 何だってッ? ごめんッ、よく聞こえなかったッッ!!!!」

    めぐみん「ほう……この期に及んでまだそんな事をぬかしやがりますか」

    ダクネス「聞こえなかったなら、何度でも聞こえる様に言い直してやろう。めぐみんと私、どちらが女性として、より魅力的かと聞いたのだ!!」

    79 = 1 :

    カズマ(こッ、これは伝説の無限ループ!? 俺にはハーレムラノベ主人公のような、軟弱な逃げ道は用意されてないというのか!?)

       (どうしてこうなった? せめてもう少し早くサキュバスのお店の存在を知っていれば、こんな事態にはならなかったのに!)

       (……ってヤバイ! こいつ等には絶対に知られてはいけない秘密があったじゃねえか!! どッ、どうにかして話を逸らさないと!!!)

    80 :

    くさそう

    81 = 1 :

    カズマ「……ごめんなさい、甲乙付け難いです」

    めぐみん「ふう……これでは埒があきませんね。ここはそのものズバリ、使用回数で決めるとしましょう」

    ダクネス「ああ、いいだろう。優柔不断なカズマの言葉より、余程明確な判断基準だ」

    めぐみん「さあカズマ! 私とダクネス、どちらを何回使用したのか、はっきりと答えて下さい!!」

    カズマ「何だその拷問は!? 言えるかそんなの!! ……もうやめてくれ……人の傷口に塩を塗り込むのがそんなに楽しいか?」

    めぐみん「あ……すみません、カズマの気持ちも考えずに無神経でした」

    ダクネス「許せカズマ、少々やり過ぎた」

    アクア「えーと、ゴメンねカズマ」

    カズマ(よし、なんとか誤魔化すのに成功したな。更にダメ押しで注意を他に向けなくては!)

    82 = 1 :

    カズマ「……この中に一人、裏切り者がいる!」

    アクア「へ?」

    ダクネス「いきなりどうしたのだカズマ?」

    カズマ「仲間とは苦楽を共にするのもの。だが約一名、苦しみを共有してない不届き者が居ないか……なあ、めぐみん?」

    めぐみん「一体何を言い出すんですか!?」

    カズマ「至極当然の要求だろう。苦しむ仲間を尻目に、一人だけ守秘を貫き安寧を甘受して許される道理が無い!」

    アクア「うわあ、またカズマが無茶苦茶なこと言い始めたわ」

    ダクネス「おいカズマ、流石にそれは詭弁ではないか」

    カズマ「うるっせえ!! 嫌がる俺を無理矢理抑え付けて、悔恨たる過誤を白日の下に晒した人でなし共が知ったふうな口を利くなあッ!!!!」

    めぐみん「わわわ私は人に知られて困る様な隠し事などありませんよ!」

    カズマ「めちゃくちゃ動揺してんじゃねーか」

    83 = 1 :

    ???《ねえカズマ、覚えていますか? 初めて出会った日の事を。何処にも行き場のなかった私を、貴方は仲間に迎え入れてくれました》

       《あの時の思い出は、私にとって一生忘れられない大切な宝物です》

    アクア「なあに、この少女チックなポエムは? 全身が痒くなるんですけど?」

    ダクネス「これはめぐみんか?」

    カズマ「めぐみん……俺の事そんな風に思ってたのか?」

    めぐみん「みみみんな騙されないで下さい! これは私の思考を拡大解釈した印象操作です!!」

        「こんな恥ずかしい事は、ちょっぴりしか思ってないんですから!!」

    カズマ(ちょっぴりは思ってるのか)

    84 :

    なんこれ

    85 = 1 :

    ???《それなのに、カズマときたら……実際にはカスでクズでゲスで卑怯で姑息。そのうえ働くのすら嫌がる穀潰しのとんでもない鬼畜男でした》

    カズマ「お前……俺の事そんな風に思ってたの? ……いや、知ってたけど」

    めぐみん「ち、違います、これは我々の仲違いを狙った敵の策略です。惑わされてはいけませんカズマ!」

    ???《……でも》

    カズマ「んん?」

    86 = 1 :

    ???《本当は仲間思いで、どんな時でも最後は皆の為になんとかしてくれる、そんな優しいカズマの事が私は……》

    めぐみん「ッうッッわーッ! わーッッ!! わーーッッッ!!!」

    カズマ「うおッ!? うるせー!!」

    めぐみん「おのれ卑怯な、姿を隠して小細工を弄するとは……潔く出て来なさい! さもなくば、我が爆裂魔法でこの森諸共焼き払ってくれる!」

    カズマ「おッ、落ち着けめぐみん! 一発しかない切り札を気軽にポンポン使うなって、何回言わせれば分かるんだお前はッ!!」

    めぐみん「わひゃっあ!? かかかかカズマ!! どこ触ってんですか!?」

    カズマ「わ、わざとじゃねーよ! 不可抗力だ」モミモミ

    ???《めぐみん……ぺったんこだと思ってたけど、実際に触ると意外なボリュームがあってやわらかい。嗚呼、可愛い女の子のおっぱいを揉んでるだけでお金をくれる仕事があれば、俺だって一生懸命働くのになぁ》モミモミ

    めぐみん「%#”*+#?!|¥-&<+$ーー!!?」プチンッ

    カズマ「ぷちん?」

    めぐみん「ふ、ふふふ……いいでしょう。そこまで黄泉路を急ぎたいなら、お望み通り我が爆裂魔法にて引導を渡してやります!」

    カズマ「めッ、めぐみんがキレたぞ! 二人とも急いで取り押さえろ!! 撤退ー! 戦略的撤退だーッ!!」

    87 = 1 :

    ―― 一時撤退中 ――


    カズマ(なっ、なんて恐ろしい攻撃だ。近づく相手に対して、無差別に秘密を暴露するとは……ダストの言ってた、パーティー崩壊の危機というのも頷ける)

       (大方あいつの場合は仲間に内緒で拵えた店のツケやら、パーティーの活動費をこっそりとちょろまかした事なんかをバラされたんだろう)

       (ふっ、まるでその時の光景が目に浮かぶかのようだ……)

    88 = 1 :

    アクア「ねえ、どうするカズマ?」

    カズマ「このまま諦めて帰るっていうのは……」

    ダクネス「却下だ」

    カズマ「ですよねー」

    めぐみん「ここまでの屈辱を受けた以上、我が爆裂魔法にて雪辱を果たす以外の選択肢はありません!」

    89 = 1 :

    カズマ(うっ……キレてるなめぐみん。まあ、気持ちは分かるが、この状況は非常に危険だ)

       (もしこのまま無策で突撃して、サキュバスの店がこいつらにバレたら……そして俺が常連だと知られたら……かッ、考えるだけでも恐ろしい!)

       (きっと虫ケラを見るような蔑んだ視線に晒され、汚物の如き扱いを受けるに違いない)

       (いや、これは俺だけの問題じゃない。もしあの店の存在が露見すれば、他の男性冒険者にとっても死活問題だ)

       (この秘密だけは、どんな犠牲を払ってでも守り抜かねばならない! ……となると、残された手段はただ一つ)

    90 = 1 :

    カズマ「よし、名案が思い浮かんだ」

    ダクネス「本当か、カズマ?」

    カズマ「ああ」

    めぐみん「流石はカズマです!」

    アクア「それで、具体的にはどうするの?」

    カズマ「作戦はシンプルだ。まず俺はここに残る」

    ダクネス「ふむ」

    カズマ「そしてお前達三人はアイテムの奪取に向かってもらう」

    アクア「それから?」

    カズマ「それだけだ」

    めぐみん「……は?」

    ダクネス「えーとカズマ、攻略の為に必要な対策を聞かせて欲しいのだが……」

    カズマ「そ ん な も の は な い !」

    アクア「カズマ……あんたまさか」

    カズマ「ああ、非常に心苦しいが、お前達にはクエスト達成の尊い犠牲になってもらう」

    めぐみん「こッ、この男、臆面もなく自分一人が助かる選択を提案しましたよ!」

    ダクネス「なんという外道!」

    アクア「クズマの異名は伊達じゃないわね」

    91 = 1 :

    カズマ「おいおい、みんな心配するな。俺だって全くの考えなしってワケじゃない」

    めぐみん「ほう、考えですか」

    アクア「正直不安しか感じないんですけど?」

    ダクネス「では、その考えとやらを聞かせてもらおうか?」

    カズマ「安心してくれ。たとえお前達がどんな薄汚く罵り合って醜い軋轢を生んだとしても、俺は温かく迎え入れる事を誓おうじゃないか」

       「さあ、これで後顧の憂いは絶った。後は心置きなく突貫してくれ」

    92 = 1 :

    ダクネス「……確かに考えなしという訳ではないな」

    めぐみん「自己保身しか考えてないという最低のオチですけどね」

    アクア「くッ、なんて澄み切った爽やかな笑顔! ちょームカつくんですけど!?」

    カズマ「まあ待て、お前達の言いたい事は分かる。一人で残る俺の身を案じてくれてるんだろう?」

    めぐみん「全く違います」

    ダクネス「確かにカズマは自分の身を案じた方がいいな。私達はお前が思っているほど寛容ではないぞ?」 ← 拳をボキボキ鳴らしながら威嚇

    アクア「ねえ、コイツこのまま縛って置いてっちゃいましょうよ。……死体はモンスターが綺麗に片付けてくれるだろうし、証拠は残らないわ」

    カズマ「アクア、怖過ぎだぞお前」

    93 = 1 :

    アクア「何言ってるのよカズマ! 私はこの前ダンジョンに置き去りにされそうになった事、忘れてないんですけど?」

    ダクネス「おいカズマ、本当なのかそれは!?」

    カズマ「いやまあ、そんな事もあったかもしれないが昔の話だ」

    めぐみん「キールのダンジョンに行ったのは、つい先日じゃないですか」

    カズマ「ふゥ、やれやれだゼ。そんな過去の過ちに固執するより、大切なのは未来だろう? もっと建設的な話し合いをしようじゃないか」

    ダクネス「ほう、ではその建設的な話し合いとやらに戻るとするか。お前は本当に、この先に進む意思がないのだな?」

    カズマ「ああ。俺はお前達ならばどんな苦難の道であっても乗り越えてくれると、固く信じている」

       「信じる……美しい言葉だな」

    94 = 1 :

    ダクネス「よくもまあそうペラペラと口が回るものだな……」

    めぐみん「どうやら無理やり美談風にまとめて逃げ切るつもりみたいですよ」

    アクア「ねえ、お願いだから殴らせて! この恥知らずの横っ面に一発キツイのお見舞いしないと気が済まないわ!!」

    めぐみん「アクア、気持ちは分かるけど落ち着いて下さい。手を出したらそれこそ思う壺です」

        「どうせカズマの事ですから”殴られた傷が痛むからこの先へは進めない~”とかぬかすに決まってるんですから」

    カズマ(ちっ、コイツも鋭くなってきやがったな。完全に俺の思考パターンをトレースしてやがる)

    95 :

    ssスレ久々に見た

    96 = 1 :

    ダクネス「二人とも、もういい。カズマよお前はここに残れ……この先は私達三人で行く」

    カズマ「え!? いいのか?」

    ダクネス「カズマも年頃の男の子だ、女性に対して隠しておきたい秘密の一つや二つあるだろう」

        「我々とて、胸に秘めた思いまで土足で踏み躙る様な真似はしたくない」

    カズマ「ダクネス……分かってくれるのか?」

    ダクネス「勿論だ。しかしクエスト攻略に参加しないというのであれば、成功報酬は我等で三等分させてもらうが異論はないな?」

        「働かざる者食うべからず……冒険者ならば当然の心得だろう?」

    カズマ「お、おう、そうだな」

    97 = 1 :

    めぐみん「そうですね、それがいいです。私もダクネスの意見に賛成です」

    アクア「ねえねえ私、報酬が入ったら高いお酒飲みたい!」

    ダクネス「これだけの高額クエストだ、そのぐらいの贅沢は許されるだろう」

    めぐみん「私はお肉をお腹いっぱい食べたいです!」

    ダクネス「ああ、めぐみんは育ち盛りだから、しっかりと食べるがいい」

    カズマ「えーと……ぼくは?」

    ダクネス「まあ、カズマは一人寂しく水でも飲んでいてくれ」

    98 = 1 :

    アクア「ねえ、せっかくカズマが報酬の受け取りを辞退してくれた事だし、帰ったらみんなで一緒に服屋に行きましょうよ」

    めぐみん「いいですね。カズマの好意で取り分に約80万エリスの上乗せですし、たまにみんなでお出かけしましょうか」

    アクア「アクセルに戻ったら、私達がダクネスに可愛い服を見立ててあげるわね!」

    ダクネス「しかしアクア、私にはどうせ似合わないし、それに何より恥ずかしい」

    めぐみん「大丈夫ですよ、誰もダクネスの趣味を笑ったりしませんから」

    ダクネス「めぐみん……」

    99 = 1 :

    カズマ「み、みんな待ってくれ! やっぱり俺も行くことにするよ!!」

    めぐみん「いえ、お構いなく」

    カズマ「フッ……見くびらないでくれたまえ。仲間が危険な目に遭うかもしれないのに黙って見過ごす事など、僕には到底耐えられない!」

    ダクネス「随分とあっさり乗って来たな」

    アクア「なんか不気味よ……コイツなんか企んでるんじゃないの?」

    めぐみん「いえ、報酬云々より、何だかんだ言っても一人だけ仲間外れになるのが嫌なんでしょう」

    100 = 1 :

    アクア「え!? マジで? ヤバい、ちょーウケる! プークスクス! やだもう、カズマさんてばちょーかわいいんですけど!」

       「は~い、じゃあカズマきゅーん。お姉ちゃん達がいっしょでちゅから、さみしくないですよ~」

    カズマ「フッ……君達、やめたまえ。そこまで辛辣に罵倒されたら、流石の僕でも傷付くじゃあないか」

    ダクネス「分かったからそのムカつく顔と口調をやめろ。それでどうするカズマ。何か策はあるのか?」

    カズマ「それは今から考える……こっからはおふざけはナシだ」


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