元スレ殺し屋「標的の心を読んでくれ……」少女「うん、分かった」
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1 :
<ビル>
タッタッタ……
殺し屋「もうすぐ標的の部屋だな……」
少女「うん」
少女「あ、気をつけて。角で二人待ち伏せしてるから」
殺し屋「……了解」
2 :
俺(キサマ・・・聞いてるな・・・?)
3 :
俺(了解!)
5 = 1 :
手下A「もらったァ!」バッ
手下B「死ねえっ!」ババッ
殺し屋「…………」
シュバッ! ザシュッ!
手下A「がは……っ!」ドサッ
手下B「な、んで……?」ドザッ
少女「一人を一刺しずつ。相変わらずすごいナイフ捌きだね」
殺し屋「……ふん」
6 :
なになに
8 :
標的(ファミチキください!)
かと
9 = 1 :
ボスの部屋――
ボス「ひ、ひいい……まさかたった一人でオレの手下どもを……!」
殺し屋「…………」
少女「失礼ね、二人よ!」
殺し屋「年貢の納め時だな……」チャッ
ボス「ま、待ってくれ!」
ボス「そうだ! 金をやろう! もし見逃してくれるなら、好きなだけ金をやろう!」
10 :
少女は金髪碧眼でこっぱち
11 = 1 :
殺し屋「こいつの心を読んでくれ……」
少女「うん、分かった」
少女「んーとね、真っ赤なウソ!」
少女「ここさえしのげばこっちのもんだ! 残る手下を集めて八つ裂きにしてやる!」
少女「――なんて思ってるよ。悪い奴だね~」
ボス「え!?」
少女「あと引き出しに拳銃を隠してるから注意してね。スキを見て撃とうとしてるから」
殺し屋「……分かった」
ボス「なんで!? なんで分かったんだ!?」
12 = 8 :
ナイフはクリス・リーヴのマークⅥ
13 = 1 :
殺し屋「本当だったとしても……始末することに変わりはない」
殺し屋「ただし本当だったら、正直への報いとして“楽に”始末してやった……」
殺し屋「つまりウソをついたお前は……」ザッザッ
ボス「いや、やめて……」
ぐえぇぇぇぇぇ……!!!
14 = 1 :
――
――――
女「……やっと着いたわ」
女「ここが殺し屋のアジト……」
情報屋『ろくに口もきかねえ殺し屋と、心を読めるらしい女の子のコンビだ』
情報屋『変わり種だが、腕はたしかだぜ。へへっ、毎度ありい!』
女(この人たちなら、きっとお父さんの仇を討ってくれる……)
女(入ってみよう!)ザッ
16 = 1 :
<殺し屋のアジト>
女「こんにちは」ギィィ…
殺し屋「…………」
少女「いらっしゃい! あなたが来るのは分かってたよ!」
女(この人たちが……殺し屋)
女(たしかに男の方は冷酷そうでいかにも殺し屋って外見だけど)
女(こんな女の子が……!?)
少女「アハハ、驚いてる驚いてる」
女「!」ギクッ
女(なんで分かったの!? 努めて冷静に振る舞ってたのに!)
少女「冷静に振る舞っても、あたしには分かっちゃうんだから」
17 = 1 :
女(どうやら……この女の子の能力は本物のようね)
少女「うん、本物だよ」
少女「ってわけで、依頼内容を聞かせてくれる?」
女「分かったわ」
18 = 1 :
女「あなたたちに始末して欲しい標的は……大企業、冥王重工の社長よ」
殺し屋「ほう……」
少女「こりゃまた大物だね」
女「奴は企業の新製品開発や生産によって生じた汚水や産業廃棄物を」
女「ある地方の山奥に廃棄していたの」
女「だけど、なにも知らされてない近隣の村人たちは」
女「そのせいで汚染された山菜や魚を口にしてしまい……次々に死んでしまった」
女「もちろん、生き残った人々は裁判を起こしたけど」
女「奴は多方面に金をばら撒き、圧力をかけ、全てをもみ消してしまった」
殺し屋「…………」
少女「ふむふむ」
19 = 1 :
女「だけど……役場の環境関連の部署に勤めていた父は諦めなかった」
女「動かぬ証拠を掴み、それを大々的に発表すれば、冥王重工に罰を与えられるはずだと」
女「周囲の反対を振り切って、調査を続けてたわ」
女「だけど、そんな父を疎ましく思った冥王重工の社長は……父を殺したの!」
殺し屋「…………」
女「もちろん、警察には話したわ。だけど、まともに取り合ってはくれなかった」
女「結局、汚染のことも、父の死も、全ては闇に葬られてしまった……」
20 :
殺し屋さんが少女に欲情する展開はあるのかや?
22 = 1 :
女「私は村人たちを犠牲にし、父をも殺したあの男を許せない!」ギリッ
女「できるならこの手で殺してやりたいっ!」
女「だけど、私にそんな力はない……!」
女「だからお願い! 仇を取ってっ! あの男を殺してっ!」
殺し屋「……どうだ?」
少女「うん、全部本当のことだよ」
少女「お姉さんの怒りと悲しみがあたしの中にどんどん流れ込んでくるもの」
殺し屋「…………」
23 = 1 :
殺し屋「……引き受けよう」
女「本当ですか!? ――ありがとうございます!」
少女「よかったね! じゃあ、報酬の件についてはおいおい話すということで……」
殺し屋「…………」
女(よかった……本当によかった……!)
24 = 1 :
殺し屋「…………」
女(ところで……この人っていったい何を考えてるんだろう?)
女(私が話してる時も、依頼を引き受ける時も眉ひとつ動かさなかったけど……)
少女「あ、お姉さん、この人の考えてること知りたい?」
女「え、ええ」
少女「教えてあげよっか」
殺し屋「……よせ」
女(いったいどんなことを考えてるんだろう……)ドキドキ…
25 :
しえんぬ
26 = 1 :
殺し屋(らめええええええええええええええええええええええええっ!
教えちゃらめええええええええええええええええええええええっ!
俺がこの女の人の胸を見て、でけえな、さわりてえな、と思ったこととか、
あなたの胸がでかいから引き受けますって言おうとしたのをかろうじて自制したこととか、
標的の悪行聞いて、おのれぇ~悪党めってなって、俺も殺し屋かって気づいたこととか、
お父さんの話聞いて、ちょっと泣きそうになったのをこらえたこととか、
いっちゃらめええええええええええええええええええええええっ!
俺にもイメージってもんがあるのよ! イメージってもんが!
少女ちゃん、お願い! あとで肩揉んであげりゅからぁぁぁ!)
少女「やっぱやめとく。きっとガッカリするから」
女「そ、そう」
女(きっと……とてつもない闇を秘めてるに違いないわ……)
殺し屋「…………」
27 = 4 :
かわいい
28 = 1 :
少女「ところで、ターゲットの社長はいつもどこにいるの?」
女「ろくに家にも帰らず、要塞のような本社ビルで酒池肉林の日々を過ごしています」
女「本人も恨みを買ってるのは自覚しているようで」
女「ビルの中には社員に偽装したボディガードを大量に配備してあるとか……」
殺し屋「…………」
女(今の話を聞いても、まったく動じていない……すごい……)
少女「そうでもないけどね」
女「へ?」
殺し屋(会社の社長なんか楽勝だろ、と思って引き受けたらヤバそうすぎるよぉぉぉ!
なんだよ要塞って! なんだよ社員に偽装したボディガードって! おかしいだろ!
今からでも遅くない。断ろうかな? いやマジで勇気出して断った方がいいって!
でも断ったら絶対失望されるよな……ガッカリされるよなぁ。
さっき引き受けるっていったじゃねーかってブン殴られるかもなぁ。
それに少女ちゃんに叱られるし……まあ、頑張るしかないか。やるだけやろう。
もしもの時のために身辺整理はしとくかぁ……短い人生だったなぁ)
29 = 10 :
今のとこは編集でカットな
30 = 1 :
女「……よろしくお願いします!」
少女「任せといて! バイバーイ!」
殺し屋「…………」
少女「さてと、じゃあ肩揉んでよね」
殺し屋「……ああ」
32 :
おわった?
おつかれ
33 = 1 :
翌日――
<冥王重工本社前>
殺し屋「……ここか」
少女「うん、おっきいビルだねー」
殺し屋「…………」
少女「緊張してる?」
殺し屋「……多少な」
(ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ! 緊張しすぎて吐きそう! 胃液の味する!
あ~もう一回トイレ行きたい! ……けど、もうなんも出ないよなぁ。
朝から10回ぐらいトイレこもってるもんなぁ……もはや俺の住所トイレだよ。
人という字を書いて飲み込むと緊張しなくなるっていうけど、あれマジなのかな。
ちょっとやってみようかな……でも俺みたいな人でなしがやっても
絶対効果ないよね、あるわけないよね、そういうもんだよな世の中)
少女「じゃ、行こっか!」
殺し屋「……ああ」
34 :
おもしろいな
35 :
好き
36 :
読んでるぞ
37 = 8 :
わるくない
38 :
ハングリージョーカーという漫画があってだな
39 = 25 :
少女ちゃん揉み揉みカットかよ!
40 = 1 :
受付――
受付嬢「いらっしゃいませ」ニコッ
少女「どうやら受付で入社カードをもらわないと、入れない仕組みだね」ボソッ
殺し屋「……なら無理矢理手に入れるしかあるまい」
殺し屋「……おい」ガシッ
受付嬢「ひっ!」
殺し屋「社内に入りたい……入るためのカードをよこせ」
殺し屋「よこさなきゃ……」チャッ
受付嬢「きっ、きゃあああああっ!」
41 = 8 :
一番冷酷なのは少女ちゃんだな
殺し屋の心情わかってるクセに総スルー
42 = 1 :
受付嬢「これです……!」
殺し屋「……これで中に入れる」
殺し屋「行くぞ……」タッ
少女「うんっ!」タッ
殺し屋(受付嬢さん、首に手をかけちゃったりしてごめんね。泣かせちゃってごめんね。
俺がこんな稼業じゃなきゃ、絶対ナンパしてるよなぁ……すげえ可愛い。
まあでも、俺にそんな度胸あるわけないんだけどね。はいはい、口だけ。
心の中じゃプレイボーイ気取ってるけどナンパなんて絶対無理です。
って、こんなこと考えてる場合じゃない。やべえ、ホントに吐きそう)
受付嬢「社長っ! 社長っ! 大変です!」ピッポッパッ
43 :
しえん
44 = 1 :
社長室――
社長「警察? そんなもん呼ばんでいい」
社長「せっかくの楽しみが台無しになってしまうではないか」
社長「ワシに恨みを持つ者がよこした刺客を返り討ちにする、という楽しみがな」
社長「なにしろ、このオフィス内はワシの国といっていいからな!」
社長「ハッハッハッハッハ!」ガチャッ
傭兵「……相変わらずだな、アンタも。よほど人の死ってもんが好きらしい」
社長「貴様とて戦場に飽いて、敵の多いワシに雇われるようになったほどの戦闘狂ではないか」
社長「頼りにしているぞ」
傭兵「任せておけ」
45 :
殺し屋「次は俺の心を読んでくれ」
少女「けっこん…してくれ?」
殺し屋「ああ…正解だ」
少女「この任務が無事終了したらね…?」
殺し屋「約束だ」
46 :
戦場より敵が多いってやばくね
47 = 1 :
社内――
ズバッ! ザシュッ! ザクッ!
「ぐええっ!」 「ぐげっ!」 「ぐぎゃっ!」
殺し屋「……敵はあとどれぐらいだ?」
少女「まだまだいるよ! この社内、殺気だらけだもん!」
殺し屋「……そうか」
(まだまだって嘘でしょ!? もう30人ぐらいやっつけたはずなのに!
でも少女ちゃんが嘘つくとかありえないからマジなんだろうなぁ、嫌だなぁ。
しかも一人一人がかなり手強いし! どうなってんだよ、この会社!
あーあ、今からでも引き返せないかなぁ……。引き返したいなぁ。
なんでこんなことになっちゃったんだろ)
48 :
>>47
最後のも全部読まれてんのかwww
49 = 1 :
少女「上から来るよ!」
シュバッ!
殺し屋「!」
ギィンッ! ザシュッ!
黒服「ぐ、はぁ……」ドサッ
殺し屋「……ふん」
殺し屋(あっぶねええええええええええ! 天井から降ってくるとかパズルゲームかよ!
パズルゲームといえば、久しぶりにぷよぷよやりたくなってきたな。
でも俺、自力だと3連鎖までしかできないんだよな。4連鎖以上はマグレ頼み。
少女ちゃんは平気で7連鎖とか8連鎖とかやるけど、あれどうやってんだろ。
多分、出てくるぷよの色をいじってるんだろうな。そうとしか考えられない)
少女「いじってないよ」
殺し屋「……すまん」
50 :
心読めるなら男しゃべる必要なくね?
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