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    元スレ幼馴染「え……す、好きな人ができた?」

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    101 = 94 :

    「兄さん、ごめんね、急に呼び出しちゃって」

    「……何の用だ、化け物?」

    「これを預かっておいてほしい」

    「スマホ? 誰のだ、これ」

    「男が行方不明になったと問題になったとき、繁華街にいるって誤認されたら都合がいいんだ」

    「…………」

    「男の親にメールを送って、極力引き伸ばしておいて。潰すタイミング、間違えないでくれよ」

    「……お前、何がしたいんだよ」

    「…………人間っぽいこと?」

    103 :

    巧妙なヒロイン詐欺

    106 = 94 :

    幼馴染『ずっと三人、一緒にいられたらいいね!』

    『どうだろうね』

    『男ちゃんがボクを見る目と幼馴染ちゃんを見る目、同じなんだ』

    幼馴染『それが?』

    『でも幼馴染ちゃんがボクを見る目と、男ちゃんを見る目って違うよね』

    幼馴染『…………』

    『いつか、噛み合わなくなる日が来ちゃうんじゃないかな』

    幼馴染『…………』

    幼馴染『友ちゃんは?』

    『ボク? ボクは……』

    『……ボクは、字の書かれた白い紙だから』

    幼馴染『……?』

    110 = 94 :

    『ずっと三人でいられたらいいな』

    『……それを、キミも言っちゃうのか』

    『も?』

    『せいぜい一緒にいられるのはふたりまでだよ。それが人間ってもんさ』

    『ふたりって……』

    『いつかね、ボクたちに噛み合わなくなる日が訪れる』

    『その時、ボクはキミに大事な質問をぶつける』

    『キミの答えがボクの期待通りであることを願っているよ』

    『よくわかんねぇな。どんな答えを期待してるんだよ』

    『ヒントをあげるよ。人生の正解って奴は、与えられた枠の外にあるものなんだ』

    『ボクの理想が……正解ってわけではないんだけどね』

    114 = 91 :

    書くのおせーよ

    115 = 94 :

    「じゃあ、お願いしますね……と」ピッ

    「準備……終わっちゃったか。ボクとしてはこっからは自由行動で行きたいところだけど……」

    「女ちゃんを野放しにしておくわけにはいかないからね……」

    「あの娘は普通じゃない。勘が鋭すぎる。きっと男ちゃんまで辿り着いてしまう……」

    「相打ちにしてでも、ここで止めておかなきゃね……。ケータイ捨てた上に部まで潰しちゃったし、放っておいたら何か報復してくるだろう」

    「金髪ちゃんさえ使えればなあ……押したらあいつでもいけるはずだったのに、どこを間違えたんだろうボクは」

    122 = 1 :

    「う……うう、ここは……」

    幼馴染「あ、気がついた……? ここは、友ちゃんの家の地下室だよ」

    「え、どうして幼馴染が……」

    幼馴染「友ちゃんに、男を見張っておけって……」

    「どういうことだよそれ」

    幼馴染「お、男は……しばらく外に出しちゃいけないって友ちゃんが……」

    「意味が分かんねぇよ。スマホ……も抜かれてやがる」

    125 = 1 :

    幼馴染「でも、これは、必要なことなの……本当に……上手く説明はできないけど」

    「上手く説明できないんじゃなくて、単にできないんじゃあないのか?」

    「……女さんの彼氏のデマをでっちあげたときみたいに」

    幼馴染「あっあれは本当だったんだよ! そのせいで、友ちゃんがどんな覚悟で……」

    幼馴染「今回もっ! 男を閉じ込めているのだって、こうするしかなかったから……!」

    「い、意味がわかんねえよ……。友、じゃあ友と話をさせろ! 携帯電話でもいい!」

    幼馴染「わ、わかったよ」プルルルル

    『ただ今、電話に出ることができません……。ぴーっと鳴りましたら……』

    幼馴染「そういえば、忙しくなるって言ってたなあ……」

    「…………」

    128 = 1 :

    「とにかく、ここから出せ! 上の階でもいいだろ!」

    幼馴染「絶対に出すなって……」

    「じゃあこの、壁とくっ付けている手錠を外せ! 檻があるからいらないだろ!」

    幼馴染「わ、わかったよ」テッテッ

    ガチャ

    幼馴染「じゃあ、これが手錠の鍵……」ポイッ

    (よしっいける!)ガッ

    幼馴染「わっ! そ、そんなに手錠長かったっけ?」ドサッ

    「わざと壁寄りに立って、お前に手錠の長さを見せないようにしていたんだ」

    「ここまでだな。俺は外に出させてもらうぞ」

    幼馴染「うぅ……」

    131 = 1 :

    「手錠を外してっと……」ガチャッ

    幼馴染「…………」スッ

    「お前、何持ってんだよ」

    幼馴染「ここ、友ちゃんの折檻室なんだって。だからかな……鞭があったの」

    「やっやめろ!」

    バチンッ

    「うぐぁっ!」

    幼馴染「男が……男が悪いんだよ……。私も友ちゃんも男を助けたいだけなのに、逃げようなんてするから……」

    バチンッ

    バチンッ

    「…………」

    幼馴染「意識……なくなったみたい」

    幼馴染「手錠、付け直さなきゃ」

    132 :

    拉致監禁で、女を訴えよう

    133 = 1 :

    「う……うぅ……」

    幼馴染「よ、よかった。ぜんぜん起きなかったから、死んじゃったのかと……」

    「ひっ! も、もうやめてくれ!」

    幼馴染「そんなに怖がらなくたっていいのに……」

    幼馴染「もう、逃げちゃあ嫌だよ?」

    「わかった! わかったから、鞭はやめてくれ!」ガタガタ

    幼馴染(男が私の言うこと、素直に聞いてくれる……)

    幼馴染(なんだか久し振りだなぁ……えへへ)

    134 :

    なんと

    135 = 103 :

    いけない

    136 = 1 :

    幼馴染「ごはんだよ……。その、男が好きだってずっと前に言っていた気がするから、カレー作ってみたの」

    「あ、ああ」

    幼馴染「手錠付けたままだったら食べにくいから、食べさせてあげるね?」

    幼馴染「ふーっふーっ!」

    幼馴染「えへへ……なんだか照れるなあ……口、開けて?」

    (この距離なら、今度こそ幼馴染の奴を抑えて逃げられるんじゃあ……)

    (今なら、鞭も手に持っていない。厳しいけどこのまま幼馴染にかぶさって、鳩尾を殴って手錠の鍵を奪えば……)

    137 = 1 :

    「…………」ガクガク

    (足が動かねえ……覚えてるんだ、さっきの痛みを、身体が)

    幼馴染「どうしたの?」

    「な、なんでもない」

    「ただ……その、今、食欲がわかないんだ」

    幼馴染「そ、そうなんだ……せっかく作ったのに」

    「わ、悪い……」

    幼馴染「鞭で打っちゃおっかな……」

    「ひぃっ!」

    幼馴染「なぁーんでじょうだ……」

    「食べるっ! やっぱり食べる!」

    幼馴染「食べてくれるの!」パアッ

    138 :

    >>1にはガッカリだ

    139 :

    「御馳走様でした……」

    幼馴染「おそまつさまでしたっ!」

    幼馴染「ふふっ! なんか私たち、こうしてると、夫婦みたいだね」

    「…………」

    幼馴染「ごっ! ごめんね、変なこと言っちゃって! そういう意味じゃあなくて……」

    「ひぃっ! いや、そうだな! 夫婦みたいだ!」

    幼馴染「……えへへへへ、なんだか……嬉し涙が……」

    (あれ? 幼馴染、可愛くないか?)

    140 = 139 :

    「ストックホルム症候群……」

    「1973年8月に発生した、ストックホルムでの銀行強盗人質立てこもり事件において、被害者の特殊な心理状態を分析、考察したことによって明らかになったことより、この名称がつけられている」

    「要するに極度の緊張状態に置かれた被害者が、生き残ろうとして本能的に加害者に対して好意を抱くというもの」

    「向こうはきっと、上手く行っているだろう」

    「……さて、そろそろ約束の時間かな。女ちゃん、来てくれるといいんだけどね……」

    「夜遅いから、女ちゃんみたいな優等生は学校の屋上になんてこれないかな」

    142 :

    だが、時とともに憎悪に変わる

    143 = 139 :

    『ここで決めなよ。幼馴染ちゃんの幸せな高校生活を願うか……』

    『幼馴染ちゃんの中の、格好いい君の幻影を守るか、ふたつにひとつさ』


    「男……君の答えは、僕の理想じゃあなかった」

    「正解ってものがあるとすれば、いつだって枠外にあるものだからさ」

    「だって……それは、キミがボクの口八丁なんかに流されず、心から決めたものじゃあないといけないんだからさ」

    「ボクが提示なんか、するわけないじゃあないか」

    「ボクは……キミに、幼馴染ちゃんを選んで欲しかったんだ」

    「中途半端な距離を続けろってことじゃあない。彼女と恋人になって欲しかったんだ」

    144 = 139 :

    「恋人として見れないと思っても、それでももう少し真剣に彼女とのことを考えてほしかったんだ」

    「一度……デートしてみる、だとかさ」

    「でも、キミは迷わなかったねえ」

    「選択肢の中に答えがあると、信じて疑わなかった」

    「まあ、ボクの望んだものが真実の答えだってことはないけどさあ……」

    「……ああ、女ちゃんが校門のところにいるや。これはすぐこっちに来そうだね、良かった」

    145 :

    もう誰も見てないよ

    146 = 139 :

    「二度も偽ラブレターっていうのは、ちょっと芸がないんじゃあないの?」

    「今回は、あからさまに騙す気がないみたいだったけど」

    「…………」

    「あんたでしょう? 部室に煙草を入れたのも、匿名で変な密告したのも、私のケイタイをトイレに捨てたのも……」

    「ひょっとして、男君と連絡取れないのもあんたが……」

    「…………」

    「ちょっと、返事くらいしたらどうなの?」

    「…………」

    「……?」タッタッタッ

    147 :

    俺はみてるぞ

    148 :

    ここまで読んだらオチが気になる

    149 :

    エルフの女騎士出てくるかと思ったわ

    150 = 139 :

    「な、なんであんた、包丁が刺さってるの?」

    「……」ニヤッ

    ダッ

    「こ、来ないでよっ!」ドンッ

    「ぐっ……う……」ドタッ

    「へ、へへへ……血がついたね」

    「い……いやぁぁぁぁぁあああ!!」ダッ

    「ふふっ、ふふふふっ」


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