元スレチノ「ココアさん。そのリゼさんの死体、どうするんですか?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
51 = 22 :
ココアちゃんほど絶望に陥れたい娘はいない
52 = 1 :
「はぁ……はぁ……」
「ぜぇ……ぜぇ……」
狭い浴室に、二人の喘ぐような吐息が重なる。
リゼの死体の解体は、もう胴体部分を残すだけとなっていた。
「肘と膝の関節は、後回しに、しましょう。
胴体と切り離すだけで、もう精いっぱいです」
荒い息を吐きながら、言葉を区切るようにしてチノが言った。
「……そうね」
そう力なく答えたココアは、
胃袋から何かが上がってくる感覚に耐えきれず、前傾姿勢を取った。
「うぇぇっ……!」
53 :
被害者がシャロだったら心ぴょんぴょんできたのに……
54 :
おまえのんのんのSSも書いてた奴だろ
55 = 22 :
けいおんのあずにゃん解体SS思い出した
56 :
そういやのんのんSSでこんなのあったなww
57 :
シャロに罪を着せればおっけーでしょ
貧乏だから動機にも困らんし
58 = 6 :
>>55
ギコギコか
懐かしい
59 = 1 :
「げほっ! げほっ!」
ココアは先程からもう何度も嘔吐を繰り返しているので、
その”上がってきた何か”は、胃袋を内側から殴りつけるような衝撃と、
鼻腔をつく酸っぱいにおいをさせただけで、
自分の中に何もかもを押しとどめてしまった。
口の端から垂れた唾液が、粘性を持って床まで伸びている。
胃液とともにこの苦しい思いも排出させたかったのに。
ココアは呻くようにしながら、再び涙をこぼした。
「泣いている暇はありませんよ。
夜が明ける前に終わらせないといけませんから」
相変わらずの無表情でチノが言う。
その言葉でココアは、
今まで自分がギリギリで保っていた現実感というものを、
すべて失ってしまったような気がした。
60 = 3 :
こんなに可愛い子がこんな目に合わなきゃいけないなんて…
61 :
俺が言いたかったこと全部やってくれてすごく嬉しい
62 = 1 :
「これで大丈夫でしょう」
切り刻んだのち、細かく叩き砕いたリゼの死体は、
煮出した紅茶葉とともにゴミ袋にまとめた。
「こうしておけば重さでばれることはありません。
水を含んだ紅茶葉は、ゴミ袋一杯で20~30kgくらいにはなりますし、
不快なにおいもごまかしてくれますからね。
まぁ、生ごみなんで、それほど気にすることもないと思いますが」
およそ20個にも及ぶゴミ袋を前にして、チノがそう言った。
「思ったより時間がかかってしまいました」
あれから丸2日ほど経過している。
ココアは、慚悔の念や、鼻についた腐臭を追い出すかのように、
黙って頭を横に振っていた。
63 = 32 :
たかひろ気づくだろ
64 = 1 :
ココアは何度も自首することを考え、それを口にしたが、
そのたびにチノに強い口調で諭された。
「リゼさんを撃ったときが最後のチャンスでしたよ。
隠ぺい工作を始めた時点で、自首しても罪の重さは変わりません」
「あれはチノちゃんが……」
ココアが言いかけると、チノは深く頷いた。
「そうですね。ココアさんが自首すると、私も捕まります。
私は死体遺棄と死体損壊。最長でも3年の懲役刑です。
まぁ13歳なので実刑は受けないでしょうね。
それに”ココアさんに脅された”って証言すれば、
執行猶予つきか、もしくはほぼ無罪を勝ち取れるんじゃないでしょうか」
「そんな……」
65 = 32 :
チノ最低だなチノニーするは
66 = 49 :
3年で済むのかよ
67 :
少年法は適応されないのか
68 = 1 :
「でも。ココアさんの事態は考えている以上に深刻ですよ。
拳銃を使った殺人ですからね。
しかもたまたま居合わせた年端もいかない人間に、
解体作業まで強要しています。
年齢を考慮に入れてみても、死刑、良くて無期懲役でしょう」
チノの言葉を聞いてココアはへたり込んだ。
その目から大粒の涙が零れ落ちる。
「なんでぇ……っ! なんでこんなことにぃ……っ!」
嗚咽を漏らしながら床にうずくまった。
そんなココアの頭上から、冷たい声が降ってくる。
「だからココアさんに自首はお勧めしません。
ここまでやったら最後まで続けるしかないんですよ。
嘘を吐くって言うのはそういうことです」
冷静さを失ったココアの頭は、
もう考えることを拒否してしまっていた。
69 = 50 :
チノちゃん最低だな
チノニーするわ
70 :
天真爛漫なこが精神的に追い詰められるのは良いものだ
71 = 1 :
あれから1か月がたった。
最初こそリゼの失踪を騒いでいたマスコミも、もう飽きてしまったのか、
お昼のワイドショーで申し訳程度に続報を流す程度になっていた。
「ココアさん。そろそろ高校に行ったほうがいいんじゃないですか」
チノは部屋の前でそう声をかけた。
ココアはあれ以来、自室に引きこもってしまっている。
「……チノちゃん。ごめんなさい」
日に日にしゃべる言葉も少なくなっていた。
チノは毎日、毎日。
飽きもせずに、ココアの扉を叩き続ける。
「いい加減、出てきてくださいよ」
呟くようにして言ったチノの口元が、笑みに大きく歪んだ。
72 :
いいねえ
73 :
これでめでたくココアちゃんを独占か
74 = 1 :
「チノちゃん……。私……、私……っ!」
チノはいつものように、ココアの食事を部屋に運んだ。
ココアもいつものように、チノの姿を認めると泣き叫ぶ。
「大丈夫ですよ。私はずっとここにいますから」
リゼが失踪してから、もう半年の月日が流れている。
ココアは随分とやつれてしまったようだった。
「チノちゃん……っ!」
ココアはチノの胸に顔を押し付けて泣いていた。
チノはその頭を優しくなでてやる。
「大丈夫ですよ。ココアお姉ちゃん」
75 :
チノちゃん「計画通り」
76 :
心ぴょんぴょんしてきた
78 = 6 :
シャロと千夜はまだかね
79 = 1 :
「チノちゃん! ダメじゃない、また散らかして……」
ココアがせっせと部屋を片付けている。
チノはその様子を、満足げに眺めていた。
「えへへ。ごめんね、お姉ちゃん」
「まったくもう」
ココアはぶつくさと文句を言いながらも、手を止めなかった。
「私ね。お姉ちゃんがいないと、ダメだから」
チノが口元を歪めながら言う。
リゼの”失踪”から、もう5年の月日が流れていた。
80 = 1 :
『謎に包まれていた10年前の少女失踪事件。犯人は被害者と友人同士』
そんな一報が流れると、それは瞬時に国中を駆け巡った。
まだ幼さの残る当時16歳の少女が、友人をバラバラにして捨てたというのだ。
「もうそろそろ、私も自立しないとね」
テレビで流れるニュースを見ながら、チノは呟く。
「姉妹ごっこはおしまい」
軽く息を吐きテレビを消すと、ソファから立ち上がった。
81 :
>>60
おっぱいでっかくね
82 = 67 :
チノちゃん黒すぎ
83 = 13 :
チノゴミ屑過ぎwwww
84 :
チノちゃん最低だな
もうシャロちゃんのファンやめます
85 = 1 :
「な、なんで……? チノちゃん……」
チノの話を聞いたココアは、頭が混乱した。
私たちは本物の姉妹じゃなかった……?
そんなことって……。
ココアは必死に当時の記憶をたどった。
「思い出しました? ”ココアさん”?」
ココアは表情を驚愕の色に染めて、黙って首を横に振った。
「嘘だ……。嘘だよ……」
「嘘じゃありませんよ」
呻くようにして言ったココアを、ぴしゃりとはねのける。
「嘘じゃ、ありませんよ」
チノはそう言って、にっこりと笑った。
86 = 6 :
警察無能過ぎる
87 = 70 :
可愛い
88 = 1 :
ピンポーン。
ソファから立ち上がったチノの耳に、
インターフォンの音が飛び込んできた。
誰だろう。こんな時間に。
確認するより早く、玄関がガチャリと音をたてた。
「警察です。ちょっとお話をお聞かせください」
「……なんでしょう」
ココアさんの事件についてだろうか。
私と関わり合うような証拠は残していないはずだけど……。
チノは嫌な胸騒ぎを覚えていた。
90 = 3 :
チノざまぁ
91 :
リゼがあの2人に簡単に殺されるとはな...
92 = 1 :
「この国にある拳銃は大半が密輸品ですが、
あなたの家にかつてあったものは正規品ですよね」
刑事の問いかけに、チノの体がビクリと跳ねた。
頭がクラクラとするのは、
眩しいほどに自分を照らす卓上ライトのせいだけなのだろうか。
「リゼさん、件の事件の被害者ですが、
彼女の肋骨内にめり込んだ状態で見つかった弾丸は、
あなたの家にある拳銃から発射されたものです。
弾丸についた傷を見れば分かるんですよ」
そんな馬鹿な。
チノは思う。拳銃は確かに処分したはずだ。
「ココアさんを、もちろんご存知ですよね。
彼女が証拠品として提出してくれました。
リゼさんの遺体の一部といっしょにね」
取調室の机の上でゴトリと音をたてたそれは、
透明なビニール袋の中で、10年前と変わらず黒く鈍い光を放っていた。
93 = 1 :
チノは事件当日のことを思い返す。
ココアさんを説得して。
死体の処理。すべてを終えてから。
拳銃はその時に確かに処分したはず。
「あっ……」
チノは気付いた。頭の中で想像を巡らせる。
あのとき。放心したココアさんは、ずっと拳銃を握っていた。
そして事件の隠ぺい工作を……。
必死に証拠品を隠そうとして、机の引き出しを開けた。
そして。
私と同じようにすり替えたのか!?
机の中のモデルガンと。
全てを諦めたように、チノの両腕がだらりと下がった。
「事件の主犯は、あなたですね」
刑事の言葉が、チノの薄ぼんやりとした頭の中に響いた。
94 :
これでなんで主犯てわかるの
95 :
チノ「おい!リゼの死体が無いぞ!」
リゼ「URYYY…」
って展開かと思ったら
96 = 1 :
取調室から留置場に移動しながら、チノは考えていた。
ココアさんはどうして証拠品の拳銃を持ち続けていたんだろう。
いつから私がすり替えた犯人だと気付いていたんだろう。
チノは、自身が自首を咎めた時のココアの様子を思い出した。
ココアさんは、私に罪が被ることを恐れていたのだろうか。
だから私が犯人だと、気付きながらも隠していたのだろうか。
いったいなぜ。
ココアさんは守ろうとしたのか。
”妹である私”を。
それとも”姉である自分”を?
チノの考えは、同じところをグルグルとまわっていた。
98 :
東京喰種だと思ってスレ開いた俺が来ました…
100 = 13 :
なるほどチノを道連れに出来る年齢まで待ってたのか
みんなの評価 : ☆
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