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元スレ姫「お父様が“裸の王様”なら、私は半裸で勝負!」

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1 :

< 城 >

国王「どうだ、ワシは全裸か?」

大臣「はい、みごとな全裸でございます」

大臣「もし、陛下が全裸でないというのなら」

大臣「もはや全裸という言葉は辞書から消えるしかない、というほどに全裸です」

国王「うむ……それほどにワシは全裸か」

国王「では行ってくる」ザッ…

大臣「行ってらっしゃいませ」



「…………」

(お父様は週に一回、必ず城下町を巡回する)

(国民の生活ぶりを自分の目でたしかめるために……)

(……全裸で)

2 :

露出狂が治める国とかどうなのよ

3 = 1 :

< 城下町 >

国王「フンフ~ン」

国王(うむ……今日も町は活気にあふれておるな)

国王(商人や職人は生き生きと働き、女性は買い物や噂話に花を咲かせ)

国王(子供たちは元気に町を走り回っている……)

国王(こうして町を全裸で歩いていると──)

国王(国民の活気を、肌で感じることができる!)

国王(なんという快感……! なんという高揚感……!)

国王(ワシは今、とても幸福だ……)

5 = 1 :

子供「王様のおちんちん、ちっちゃ~い。ボクと同じぐらいだ!」

「これ!」バシッ

国王「ほほう、なかなか正直な子供だ」

「申し訳ありません!」

国王「いや、かまわぬ。その正直さに免じて……10ポイントッ!」ババッ

子供「やったぁ!」

国王「もし100ポイント溜まったら、城に来なさい」

国王「素敵な景品と交換してあげよう」

「ありがとうございます……!」

子供「わぁ~い!」

7 :

内P

8 = 1 :

青年(100ポイントで景品か……だったら俺も……)ニヤッ

青年「王様、おちんちん小さいですね!」

国王「むっ!」ギロッ

青年「えっ!?」ギクッ

国王「二番煎じは感心せんな……マイナス10ポイントッ!」ババッ

青年「ええっ!?」

国王「もしポイントがマイナス100ポイントになってしまったら、城に来るがいい」

国王「微妙な粗品と交換してあげよう」

青年「ははーっ! 恐れ入りましたっ!」ガバッ

9 = 2 :

姫どこ行った

10 :

ちょっとだけセンスを感じる

11 = 1 :

< 城 >

国王「ただいま」

大臣「お帰りなさいませ、陛下」

大臣「いかがでしたか、城下町は?」

国王「なかなか活況だったぞ。この国のさらなる発展を予感させてくれた」

大臣「それはようございました」

国王「ではさっそく、この格好のままで本日の政務にとりかかる」

国王「政務室に、重臣たちを集めよ!」

大臣「ははっ!」

12 :

いい大様だ

13 = 1 :

< 政務室 >

国王「──うむ、予算についてはこんなところであろう」

国王「なにか報告がある者はいるか?」

大臣「……陛下、隣の帝国が軍備を整えているとの情報が入っております」

大臣「新しい将軍を軍に迎えたとも……」

国王「なに?」

国王「ふう~む、我が国と帝国は現在のところ、関係は良好だが……」

大臣「しかし、帝国はつい先日、皇帝が代替わりしたので」

大臣「これを機に方針を転換する可能性もあります」

国王「ふむ、新しい皇帝はまだ若い。たしかまだ、姫と同じぐらいの年齢だったはず」

国王「権力を手にしたことで我が国に対し、野心を持ってもおかしくはないな……」

国王「分かった。警戒を怠るな、大臣!」

大臣「はっ!」

14 = 1 :

ギィィ……

「お父様!」

国王「おお、娘よ。いったいどうしたのだ?」

「質問があるの」

国王「なんでもいってごらん」

「お父様……お父様はなんでいつも全裸なの?」

国王「!!!」

大臣(おお……いつだったか詐欺師に騙されて以来、全裸に目覚めた陛下……)

大臣(もはや陛下の全裸に突っ込む者は私を含めいなくなっていたが)

大臣(まさか、今さら実の娘である姫様がご指摘されるとは!)

大臣(さァ……どう答える、陛下!?)

国王「…………」

15 = 1 :

国王「愚問だな……娘よ」

国王「王というのは卑屈であってもならぬし、虚勢を張ってもならぬ」

国王「ありのままでなくてはならない」

国王「ゆえに全裸なのだ!」

国王「これほどありのままなファッションは他にあるまいッ!」

「…………」

国王「それに、王というのはいうまでもなく非常に多忙だ」

国王「しかし、全裸であれば服を着替える必要がなくなる」

国王「その時間を国民を想う時間に回せるというわけだ」

国王「ゆえに全裸なのだ!」

国王「全裸こそ王、王こそ全裸! 全裸はキング・オブ・ファッションなのだッ!!!」

16 = 1 :

「ふうん……」

「でも恥ずかしくはないの?」

国王「全然」

「そんなに小さいおちんちんなのに?」

国王「娘よ、お前はここから出てきたのだぞ? むしろこれはワシの誇りだ」

「風邪ひくかもよ?」

国王「バカは風邪をひかぬと相場が決まっておる」

(たしかに……お父様は風邪をひいたことがない)

17 = 1 :

「お父様、全裸の素晴らしさ……よく分かったわ!」

国王「うむうむ、分かってくれたか。ワシは嬉しいぞ」

国王「去年、自分探しの旅に出た我が妻である王妃も、きっと喜んでくれるであろう」

「だから──」

「私も全裸になるわ!」

国王「ならんッ!」

19 = 1 :

「なぜ!?」

国王「決まっておろう……全裸の希少価値が下がるからだ!」

国王「なぜ、ダイヤモンドが高価なのか分かるか? 貴重だからだ!」

国王「なぜ、王が偉いか分かるか? 一人しかないからだ!」

国王「もしダイヤが大量にあったり、王が沢山いたりしたら、価値は大暴落だ!」

国王「もしお前まで全裸になったら、単純計算でワシの値打ちは半額になる!」

国王「全裸はワシ一人で十分! ワシ以外にいてはならんのだ!」

「まあ、ひどい! まるで独裁者ね!」

国王「なんとでもいうがよい!」

「ぐぬぅ……」ギリッ…

22 = 1 :

「じゃあ許してくれなくていいわ。私、勝手に脱ぐから!」シュル…

国王「遅いっ! 大臣、新たな法律を制定せよ!」

国王「“国王以外の者、公共の場で全裸になることを禁ず”とな!」

国王「な、いい考えだろう? 実にいい考えだ! よし、決定!」

大臣「はっ、制定いたしました!」バババッ

国王「ナイス!」グッ

「ずっ、ずるい……自分ばっかり……」グスッ

「お父様なんか大嫌いっ!」タタタッ



国王「……大臣、ワシは間違っているのだろうか?」

大臣(……私に聞かれても困る)

23 = 1 :

< 姫の部屋 >

「ただいまっ!」

執事「おやおや姫様、ずいぶんご立腹ですのう。顔に青筋が立ってますぞい」

メイド「ヒヒッ……どうされました?」

「聞いて、二人とも! お父様ったらひどいのよ!」

「私が全裸になろうとしたら、ダメだっていわれたの! ひどいでしょ!?」

執事「なんですとォ!?」

メイド「そりゃひどいですねえ……イヒヒヒ……」

24 :

半裸のが好き

25 = 1 :

「私、どうすればいいの!?」

執事「クレーターじゃ! この三人でクレーターを起こしましょうぞ!」

メイド「クーデターの間違いでしょ、おじいちゃん」

執事「はうっ!」

「じいや、クーデターは最後の手段にしておきたいわ」

「メイド、なにかある?」

メイド「そうですねえ……ヒヒッ」

メイド「全裸がダメなら、半裸という手もありますねえ……」

「!」ハッ

「そうよ、それだわ!」

「お父様が“裸の王様”なら、私は半裸で勝負!」

26 :

面白い

27 :

楽しい国だな

29 = 1 :

「というわけで、さっそく上半身だけ脱ぐわ!」バサッ…

メイド「いさぎよい脱ぎっぷりですねぇ~」

「ありがと、メイド」

「じいやは男のくせに、私の半裸を見てもなんの反応もないわけ?」

執事「ほっほっほ、ちゃんと反応しておりますぞ」ムクムク…

「へえ、じいやもまだまだ若いのねぇ~」

メイド「おじいちゃんは今も、たまにおばあちゃんとプロレスごっこしてますから……」

執事「余計なことをいうでないわ、この根暗孫め!」

メイド「ヒヒヒッ」

30 = 1 :

「でも、これじゃ乳首が丸見えだわ」

「首は急所、すなわち乳首も急所よ。どうにかして隠したいわね」

メイド「だったら……胸にサラシを巻きましょう」シュル…

メイド「こうして、こうして、こうすれば……」グルグル…

メイド「ほら、完璧です……ヒッヒッヒ」

「おお……これは素晴らしいわ! 胸をいい具合に圧迫されて、胸キュンって感じ!」

「半裸こそまさに、プリンセス・オブ・ファッションだわッ!!!」

執事「サラシを巻いたことで、かえってエロさが増しておりますのう」ブッ…

メイド「おじいちゃん、鼻血拭いてね」サッ

「よっしゃあ! じゃあさっそく、お父様のように町を歩くわよ!」

「メイド、じいや! ついてらっしゃい!」ババッ

メイド&執事「はぁ~い」

31 = 24 :

男前な姫だな

32 = 1 :

< 国王の間 >

国王「……ほう」

国王「娘が、半裸になって町へ……?」

大臣「いかがいたしましょう?」

国王「放っておけ。半裸ならば、法律違反というわけでもないしな」

大臣「かしこまりました」

国王「あやつも……成長したものだ」

大臣(間違った方向にね……)

国王「ん、鼻の下が冷たいな」タラ…

大臣「鼻水がたれてますよ、陛下」

33 = 1 :

< 城下町 >

「フンフ~ン」

ザワザワ……

「おお……!」 「姫様だ!」 「下はスカートで、胸にサラシを巻いてる!」

「ワイルドだなぁ」 「すごくかっこいいです!」 「ステキ~!」

(ウフフ……)

(みんなの注目が、さらけ出した肌に突き刺さるわ)

(心地いいわぁ……)

メイド「イヒヒ……おじいちゃん。姫様、嬉しそうだね」

執事「生き生きしとるのう……まるで水を得た魚のようじゃ」

34 = 1 :

「おじさん、アイスちょうだい」チャリン…

店員「あいよ!」

「はい、メイドとじいやの分」スッ

メイド「ヒヒ……どうも」

執事「かたじけないですじゃ」

「半裸で食べるアイス……悪くないわね」モグモグ…

メイド「冬に食べるアイスっておいしいですもんねえ」ペロペロ…

執事「夏に食べる鍋もうまいぞよ」ベロンベロン…

35 = 24 :

町の奴ら…

36 :

wwwwwwwwwww
この国にまともな奴はいないんおか!?!??!!!w

37 :

王様で慣れたんだろうな

38 = 1 :

すると──

ザワザワ…… ドヨドヨ……

「あら?」

メイド「ヒヒッ、どうやらあっちでなにか事件があったようですねぇ……」

執事「しかも……あまりいい事件ではなさそうじゃな」

メイド「どうします?」

「行くっきゃないでしょ! 名を上げるチャンスだわ!」ダッ

執事「ほっほっほ、お元気なことじゃ。若い頃の陛下を思い出しますなぁ」

39 = 1 :

「どうしたの!?」

町民「あっ、姫様! ……山賊が町にやってきたんです!」

「なんですって!? いったいどんな悪事を働いているの!?」

町民「採ってはいけないはずの高山植物を、皆に見せびらかしているんです!」

「なんですって!?」



頭領「これはコウザンアサガオだ! どうだ、羨ましいだろう!?」

「ちくしょう……!」 「なんて奴だ!」 「俺も欲しい……」

頭領「ハハハッ、ざまあみやがれ! さてお次は──」

「そこまでよ!」ザッ

頭領「む……アンタは姫!? なんで半裸なんだ!?」

「それは私が姫だからよ!」

41 = 1 :

「あなたたちの悪事はお城にも届いてるわ……」

「高山植物を採る! 山で登山者に会っても挨拶しない! 木に立ち小便する!」

「頂上に積んであるケルンを蹴る! 紅葉狩りとかいってホントに紅葉をむしる!」

「遭難者に板チョコと見せかけて固形のカレールーを渡す!」

「──許せないッ!」

頭領「だったら、どうするというんだ?」

「今日ここでやっつけてやるわ!」

「“半裸の姫様”の名にかけて!」

頭領「面白い……姫の実力、見せてもらおうか!」



メイド「イヒヒッ、“半裸の姫様”なんて誰も呼んでないよねぇ」

執事「ま、異名や二つ名なんてもんはだいたいそんなもんじゃ」

42 = 1 :

頭領「みんな、剣を抜け! 相手が姫だからって容赦するな!」チャキッ

「へいっ!」チャキッ 「もちろん!」チャキッ 「泣かせてやりますよ!」チャキッ

頭領「姫様よ、手ぶらでいいのかい?」

「執事、あれをちょうだい」

執事「どうぞ」サッ

頭領(……スプーン!?)

「あいにく私、スプーンより重いものを持ったことがないの」

「だからこれで相手するわ!」

山賊A「ふざけんな! スプーンで何ができ──」ダッ

「むんっ!」シュッ

ズボッ!

山賊A「げほっ……!」ドサッ…

メイド(スプーンをノドに突き刺した。えげつないねえ……)

44 :

悪戯団かwwww

45 = 1 :

ズボッ! ドスッ! ドッ!

「ぐえっ!」ドサッ 「ぎゃあああっ!」ドザァッ 「ひぃぃっ!」ドッ

山賊B「くそっ、剣がスプーンなんかに負けてたまるか!」ブンッ

「土をスプーンで掘って……プレゼント!」パサッ…

山賊B「うわっ、目に入った!」ゴシゴシ…

「そこっ!」シュッ

ドズッ!

山賊B「ぐわっ……!」ドサッ…

執事(土で視界を奪い、スプーンでミゾオチに突き! おみごとですじゃ!)

「さらに──」グイッ

頭領「う、うわぁぁぁっ!?」

ドガァンッ!

メイド「スプーンで人間を持ち上げて投げ飛ばすなんて、姫様らしいねえ」

執事「一国の姫にふさわしい、実にエレガントな攻撃じゃ!」

46 = 24 :

銀の匙(物理)

47 = 1 :

そして──

頭領「ま……参りましたァ!」ガバッ

「反省してるようだし、許してあげるわ」

メイド「人に頭下げられるってのは……気分がいいねぇ~」ニタァ…

執事「同感じゃ」ニタァ…

「でも……ここで野放しにしたら、また何かやらかすかもしれないわ」

「──というわけで、あなたたちは私の親衛隊に任命するわ!」

「ね、いい考えでしょ? 実にいい考えだわ! よし、決定!」

頭領「ははーっ! 心を入れ替えて、全力で姫様をお守りします!」ガバッ

「あなたは今日から親衛隊隊長よ、頑張ってね」



メイド「おじいちゃん、守る対象より弱い親衛隊って意味あるの?」

執事「ほっほっほ、捨て駒ぐらいにはなるじゃろ」

48 = 44 :

そういえば得物がフォークは居たがスプーンはまだ居ないな

49 = 1 :

< 姫の部屋 >

「やったわ! 城下町は『半裸の姫様が山賊を成敗する』のニュースで持ち切りよ!」

メイド「イヒヒ……やりましたね」

執事「ほっほっほ、初日から絶好調ですなぁ」

隊長「自分がやられたニュースなのに、なぜだか誇らしいですね!」

「ありがと、みんな」

「さあ、これからもバンバン半裸の姫様を売り込むわよ!」



< 国王の間 >

大臣「お聞きになられましたか? 山賊退治のニュース……」

国王「うむ……どうやらワシもうかうかしてはおれんようだな」クシュンッ

50 = 20 :

エルルゥ可愛い


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