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    元スレ初春「佐天さんはクリスマス誰と過ごすんですか?」佐天「‥‥‥」

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    51 = 1 :

    佐天「る、るいじんえん?」

    佐天「類人猿ってあのオラウータンとかチンパンジーとかのアレですか?」

    黒子「えぇ、その通りですの」

    佐天「ちょっと白井さ~ん!めちゃくちゃ期待させといてからかわないでくださいよ~!」

    黒子「確かに彼は類人猿に限りなく近いお方ですがギリギリ人間として分類されますの」

    佐天「?? 結局人間なんですか?猿なんですか?」

    美琴「‥‥確かに、アイツなら適任かもね」

    佐天「あれ?御坂さんも知ってる方ですか?」

    美琴「えぇ‥‥」

    54 = 1 :

    佐天(ん?なんか心無しか御坂さん怒ってない?)

    黒子「さすがはお姉様!わたくしと同じ意見だと思いましたの!」

    美琴「現状ベストな選択かもね。お人好しのアイツなら多分断らないし‥‥」

    美琴(誰に対しても‥‥ね)

    黒子(やけにあっさりしてますわねお姉様。ちょっと拍子抜けですの)

    黒子「ならば善は急げですわ!早速連絡しましょう!」

    佐天「あ、あの!何て人ですか?」

    黒子「その方の名は‥」

    美琴「上条当麻」

    黒子(!)

    佐天「上条さん‥‥ですか」

    56 :

    こいつら上条さんしかいねえだろ

    58 = 1 :

    黒子(やはりおかしいですの‥‥。)

    黒子(あのお姉様のこと。多少強引にでも撤回させると踏んだのですが)

    黒子(何か企んでますの‥‥?)

    佐天「上条さんはどんな方なんですか?こう‥‥見た目とかお人柄的に」

    美琴「高校1年生、頭がウニみたいにツンツンしててそれ以外は平々凡々ね。背はそんなに高くない。あ、顔は別に悪くないわよ?」

    美琴「困ってる人がいると放っておけないタイプ。多少強引でおせっかいなとこがあるけど」

    美琴「なのに普段は常に逃げ腰で人をバカにしてて真剣に向き合おうとしないしとにかくウザいしムカつくし!」ペラペラ

    佐天(き、嫌いな人なのかな‥‥)

    黒子(お姉様‥‥分かりやす過ぎますの)

    59 = 1 :

    佐天「あ、ありがとうございます!それだけ知れれば満足ですから!」

    美琴「会う度に違う女を取っ替え引っ換えに‥‥ってもういいの?」

    佐天「はい!あとは会えば大体分かりますし」

    美琴「そう、それもそうよね」ウズウズ

    黒子(まだ話足りなさそうですの‥‥)

    黒子「じゃあ早速連絡してみましょう。お姉様」チラッ

    美琴「え?く、黒子がしなさいよ!」

    黒子「生憎、わたくしはお姉様程あの方と仲良くないんですの」

    黒子「ですからお姉様から要件をお伝えになった方が事がスムーズかと」

    美琴「あぅ‥‥分かったわよ‥」

    60 = 42 :

    貴重な上天に期待

    61 :

    あのクソみたいな初春はなんだったのか

    62 = 1 :

    美琴「えーと‥かみじょう‥‥」ピッポッパ

    黒子(登録名が『鈍感野郎』になってますの‥‥)

    プルルルルルル…ガチャ

    上条『よぉ御坂。何か用か?』

    御坂「あ!あの、えっとちょっと頼み事があって」

    上条『頼み事?珍しいな。お前からの電話なんていつも上条さんに罵詈雑言浴びせるくらいなのに』

    佐天(何やってんですか御坂さん‥‥)

    黒子(あぁ‥お姉様‥‥)

    御坂「う、うるさい!」

    上条『さ、さいですか。んで頼み事の内容って何だ?』

    御坂「あの、私じゃなくて友達の事なんだけど‥‥」

    かくかくしかじか説明中

    63 = 1 :

    上条『‥なるほどね。その友達の彼氏役をやればいいんだな?』

    御坂「うん‥‥あのっ!迷惑だったら全然構わないし予定があるんなら」

    上条『いいぜそれくらい。モテない上条さんにクリスマスの予定なんてありませんし』

    御坂(こぉの鈍感ウニ坊主ぅぅぅ!!)ミシミシ

    佐天(あぁ‥‥何か大体分かってきたかも)

    上条『えっと明日の夕方5時にセブンスミストに集合で良いんだよな?』

    御坂「‥‥えぇ。じゃあ明日はよろしくね」ピキピキ

    上条『りょーかい。ていうかビリビリ、お前さっきから怒っt』ピッ

    64 = 1 :

    美琴と御坂で表記揺れしてたゴメン


    美琴「怒って‥‥怒ってなんか、ないわぁぁぁぁぁぁ!!!」ビリビリッ

    佐天「ちょ、ちょっと御坂さん!公共の場ですし電撃は!」

    黒子「怒っているお姉様も素敵ですのぉ‥‥」ポケー

    佐天「白井さんも自分の世界にいかないでくださいよ!」ビシッ

    美琴「ふぅーー!ふぅーー!」ピキピキ

    佐天「‥‥落ち着きました?御坂さん」

    美琴「‥悪かったわ佐天さん。約束はちゃんと取り付けたから」

    佐天「いえいえ!私が持ち込んだ問題ですし!感謝します!」

    65 :

    紫煙

    66 = 56 :

    読んでるぞ

    67 = 1 :

    佐天「それに安心してください!私上条さんの事取りませんって!」ニコッ

    美琴「へっ?////」カァーッ

    美琴「べっ別に私はあいつのことなんか何とも!」

    佐天(御坂さん分かりやすっ!)

    佐天「まあまあ御坂さん!私は年上は好みじゃありませんから!」

    黒子(佐天さん‥‥その認識は甘過ぎますの)

    美琴「だっかっらっ!」

    美琴「私はアイツなんてどうでも良いんだから!」

    黒子(泥沼の予感が‥‥‥)ハァ

    68 :

    上琴になるならそっ閉じ

    69 = 1 :

    >>63で集合時間夕方5時って書いちゃったけど正しくは夜7時です。ゴメンナサイ

    70 :

    美琴きらい絹旗すき

    71 :

    フレンダちゃんが一番かわいいってわけよ

    72 :

    ステイル―今がチャンスだよー

    73 :

    これは久しぶりにかなり面白そうな禁書SS

    74 = 1 :

    ~翌日の午後6時30分、セブンスミスト前~

    佐天「遅れないように出たら30分前に着いちゃった」

    佐天「まぁ遅れるよりはいいよね?」

    佐天「上条さんは‥‥まだいないか」ホッ

    ピロピロリン♩

    佐天「あっ、初春からメールだ‥‥」


    『佐天さん!私は近くのガラス張りオープンカフェから見てます!彼氏さん期待して待ってます!!フヒヒwwwwwwww』


    佐天「うわぁ、何か嫌な文面だな‥‥」

    75 = 42 :

    初春wwwwwwwwwww

    76 = 1 :

    佐天「まぁしょうがないかぁ‥‥。散々嘘ついてきたのは私だし」

    佐天「はぁー、あんな見栄張らなきゃ良かった‥‥‥」

    佐天「はっ!ダメダメ!ネガティブになるな涙子!」カオパチン!

    佐天「今日は仮初めとはいえ彼氏との(人生初)デート!上条さんにも失礼だし思いっきり楽しまなきゃ!」

    佐天(御坂さんには悪いけど‥‥)

    初春「写メの用意しなきゃねwwwwwwwwふふふwwwwwwww」





    美琴「ヘッキシ!」

    美琴「さむっ‥‥」

    77 = 1 :

    ~セブンスミスト前、ベンチ~

    美琴(なーんでこんなとこまで来ちゃったんだろ‥‥わざわざ帽子とマスクで変装までして)

    美琴(アイツとの約束は取り次いだんだし私がこれ以上干渉する理由はないはず)

    美琴(佐天さんにアイツが変なことしないか心配だから?うん‥そういう事にしとこ)

    美琴「しっかしアイツ遅いわねぇ。佐天さんもう待ってるじゃない!」

    美琴「女を待たせるなんて最低よ!男なら前持って1時間くらい‥‥」

    黒子(心の声が漏れてますわよ、お姉様)

    80 = 1 :

    佐天「6時45分‥‥そろそろかな」

    上条「おーい!佐天さーん!!」タッタッタ

    佐天「あ、えっと上条さん‥‥ですか?」

    上条「さいです。待たせてごめん!」ハァハァ

    佐天「いいえ、私が勝手に早く来てただけですから!」

    佐天「でも、よくこの人混みの中で私のこと見つけられましたよね?御坂さんから写メでも受け取ってたんですか?」

    上条「いんや、御坂からメールで『黒髪ロングの可愛い子が1番大きい街路樹の下で待ってる』って聞いてたから」

    佐天「かっ、可愛いって////」

    佐天(ん?何で御坂さん‥‥)

    81 = 1 :

    上条「ん?どうかした?」

    佐天「あっ、すいません!何でも無いんです!寒いし早くどこか入りましょう。」

    上条「ならいいんだけど。あれっ?佐天さん手に何持ってるの?」

    佐天「あっ忘れてました!これっ上条さんにと思って」

    上条「うおっ、これあったかい!カイロが入ってるの?」

    佐天「はいっ!カイロを薄手の布で包んでるだけなんですけど‥‥」テヘヘ

    佐天「男の人でも見た目が野暮にならないようにエスニック柄が織り込んであります」

    上条「へー‥‥ってこれ手作り!?」

    82 :

    面白い

    83 = 1 :

    佐天「はいっ!昨日の夜に頑張って作りました!」ニッコリ

    佐天「ちなみに私のは全国各地のゆるキャラが織り込んであるんですよ♩このキャラは‥」ホクホク

    上条「え、ええ子や‥‥」ジーン

    佐天「! なんで上条さん泣いてるんですか!?」

    上条「だって‥最近こんな優しさに触れてなかったから‥‥」ウッウッ

    佐天(この人どんな環境で生活してるんだろ‥‥)

    佐天「‥‥‥‥ぷっ」

    上条「?」シクシク

    佐天「あはははははは!ご、ごめんなさいなんか笑えてしまって!あははは!」

    84 = 1 :

    佐天「あはは、はぁはぁ‥‥あーお腹痛いw」

    佐天「話に聞いてた通り面白い人ですね上条さん」

    上条「上条さん的にはここのところの苦難が心に浮かんで悲しいばかりですが、はい‥‥」シクシク

    佐天「うふふ、そうでしょうね!」

    佐天(御坂さんや白井さんと知り合いってあたり、この人もハチャメチャな生活してるんだろうなぁ)シミジミ

    佐天「なら!クリスマスくらいドーンと楽しみましょうよ!」

    佐天「普段の鬱憤をここで晴らしましょう!」

    上条(前向きだなぁこの子‥‥)

    上条「そうだな‥よし!佐天さん!」

    上条「今日は思いっきり楽しもう!!」グッ

    85 = 1 :

    佐天「はい!えい!えい!おー!」ピョン

    上条「おー!」ピョン


    ~初春サイド~

    初春「な、なんで!?あれが佐天さんの彼氏!?」

    初春「やる気の無さそうな顔をしていますがなかなか整った顔立ち‥‥」

    初春(聞いてないですよ‥‥佐天さんには彼氏などいないというのがクラスメート一致の見解だったはずです‥‥)

    初春(それどころか‥‥小学校6年間通じて特に親しい男子もいなかったとの報告も)

    初春(それがどうして‥‥)

    86 = 1 :

    ~美琴サイド~

    美琴「何よあいつっ!佐天さんにプレゼント貰ったからってヘラヘラして‥‥」

    美琴(ていうか!佐天さんも、初春さんを誤魔化すだけならあんなことする必要ないじゃん!)

    美琴(べっつにあのツンツンが佐天さんと仲良くなろうがどうでも良いけど!)

    美琴(‥‥‥)



    美琴(良いよね‥‥?)

    黒子(嗚呼お姉様、おいたわしや‥‥‥)

    87 = 49 :

    そろそろパンツ脱ぐか

    88 = 72 :

    日村に似てた鋼盾掬彦ではだめですかああそうですか

    89 = 1 :

    美琴(はぁ‥‥もう帰ろうかな)

    黒子「お姉様!お姉様!」

    美琴「えー?何よ?」

    黒子「2人が移動します!お早く!」

    美琴「分かったわよ‥‥」

    黒子(え?お姉様が付いて行くと言い出したのにこの手のひらの返しようはなんですの‥‥?)

    黒子(なんか納得いきませんの‥‥)

    90 = 1 :

    ~フレンチっぽいお店~

    佐天「うわぁ~♩こんなオシャレな店入るの初めてです!」

    佐天「メニュー表見ても値段載ってないし、いいんですか?ホントに奢ってもらって」

    上条「あぁ。上条さんにとってこれぐらい訳ないですよ!好きなのを選びたまえ」キリッ

    上条(‥なわけないんですよね!何でこう見栄張ってるんでしょ)

    上条(小萌先生から貰ったディナー招待券あるとはいえ何とかなるかな‥‥)

    佐天「やった!どれにしよっかな~♩」ルンルン




    監視カメラ「」キュイーン

    91 = 72 :

    ハッキングか…

    92 = 1 :

    ~初春サイド~

    初春「近隣施設の防犯システムをハックして佐天さんを見つけたはいいものの‥‥」

    初春「なんかいい感じじゃないですか!やだー!!!」

    初春「中学生には不相応な高級オシャレレストランに入ってるし!」

    初春「ウキウキでメニュー表見てるじゃないですか!子供か!」

    初春「あっ、余所見してたからドリンクこぼした!やーいやーい!ざまぁwwwwwwww」

    初春「え?そこで彼氏が優しく胸ポッケからハンカチーフを取り出す!?そして佐天さんの手と触れ合って‥‥」

    初春「かぁぁぁもおおおおお青春ですか!?青春してるんですか!!?」

    ウェイター「あのー、お客様?」

    93 = 1 :

    ~美琴サイド~

    美琴「な、なによあれ‥‥!」ワナワナ

    黒子(お姉様!お静かに!バレてしまいます!)ヒソヒソ

    美琴(だってさっきの見た‥?手をギュッと握られただけで佐天さん赤面して黙っちゃってさ!)ヒソヒソ

    黒子(良いではありませんかそれくらい‥‥)ヒソヒソ

    美琴(ダメよ!佐天さんの貞操は私が守らなきゃ!)ヒソヒソ

    黒子(やれやれですの‥‥)

    94 = 1 :

    佐天(男の人の手って‥‥あんなに大きいんだ)

    佐天(なんか、安心する‥‥)

    上条「佐天さん?大丈夫?」

    佐天「あ!えっとす、すいません!私おっちょこちょいで‥‥」ショボン

    上条「いーえの。これぐらいそんなに謝らなくても」

    佐天「でもっ、上条さんのハンカチ、オレンジジュースで真っ黄色になっちゃったし‥‥」

    上条「上条さんはオレンジジュース好きですから。オレンジの匂い付きも悪くないよ」

    95 = 1 :

    佐天「ふふふっ、それ本当ですか?」クスッ

    上条「本当ですとも!お金のない時はポンジュース炊き込みご飯を作る男だし」

    佐天「な、なんかゲテモノっぽいですけど!」

    上条「失礼な!ポンジュース炊き込みご飯は‥」



    美琴「なんか‥普通にイイ感じね‥‥‥」ガビーン

    黒子「‥‥‥ですの」

    96 = 1 :

    ~ディナー後~

    佐天「話し込んだらいつの間にか2時間もたっちゃいましたね♩」ホクホク

    上条「いやぁ楽しいディナーでしたよ。味も美味しかったし」

    佐天「ですね!クリスマス限定ディナーコースを選んで正解でした!」

    上条「ははは、おかげで店員にカップルに間違えられたりもしたしね」

    佐天「あれはえっと、その~間違いではないというか////」ドキッ

    上条「そうだった!俺たちその名目で来てたの忘れてましたよ」

    佐天「あ!それ上条さん酷いですよ~!」クスクス

    上条「す、すみません!」


    佐天(カップルか‥‥‥)

    97 = 1 :

    佐天「あの!上条さん!」

    上条「ん?どうしたんでせうか?」

    佐天「ちょっと聞きたいんですけど‥‥」

    佐天「‥‥‥」

    佐天「私とカップルに見られた時どう思いました?」

    佐天(あれ?私何聞いてるんだろ?)

    上条「え?えぇ~っと‥‥」

    佐天(御坂さんは上条さんのことを‥‥)

    98 = 1 :

    佐天「ちなみに!」

    佐天「私は上条さんとカップルって言われて‥‥」

    佐天(これ以上は‥‥言ったら‥)




    佐天(何かが、壊れる気がする)




    佐天「とっても‥嬉しかったですっ!」

    上条「!!」



    美琴「ッ‥‥‥!」

    黒子「地獄の釜が開きましたの‥‥」ゲッソリ

    99 = 1 :

    佐天(私は上条さんのこと好きなのかな?)

    佐天(むむぅ‥‥‥‥)

    佐天(んー、まだ分かんないや)

    佐天(それでも‥‥!私は思ったことを言っただけだもん!)


    上条「俺も‥‥嬉しかったよ!」

    佐天「ほ、ホントですか!?」パァァ




    上条「佐天さんみたいな可愛い後輩と来れて!」



    佐天(こ、後輩ぃ!?)

    100 = 1 :

    佐天(なるほど‥御坂さんが手を焼くはずだ‥‥)


    佐天「はぁ~‥‥厳密には私は上条さんの後輩ではありませんけどね!」

    上条「そうなの?年下の学生ならみんな後輩だろ?」

    佐天「広い意味ではそうですけどね。はぁ‥」

    上条「あ、あれ?なんか怒ってらっしゃる‥‥?」

    佐天「怒ってません!あーあ。言うの結構緊張したんだけどなぁ」

    上条「何が?」

    佐天「何でもありません!べぇーだ!」ベー



    監視カメラ「‥‥‥」


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