元スレ北上「今度生まれ変わったら……重巡……いや、戦艦に」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
101 = 99 :
大井「ずっと、ずっと思ってたわ、駆逐艦ウザいって」
大井「最後の瞬間まで貴女達と一緒にいろっていうの?ごめんだわ」
大井「私は……私はこの世で1人の重雷装艦として逝きたいの」
大井「だから、貴女達は邪魔」
大井「死にたいのなら、何処か別の場所で、私の目の届かない所で死んで頂戴?」
雷「そ、そんな言い方って……!」
電「……わ、判ったのです」
雷「ちょ、電!?」
102 = 99 :
大井「ああ、貴女達駆逐艦にお礼を言う日が来るとは思わなかった……ありがとう、役立たずだって理解してくれて」
雷「このっ……!」
電「雷ちゃん!」
雷「け、けどこの人……!」
電「……行こう」
雷「……判ったわよ」
大井「道くらいは切り開いてあげるわ、だからその小さいスクリューを精いっぱい動かして惨めにお逃げなさい?」
雷「……」プクー
電「……大井さん」
大井「なにかしら」
電「……ごぶうんをなのです」
大井「……ええ、貴女達もね」
103 :
プクー
105 :
雷ちゃん
106 :
そのころ北上さんは
107 = 99 :
北上「あー……もー……」ダルー
赤城「北上さん、どうしたんですか?」
金剛「なんか、友達と喧嘩したらしいデスね」
北上「しっぱいしたー、ばかだったよぉー……」ゴローン
赤城「ダレまくってますね……まあ、敵海域突破した所だし、しばらくは戦闘もないでしょうからいいんですけど」
金剛「私達も、お風呂にでも浸かって来ますカー」
赤城「そうですね」ニコ
108 :
そのころ北上さんは 俺提督とベットインですよ
109 = 99 :
北上「……はあ、いっぱいダレたらお腹空いたなあ」
北上「提督の所にでも、タカりに行こうっと……」フラフラ
北上「おーい、ていとくー、何か奢れー」
提督「それで、敵の規模は?」
提督「それ多すぎない?見間違ってない?」
提督「確かにそうだけど……」
提督「いや、正直に言うと、対潜装備はまだ充実してない」
提督「駆逐艦の子達も、遠征主体の子が多いから練度に問題が……」
北上「ていとくー?」
提督「北上さんごめん、あとでね」
北上「ちぇーっ」
110 = 98 :
建造で北上さんと大井さんが一緒に来た瞬間は吹いた
111 = 99 :
北上(通信終わるまで、寝て待ってよっと……)ゴロン
提督「それで、遠征に出てた子達はちゃんと帰還したんだよね?」
提督「は?2人だけ?残り1人は?」
提督「確か、大井って子が旗艦のはずだけど、その子に聞けば……」
提督「……戻ってきてない?」
提督「残った?なんで?」
提督「い、いや、確かにそうだけど……というか、それ緊急でしょ?」
提督「先にそれ言え殺すぞお前」
提督「ちょっと待って、今こっちから回せる子を至急……」
バンッ
ズダダダダダダダ
提督「……北上さん?」
112 :
しえん
113 = 99 :
ザッザザッ
「は、はい、大井さんだけ、私達を逃がす為に、残られました」
「すみません、私達も追いかけられて……まだ帰還で来てないんです、やっと」
ザザザザザザッ
「通信できる範囲に来れたので……だれか、だれか大井さんを助けてあげてください」
「お願いなのですっ」
「電!ラスト1体そっち行った!」
「は、はいなのです!」
「こ、こっちは、何とかなりそうですけど、大井さんの方は、たくさん、たくさん潜水艦が……」
ザザザザザザッ
「はい、大井さんの座標は……けど、移動している可能性も……」
115 :
支援艦隊
116 = 99 :
大井「……」ハァハァ
大井「ふ、ふふ……随分、走り回っちゃったけど……そろそろ限界かしら……」
大井「こっちの様子も酷いけど……あっちも、随分削ってやれたわよね……」
大井「……あ、あはは」
大井「どう、これが……重雷装艦の力よ……」
大井「これで、本営の連中も、雷撃の力を理解してくれるかしら……」
大井「……無理か」
大井「きっと、それを理解できるのは……」
大井「多分、私と同じ……重雷装艦だけなんだわ……」
118 = 106 :
でも潜水艦に戦艦じゃ攻撃はいらんよな
119 = 99 :
大井「……きたわね」
潜水ヨ級「……」プクッ
潜水カ級「……」プクッ
潜水カ級「……」プクッ
大井「……いいわ、沈んであげる」
潜水ヨ級:黄色「……」プクリ
大井「そこの黄色いの……貴女を道連れにね」
120 :
雷巡使わないで遠征行かせる提督とか情弱にも程があるだろ
122 :
>>118
盾になればいいんじゃね
潜水艦の火力じゃ大和型なんて何発撃っても沈められんし
123 = 99 :
「大井っち、ちっょと聞いてよ、提督がまたさ~」
「あの糞女、また北上さんに触ったんですか?駄目ですよ気をつけないと」
「こないだ一緒に食べた間宮の甘菓子、美味しかったよねえ」
「私の分は北上さんが食べちゃいましたけどね」
「ねえ、大井っち、私達、こうやって一緒に練習艦やってるけど、同じ陣営に配置されるか判んないよね」
「その時は、私から北上さんのいる陣営に配属されるよう、頑張ってみますよ」
「はじめまして!わたし、きたかみ!あなた、おおいっていうんでしょ?おおいっちって、呼んでもいい?」
「は、はい、よろしくおねがいします、きたかみ……さん!」
……おおいっち
おおいっち……
おおいっち!
124 = 99 :
大井「……あ、あれ……わたし……」
北上「あ、大井っち、やっと目が覚めた」
大井「……北上、さん?」
北上「うん、北上だよ~」
大井(……なんだろう、何か、夢を見ていたような……)
大井(何か、懐かしい夢を……)
大井「……想いだせないけど」
北上「大井っち?」
大井「……北上さんが、どうしてここへ?」
北上「駆逐艦の子達の通信を聞いてね、助けにきたの」
大井「……そうですか」
125 = 121 :
泣けてきた
126 = 99 :
大井(結局、私は生き残っちゃったか……)
大井(死に花咲かせて、皆を見返そうと思ってたのに……)
大井「……はぁ、それで、敵はどうなったんです?味方は?」
北上「いや、どうもなってないけど」
大井「は?」
北上「敵はあの通り、まだ沢山いて」
潜水ヨ級「……」プクプク
潜水ヨ級:黄色「……」プクプク
潜水カ級「……」プクプク
北上「味方は私1人ですが」
大井「え、1人できたんですか?」
北上「うん」
127 = 106 :
まだ帰ってないんだな
128 = 108 :
超高速の大和型かいいな
129 :
浮上してる潜水艦とかいい的っすわ
130 = 99 :
大井「ば……馬鹿ですか、北上さんは」
北上「ば、馬鹿じゃないよ?酷いね大井っち」
大井「1人で来てどうするの?え?提督とかは?」
北上「あー、多分、駆逐艦の方、助けに行ってるのかも」
北上「あの子たち助けだされたら、ここの座標が判明してみんな助けに来てくれるよ」
大井「……それまで、2人で持ちこたえろと」
北上「うん」
大井「北上さん、対潜装備とか、無いですよね?」
北上「うん」
大井「こ、この……」
北上「んー……まあ、けど、何とかなるんじゃない?」
大井「どうなるっていうんですか!」
北上「えー、だって……」
131 = 99 :
北上「私と大井っちがそろえば、無敵だよね?」
132 = 106 :
対潜つけてないと正直微妙
133 = 99 :
大井「……」ポカン
北上「お、感動した?」
大井「呆れてるんですけど……」
北上「ちぇーっ」
大井「……」クスッ
北上「大井っち?」
大井「……はあ、なんか、真面目に色々考えてた私が、馬鹿みたいですね」
北上「大井っちは、馬鹿じゃないよ?」
大井「……ありがとうございます」
134 = 99 :
潜水ヨ級「……」プク
北上「あー、何か呑気にお話してる雰囲気じゃなくなったみいたい」
大井「初めからそんな雰囲気じゃありませんよ、北上さんだけです」
北上「大井っちも笑ってた癖に~」
大井「笑ってませんよ?」
北上「笑ってた、凄く可愛い顔で笑ってました」
大井「なっ///」
北上「……私達ってさ、生まれも、育ちも、違ってたのかもしれない」
大井「と、当然ですよ、私は世界で1人の……」
北上「けど、だからって1人で居る必要は、無いと思う」
大井「……」
135 :
フラ潜とかエリヨ以上でなければ割とワンパンからツーパンで沈めてくれるじゃないか
136 = 99 :
潜水ヨ級「……」パシュッ
大井「ろ、6時の方角、回避!」シュッ
北上「せっかく、艦隊にいるんだからさ、もっと色んな人と、一緒にいてもいいんじゃない?」
大井「そ、そんなの、私の勝手です」
潜水カ級「……」パシュッ
北上「3時の方角、かいひ~」
大井「それに……あの艦隊で、私と一緒にいたいって人なんていませんよ」
北上「……私はね、大井っち」
潜水ヨ級:黄色「……」パシュッ
大井「9時の方角!回避……間に合わない!?」
北上「生まれも育ちも艦種も全部違っても、大井っちと一緒にいたいと、思ってるよ」
ドガガッ
137 = 99 :
大井(直撃され……!)
大井「……てない?」
北上「いったぁぁ……」
大井「き、北上さん!?私を守って……!?」
北上「……好きな人を守るのは、当然でしょ?」
大井「きたかみ……さん……」
北上「私は大丈夫、戦艦だし、余程の事が無いと沈まないから……それより、反撃!」
大井「は、はい!」パシュッ
シュルルルル
潜水カ級「……!」ドスンッ
大井「や、やった、直撃!」
138 = 99 :
北上「はい、じゃあ次、あっちのヨ級行ってみようか」
大井「は、はい」
北上「相手の攻撃はできる限り私が盾になるから……その隙にね?」
大井「わかりました……」
大井(なんだろ、凄く安心する、北上さんが傍にいてくれるだけで……こんなに……)
大井(北上さんは、私と一緒にいたいって、言ってくれた)
大井(私とは全く違う、何の縁もない人なのに、一緒にいたいって……)
大井(世界で唯一の、重雷装艦である私だけど……)
大井(一人じゃなくても、いいのかな……)
大井(北上さんと一緒にいても……いいのかな……)
大井(私は……)
北上「いま!」
大井「は、はいっ!」ドシュッ
139 = 99 :
潜水ヨ級「……!」ドスンッドスンッ
北上「よ、よーし、あと、残るのはあっちの黄色いのだね」
大井「北上さん、あれ、エリート艦です……さっさきから、こっちの攻撃全然命中しません」
北上「うん……あれは、厄介だよねぇ」
大井「……北上さん?」
北上「……」
大井「北上さん!?お腹に穴が!?」
北上「ごめ、さっき当たったの、やっぱちょっと痛かった……」
大井「そんな……どうして言ってくれなかったんですか!」
北上「だ、だって、言うと大井っち、自分が囮になろうとするでしょ?」
大井「……そ、そんなことするはずが」
北上「だって、駆逐艦の子達、逃がす為に囮になったらしいし」
大井「……あれは、別に……本音を吐き散らしただけです」
140 :
ハイパーktkr
141 = 99 :
北上「またまた……わたし、知ってるんだから」
大井「……何を知ってるって言うんですか」
北上「んー、大井っちの笑顔とか、怒ると怖いってとことか、優しい所とか」
大井「優しい?私が?」
北上「うん、大井っちはね……守る相手を見つけたら、その人を守る為に、凄く優しくなれる人なのです」
大井「……そんなはず、ないじゃないですか」プイッ
北上「えへへ、大井っちがいくら否定しても……私は知ってるんだな……」
潜水ヨ級:黄色「……」プクプク
北上「あー、こっち来たね……」
大井「はい……」
142 = 99 :
北上「じゃあ、私が盾、大井っちが攻撃……ね?」
大井「あ……」
北上「ん?」
大井「……わたし、まだ、返事してませんから」
北上「返事?」
大井「わ、私と一緒に、いたいんですよね?」
北上「……うん」
大井「……その、返事は、勝ってからしますから」
北上「……」
大井「だから……その……」
北上「……おおいっちー」
大井「は、はい?」
143 = 99 :
チュッ
大井「……ほ?」
北上「んー、相変わらずおおいっちの頬は、柔らかいなあ」
大井「ほほ……?」
北上「うん、頬」
大井「な、な、な、何をっ///」
北上「……約束の、証にね」
大井「え?」
北上「私、今度は死なないから」
大井「北上さん?」
北上「大井っちから、返事貰うまで、死なないから」
大井「……!」
北上「だから、一緒にいきのころ?」
大井「は、はい!」
144 = 99 :
ごうちん
147 :
この女提督は大和型を何隻も持っていて潜水艦は持ってないのか
戦艦レシピ教えてくれ
149 :
戦闘がいまいちイメージできない
150 = 103 :
戦艦って基本的にボンキュッボンだしなぁ……
その点北上は正直ひんny……ん?こんな時間に宅配便か?
みんなの評価 : ☆
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