私的良スレ書庫
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元スレ照「あのマフラー女……」

みんなの評価 : ☆
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菫「ふう……松実さんはまだみたいだな」
誠子(へえ、弘世部長今日はばっちりお洒落な姿になっちゃって)
尭深(いつもの強面な様子からは想像もできないね)
照(ふんっ、虎姫でスイーツ巡りする時は服装なんて全然気つかわないくせに)
淡(たまにスミレだけ学校の制服で来る時もあったよね……学生らしく振る舞えとか言ってたっけ)
宥「……」
誠子(あ、マフラーの人ってあれじゃないでか。だんだん近づいてきますよ)
尭深(見事なまでに冬服に身を包んでるね。コート二枚重ねしてるんじゃないかな?)
淡(うぅ、見るだけでこっちもあったかくなっちゃうよ)
照(……しっ、黙って。二人が接近する)
誠子(へえ、弘世部長今日はばっちりお洒落な姿になっちゃって)
尭深(いつもの強面な様子からは想像もできないね)
照(ふんっ、虎姫でスイーツ巡りする時は服装なんて全然気つかわないくせに)
淡(たまにスミレだけ学校の制服で来る時もあったよね……学生らしく振る舞えとか言ってたっけ)
宥「……」
誠子(あ、マフラーの人ってあれじゃないでか。だんだん近づいてきますよ)
尭深(見事なまでに冬服に身を包んでるね。コート二枚重ねしてるんじゃないかな?)
淡(うぅ、見るだけでこっちもあったかくなっちゃうよ)
照(……しっ、黙って。二人が接近する)
菫「~」
宥「~」
照(……なに言ってるか全然聞こえない)
尭深(でもこれ以上近づいちゃ気づかれます……)
菫「――に行こうか」
宥「うん。今日は――します、弘世さん」
誠子(あ、どうやら移動するらしいですよ!)
照(了解。みんなは私についてきて)
淡(……)
宥「~」
照(……なに言ってるか全然聞こえない)
尭深(でもこれ以上近づいちゃ気づかれます……)
菫「――に行こうか」
宥「うん。今日は――します、弘世さん」
誠子(あ、どうやら移動するらしいですよ!)
照(了解。みんなは私についてきて)
淡(……)
菫「~」
宥「~」
カチャンッ
尭深(どうやら喫茶店に入っていったようです。どうしますか)
照(もちろん、私たちも乗り込む)
誠子(あ、私今朝なにも食べてきてないんですよ。ちょうどよかったです)
淡(……)
照(淡?行くよ)
淡(あ、うん。待ってよテルー)
宥「~」
カチャンッ
尭深(どうやら喫茶店に入っていったようです。どうしますか)
照(もちろん、私たちも乗り込む)
誠子(あ、私今朝なにも食べてきてないんですよ。ちょうどよかったです)
淡(……)
照(淡?行くよ)
淡(あ、うん。待ってよテルー)
カチャンッ
「いらっしゃいませ」
照(四人で……えっと、そうだあの席がいいです)
淡「テルー、今は小声解除して。店員さんに聞こえないよ……」
照「あ。……ゴホンゴホン……ん」(左手で四名の形をつくり、菫の死角となる席を右の人差し指で指差す照)
「は、はあ……」
尭深(弘世部長は……大丈夫、こちらの様子に気づいてないみたい)
照(尭深、身を低くして!)
誠子(絶対周りから怪しい人だと思われてるだろうな、私たち)
「いらっしゃいませ」
照(四人で……えっと、そうだあの席がいいです)
淡「テルー、今は小声解除して。店員さんに聞こえないよ……」
照「あ。……ゴホンゴホン……ん」(左手で四名の形をつくり、菫の死角となる席を右の人差し指で指差す照)
「は、はあ……」
尭深(弘世部長は……大丈夫、こちらの様子に気づいてないみたい)
照(尭深、身を低くして!)
誠子(絶対周りから怪しい人だと思われてるだろうな、私たち)
菫「~」
宥「~」
淡(なんか楽しそうに話してるね、あの二人)
照(くそっ、周りの雑音でなにしゃべってるのかまったく聞き取れない!)
尭深(ここ緑茶ないんですね……)
誠子(宮永先輩、この特製サンドイッチ注文していいですか?)
照(好きにしていい……あっ、マフラー女め!あんなに菫に顔を近づけちゃって!ぐぬぬ)
誠子「じゃあこれお願いします」
「かしこまりました」
宥「~」
淡(なんか楽しそうに話してるね、あの二人)
照(くそっ、周りの雑音でなにしゃべってるのかまったく聞き取れない!)
尭深(ここ緑茶ないんですね……)
誠子(宮永先輩、この特製サンドイッチ注文していいですか?)
照(好きにしていい……あっ、マフラー女め!あんなに菫に顔を近づけちゃって!ぐぬぬ)
誠子「じゃあこれお願いします」
「かしこまりました」
それから数十分後
菫「~」
宥「~」
淡(はあ、相変わらず状況に変化はなし……っと」
照(しかたない。こっちから仕掛けにいこう、尭深)
尭深(は、はい)
照(マフラー女に今飲んでるそれぶっかけに行って)
尭深(!?)
誠子(さすがにそれは……)
照(誠子は黙って。大丈夫、尭深が転んだ振りをしてさりげなくやればあっちも手は出してこないと思う)
菫「~」
宥「~」
淡(はあ、相変わらず状況に変化はなし……っと」
照(しかたない。こっちから仕掛けにいこう、尭深)
尭深(は、はい)
照(マフラー女に今飲んでるそれぶっかけに行って)
尭深(!?)
誠子(さすがにそれは……)
照(誠子は黙って。大丈夫、尭深が転んだ振りをしてさりげなくやればあっちも手は出してこないと思う)
尭深(むちゃくちゃなこと言いだしますね……)
照(でもこれは尭深にしか出来ない任務)
照(仮に私が実行しようとしても、おそらく勘のいい菫は不思議がり、私に探りをいれてくると思う)
尭深(はあ……)
照(でも尭深なら、たまたま休日にこの喫茶店を訪れ、たまたまマフラー女にお茶を偶然ぶっかけてしまったで通用する……気がする)
尭深(通用しないと思うんですけど……)
淡(私もそれはダメだと思うよテルー)
照(……)
照(でもこれは尭深にしか出来ない任務)
照(仮に私が実行しようとしても、おそらく勘のいい菫は不思議がり、私に探りをいれてくると思う)
尭深(はあ……)
照(でも尭深なら、たまたま休日にこの喫茶店を訪れ、たまたまマフラー女にお茶を偶然ぶっかけてしまったで通用する……気がする)
尭深(通用しないと思うんですけど……)
淡(私もそれはダメだと思うよテルー)
照(……)
照(じゃあどうすればいいの!黙って指くわえて二人のイチャイチャを観察してろっていうの!?)
淡(いきなりヒステリック起こさないでよ……)
尭深(きっとチャンスはまだあります。ここは大人しく弘世部長が次の行動に移るのをじっと待ってましょう)
照(わかった。ここは大人しくしてる)
尭深(ホッ)
淡(……あれ、そういえばさっきから亦野先輩いませんけどどこにいったんだろ)
淡(いきなりヒステリック起こさないでよ……)
尭深(きっとチャンスはまだあります。ここは大人しく弘世部長が次の行動に移るのをじっと待ってましょう)
照(わかった。ここは大人しくしてる)
尭深(ホッ)
淡(……あれ、そういえばさっきから亦野先輩いませんけどどこにいったんだろ)
尭深(お手洗いじゃないかな……ほら、あそこ)
誠子「♪」
淡(って、今亦野先輩が歩いてる通路沿いはまさしくスミレと阿知賀の人の――」
チャリン
ネリー「あ、500円落としちゃったよ!」
誠子「え」
ドンッ
突然現れたネリーにぶつかり、亦野の身体は横から突かれる形になって――
誠子「うおっ」
宥「えっ」
ドンガラガッシャ~ン
そのまま宥を押し倒してしまった
誠子「♪」
淡(って、今亦野先輩が歩いてる通路沿いはまさしくスミレと阿知賀の人の――」
チャリン
ネリー「あ、500円落としちゃったよ!」
誠子「え」
ドンッ
突然現れたネリーにぶつかり、亦野の身体は横から突かれる形になって――
誠子「うおっ」
宥「えっ」
ドンガラガッシャ~ン
そのまま宥を押し倒してしまった
ネリー「あわわわ、ご、ごめんね!わざとじゃないんだよ!」
菫「お、おい大丈夫か松実さん!……ん?お前……亦野か?」
誠子「いててて……はっ、部長!」
宥「いたたた……」
誠子「す、すみません!――あっ」
宥「あっ」
気づいたときはすでに時遅し
先ほどテーブル上にあったコーヒーが、宥の膝上にぶちまけられていたのだった
注文してから何十分も経っていたためすっかりぬるくなっており、火傷の心配はおそらくなかったのであろうが、
宥のスカートには黒い染みが広がってしまっていたのだ
菫「お、おい大丈夫か松実さん!……ん?お前……亦野か?」
誠子「いててて……はっ、部長!」
宥「いたたた……」
誠子「す、すみません!――あっ」
宥「あっ」
気づいたときはすでに時遅し
先ほどテーブル上にあったコーヒーが、宥の膝上にぶちまけられていたのだった
注文してから何十分も経っていたためすっかりぬるくなっており、火傷の心配はおそらくなかったのであろうが、
宥のスカートには黒い染みが広がってしまっていたのだ
誠子「す、すみません!でも悪気はないんです!」
必死に弁明をする亦野
誠子「そうだ、あのちびっこいのは?」
その場を見回すが、あの少女の姿は見当たらなくて――
誠子「あんにゃろ逃げやがったな!」
宥「あ、あの」
誠子「ああ!怒ってますよね、すみませんすみません!」
誠子「私今からそこで代わりのスカート買ってきます!あとクリーニング代も支払いますので!」
土下座してそのまま顔を伏せようとしたその時、
宥「気にしないでください」
誠子「えっ」
視線を上げるとそこには春の女神のように微笑んでいる天使がいた
宥「私は大丈夫です。それよりあなたは大丈夫ですか?」
必死に弁明をする亦野
誠子「そうだ、あのちびっこいのは?」
その場を見回すが、あの少女の姿は見当たらなくて――
誠子「あんにゃろ逃げやがったな!」
宥「あ、あの」
誠子「ああ!怒ってますよね、すみませんすみません!」
誠子「私今からそこで代わりのスカート買ってきます!あとクリーニング代も支払いますので!」
土下座してそのまま顔を伏せようとしたその時、
宥「気にしないでください」
誠子「えっ」
視線を上げるとそこには春の女神のように微笑んでいる天使がいた
宥「私は大丈夫です。それよりあなたは大丈夫ですか?」
誠子「エンジェルだ……」
宥「えっ?」
誠子「天使って、ホントにいるんだ……」
宥「あ、あの~」
菫「……はあ、おい亦野!」
誠子「は、はいぃっ!」
菫「まったく、なにをやってるんだお前は……すみません宥さん。こいつ私の後輩なんです。ご迷惑おかけしました」
菫「お前も頭を下げろ」グイッ
誠子「こ、この度はまことに申し訳ありませんでした!」
宥「あわわわ。そんなに謝らなくて大丈夫なのに」
宥「えっ?」
誠子「天使って、ホントにいるんだ……」
宥「あ、あの~」
菫「……はあ、おい亦野!」
誠子「は、はいぃっ!」
菫「まったく、なにをやってるんだお前は……すみません宥さん。こいつ私の後輩なんです。ご迷惑おかけしました」
菫「お前も頭を下げろ」グイッ
誠子「こ、この度はまことに申し訳ありませんでした!」
宥「あわわわ。そんなに謝らなくて大丈夫なのに」
照Side
照(思いがけぬハプニング。でもこれは結果オーライ。よくやった亦野)
尭深(誠子ちゃんなにやってんの)
淡(あ、スミレ今さりげなく宥さんって下の名前で呼んでた)
照(!!)
尭深(そうやって二人の距離は少しずつ縮まっていくんですね)
照(前言撤回!亦野、お前はやっぱりダメだ!虎姫のお荷物だ!)
照(思いがけぬハプニング。でもこれは結果オーライ。よくやった亦野)
尭深(誠子ちゃんなにやってんの)
淡(あ、スミレ今さりげなく宥さんって下の名前で呼んでた)
照(!!)
尭深(そうやって二人の距離は少しずつ縮まっていくんですね)
照(前言撤回!亦野、お前はやっぱりダメだ!虎姫のお荷物だ!)
菫「ん?……そもそもどうしてお前がここにいるんだ。まさか照たちも一緒なのか?」
淡(ヤバイ!スミレが私たちの存在に気づいちゃう!)
尭深(誠子ちゃん、迫真の演技で騙しきって!)サッサッ←手で合図を送る
誠子「え、えっと……はっ」
誠子(あれは”日本アカデミー主演女優賞なみの演技でこの危機的状況を乗り切れ”のサイン)
誠子「んんっ、ゴホンッ」
誠子「アーアー、エー?ミヤナガセンパイ?シリマセンネ。グウゼンヒロセブチョウトハチアッタダケデスヨ」
尭深(終わった)
淡(ヤバイ!スミレが私たちの存在に気づいちゃう!)
尭深(誠子ちゃん、迫真の演技で騙しきって!)サッサッ←手で合図を送る
誠子「え、えっと……はっ」
誠子(あれは”日本アカデミー主演女優賞なみの演技でこの危機的状況を乗り切れ”のサイン)
誠子「んんっ、ゴホンッ」
誠子「アーアー、エー?ミヤナガセンパイ?シリマセンネ。グウゼンヒロセブチョウトハチアッタダケデスヨ」
尭深(終わった)
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