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元スレ苗木「霧切さん、さすがはインド人だね!」
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苗木「ふう・・・おねえちゃんの歌声堪能しちゃったなあ・・・ははは」
苗木「あれ・・・?なんだこれ・・・また手紙かなあ・・・」
苗木「どれどれ」
手紙『霧切響子は学園長を影で操っている。ビーケェァッフゥ!』
苗木「は・・・」
苗木「おいおい・・・そんなこと・・・まさか・・・」
苗木「いやでも、学園長、つまりボクのおとうさんは・・・」
苗木「どうすればいいんだ・・・」
霧切「なにやってるの苗木君?」
苗木「あ、お、おねえちゃん!」
苗木「いや、なんでもないんだ・・・」
苗木「そんなことより、次の7限目で今日の学校は終わりだからさ、やっとおわるんだーって感じだよねあはは」
霧切「・・・そうね・・・苗木君・・・」
舞園「さすがに苗木君も動揺していますね」
セレス「ええ」
舞園「ふふふ、これで霧切さんもおわりですね」
舞園「今日の放課後には苗木君に真実を知らされ」
舞園「明日の朝には苗木君に無視をされ」
舞園「明日の放課後には腕を組みながら歩く私と苗木君の姿を目撃することになるのです」
セレス「おそろしい妄想ですわね」
舞園「すべてが終わるんですよ・・・」
舞園「次の授業で、ひゃはははははは!」
舞園「さあ行きましょう、命がけの7限目へと!」
セレス「ええ、そうですね>>425へと」
苗木「さて、次の授業はLHRだっけ・・・」
苗木「今日は何をやるんだろうか」
苗木「それにしても、今日は大分特別授業が多いカリキュラムだったね。未履修問題とかにならなきゃいいんだけど」
霧切「まあいいじゃない、この学校のカリキュラムなんて文科省から口出しされることもなく好き勝手に組んでるのだろうし」
苗木「ま、そうだよね。ん・・・カリキュラム・・・カリキュラムを決めるのって・・・」
霧切「どうしたの苗木君?」
苗木「あっそうか!」
霧切「どうしたのいきなり大声出して」
苗木「学園長っておねえちゃんのお父さんなんだよね?」
霧切「ええそうよ」
苗木「ってことはボクのおトウさんだよね・・・・」
霧切「・・・うっ、まあそうなるわね・・・」
苗木「で、お姉ちゃんはおとうさんのことを自由自在に操っている」
霧切「は?」
苗木「え?違うの?」
霧切「操っている、って一体なにを」
苗木「え?そういう黒幕的展開を期待してたんだけど」
霧切「へ?」
苗木「いやだからさ、おねえちゃんがこの学校の全てを掌握している」
苗木「たとえば今日の授業も、すべてお姉ちゃんが決めたカリキュラムみたいな」
苗木「・・・ちがうの?」
苗木「あー、なんだー、そういう展開すごいっておもったのになあ」
苗木「まあそりゃそうだよね」
霧切「操っているわ」
苗木「うおおぉいっ?」
霧切「父なんて自由自在よ!」
苗木「かーらーのー?」
霧切「私がこの学校の黒幕よ」
苗木「わーーーお!いかれてやがるぜあんたぁ!」
苗木「ってことは、この学園の全てにおねえちゃんの意思が働いているってことだよね」
霧切「まあそういうことになるわね」
苗木「今日これまでの学園生活にも」
霧切「ええ」
苗木「今日これからの学園生活にも」
霧切「ええ」
苗木「ホームズの遺志が、インドの神秘が、隠し味が、詐欺師の巧みさが、アイドルの無限の可能性が、弟思いのやさしさが」
苗木「全部全部詰め込まれていたってわけだね」
霧切「ええそうよ」
苗木「すごいよ!最高だよ!最高の存在だよ!おねえちゃん!ああ、なんてすばらしいんだ!」
霧切「ほら、特別授業がはじまるわよ」
苗木「もちろん、この授業にもおねえちゃんの思惑が絡んでいるんだよね?」
霧切「・・・え、ええ!そうよ、そうにきまってるでしょ!」
苗木「今日のLHR、特別授業のテーマは・・・え・・・?」
苗木「詐欺撲滅・・・だって・・・?」ザワザワ
舞園「ふふふ・・・ショックを受けています・・・ふふふ・・・」
セレス「ええ、そうでしょうそうでしょう」
セレス「霧切さんは詐欺師であるはずなのに、授業で詐欺撲滅が取り扱われる」
セレス「そしてその授業のテーマを設定したのは霧切さん本人なのですから」
舞園「というかそういう設定ですね」
セレス「私はあらかじめ、今日のLHRが詐欺撲滅をテーマにするということを知っていました」
セレス「だからこそ、最終的に相反するような設定を考えたのです」
セレス「それ以外の設定はいわば布石のようなものですわ」
セレス「霧切さんが嘘をつくことに、自分を偽ってしまうことに慣れきってしまうように・・・」
セレス「そう考えて、苗木君がとびついて、かつ霧切さんも演じやすいのをテーマに設定したのです」
セレス「しかし、それらは最後で決定的な矛盾をみせてしまうのです」
セレス「詐欺師を標榜していながら、詐欺を撲滅せよという授業を提案する・・・」
セレス「彼女にこの矛盾を回避する術などないのです」
舞園「ふーはっははっはははははは!正義はわれらにありぃぃぃ!!!」
セレス「そしてその矛盾が・・・何を生み出すかは・・・舞園さんの期待通りになればいいのですけれども」
苗木「な、なんだよこれ!なんなんだよ!」
霧切「ど、どうしたの苗木君・・・?」
苗木「だ、だっておかしいじゃないか!」
霧切「!?」
苗木「おねえちゃん、君は詐欺師なんだろ?そうなんだろ?」
霧切「ええ、そうよ私は『超高校級の詐欺師』よ」
苗木「その言葉、斬らせてもらう!」
霧切「な・・・なんですって・・・」
苗木「それはおかしいんだ・・おかしいんだよ・・・おねえちゃんん・・・」
霧切「おかしいって・・・なにが・・・」
苗木「次の特別授業は詐欺撲滅運動だ」
苗木「そして、その授業を設定したのは学園長・・・だが、学園長を操っているのは君なんだ・・・おねえちゃん・・・」
苗木「『詐欺師であるおねえちゃんが、詐欺撲滅運動をするわけがない』んだ!!」
霧切「その言葉、斬り返させてもらうわ!」ザスッ
苗木「な・・・!?」
霧切「いいえ、その二つは矛盾せずに両立するのよ苗木君」
苗木「はあ?なにをいってるんだよおねえちゃん!」
霧切「詐欺師が自分を詐欺師であると公表するわけないわ」
霧切「今回苗木君に打ち明けたのは、苗木君にどういうわけか知られてしまったから・・・」
霧切「一般的な市民である人間が詐欺撲滅運動をするのはいけないことかしら?」
霧切「いや逆に、詐欺撲滅運動をすることで、こいつは詐欺師ではない、と思わせることができる」
霧切「だからこそ私は、詐欺師でありながら、父に頼んでこの授業を仕組んでもらったの」
霧切「そうすれば、だれも私が詐欺師だなんて思わないわ」
霧切「つまり『以上の理由から、私が詐欺師であることと学園長を操っていることは両立する』のよ!」
舞園「ちょ・・・ロンパされちゃったじゃないですか・・・」
舞園「どうするんですか・・・」
舞園「これじゃ苗木君、逆に霧切さんのことをスマートでクールな詐欺師だと思っちゃいますよ?」
舞園「で苗木君の評価が上がって霧切さんの勝利になってしまいます」
舞園「ああもう!最悪ですよ!」
舞園「なにやってるんですか、セレスさん!」
セレス「いえ、今の霧切さんの議論には大きな欠点がありましてよ」
舞園「は?」
セレス「苗木君なら気づくはずですわ」
苗木「・・・もういいんだ・・・もういいんだよ・・・」
霧切「・・・え・・・?なにがいいのかしら?」
苗木「おかしいんだよ、おねえちゃんのいってることは・・・」
霧切「どういうことかしら・・・?」
苗木「つまりおねえちゃんのいってることはこういうことだよね」
苗木「まず超高校級の詐欺師であるおねえちゃんは、自分の素性がばれるとまずいから、自分が詐欺師ではないと思わせる必要があった」
苗木「そしておねえちゃんは同時に学園長を、つまりボクのおとうさんでもあるわけだけど、彼を自由自在に操ることができた」
苗木「娘におねだりされたら、あの人のよさそうな学園長だ、ころっということを聞いてしまうだろう」
苗木「そしておねえちゃんはおとうさんに頼んで、詐欺撲滅運動の特別授業をねじ込ませたんだ」
苗木「こうすることで、詐欺師であるはずなのに、詐欺撲滅運動を率先して授業に取り入れることはないだろうと思わせることができる」
苗木「つまり、おねえちゃんは自分が詐欺師であるという事実からみんなの目をそらすことができるわけだ」
苗木「こういうことでいいんだよね?」
霧切「ええ、まあそんな感じね」
苗木「だったら・・・おかしいんだよ・・・おかしいんだよ・・・」
苗木「おねえちゃんは、自分が学園長を操っていることを、学園の黒幕であることを明かしていないのだから!!」
>>445-446
つまり、詐欺師だということを あえて詐欺撲滅運動をカリキュラムに組み込ませる事によって隠したという霧切さんの弁は
霧切さんがカリキュラムを調整した(つまり黒幕)ということが前提になってるんだけど、そのことは他の奴らに明かしてないから成り立たないっつーことだよ
つまり、詐欺師だということを あえて詐欺撲滅運動をカリキュラムに組み込ませる事によって隠したという霧切さんの弁は
霧切さんがカリキュラムを調整した(つまり黒幕)ということが前提になってるんだけど、そのことは他の奴らに明かしてないから成り立たないっつーことだよ
苗木「『この授業を取り入れたのが霧切響子である』という事実をみんなが知らなければ・・・」
苗木「そうじゃなきゃ、成立しないだろ?」
霧切「・・・!」
苗木「おねえちゃんの言っている『詐欺師が詐欺撲滅運動をするわけがないから、霧切響子は詐欺師ではない』という理屈は・・・」
苗木「だから他のみんなも『詐欺師が詐欺撲滅運動をするわけがないから、霧切響子は詐欺師ではない』とは思わないんだよ」
苗木「つまり、他人を騙すためってのはうそなんだ・・・詐欺師であるということを隠すという目的は達成できないんだよ・・・」
苗木「ただ単純に詐欺撲滅運動をするだけになってしまうんだ・・・」
霧切「・・・な、苗木君・・・」
苗木「おねえちゃんのいっていることはおかしかったんだ・・・
霧切「・・・」
苗木「どうしたのさ、おねえちゃんらしくないじゃないか・・・そんな黙っていたら・・・」
苗木「なにかいったらどうなんだよ!この詐欺師!!」
霧切「な・・・違うの苗木君・・・」
苗木「・・・なにがちがうのさ・・・」
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