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    元スレ舞園「苗木君!雪合戦しましょうよ!」 苗木「それは違うよ!」

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    101 = 9 :

    「白夜様ぁ、アタシが白夜様を勝利に導いてみせますからぁ、期待しててくださいねええぇぇぇぇ?」

    十神「武器は雪弾だけだ。中になにか入れるのも禁止だ」

    「りょぉ~かいしましたぁぁぁぁ~。ジェサイダー翔、愛のために舞い忍びますぅぅ!」

    江ノ島「ッ…2人とも動かないでね!」

     2人が、戦場を駆け出す。

     十神くんたちはジェサイダー翔に全てを任せていて、
     僕は痛む頭を押さえながら、気を失っている舞園さんを念のために半壊している土手の陰に隠す。

     …超高校級のギャルというのは、あんなに身軽に動けるものなのかと感心してしまうくらい、雪の上であっても江ノ島さんの動きは鋭い。

     対してジェサイダー翔は、ラフプレイというか、型にハマらない動きを繰り出しては時に避け、時に投擲を繰り返す。

     2人は走りながらも足元の雪を掬い、手を握るようにして細長い雪弾を精製、量産して撃ち放つ。
     それは最早「弾」ではなくて、「ダーツ」のような鋭さだった。

    103 = 9 :

     江ノ島さんの投擲は正確無比。
     比べて、ジェサイダー翔の投擲は力任せなものが多く、8割方は狙い通りに飛んでいるものの、2割は大暴投している。

    江ノ島「…そんな力任せな雪弾で、よくも苗木くんを…!!」

    「はぁーん? なにか言ったかしらーん?」

     走りながらの会話は舌を噛む危険性がある。ジェサイダー翔は特に。

     ――互いに乱れた呼吸を調える為に、静止。

     江ノ島さんは機動力の回復に専念しているのに対し、ジェサイダー翔はしゃがみ込んで雪弾を大量生産している。

     速度に対して、物量。

    江ノ島「………」

    「………」

     緊迫の沈黙。

     2人の行動は――

     ズゥン…!

     何故か観客席から落ちてきた巨大な雪玉の着地の衝撃と共に。

    104 :

    きれてしまわれたか…

    105 :

    ジェノの舌の長さは異常だよな…

    106 = 9 :

    不二咲「ひっく…ひっく…」

    「手前ェらぁ!! なにひとの作ったモンぶち壊してくれてんだあぁ!?」

    石丸「酷い、酷すぎるぞ江ノ島君、腐川君!! …これは、不二咲君と兄弟と、3人で力を合わせて作った…」

    「イー雪の補給場所めーっけ!」

     どうやら想像以上に巨大な雪だるまを作っていたらしい3人の抗議を聞く耳も持たず、ジェサイダー翔は“雪だるまだったもの”に貪るように手を突っ込んでは、雪弾を精製していく。

     江ノ島さんの方は罪悪感があるらしく雪弾を造ったりはしていないけど、ジェサイダー翔の動向から目を逸らしてはいない。

    「すきありッ!」

    江ノ島「…!?」

     投擲動作に入ったジェサイダー翔を見て、江ノ島さんが身を引いて回避動作に移る。

     照準を合わせるように放たれた雪弾は……目の前にいた大和田くんのお腹へ。

    「がはぁ…!?」

    108 = 56 :

    それもう対策取られてるよ
    ほしゅ

    109 = 9 :

    「あ。ゴメーンチ」

     突然の理不尽な暴力に膝を付く大和田くん。
     ジェサイダー翔はテヘペロっと謝るだけで、すぐに雪弾を指に挟んで走り出してしまった。

    「………」

    不二咲「おっ…大和田くん、大和田くん!!」

    石丸「大丈夫か兄弟! 傷は浅いぞ!」

     うずくまる大和田くんに2人が駆け寄る。
     そのまま数秒ほどジッとしていたが、突然電池が入った様…いや、この場合には炉に火をくべた様に全身から怒りを迸らせながら立ち上がった。

    「……上等じゃねぇか……おお? 上等じゃねぇか腐川よぉ…江ノ島よぉぉぉぉぉ!!」

    不二咲「お、大和田く…きゃっ」

     特攻服を脱いで不二咲さんに預けたその姿は、『超高校級の暴走族』たる風格をもっていた。
     立っているだけで、足下の雪が蒸発してしまいそうな程の怒気。

    110 :

    むくろちゃん巻き添えかよ

    111 = 105 :

    特に意味のない暴力が残姉を襲う!!

    112 :

    軍人VS殺人鬼VS暴走族の夢の対決!
    何か一人格落ちしてるような気がするのは気のせい

    114 = 9 :

     ――ズゥン!
    朝日奈「きゃっ……な、なに?」

    山田「体育館でなにやら遊んでいる御様子」

    大神「…よくわかるな」

    山田「入口に体がつかえております故、外の気配は何となく肌でわかります」

    セレス「逆に言えば、あなたがつかえている所為で、私達は外の様子が見えないのですけど」

    山田「面目ない…」

    モノクマ「ふぅー、食べた食べた」

    朝日奈「……モノクマって、本当に食べてるの?」

    モノクマ「うん? …うぷぷぷ! 心配してくれているんですか朝日奈さん」

    朝日奈「別に、そんなわけじゃ…」

    モノクマ「子供はそんなこと気にしなくてもいいの! 大人のことは大人に任せて、キミたちはキミたちの本分を、コロシアイを満喫してください!」

    セレス「さて、そろそろ出ましょうか」
    山田「承知致しました」
    朝日奈「モノクマ、ドーナツありがとー」
    大神「……ではな」
     …スポンッ! ゾロゾロゾロ…。

    モノクマ「……世知辛いなぁ……」

    116 = 9 :

     鎌倉組が外に出てきたことで、体育館の戦況は更に悪化をきわめた。

     江ノ島さん、ジェサイダー翔、大和田くんの三つ巴の状況に、
     たぶんただ遊んでいるだけに見えたのだろう、朝日奈さんが大神さんを誘って乱入。

     五者五様。正に入り乱れての大バトル。

     …単なるちょっとした、ちょっとした遊びだったはずの雪合戦が、どうしてこんなになってしまったのだろう。

    十神「霧切、いまどうなっている」

    霧切「『チーム十神』が123ポイント。『チーム苗木きゅん』が237ポイント。『チーム熱血漢』が118ポイント。朝日奈さんと大神さんは、合わせたら181…いま189ポイントになったわ」

    十神「チッ…流石に本来の得物で無いのは分が悪かったか」

    苗木「…霧切さん、ずっと数えてたんだ……すごいや」

    霧切「私が引き受けた仕事だから」

    117 :

    霧かわ

    118 = 9 :

    セレス「凄いことになっていますわね」

    苗木「セレスさん、山田くん」

    山田「しかしながら、あれでは何時までも戦い続けかねませんぞ?」

    苗木「…あっ、そう言えば制限時間って…」

    霧切「とっくに経過しているに決まっているでしょう? 正確には、ジェサイダー翔が目覚めてすぐに」

    苗木「そうだったんだ……」

    桑田「オレが言うのもなんだけどよ……止めた方がよくね?」

    セレス「とめる? 何方がです?」

     ドガーン ダダダダダ バゴォンバゴォン ドグシャァ ドグシャァ。

    十神「桑田、行け」

    桑田「オレかよ!?」

    霧切「まあ、責任を取るという意味では正しいわね」

    山田「ふぁいと、ですぞっ」

    苗木「桑田くん、僕も一緒に行くから」

    桑田「…苗木……」

    119 = 9 :

    「あーもうマジキツいマジムリもー無理ムリ寝たい食べたいコロしたぁーいっ!」

    江ノ島「…困ったなぁ……退くに退けなくなっちゃった…」

    「待てやクソアマぁ!!」

    朝日奈「さくらちゃん、それーっ!」

    大神「むっ、では我もお返しだ…!!」


    桑田「……ぉ、ぉーい……」

    苗木「桑田くん、それじゃあ届かないよ」

    桑田「…ぉーぃ…!」

    苗木「もっと強く! いっしょにいくよ?」

    桑田&苗木「おー―――い!!」

     僕たちの声量に、5人が停止してこちらを向く。

    苗木「みんな、もうやめよう! もういい時間だし、一度体育館を出てお風呂にでも入ろうよ!」

    120 = 110 :

    捕手

    121 = 9 :

    「ハァ…ハァ……な、なま言っちゃいけないってまーくん……まだまだアタシはやれるんだから…!」

    苗木「十神くんが、もう止めて欲しいって言ってるよ!」

    「あらマジで。じゃあやめるはバッハハハ~イ!」


    桑田「え、江ノ島もほらさ! 腐川のヤツはもうやらないみたいだしよ、ここは一旦落ち着こうぜ!」

    江ノ島「……アンタにだけわ言われたくないわー……」


    苗木「大和田くん! 不二咲さんが心配してるんだ! ここは一旦、不二咲さんの為に戻ってきてくれないかな!」

    「………」

    不二咲「あ、あの、大和田くん、ボクのことはもう大丈夫だから…ね? またいっしょに、雪だるまつくってくれないかな」

    「……わぁーたよ……ケッ!」

    122 :

    >>12
    誰かいねえと思ったらジェノいないのな
    何処だ

    123 = 9 :

    苗木「……朝日奈さんも大神さんも、いいかな?」

    朝日奈「うん、平気だよ」

    大神「……苦労をかける」

    苗木「僕はなにもしてないよ」

    霧切「――これで終わりのようね」

    苗木「霧切さん、ありがとう」

    霧切「…? どうしたの」

    苗木「ずっと立ちっぱなしで辛かったでしょ? それなのに最後まで付き合ってくれて、本当にありがとう」

    霧切「……大したことないわ」

    苗木「えへへ」

    江ノ島「………」

    苗木「あっ、江ノ島さん」

    江ノ島「……苗木ぃー…」

    苗木「ど、どうしたの? どこか痛い?」

    江ノ島「…寒い…」

    124 = 110 :

    どうしてSSの残姉はこんなに可愛いのか

    125 :

    >>122
    腐川が撮った写真なんじゃないの?

    126 = 105 :

    >>124
    本編でも可愛いやられっぷりだろ!ふざけんな

    127 = 9 :

    苗木「あ……そうだ!」

    江ノ島「…? 苗木、何して…」

    苗木「はい、これ。僕のパーカーだから江ノ島さんには少し小さいかもだけど、案外撥水性があるから、雪まみれでも中は暖かいよ」

    江ノ島「そんな、苗木に悪いじゃん」

    苗木「僕はもう、というかみんなもう部屋に帰ると思うから、風邪なんてひかないよ。…来てすぐの頃はひいちゃったりしたけどね」

    江ノ島「……あんがと」

    苗木「うん。また今度で大丈夫だから」

    石丸「それではみんな、今日のところは部屋に帰るとしよう! モノクマ学園長、有り難う御座いました!!」

    苗木「ありがとうございました」


     床に寝かせたままだった舞園さんを…うわっ、服にくるんでたとはいえ結構寒そうだ。
     気絶したままの彼女をおんぶして、僕たちは1人ずつ、体育館を後にしていく。

    128 :

    >>122


    ゆきだるまのなか

    129 :

    紫煙

    130 = 9 :

     ギイィィィィ……バタン。


    モノクマ「…お礼、言われちゃったよ」


    モノクマ「うぷぷぷぷ! ばかだよねー、こんな、わざわざ体育館で遊ばないといけないようなこと強要しているのはアタシ自身だっていうのに」


    モノクマ「……お腹空いたなぁ」


    モノクマ「確かまだ保存食のアレがあったはず……よしよし」

    モノクマ「お湯を注いで5分待つあいだに、次の動機作りでも考えるとすっかなぁー」


    モノクマ「……次は……そうだな、初詣でもさせてやるか、うん」

    131 :

    132 = 105 :

    妹様可愛い

    133 :

    もうコロシアイさせるのに飽きてるだろこれ

    134 :

    135 = 9 :

    苗木「ん? あれは……」

    葉隠「おーすっ苗木っちにみんなっち」

    朝日奈「オマケみたいに呼ばれた」

    苗木「葉隠くんどうしたの? そう言えば鎌倉組に行ったっきり見かけてなかったけど…」

    山田「ドーナツを一個食された後、手洗いに行きたいと退出されましたが」

    葉隠「いやー、年寄りにゃあの寒さは堪えるべ」

    霧切「つまり、いままで部屋でゴロゴロと寛いでいたわけね」

    苗木「霧切さん、それは違うよ」

    霧切「え…?」

    苗木「葉隠くんはサンダル履き姿で袖と裾を捲ってる、しかもかなり上の方まで濡れてるみたいだ。それを考慮するとね」

    葉隠「いやぁ…へへ、みんな出てきたら寒がると思って、ちょっと大浴場の掃除してたんだべ」

    セレス「あら」

    朝日奈「え~、すごーい!」

    大神「わざわざ済まぬな…」

    苗木「そういうことなら、女の子たちは先に入っちゃいなよ。特に江ノ島さんと腐川さんは、雪で濡れてそのままだし」

    136 = 131 :

    137 = 110 :

    苗木と葉隠マジイケメソ

    138 = 9 :

    苗木「舞園さんは……とりあえず、一旦部屋まで連れて行くね」

    霧切「わかったわ」

    十神「…では、俺も部屋に戻るとしよう」

    苗木「あっ…大浴場の交代は伝える?」

    十神「いらん。シャワーで済ませる」

    「俺もそうすっかな」

    石丸「うむ。男子は明日の使用でも充分だろう!」

    朝日奈「ほぉら、不二咲ちゃんも早く早くっ!」

    不二咲「――あ、あのっ、ボク、実は……待っ、待ってえぇぇぇ…!」

    山田「ふわわ……なんだかとっても眠たいですぞ」

    桑田「……なぁ、苗木」

    苗木「え、なに、桑田くん」

    桑田「…ありがとよ」

    苗木「……ふふ、どういたしまして」

    「……腐腐腐……腐の臭いがするわ腐の…薫りが…!」
    大神「ゆくぞ腐川」

    139 = 88 :

    苗木きゅんは男のロマンを持っています
    苗木きゅんは男のロマンを持っています

    140 = 131 :

    しえん

    141 = 134 :


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