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元スレ憧「脱出ゲーム……」咲「論理パズル?」淡「ナニソレー?」

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1 :

――――

「ん……?」

(あれ……ここは……?)

「あ、起きたー」

「大丈夫ですか新子さん?」

「これで全員目覚めたみたいやな」

「え……?」

「宮永さんに、大星さんに、園城寺さん?」

「これってどういう状況?! てかっ、なにこれ、首輪?!!」

「しかも鎖がついてるしっ!?」ジャラジャラ

「難しいと思うけど、一旦落ち着いた方がいいでー」

「うんうん」

「私も起きた時は、テンパちゃったけど……」

……

2 = 1 :

「――――」

「なるほど……だいたい状況はわかった」

「なんか新子さん、妙に落ち着いてますね」

「や、これでもかなりパニクってるよ」

「でも、取り乱したって仕方ないし、まずは状況を把握することが大事だと思ったから」

「おおー、すごーい」

「あと、私らタメなんだから憧でいいよ」

「じゃあ、憧ちゃんよろしくね」

「私のことは淡って呼んでねー」

「よろしく、咲、淡」

「よろしくねー、アコー」

「私は園城寺怜、少し病弱やけど、好きに呼んでくれていいでー」

「うん、よろしく、怜」

(呼び捨て!?)

(あれでも淡ちゃんも、呼び捨てにしてたし、私がおかしいのかな?)

3 :

どっかに閉じ込められてるのかな?

4 = 1 :

「で、状況を確認するけど」

「私たち全員、目覚めると、この部屋にいて、首輪をつけられていた」

「首輪には鎖がついてて、コンクリートの丸い柱に繋がってる」

「そうやなー」

(部屋はけっこう広い。丸い柱が四本あって、みんなそれぞれに繋がれてる)

(ドアはあるけど、鎖に繋がれてそこまで届かない)

「これからどうすればいいんでしょう……」

「早くかえりたいよー」

「なんかこれと似た状況、なんかの映画であったなあ」

「あたしもそれ知ってるかも、なんか変なヤツが『ゲームをしよう』とか言うやつでしょ?」

「あー、それ私も知ってる!」

「なんか血がどばーって出て、人がいっぱい死ぬやつでしょ」

「え? え?」

5 = 1 :

「なんや、咲は知らんのか?」

「まあ結構昔の映画だからねー」

「あれ? そうだっけ?」

「でも、似たような映画はいっぱいあるからなあ」

「あー、そういうシチュエーションスリラーみたいの、一時期かなり流行ってたねえ」

「じゃあみんな別々の映画思い浮かべてる可能性もあるんだ」

「その可能性はあるかも」

(全然話についていけないよう……)

「みんな起きたようね」

咲淡「っ!!」

「突然だけど問題でーーす」

「あっちのスピーカーから流れてる……」

スピーカー「円周1メートルの円柱に、長さ1メートルの鎖で猿が繋がれています」

スピーカー「この猿が、この円柱の周りを、同じ方向に連続で2周するには、どうすればいいでしょうか?」

6 = 1 :

スピーカー「じゃあ頑張ってねー」

「……」

「……」

「……」

「……」

「……なに、今の……」

「なんか怖いよう……」

「映画とかやと、試練が与えられて、それをクリアしていくんやけど……」

「つまりさっきのが最初の試練ってわけ?」

「じゃあ、みんなで考えてちゃっちゃと解いちゃおうよ!」

「そうだね……それ以外にこの状況を打開できる方法を思いつかないし」

「みんな考えるでー」

7 = 1 :

「絵描いてみたわー」

「図で考えた方がわかりやすいと思ってなー」

○ー猿

「うわー、下手クソな絵ー」

「こ、この際上手い下手はどうでもええやん……」

「なんでシャーペン持ってるの?」

「運がいいことに、ポケットに入れっぱなしやったわ」

「うーん、普通に考えたら、円周が1メートルで、鎖の長さが1メートルなんだから、頑張っても一周しかできませんよね?」

「そうやなー」

「あ、私、わかったかも!」

「ほう、言うてみ」

8 = 3 :

俺もわかった

9 = 1 :

「鎖をぶっちぎればいいんだよ!」

「……」

「……」

「多分違うと思う」

「えーー」

「あ、私わかったかもしれん!」

「おー」

「円周が1メートルなんやろ? やったら、円の周りの長さが、1メートルとは限らないん違うん?」

「え?」

「ほら、習ったやろ? 2πrなんたらーみたいなの?」

「……」

「ごめん、何を言ってるのか全然わからないんだけど、円の周りの長さのことを円周って言うんだけど」

「あ……」

「……そうやったな……」

10 = 1 :

「あの……園城寺先輩って高校三年生ですよね?」

「きっと、園城寺先輩はこんな状況で少し混乱してるんだよ。そうですよね?」

「あんたら二人、さっきまでタメ口だったのになんで急に敬語になるん!?」

「じゃあこんなのはどうかな?」

「その鎖はゴムでできてて、2倍以上に伸びるんだよ」

「これなら2週することができるよね」

「おお! 咲あったまいい!」

「文字通り柔軟な発想やな」

「や、多分違うと思う」

「えー、なんでー」

「この問題って、今のあたしらの状況と似てない?」

「確かに……」

「鎖で円柱に繋がれてるところとか、まんまやな」

11 = 1 :

「この鎖は1メートルもないし、円柱の円周も1メートルはないけど」ジャラジャラ

「でも、この鎖の長さって円柱の長さと丁度同じくらいじゃない?」

「つまりさ、この問題の回答は、あたしらの行動で実際に示すことができるんだよ」

「ほうほう」

「この鎖がちぎれると思う?」

「無理やなー」

「この鎖がゴムで出来てると思う?」

「思いっきり鉄だねー」

「だから私の答えと淡ちゃんの答えは不正解なんだね……」

「ついでにトキーの答えも」

「……」

12 = 1 :

「そういう憧は何か思いついたん?」

「うん多分、ね」

「おお、やるねー」

「これで間違いやったら、思いっきり笑ったるわー」

「そんな拗ねないでよ」

「べ、別に拗ねてへん……」

「あはは……」

……

13 = 1 :

「それでそれで、どうやんのどうやんの?」キラキラ

「まずどこ周りでもいいけど……じゃあ時計周りに柱の周りをまわるでしょ」

「でもそれだと、一周しか……」

「うん、こっからがスタート」

「?」

「一度鎖を円柱に巻き付けた状態から初めて、逆向きにまわりはじめる」

「一周して、鎖がほどけて」

「もう一周して、逆向きに鎖を巻き付ける」

「これで二週」

「おおー!」

「すごい!」

「や、やるやん」

14 = 3 :

俺の答えとちがう…

15 = 1 :

「あ、鎖が外れた」

「どうやら正解だったみたいね」

「じゃあ私も私も」

「一回右向きにまわって、そこから左向きに二回連続でまわって!」

「おー、外れたー」

……


「みんな鎖を外したみたいやな」

「これで自由に動けるね」

「でもわかってみれば、簡単な問題だったね」

「そうやなー、大したことなかったわー」

「……」

「あはは……」

16 = 1 :

(でも、簡単な問題だったってのは本当だと思う)

(映画でも大抵、最初の問題は簡単だし)

スピーカー「おめでとう」

咲淡「っ!!」

スピーカー「最初の問題を突破出来たみたいね」

スピーカー「そして、勘のいい、貴方達なら気付いてると思うけど」

スピーカー「これはゲームでーす」

スピーカー「みんな麻雀やってるし、頭使うことは得意でしょ、あははは」

スピーカー「これから出される問題を解いていけば、いずれ外に出られるから、頑張ってねー」

咲淡「……」

「とりあえず、この部屋を出ましょうか?」

「そうやな」

……

17 = 1 :



「あれは……天秤?」

「おお、なんか麻雀牌もあるよ!」

「全部、白ですね」

「なにをするのかわかるまでは、あまり触らない方がいいんじゃない?」

「あ、そうだね!」

スピーカー「はいはいー、次の問題ー」

咲淡「……」

スピーカー「さっきの問題は少し簡単すぎたから、今度は難しいの出すわね」

「確かにさっきの問題はらくしょーだったね」

「ああ、ぬるい問題やったな」

「ゆとり仕様ってやつだね」

「……」

18 :

本当に死ぬような展開は勘弁支援

19 = 1 :

スピーカー「これが解けたら多分、IQ120以上はあるわね」

(うわあ、すごく嘘っぽい……)

(これが解けたらIQなんたらってよく聞くけど、全部胡散臭いんだよね)

「私のIQは100万だよ!」

「私は53兆や」

(なんてIQが低そうな発言……)

スピーカー「じゃあいくわよ」

スピーカー「白の牌が13枚あります。しかし1枚だけ偽物が混じっています」

スピーカー「本物の牌は全部同じ重さです。偽物は本物の白とは少しだけ重さが違いますが、重いか軽いかはわかりません」

スピーカー「天秤を三回だけ使って、偽物を見つけてください」

スピーカー「じゃあ頑張ってねー」

「これは、ホントに難しいかも」

(最初の問題が簡単だったから、ちょっと舐めてたなあ……)

20 :

偏差値70のあこちゃんがんばれ

22 :

今回のが簡単だな

23 = 1 :

「天秤って、重さを比べる道具だよね」

(それ以外に用途があるのなら、教えて欲しいわね)

「私、この問題に似たやつ、やったことあるわー」

「本当ですか!?」

「さっすがトキー!」

「じゃあラクショーだね!」

「しかも私がやったやつはもっと枚数が多かったでー」

「確か27枚くらいやったんやないかなー」

(どうせ、とんちんかんなこと言うんだろうと思ってたら、案の定やっぱりダメなパターンだった)

(怜がやったその問題は多分……)

「じゃあ13枚なんて余裕じゃん」

「そやでー、ここは私にまかせときー」

(トキだけに、ね。なーんて……)

(…………うん、言わないでよかった)

24 = 3 :

あこちゃんは偏差値70かわいい

25 = 22 :

そうか重いか軽いか不明なんだった…
難しいなこれ

26 = 1 :

「まず最初に6、6ではかって」

「偽物があるほうの6枚を今度は3、3ではかる」

「そして最後に偽物がある方の3枚を、1、1ではかれば完璧や!」

「釣り合えば残りの1枚が偽物で、傾けば傾いた方が偽物なんや!」

「すんごい! 完璧じゃん」

「園城寺さん頭いいです」

「そやろそやろ?」

「残念だけど、できてないよ」

「え? そんなことないやろ?」

「ホントにわかってないの?」

「偽物は重いのか軽いのかわからないんだよ?」

「どっちかに傾いたとしても、どっちに偽物が入ってるかは、わからないじゃん」

「あっ……そうやな……」

27 = 1 :

「……」

「…………でも惜しかったですよ、園城寺さん!」

「そうだよ、たぶんあと一歩だった!」

「……どうせ私は病弱やし……」

「や、病弱関係ないから」

(なんか悪いことしちゃったかなー)

(……でも他の三人があまりアテにならない以上、とにかくあたしが考えないと)

(多分最初、4、4ではかるのは確定よね)

(うん、ここまでは多分あってると思う)

(あってるよね……?)

(でもこっからが難しいなあ……)

「偽物の白の牌が、本物より重いのか軽いのかわからないってのが難しいですね」

「そやろ? それがなかったら簡単やったんやけどなあ」

……

28 = 3 :

ガチでむずいなこの問題……
多分怜と同じ勘違いした人が大勢いそう

29 = 1 :

「あー、もう無理ー」

「うう……難しすぎるよう……」

「わかったでー、この問題は、欠陥品なんや!」

「なんだってー!」

「最初から、答えのない問題なんや!」

「問題作成者の勘違いで、絶対に解けない問題ができてしまったんや、多分」

「なるほどー、この問題を作った人は、頭がポンコツなんだね」

「あはは……そうなのかなあ……」

「あの、憧ちゃんはどう思う?」

「……」

「多分、できたかも」

「なんやて……」

「うっそー?」

30 = 20 :

ほんものの牌とくらべればにせものの牌が重いのか軽いのかがわかるぞ!やったー!

31 = 1 :

「――――」かくかくしかじか

「すごい……こんなの思いつかないよ……」

「おおー!」

「や、やるやないか!」

「じゃあさっそく、本物で実践してみるね」

……


スピーカー「大正解!」

スピーカー「どう考えて導き出したか、簡単に説明できる?」

「――――」

スピーカー「うん、考え方も完璧ね」

32 = 1 :

スピーカー「この問題難しくて、普通に解くだけでもすごいんだけど、まさかこんな短時間で解かれるなんてね……大多数の人が一時間以上かかっても解けないのよ」

スピーカー「ちなみに解法は三つあるんだけど」

「そっか……二つしか見つけられなかった」

スピーカー「これ10分以内に三つの解法全部見つけきれたら本物の天才だと思うわ」

スピーカー「まあそんな人いるのかわからないけど、あはは」

スピーカー「じゃあ次の部屋に進んでねー」

(このレベルの問題がたくさん来たらキツいなー)

33 :

結局、答えは何だったんだよ

34 = 1 :



「あれ、部屋に何もない」

「でも新しいドアは二つあるよ」

スピーカー「はいはいー」

スピーカー「さっそく問題だすわね」

スピーカー「今回のはさっきよりは簡単だから大丈夫よ」

スピーカー「正解がわかったら、左のドアに入ってね」

スピーカー「では問題!」

スピーカー「あなたは部屋Aにいます。部屋Aには三つのスイッチがあります」

スピーカー「隣の部屋Bには、三つの白熱電球があります」

スピーカー「部屋Aの三つのスイッチはそれぞれ、部屋Bの白熱電球のどれかにつながっています」

スピーカー「部屋Aからは、部屋Bの様子は見ることができず、部屋Aと部屋Bを結ぶドアを一度でも開けると、スイッチを操作することはできなくなります」

スピーカー「さて、どのスイッチがどの電球に対応しているのかは、どうすればわかるでしょう?」

スピーカー「じゃあ、頑張ってねー」

35 = 1 :

>>33
一応、一部の問題は、最後にまとめて答え合わせするつもり
自力で解きたかったのに、答えバラすなって人もいるだろうから

36 = 20 :

これ最初に部屋Bの電球が消えてる条件ないと解けんね

37 = 1 :

「多分できた」

「はやっ!」

「待って、私も考えるからまだ答え言わんといて」

(え? そんな暢気なことで大丈夫なの?)

(まあ、制限時間とかないみたいだし、いいよね)

「まず電球とスイッチに、番号かアルファベットつけて、識別できるようにしたほうがええやろうな」

「電球A、電球B……スイッチ1、スイッチ2……みたいに」

「それは中々良い考えね」

「トキーがまともなこと言ってる……?」

「なんやその言い方やと、私がいつもアホなこと言ってるように聞こえるでー」

「あはは……」

38 :

押しっぱなしでドア開けりゃいいんじゃね?

39 :

そうだな一個長時間つけて熱くする
消す
んですぐにもう一個つけてすぐ部屋に入る
ってのなら
消えて無いとわからないな

40 = 20 :

そうだ一巡先を見よう

41 = 1 :

「それから……」

「……」

「それから?」

「……なんも思いつかへん」

「だめじゃん」

「いや、考えた方の方向性はいいと思うんや」

「うーん」

「あ、私わかった」

「ごめんね、トキー、先こしちゃった」

「どうせアレやと思うけど、とりあえず言うてみ」

「壁をぶち破ればいいだよ!」

「それなら、どのスイッチ押せば、どの電球がつくか確認できるでしょ?」

42 :

あれ? 咲さん要らなくね?

43 = 3 :

>>42
「麻雀って楽しいよね!」

45 = 1 :

「あー、やっぱアレやったかー」

こんこん

「この壁、コンクリートで出来てるみたいだけど、ぶち抜けると思う?」

「…………」

「……そこは根性で!」

「そもそも、この壁を破れるなら、問題とか解く必要とかなくて、ここから出られるよね」

「ううう……じゃあ違ったのかあ……」

「まあ、残念やったな」ぽんぽん

「失敗は誰にもでもあるんやから、そんな落ち込まんでもええんやでー」フッ

「なーんか、その顔むかつく……」

「まーいいけど」

46 = 1 :


……

「……」うとうと

「ねえ、あたしもう解いちゃってもいい?」

「ちょっと、あと5分待ってや」

「私もあと5分あれば解けそうな気がする」

……

「あと5分」

……

「あとご――」

「はいー、もう時間切れー」

「うーん、しゃーないなあ」

「もう正解がこう、喉のとこまで出かかってるんやけど……」

「時間切れならしゃーないわー」

47 = 1 :

「それじゃあ憧ちゃんお願い」

「うん」

……

スピーカー「正解!」

スピーカー「まあさっきの問題が解けた貴方達なら、これくらいの問題は余裕だったかしら?」

「白熱電球ってのがポイントだったんだね」

「私はうすうす気付いとったけどな」

……

48 = 33 :

熱がポイントか?

49 = 1 :



スピーカー「ボーナス問題よ」

スピーカー「まあ、正解しても何もないんだけどね」

「なんやそれ」

「ひどいよぅ……」

スピーカー「丁度一時間で燃え尽きるリーチ棒がある。このリーチ棒を二本使って45分を計るにはどうすればいいか」

「できた」

「ちょっと早過ぎるでー」

「リーチ棒、燃やしちゃだめだよ……」

「そうや、リーチ棒は燃やすものじゃなくて、立てるもんや」

「それも違うから……」

……


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