私的良スレ書庫
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元スレえる「折木さん!折木さん!大変なんです!」
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さとし「それで、千反田さんはさっきのことをなんて?」
ほうたろう「まだ聞いていない」
さとし「どうして?」
ほうたろう「あんな生徒がいっぱいいるところで、今の千反田に話しかけられるわけないだろ」
さとし「ああ、なるほど。ははは、でもそれはそれで、君の株が面白いことになったんじゃないかな?」
さとし「捨て犬を見過ごせなくて、さっきまで暴れていた犬に優しく話しかけてなだめた、好人物として、さ」
ほうたろう「やめてくれ……考えただけで背筋がぞっとする」
える「そういうことだったんですね、折木さん」
える「わたし、折木さんについに愛想を尽かされてしまったのかと……」
ほうたろう「それはもういい」
ほうたろう「さっきのはいったいなんだったんだ?」
ほうたろう「まだ聞いていない」
さとし「どうして?」
ほうたろう「あんな生徒がいっぱいいるところで、今の千反田に話しかけられるわけないだろ」
さとし「ああ、なるほど。ははは、でもそれはそれで、君の株が面白いことになったんじゃないかな?」
さとし「捨て犬を見過ごせなくて、さっきまで暴れていた犬に優しく話しかけてなだめた、好人物として、さ」
ほうたろう「やめてくれ……考えただけで背筋がぞっとする」
える「そういうことだったんですね、折木さん」
える「わたし、折木さんについに愛想を尽かされてしまったのかと……」
ほうたろう「それはもういい」
ほうたろう「さっきのはいったいなんだったんだ?」
える「さっきの、と言われましても、わたしもよく覚えてはいないのですが……」
える「わたし、部室で折木さんがいらっしゃるのを待っていたのですが、朝から何も食べていなかったせいで、とてもお腹が空いてしまって……」
える「そうしたら、何やらいい匂いがした気がして、ふらふらと、その匂いに誘われるように部室を出てしまったのです」
える「それからあとは、空腹やら、今朝からの疲れやらでだんだん意識が遠くなっていって……」
える「あとは、折木さんに呼ばれるまで、何がなんだかわからなくなっていました……」
える「ただ、とにかくお腹好いていたことと、匂い、それを鮮明に感じていたことは覚えています」
ほうたろう「ふむ……」
ほうたろう(つまり、腹が減って、犬になりきっていた……?)
ほうたろう(空腹によって本能に支配されて、理性が保てず、犬として行動を……?)
える「わたし、部室で折木さんがいらっしゃるのを待っていたのですが、朝から何も食べていなかったせいで、とてもお腹が空いてしまって……」
える「そうしたら、何やらいい匂いがした気がして、ふらふらと、その匂いに誘われるように部室を出てしまったのです」
える「それからあとは、空腹やら、今朝からの疲れやらでだんだん意識が遠くなっていって……」
える「あとは、折木さんに呼ばれるまで、何がなんだかわからなくなっていました……」
える「ただ、とにかくお腹好いていたことと、匂い、それを鮮明に感じていたことは覚えています」
ほうたろう「ふむ……」
ほうたろう(つまり、腹が減って、犬になりきっていた……?)
ほうたろう(空腹によって本能に支配されて、理性が保てず、犬として行動を……?)
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ほうたろう(まさか……千反田の体は既に完璧に犬になっており、さとしたちが見えている犬の姿のほうが本体で)
ほうたろう(俺が見えているこの千反田のほうが幻想なんじゃないか……?)
ほうたろう(意識は間違いなく千反田だと思うが、俺はその意識が見えているだけなんじゃ……)
ほうたろう(そういえば、さっき犬のように振る舞っていた千反田は、今より姿が犬っぽかったような……)
ほうたろう(そうなると、朝考えた病院で精密検査は却下だな……)
ほうたろう(下手をすると、俺のほうが入院させられかねん)
える「折木さん……わたしはいったいどうしてしまったんでしょう……?」
ほうたろう「……」
ほうたろう「腹が減って我を忘れていただけだろう。大丈夫だ」
える「本当……ですか?」
ほうたろう(俺が見えているこの千反田のほうが幻想なんじゃないか……?)
ほうたろう(意識は間違いなく千反田だと思うが、俺はその意識が見えているだけなんじゃ……)
ほうたろう(そういえば、さっき犬のように振る舞っていた千反田は、今より姿が犬っぽかったような……)
ほうたろう(そうなると、朝考えた病院で精密検査は却下だな……)
ほうたろう(下手をすると、俺のほうが入院させられかねん)
える「折木さん……わたしはいったいどうしてしまったんでしょう……?」
ほうたろう「……」
ほうたろう「腹が減って我を忘れていただけだろう。大丈夫だ」
える「本当……ですか?」
える「わたし……わたし気になります!」
える「わたしはいったいどうなってしまったのか!さっきはいったいどうしていたのか!」
える「わたしは、もしかして、本当に、本当の犬になってしまっているんじゃ……」
える「そう、気になって気になって……わたし、わたし……」
ほうたろう「千反田……」
さとし「ほうたろう」
ほうたろう「さとし?」
さとし「みんなが怪しんで見ている。その、今の千反田さんの声はよく通るからね」
さとし「後は帰ってからにしたほうがいい」
ほうたろう「……ああ。そうだな」
ほうたろう「千反田」
える「はい……」
ほうたろう「はぁ……たとえ、今お前がどうであれ俺が必ずお前を元に戻す。絶対に」
える「折木さん……」ジワッ
える「わたしはいったいどうなってしまったのか!さっきはいったいどうしていたのか!」
える「わたしは、もしかして、本当に、本当の犬になってしまっているんじゃ……」
える「そう、気になって気になって……わたし、わたし……」
ほうたろう「千反田……」
さとし「ほうたろう」
ほうたろう「さとし?」
さとし「みんなが怪しんで見ている。その、今の千反田さんの声はよく通るからね」
さとし「後は帰ってからにしたほうがいい」
ほうたろう「……ああ。そうだな」
ほうたろう「千反田」
える「はい……」
ほうたろう「はぁ……たとえ、今お前がどうであれ俺が必ずお前を元に戻す。絶対に」
える「折木さん……」ジワッ
ほうたろう「な、なにも泣くことはないだろう。ほら、とっとと帰るぞ」
える「はい!」
さとし「ところでほうたろう」
ほうたろう「なんだ?」
さとし「今は緊急事態だけど、今後外にその千反田さんを連れていく時は、首輪と紐をつけたほうがいいと思うよ」
ほうたろう「……お前な」
さとし「いや、特殊性癖とかじゃなくてね。だいたい、僕にはその千反田さんは犬にしか見えないし」
さとし「たしか、紐をつけないで犬を連れ歩くのは違反だったはずだよ」
さとし「今だって、緊急事態だし、その千反田さんがおとなしいからみんな言ってはこないけど」
さとし「犬を離したまま連れているほうたろうのことを、みんな気にしているようだ」
ほうたろう「しかしだな、他人には犬に見えようがこれは千反田なんだから」
さとし「じゃあ手でも繋いでみたら?あれ、でも今の千反田さんとほうたろうが手を繋いだら、僕らにはどう見えるんだろう」
ほうたろう「手を……繋ぐ?」
える「あの……わ、わたしはかまいませんよ!?」
える「はい!」
さとし「ところでほうたろう」
ほうたろう「なんだ?」
さとし「今は緊急事態だけど、今後外にその千反田さんを連れていく時は、首輪と紐をつけたほうがいいと思うよ」
ほうたろう「……お前な」
さとし「いや、特殊性癖とかじゃなくてね。だいたい、僕にはその千反田さんは犬にしか見えないし」
さとし「たしか、紐をつけないで犬を連れ歩くのは違反だったはずだよ」
さとし「今だって、緊急事態だし、その千反田さんがおとなしいからみんな言ってはこないけど」
さとし「犬を離したまま連れているほうたろうのことを、みんな気にしているようだ」
ほうたろう「しかしだな、他人には犬に見えようがこれは千反田なんだから」
さとし「じゃあ手でも繋いでみたら?あれ、でも今の千反田さんとほうたろうが手を繋いだら、僕らにはどう見えるんだろう」
ほうたろう「手を……繋ぐ?」
える「あの……わ、わたしはかまいませんよ!?」
ほうたろう「いや、しかしだな」
さとし「いや、これは大事な実験だよ。だいたい、今はほうたろうには千反田さんはどう歩いているように見えるんだい?」
ほうたろう「どうって、普通に俺たちの隣を歩いているが」
さとし「二足歩行で?」
ほうたろう「当たり前だろう」
さとし「それが僕たちには四足歩行してるようにしか見えないんだ」
さとし「あとは、えっと、失礼だけど、千反田さんは、その……服は着ている」
える「え!?わ、わたしは裸に見えているのですか!!」
さとし「僕にはなにもつけていない犬のように見えるよ」
える「ひゃううう」バッ
ほうたろう「安心しろ、俺にはちゃんと制服を着ているように見えている」
える「ぜ、絶対ですか!?絶対に絶対に絶対にですか!?」
ほうたろう「ああ、もちろんだ」
さとし「いや、これは大事な実験だよ。だいたい、今はほうたろうには千反田さんはどう歩いているように見えるんだい?」
ほうたろう「どうって、普通に俺たちの隣を歩いているが」
さとし「二足歩行で?」
ほうたろう「当たり前だろう」
さとし「それが僕たちには四足歩行してるようにしか見えないんだ」
さとし「あとは、えっと、失礼だけど、千反田さんは、その……服は着ている」
える「え!?わ、わたしは裸に見えているのですか!!」
さとし「僕にはなにもつけていない犬のように見えるよ」
える「ひゃううう」バッ
ほうたろう「安心しろ、俺にはちゃんと制服を着ているように見えている」
える「ぜ、絶対ですか!?絶対に絶対に絶対にですか!?」
ほうたろう「ああ、もちろんだ」
あ、えるとさとしの会話が前後しましたが、
さとしにはえるの声は聞こえていません
間に
ほうたろう「お前にはどう見えているんだ」
を挿入してください
さとしにはえるの声は聞こえていません
間に
ほうたろう「お前にはどう見えているんだ」
を挿入してください
ほうたろう「……今、千反田が座り込んだのは、お前にはどう見えたんだ」
さとし「普通におすわりをしたように見えたかな。きゅーんって鳴きながら」
ほうたろう「そもそも、今の千反田はどんな犬に見えているんだ?」
さとし「そうだね……日本犬の……柴犬?いや、それにしてはちょっと大きいし、秋田犬かな?」
ほうたろう「日本犬なのか」
さとし「それは間違いないと思うよ」
える「それは、自分のことでなければ、是非とも見てみたかったです」
える「鏡で自分を見ても、わたしには普段と変わり無いようにしか見えませんでしたから」
ほうたろう「普段と?いや、俺には犬の耳がついているように見えるんだが」
さとし「普通におすわりをしたように見えたかな。きゅーんって鳴きながら」
ほうたろう「そもそも、今の千反田はどんな犬に見えているんだ?」
さとし「そうだね……日本犬の……柴犬?いや、それにしてはちょっと大きいし、秋田犬かな?」
ほうたろう「日本犬なのか」
さとし「それは間違いないと思うよ」
える「それは、自分のことでなければ、是非とも見てみたかったです」
える「鏡で自分を見ても、わたしには普段と変わり無いようにしか見えませんでしたから」
ほうたろう「普段と?いや、俺には犬の耳がついているように見えるんだが」
>>288
大きい柴犬
大きい柴犬
まさに>>44だな
さとし「へぇ、犬の耳が?」
ほうたろう「ああ。だが、千反田が言うには、鏡には普段と変わらない自分の姿が見えたそうだ」
さとし「じゃあ、触ってみたら?」
ほうたろう「は?」
さとし「だって、自分の姿がいつも通り見えている千反田さんと、犬の耳がついているように見えるほうたろう」
さとし「触ってみればそれが実態かどうか分かるじゃないか」
ほうたろう「……」
える「あ、あの、折木さん?わたしはかまいませんよ?」
ほうたろう「……」
ほうたろう「……じゃあ」ドキドキ
える「は、はい」ドキドキ
ほうたろう「……」ドキドキ
える「……」ドキドキ
さとし「……ぷふっ」
ほうたろう「ああ。だが、千反田が言うには、鏡には普段と変わらない自分の姿が見えたそうだ」
さとし「じゃあ、触ってみたら?」
ほうたろう「は?」
さとし「だって、自分の姿がいつも通り見えている千反田さんと、犬の耳がついているように見えるほうたろう」
さとし「触ってみればそれが実態かどうか分かるじゃないか」
ほうたろう「……」
える「あ、あの、折木さん?わたしはかまいませんよ?」
ほうたろう「……」
ほうたろう「……じゃあ」ドキドキ
える「は、はい」ドキドキ
ほうたろう「……」ドキドキ
える「……」ドキドキ
さとし「……ぷふっ」
ほうたろう「……お前な」
さとし「いや、ごめんほうたろう。でも、犬と真剣に見つめ合っているほうたろうが、すごくおかしくて」
ほうたろう「なるほど……今の俺たちはそう見えていたわけか……」
える「ふふふ、確かに、それは是非見てみたい絵面ですね」
ほうたろう「千反田、お前まで……」
ほうたろう(まあ、少しは元気が出たということか)
ほうたろう「もういい。とりあえず、さわるぞ」
える「は、はい」
ほうたろう「……」サワッ
える「ひぅ」ビクッ
ほうたろう「」ビクッ
ほうたろう「h、変な声を出すな!」
さとし「いや、ごめんほうたろう。でも、犬と真剣に見つめ合っているほうたろうが、すごくおかしくて」
ほうたろう「なるほど……今の俺たちはそう見えていたわけか……」
える「ふふふ、確かに、それは是非見てみたい絵面ですね」
ほうたろう「千反田、お前まで……」
ほうたろう(まあ、少しは元気が出たということか)
ほうたろう「もういい。とりあえず、さわるぞ」
える「は、はい」
ほうたろう「……」サワッ
える「ひぅ」ビクッ
ほうたろう「」ビクッ
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