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    元スレ兄「妹が離れない」

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    1 :

    「二次会どうする?」

    女>1「カラオケ~」

    女>2「ガッツリ飲めるとこで!」

    「あー、すまん。俺帰るわ」

    「は? 付き合い悪くね?」

    「俺にも色々あるんだよ。じゃあな」

    (俺だって帰りたくねーよ、クソが)

    3 = 1 :

    「あ、おか、おかえりげほ、ゲホゲホッ!」

    「うっせえな」

    「ごめ、ごめんね、今日初めて喋ったから」

    「飯は?」

    「まだ」

    「一食もか?」

    「え、えへ、兄さんのご飯食べたくて」

    「……」

    5 = 1 :

    「はふ、ふー」 ズルズル

    「……」

    「に、兄さんの分は?」

    「食って来た」

    「そ、そうなんだ」

    「お前いつまでウチにいるんだ?」

    「え」

    「いい加減実家に帰れよ」

    「……」 シュン

    6 = 1 :

    「何か言えよ」

    「あ、うう」

    「喋れ」

    「か、帰らなきゃ、だ、ダメ?」 チラッ

    「居座る気かよ」

    「な、何でもするから」

    「お前に何ができるわけ?」

    「あう」

    7 :

    なんかいい感じ

    9 = 1 :

    「お前これからどうするつもりなの?」

    「ど、どうって」

    「高卒でニートやってくの? その先は?」

    「……に、兄さんの……お……お……」

    「俺に寄生してくわけ?」

    「ひう」

    10 = 1 :

    「自立しろよ、お前。どうしたいんだよ、この先」

    「……」

    「俺みたいに大学行きたいわけでもないんだろ?」

    「……」

    「だ、か、ら、黙るな!」

    「ひっ、ご、ごめんなさい……」

    13 = 4 :

    実際妹にはこれくらいキツくしなきゃな

    俺のとこなんて甘やかしすぎて中2なのに風呂勝手に入ってくるし

    14 = 1 :

    「で、どうするの?」

    「……どうすれば、いいんだろ」

    「どうしたいんだよ?」

    「ここに、いたい」

    「……」

    「ダメ?」 チラ

    「あー、わかった。とりあえずお前、働け」

    「ええええええええええええええええええっ!」

    15 = 1 :

    「うっせーよバカ!」

    「む。無理、無理!」

    「なんでだよ?」

    「……だって」

    「だって?」

    「兄さん以外の、男の人……怖いし……」

    「……」

    16 :

    おう

    あくしろよ

    17 :

    「これを見ろ」

    「これは・・・、なにこれ。脅迫文?」

    「そうだ。俺は狙われてるんだ」

    「だったら・・・私がお兄さんを・・・」

    「守るとでも?」

    18 = 1 :

    「わ、私みたいな、貧弱な人がいたら、邪魔、だし……」

    「言い訳だろ」

    「うぅ」

    「働け。でなけりゃ帰れ」

    「……」

    20 = 1 :

    「うぃっす」

    後輩「あ、兄さん。おはようございます」

    「おはよ、後輩ちゃん。問題なし?」

    後輩「はい。今日は変なお客さんもいないですし、大丈夫です」

    「何かあったら言ってね」

    後輩「もう、やめてくださいよ。私だってもう先輩なんですからね」

    「悪い悪い、ついな」

    21 :

    >>13
    裏山死刑

    22 = 1 :

    後輩「何か良い事ありました?」

    「ん、何が?」

    後輩「機嫌良さそうですから」

    「後輩ちゃんになら言っていいかな」

    後輩「え、告白ですか?」

    「していいの?」

    後輩「ダメです♪」

    「だよねー」

    23 = 1 :

    「いや今さ、うちに妹がいるんだよね」

    後輩「やっぱり妹さんいるんですねー」

    「やっぱりって?」

    後輩「なんとなく下の子いるんだろうなーって思ってたので」

    「後輩ちゃんは、一人っ子?」

    後輩「いえいえ。下に弟が一人」

    「見えないね」

    後輩「それって頼りないってことですかぁ?」

    「秘密」

    25 = 1 :

    「で、今妹と一緒に住んでるんだけど、こいつが働かないんだよ」

    後輩「おいくつですか?」

    「19。無理に働けとも思わないけど、何もしてないんだよね」

    後輩「あー。ヒキコモリさんですか」

    「しかも籠もり先は俺の部屋」

    後輩「ブラコンですね」

    「なのかね」

    後輩「で、お兄さんはシスコンと」

    「ないない」

    後輩「部屋に来た妹を追い出さない時点で、充分シスコンですよ」

    「後輩ちゃんだって弟が来たら追い出せないだろ?」

    後輩「ふふっ、そういう風に見えます?」

    27 = 4 :

    後輩が某ギャルゲキャラにしか見えない

    28 = 1 :

    「……マジで?」

    後輩「はい。追い出しますよ。私、結構怖いんですよ?」

    「意外だわ」

    後輩「ふふふー、魔性の女ですから」

    「気を付けよっと」

    後輩「それで、その妹さんがどうしたんですか?」

    「昨日、仕事探せって言っておいたんだ」

    後輩「ヤル気になりました?」

    「多分ね。これで少しは大人になってくれるといいんだけどな」

    後輩「本当にそうなったら寂しい癖に」

    「後輩の癖に生意気な口叩くじゃないか」

    後輩「私だってもう先輩なんですからね」

    「俺にとっては、お前は十年後も後輩だ」

    後輩「年功序列って厳しいです……」

    29 = 1 :

    「……」 アセアセ

    「……」

    「は、働こうと思ったの」

    「ほう」

    「……思ったの」

    「へー」

    「……だ、だって、履歴書って難しいんだもん」

    「だからって十枚も二十枚も失敗するもんじゃないだろ……」

    30 = 1 :

    「う、うぅ」

    「バイト上がりで疲れてるってのに……」

    「ご、ごめんなさい」

    「残り何枚だ?」

    「え?」

    「何枚あるんだよ?」

    「ご、五枚……」

    「十分だな」

    32 = 1 :

    「ここに名前書け。漢字でだ」

    「うん……」

    「シャーペンで書くな!」

    「ひぇ!」

    「はぁ、ほら、ボールペン」

    「う、うん」 カキカキッ

    33 = 1 :

    「学歴も書いたし、後は志望動機か」

    「あ、これ書ける」

    「待て。なんて書くつもりだ?」

    「え? 兄さんが働けって言ったから」

    「お前は仕事を舐めてるのか」

    「な、なんで?」

    「こういうのはな、もっと尤もらしい事を書いておけばいいんだよ」

    「う、うん」

    「社会経験とか書いとけ」

    「……」 カキカキ

    34 = 1 :

    「で、できた!」

    「待て。ここ、数字が間違ってる」 スッ

    「ふぁ、あぅ!?」 ビクン

    「あ?」

    「ち、ち、近い……」 ワタワタ

    「何が?」

    「あう、うぅ……」

    「あー、もういいからここ線引いて直しとけ」

    35 :

    脅迫状の件とはなんだったのか

    38 = 1 :

    「これで完成。どうせ一枚じゃ足りないんだから、これ見本として置いとけよ」

    「う、うん……ありがとね、兄さん」

    「あ?」

    「い、いつも迷惑掛けて」

    「慣れた」

    「い、いつか、私、恩返しするから」

    「お前は鶴かよ。いいからネットやらないで早く寝ろ」

    「うん……」

    42 = 7 :

    兄のツッコミワロタwwww

    45 = 1 :

    「……しし、失礼しまひゅ」 ドキドキドキドキッ

    「あー、面接の人?」

    「ひゃ、はい」 コクリ

    「あっそう。履歴書出してくれる?」

    「……」 スササッ

    「どうも。……ふーん、妹さん」

    「は……はい……」 ゴクリ

    「……志望動機に社会経験ってあるけど、具体的にうちで働いてどうしたいの?」

    「あ、え、えと、社会で、経験を……」

    「それは書いてあるから分かってるわけ。積んで? それで?」

    「あ、う、うぅ……」 アセアセ

    46 = 1 :

    「あのね、とりあえずこう書いておこうとか、そういう意識の低い子はいらないの」

    「君、うちで働いてもすぐやめるでしょ?」

    「バイトだからってそういう気分で来られると困るんだよね」

    「それに君、化粧してる? 少しは身嗜みに気を付けて貰わないと」

    「はぁ。はいこれ、履歴書。持って帰ってください。面接は終わりです」

    「……泣かれても困るよ」

    47 = 1 :

    「うぐっ、うっ、うぅ……」 ズルズル

    「……」

    「おが、おがえり……なざい……」 ボロボロ

    「ああ、ただいま」

    「うぐ、うぅ」 ズルズル

    「鼻水くらいティッシュで拭けよ……お前一応女だろ……」

    「ら、らって……ティッシュ、切れてるんだもん……」

    「棚に買い置きあるだろ!」

    「じらない」

    48 = 35 :

    うわあああああああ!紛らわしいじゃねえかチクショォォォォォ!!!

    続けて

    49 = 1 :

    「ほらタオル、顔拭けよ。汚いんだよ」

    「……」 ゴシゴシ

    「……」

    「ん、ありがと」 

    「ああ」

    「……」

    「髪、ぐしゃぐしゃだな」

    「ん……」

    「櫛は?」

    「鞄の中……」

    50 = 1 :

    「梳くぞ」 スサッ

    「ん」

    「……」 スサッ スサッ

    「……」

    「で、どうしたんだ?」 スサッ

    「い、いっぱい、怒られた」

    「誰に?」 スサッ

    「め、面接の、人……こ、怖かった……」

    「……」 スサッ


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