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    元スレ憧「ニワカは相手にならんよっ!」

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    101 = 12 :

    初瀬がアコチャーよりけっこう弱いかちょっと弱いくらいの実力だったら……

    102 = 1 :

    …………
    ……

    (あー、なんだろう)

    (最近何事にもやる気が起きない)

    (勉強はもちろん)

    (麻雀すら部活以外で練習してない)

    (学業成績も落ちて来てるし、部内の順位も下がって来てる)

    (まあ原因は、なんとなくはわかるけど……)

    (わかったところで……ねえ……)

    (…………)

    (あのあと、阿知賀は全国行きを決めた)

    (まあ晩成に勝つくらいだから当然か……)

    (…………)

    103 = 1 :

    (麻雀も人生も、『たられば』を言っても仕方ないけど)

    (どうしても考えずにはいられない)

    (この状況で、考えないようにするなんて無理だ)

    (あたしが……晩成じゃなく……)

    部員A「あ、それロンです」

    「あ、はい……」

    小走「……」

    ……

    104 = 1 :

    小走「憧、ちょっといいか」

    「はい、なんですかー」

    小走「その……実はな……」

    小走「……」

    「どうしました? 歯切れが悪いですね、小走先輩らしくないですよー」

    小走「あんたは私のことなんだと思ってるんだ?」

    「あはは、すみません」

    小走「来週、阿知賀と壮行試合をすることになった」

    「っ!」

    「そっ、そうなんですかー、へー」

    105 = 1 :

    小走「それで、あんたはどうする?」

    「え? どうするとは?」

    小走「実力的には阿知賀の練習相手として申し分ないと思ってる」

    小走「けど阿知賀には、色々思うところあるんじゃないの?」

    小走「だから参加してもいいし、休んだっていいよ」

    「あたしは……」

    「…………」

    「……」

    「不参加で……」

    106 = 1 :

    小走「……」

    小走「そうか……」

    小走「……不甲斐ない先輩ですまんな」ぼそっ

    「え?」

    小走「いや、なんでもない」

    小走「ま、気が変わったらいつでも言いなさいな」

    「はい……」

    ……

    107 = 1 :

    (はあ……どうして断っちゃったりしちゃったんだろ)

    (あたしって自分が思うよりずっとバカだったのかな……)

    (自分がしたいことすらわからないや……)

    (シズ達に会いたいって思う自分もいるし)

    (会いたくないって思う自分もいる)

    (……)

    (全国に行くために晩成に来たのに、全国行きを決めたのは阿知賀)

    (妬み憧れ悔しさ恥ずかしさ悲しさ後悔、色んな感情がぐちゃぐちゃで、自分でもわけわかんない)

    (あたしはきっと、素直におめでとうって言ってあげれない……)

    (……)

    108 = 1 :

    ……

    一週間後

    (昨日が阿知賀との壮行試合だったらしけど、どうだったんだろ?)

    (小走先輩に聞いてみようかな)

    (……)

    (あはは、こんなに気になるんだったら、参加すればよかったのに……)

    (…………)

    (いつだって手遅れになってから後悔するんだ……)

    小走「……」

    ……

    109 = 1 :

    晩成高校、校門前付近

    赤土「よう、憧じゃないか、奇遇だな」

    「晴絵?! どうしてここに」

    「……ってか、なにが奇遇よ。校門前じゃない!」

    赤土「ははは、まあほんとはお前のこと待ち伏せしてたんだけど」

    「もしもし警察ですか、ストーカーが――」

    赤土「おいおい、なんか最近、教え子が私に冷たいんだけど……」

    赤土「まあどっかで飯でも食いながら話さないか」

    「もちろん、晴絵のおごりね」

    赤土「300円までな」

    「小学校の遠足かっ!」

    ……

    110 = 1 :

    ……

    「とりあえず、阿知賀の県予選突破おめでとう」

    「しっかしホントにうちら晩成を倒して、全国に連れてっちゃうなんてねー」

    「さっすが阿知賀のレジェンドね」

    赤土「私は特になにもしてないさ」

    赤土「しず達が頑張っただけだ」

    「あはは、すごいなあ……」

    赤土「憧は……」

    赤土「昨日いなかったみたいだが、どうしたんだ?」

    「ちょっと体調悪くてねー」

    111 = 1 :

    赤土「しず達は、憧に会えるって楽しみにしてたから、残念がってたぞ」

    赤土「まあ体調悪かったんじゃ、しょうがないけど」

    「あたしも……会いたかったよ」

    赤土「そうか」

    「…………」

    「…………」

    「…………ほんとは……」

    「体調悪かったってのは嘘……気付いてただろうけど」

    赤土「まあな」

    「なんか、顔会わせづらくてさ……きっと嫉妬してるんだと思う」

    「全国に行く為に晩成を選んだのに、阿知賀に負けちゃうなんて、あたしってピエロだよ」

    「恥ずかしくて、みじめで、どんな顔でシズ達に会えばいいのかわからない……」

    赤土「あこ……」

    112 = 12 :

    おやすみ

    113 = 1 :

    「……」

    「ねえ、晴絵、あたしが晩成を選んだのは間違いだったのかな?」

    「晩成じゃなく、阿知賀に行ってたら、シズ達とも一緒に麻雀ができて、みんなで全国にも行けたのかな」

    赤土「わからない」

    赤土「私にはなにが正しくて、なにが間違っていたのかなんてのは」

    赤土「それを決めるのは憧、お前自身だ」

    「ははは、厳しいなあ」

    赤土「晩成に行ったのが間違いだったなんてお前がそう思ってしまったら、本当にそうなってしまうぞ」

    「ごめん、ちょっと言ってる意味がよくわからない……」

    114 = 1 :

    赤土「……」

    赤土「これは言わないで欲しいって言われてたんだがな、まあいいか」

    赤土「今日、私がお前に会いに来たのは、私自身が憧のことを心配だったのもあるが、頼まれたからだ」

    「頼まれた? 誰に?」

    赤土「えっと、名前なんて言ったっけ? 右と左が非対称なヘンテコな髪型してる、晩成の先鋒」

    「小走先輩!?」

    赤土「そうそう、小走やえ。そいつがな、『私では憧の力になれない……だからあなたが憧の相談にのってやってくれませんか』みたいなことを私に言ってきてな」

    赤土「『後輩の期待にも応えられない、悩みも聞いてあげられないダメな先輩』だと嘆いてたなあ」

    赤土「今どきあんなに後輩思いな先輩は中々いないぞ」

    115 :

    惚れてまうやろー

    116 :

    SSのにわか先輩はただのにわかでは終わらない

    117 = 1 :

    「……ったく、あの人は……もう……」

    「ダメな……先輩……なんかじゃないのに……」

    「いつだってかっこよくて……厳しいけどやさしい……」

    「そんなあたしの自慢の先輩なのに……」

    「…………ぅぅぅあああ」

    「ぅ……ぅ……」

    「ごめん、晴絵……なんか涙とまんないや……」

    晴絵「よしよし」

    118 = 1 :

    晴絵「辛い時は泣けばいい、悔しい時は叫べばいい」

    晴絵「その悲しさ、悔しさが、次の一歩への糧になる」

    「……なにちょっとかっこいいこと言ってんのよ……」ぐすっ

    晴絵「これでもお前らの先生だからな」

    晴絵「なあ憧、これだけは言っておく」

    晴絵「お前がどこに行こうが、どんな立場になろうが、お前は私の教え子だ」

    晴絵「そして、お前がなにをしようが、どこの生徒になろうが、シズ達は、阿知賀こども麻雀クラブの仲間だ」

    晴絵「だから」

    晴絵「いつでも遊びに来い」

    晴絵「阿知賀女子、麻雀部へ」

    119 :

    にわか先輩が言うと決まるのに、レジェンドだとどうしてこうも

    120 = 1 :

    「……」

    「あたしが晩成の生徒でも、遊びに行って……いいの?」

    晴絵「もちろんだ!」

    「……でも、阿知賀はもうすぐ全国行くから、遊びに行っても誰もいないよね」

    晴絵「……」

    「……」

    晴絵「あ……そういえばそうだった、あはははは」

    「いや! 忘れちゃだめでしょ! それ!」

    「もう、晴絵は、肝心なところで決まらないんだから」

    (でもありがと)

    (元気でたよ)

    121 :

    読む前ほ

    122 = 1 :

    ……

    三月

    「こっばしりせんっぱーい」

    小走「あ、憧かっ」

    「卒業おめでとうございまーす!」

    小走「ふんっ、当然よ」

    小走「私くらいになると、卒業なんてたわいない」

    「いや、逆にたわいあったら困ると思うんですけど……」

    「ていうか、もしかして今泣いてました?」

    小走「な、泣いとらんわ!」

    小走「わ、私は小3の頃から血も涙もない……」

    「それ、ただの冷酷な人じゃないですか……」

    123 :

    初瀬とやえさんがちゃんとしてるのは珍しいな
    というかレア過ぎ

    124 = 119 :

    むしろこれが初じゃないか
    初瀬は買い手だし小走さんはにわかだし

    125 :

    樫野弘揮

    126 = 1 :

    小走「……」

    小走「それよりも私らがいなくなった麻雀部が心配だよ」

    「あー、まあ主力メンバーほとんど卒業しちゃいますからねえ」

    「でも、まー、なんとかなるんじゃないですかー」

    小走「適当だなおい」

    「大丈夫ですって、巽先輩もいますし」

    「あたしらに任せてください」

    小走「不安しかないけど、しかたないね」

    小走「私らの麻雀部、あんたらに託すよ」

    「はい!」

    小走「…………」

    小走「その……なんだ……」

    小走「……私はあまり、目標となれる先輩じゃなか……」

    「なにーいってんですか」

    127 = 1 :

    「小走先輩は、いつだってかっこよくて、強くて厳しく、少し不器用だけどやさしくて」

    「ずっとずっと、あたしの憧れでした」

    小走「…………」

    小走「……ふんっ、当然よ!」

    「あれれ、小走先輩、やっぱり泣いてません?」

    小走「だから泣いとらんよ!!」

    「あはは」

    小走「わーらーうーなー」ぐにぐに

    「ちょっ痛いです。小走先輩」

    「ほっぺたつねらないでくださいよー」

    小走「もう、こいつめ」

    ……

    128 = 1 :

    (ねえ小走先輩)

    (あたしは弱いから、今でも迷ったり、立ち止まったりします)

    (悩みだっていっぱいあるし、心が折れそうになることだってあります)

    (あーすればよかった、こーすれば良かった)

    (そんな後悔ばかり)

    (でも)

    (これだけは、はっきり言える)

    (あたしは、)

    (晩成に来てよかったです!!)

    129 = 1 :

    (だからあなたから貰った色んなもの)

    (あなたが教えてくれた強さや、やさしさ)

    (次の世代に繋いでいけるように、あたし頑張るから、見ててください!)

    ……

    130 = 1 :

    …………

    県予選会場

    部員C「そんなあー、阿知賀と同じブロックなんてー」

    「なーにかたくなってんのよ!」

    部員C「あ、新子先輩!」

    「そうでーす、新子憧でーす」

    部員C「『新子憧でーす』じゃないですよ!」

    部員C「唐突に自己紹介してる場合じゃないですって!」

    部員C「同じブロックの阿知賀は、去年うちらを倒して、全国決勝まで行ってるんですよ」

    「だいじょーぶだいじょーぶ」

    「心配しなさんなって」

    部員C「はあ……」

    「このあたしは、小さい頃から、麻雀一筋」

    「ニワカは相手にならんよ」


    カン

    131 = 123 :

    乙 

    はたしてこっちルートの阿知賀は守護神莉子擁する劔谷を突破して、江口セーラの大暴れをどうにか出来るのだろうか

    132 :

    ドラが集まるのがわかっても簡単に勝てないってとこがいいわ
    いくら一巡先見えるからっていっても二回戦は明らかにクロチャーいじめすぎやし
    乙やったで

    133 = 119 :

    あれは竜華がクロチャーを応援するとか言うたから…

    おつ

    134 = 1 :

    おまけ

    晴絵「おいおい、阿知賀はにわかじゃないぞ」

    「おっとっと!」

    「誰かと思えば」

    「赤土晴絵とその一味!」

    穏乃「おやおやー」

    穏乃「そっちこそ誰かと思えば」

    穏乃「我が宿敵! 晩成高校じゃあ、ありませんかー」

    「え? なにこのノリ?」

    「あはは」

    135 = 1 :

    初瀬「あこー、お前なんで最近遊びにこないんだよー」

    「いやいや! 大会近いのに、ライバル校に普通遊びに行かないでしょ!?」

    「そういう常識を超えてくるのが憧ちゃんなのです」

    赤土「そうだな」

    「うん」

    「あんたらはあたしになにを求めてやがりますかっ!」

    「しずちゃんも憧ちゃんが来ないから寂しがってるのです」

    穏乃「あ、ちょっと、くろさんっ!」

    「えー、そうなのーシズぅー?」

    136 = 1 :

    穏乃「別に寂しがってなんかないからなっ!」

    「なにこのツンデレかわいい」

    穏乃「つ、つんでれ?」

    穏乃「また私をバカにしてえええええ」

    穏乃「あこおおおおおおおお」

    「あはは、シズが怒った」

    穏乃「このっ、このこの」べしべし

    「あはは、いたいっ、いたいって」

    「あれは怒ってるというより照れてるのですー」

    「うん」

    初瀬「大会前だってのに、緊張感ないなー」むすー

    「さっき、なんで遊びに来ない?って聞いた人の発言とは、とても思えないのです」

    137 = 1 :

    穏乃「こちょこちょ」

    「あはは、ちょ、くすぐりはずるいって」あはは

    穏乃「うりゃうりゃー」こちょこちょー

    「あれ、誰か止めなくていいの?」

    「二人とも、すごく楽しそう」

    初瀬「くろ先輩、もしかして混ざりたいとか思ってないですよね?」

    赤土「おい、二人とも、他の選手達がどん引きしてるからそろそろやめろ」

    穏乃「はーい」

    「あはは、苦しいっ」はー、はー

    138 = 1 :

    「憧ちゃん、試合前なのにもう疲れてるけど大丈夫かな?」

    「これで晩成のエースを潰した」

    「潰れてない、潰れてないから」

    「残念」

    穏乃「憧、そろそろ私ら行くよ」

    「うん」

    穏乃「よしっ」

    穏乃&憧「全国で会おう!」

    初瀬「いや……だから、どっちか片方しか行けないんだって……」

    穏乃「冗談、冗談だよ」

    穏乃「さすがにわかってるって」

    「うんうん」

    「紛らわし……」

    139 = 1 :

    穏乃「じゃあ、憧、勝っても負けても恨みっこ無しで」

    「とーぜん」

    穏乃「私ら阿知賀が、晩成を倒して」

    「あたしら晩成が阿知賀を倒して」

    穏乃&憧「全国へ行く!」



    カン

    140 = 121 :

    おつおつ

    141 = 23 :

    かわいい。おつかれちん

    142 :


    小走先輩かわいい


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