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    元スレ勇者♀「これでどこからどう見ても男の子だよね……」

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    101 :

    本当にお前らロリ好きだな

    102 = 75 :

    当たり前だろ
    ロリコン大好きだぜ

    103 = 73 :

    剣士(4歳差なんて、大人になれば大した差でもなくなる)

    剣士(けどやっぱりなんだかいけない話をしてしまったような気がするんだ……)

    剣士(いや、一応女の子の体を見てしまったわけだから)

    剣士(責任を取るという意味では結婚という形を取るのが一番だろうし……)

    剣士(なんだか混乱してきた)

    剣士(一体なにやってるんだろう、僕……)

    104 = 75 :

    妄想しすぎワロタ

    105 = 73 :

    勇者(……何で結婚なんて単語を口にしちゃったんだろう)

    勇者(今更妙に気になってきた)

    勇者(恥ずかしくて恥ずかしくて仕方がないよおおおおおおおおお)バタバタ

    勇者「あぁあぁああああああああゴロゴロゴロゴロ」ドガン

    勇者「あいたたた……」

    宿主「お客さん、ちょっと静かにしてくれませんかねえ」

    勇者「ご、ごめんなさい」シュン

    106 = 86 :

    おい、死亡フラグたてんな

    107 = 73 :

    村人A「なあ、西の町付近の魔物が強くなってるらしいぞ」

    村人B「あら……恐ろしいわねえ」

    剣士(西の町って……あの大きな壁があったあの町のことだ)

    村人A「そうなる前に勇者様が壁の力を復活させてくださってなんともないそうだ」

    村人B「良かったわ。あの町には親戚やお友達がたくさんいるんですもの」

    剣士「…………」

    108 = 75 :

    斬るか・・・?

    109 = 73 :

    とある町

    勇者「ねえ剣士君、この頃魔物が強くなってこなかった?」

    剣士「魔王城に近づいているからね」

    勇者「それもそうだけど……」




    少年「だから、この町の自警団を強化すべきなんだって!」

    110 = 73 :

    少年「勇者様が旅立ったからって皆油断しすぎだよ!」

    大人「子供に何がわかるってんだ。勇者様の御力を疑ってるのか?」

    少年「そうじゃないけど、勇者様はたくさんいるわけじゃない! 一人だけなんだ!」

    少年「勇者様に頼ってばっかじゃあ隙が生まれて皆殺されちゃうよ!」

    大人「まあまあ安心しろって」


    剣士(こんな子もいるんだ)

    剣士(まだ世の中捨てたものじゃないのかもしれない)

    111 = 73 :

    勇者「ねえ、剣士君」

    剣士「何だい?」

    勇者「ぼくって、やっぱり頼りないのかな」

    剣士「そんなことないよ。勇者ちゃんは一生懸命やってるんだから」

    勇者「でもやっぱり子供だし、本当は女の子だし……」

    勇者「お父さんみたいにおっきくて強かったら、皆もっと安心してくれたんだろうなあ」

    112 :

    何がおっきいん?ん?

    114 = 73 :

    勇者「……お父さんは20歳の時にお母さんと結婚して魔王を倒しに行った」

    勇者「ぼくは魔王を倒せるのかなあ……」

    剣士「魔物の平均的な強さが、君のお父さんの時よりも弱いらしいんだ」

    剣士「おそらく魔王も比較的弱いはず。きっとなんとかなるよ」

    勇者「そうだね。噂を聞く限り復活も完全じゃないみたいだ」

    115 = 73 :

    西南の村

    勇者「あの、依頼を受けてきた勇者です。倒さなければならない魔物とは一体どんな……」

    「は? おまえが勇者?」

    勇者「は、はい」

    「まだ子供じゃないか! ふざけてるのか!?」バンッ

    勇者「ひぁっ!」

    116 :

    すっごい鬱なのを頼みますね^^

    117 = 73 :

    「その上女の子みたいに細いんじゃ、魔物と戦えるわけがないだろう!」

    勇者「そんなことないです! 今までたくさんの魔物を退治してきました!」

    「ガキの戯言はもういい!」

    「いいか野郎共! 俺達で魔物を倒しに行くぞ!」

    村人「「「「おおおおおおお!」」」」

    勇者「えっ……」

    剣士「……」

    118 = 73 :

    勇者「ぐすっ……うっ……どう、して……」

    剣士「勇者ちゃん……」

    勇者「もっとみんなに頼ってほしいし、ぼくはみんなを助けたいのに」

    剣士「長い間旅をしていればこんなこともあるよ」

    剣士(……あの人達の反応は他の人々よりずっと正常だ)

    剣士(普通はああいう反応をするはずなんだ)

    119 = 73 :

    勇者「剣士君、あの人たちが心配だから、様子を見に行こう?」

    勇者「依頼を破棄されても、ぼくは勇者だから、何かあった時のために働かなくちゃ」

    剣士「……うん」


    「でやぁぁああ!」

    村人「うおおぉぉぉおお!!」

    キィン! ドゴォオ! ザシュ!

    「っしゃぁああ! 魔物の首を取ったぞおおお!」

    120 :

    どんどん続けて

    121 = 73 :

    勇者「あれ? あの魔物、普通の人間じゃ太刀打ちできないほど強力なはずなのに」

    勇者「すごく弱そうに見える」

    勇者「この村の人達が強いのかなあ」

    剣士「……そうだね」

    勇者「あっ危ない!」ザシュ

    「!?」

    122 = 73 :

    勇者「木の上に一体隠れていたみたいです」

    「チッ……ガキに命を救われちまったな」

    「仕方ねえな、約束してた報酬はやるよ」

    勇者「いえ、報酬なんて要りません。お金は国から支給されるので、大丈夫です」

    勇者「今晩どこかに泊めてくだされば、それで……」

    「……わぁったよ」

    123 = 75 :

    男性はロリコン

    124 :

    10だったら恋人と言うより兄妹だな

    125 = 73 :

    勇父『勇者……』

    勇者『お父さん! ねえ、この前は一体何を言おうとしていたの?』

    勇父『剣士君と一緒にどこかへ逃げるんだ』

    勇者『どうして? ぼくは勇者だよ? みんなのために戦わなくちゃ!』

    勇父『この世界は、お前が戦えば戦うほど衰退に……向か……』

    勇者『なあに? 聞こえないよ! お父さん!』


    勇者「またこの夢……」

    勇者(もしこの夢がただの夢じゃなったら、お父さんはぼくに一体何を伝えようとしているんだろう)

    126 = 73 :

    勇者(ぼくが戦えば戦うほど……どうなるんだろ?)

    勇者(ぼくが戦うのをやめさせたいみたいだけど……)

    勇者(でも、どうして?)

    勇者(ぼくじゃないと魔王は倒せないのに)

    「きゃあああ! 助けてー!」

    勇者「魔物だ! はやく助けないと!」

    127 = 75 :

    そういえばボクっ娘ですか

    128 = 73 :

    勇者(やっぱりぼくにできることは人助けだ)

    勇者(目の前にいる人を、この世界にいる困っている人を助けられなくて、どうして勇者だなんて名乗れるだろう)

    勇者(僕は勇者の一族から生まれた勇者なんだ)

    勇者(人助けこそがぼくの使命)

    勇者(あの夢はぼくの不安から生まれたただの幻なんだ)

    130 = 73 :

    老人「魔物とは、人の悲しみや憎しみ、絶望から生まれし者」

    老人「勇者とは、人の喜びや愛しさ、希望から生まれた者なのじゃよ」

    子供1「へええ!」

    子供2「お話もっと聞かせて!」

    老人「人々に希望が満ち溢れていると、魔物は人を絶望の淵に落とし、力を得ようとするのじゃ」

    老人「そこで勇者が現れ、人々に再び希望をもたらす」

    老人「世界はそうして均衡を保っているのじゃよ」

    131 = 73 :

    勇者「ねえ、剣士君。あそこでおじいさんが子供たちにしてる話って、本当かなあ?」

    剣士「魔物が人の負の感情で強くなるっていう一説はあるけど」

    剣士「ちゃんと証明されたわけじゃないからね……どうだろう」

    剣士「……」

    勇者「何か心当たりがあるの?」

    剣士「いや……もう少し確信を持てたら話すよ」

    132 = 75 :

    これもう俺しかいねえだろ

    133 = 73 :

    勇者「魔物の群れだ!」

    勇者「いくよ……覚えたての最上級魔法発動!」ドォォォオオン

    剣士「……すごい威力だ」

    子供1「勇者さますごーい!」

    子供2「もっと魔法見せて!」

    勇者「だあめ! これは戦うための力だから、必要ない時に使っちゃだめなんだよ」

    子供3「えーケチー!」

    勇者(みんなの笑顔が好き)

    勇者(この笑顔を守るためにも戦わなくちゃ)

    134 :

    >>132分かったから黙ってろ

    135 = 75 :

    分かった寝るぜ

    136 :

    お休み

    137 = 73 :

    村人「勇者様に全てを任せておけば安心ね!」

    村人「勇者様、応援します! これからもがんばって世界を救ってください!」

    勇者「うん、ありがとう! がんばるよ!」

    勇者(頼ってもらえたら、嬉しい)

    勇者(こんなぼくでも、頼ってくれる人達がいるんだって、嬉しくなる)

    勇者(でも、ちょっと……)クラア

    剣士「勇者ちゃん!?」

    勇者「疲れて……きちゃ……」グタァ

    剣士「勇者ちゃん? 勇者ちゃん!」

    138 = 73 :

    勇者『あ……お父さん!』

    勇者(いつもよりくっきりとお父さんの姿が見える)

    勇父『我が子よ……漸くお前に意志を届けることができた』

    勇父『よく聞け、この世界は……』

    勇者『……!?』



    勇者『じゃあ、ぼくは……一体何のために……』

    139 = 73 :

    剣士「……無理はしないでくれって言ったじゃないか」

    勇者「ごめんね、剣士君」

    剣士「君に何かあったら……」

    勇者「みんな悲しんじゃうもんね。世界を救う勇者がなくなるんだもん」

    剣士「そうじゃない!」

    勇者「……?」

    剣士「僕は……君が大切なんだ!」

    剣士「世界を救う勇者じゃない、君そのものが大事で大事で仕方ないんだ!」

    勇者「っ……」

    140 = 73 :

    剣士「約束しただろ? 僕の故郷に一緒に来てくれるって」ギュ

    勇者(手……あったかい……)

    剣士「君が死んじゃうんじゃないかって思ったらすごく怖くなった」

    勇者「剣士君……ありがとう」ニコ

    剣士「勇者ちゃん…………」

    剣士(どこか寂しそうだ)

    剣士「……」

    勇者「そう言ってくれて、すごく嬉しいよ」

    勇者「……みんな、ぼく自身じゃなくて、勇者としてのぼくを求めてるんだ」

    141 = 73 :

    勇者「そんな風にぼくを思ってくれるのは、剣士君とお母さんくらい」

    勇者「ありがとう」

    剣士「っ……!」ギュウウ

    勇者「わわっ!」

    勇者「は、恥ずかしいよ……」

    剣士「いなく……ならないでくれ……」

    勇者「…………ありがとね、剣士君」

    勇者(…………)

    142 :

    >>11
    今来たけどこれでクッソワロタw

    143 = 73 :

    勇者「もうすぐ魔王城だね」

    剣士「ああ」

    勇者「この、魔王城に最も近い村は防衛で大変みたいだね」

    勇者「ぼくが今日滞在することで、いきなり襲われたりしなければいいんだけど」

    剣士「とても特殊な結界を維持しているらしいから心配ないよ」

    勇者「うん」

    剣士「魔王と戦う勇者の状態を高めるために、こんな住みにくい土地にもなんとか住んでる人達なんだ」

    剣士「そこらの人間より遙かに強いし大丈夫だ」

    勇者「……うん。そりゃそうだよね」

    145 = 73 :

    勇者「ねえ、剣士君は怖くないの? 魔王と戦うんだよ?」

    剣士「そりゃ怖いけど、君と一緒なら大丈夫だよ」

    剣士「それに、僕はこれでも剣術使いとしては天才って言われるくらいなんだから」

    勇者「そっか」

    剣士「じゃあ、おやすみ」

    勇者「……おやすみ」

    146 = 98 :

    いつから天才になった…
    大したやつだ…

    147 = 73 :

    翌朝

    剣士「……勇者ちゃん?」

    剣士「いない……一体どこに」

    剣士「っまさか!」

    ガサッ

    剣士「これは……手紙?」

    148 = 116 :

    剣士「夜の剣術も凄いんだよ」ズバンズバン!

    勇者「んほおおおお!!」ビクンビクン

    150 = 73 :

    剣士君へ

    勝手に一人で戦いに行くことを許してください。

    剣士君にはたくさんたくさん助けてもらいました。

    ずっと恩返しをしたいなと思っていたけど、何をすればいいのかなかなか思いつかなくて、

    剣士君を魔王との戦いに巻き込まないことが、恩返しになるんだって、思いました。

    恩返しどころかただの裏切りかもしれないけど、どうか生きてください。

    剣士君には数えきれないほど言った言葉だけど、最後にこの二言を遺します。

    ごめんなさい。ありがとう。


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