元スレエレン「斬魄刀…ですか?」キース「そうだ」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
255 :
捕手
256 :
シエンダー
257 = 255 :
紫煙拳
258 = 149 :
もう>>244が書いちゃえよ
259 = 211 :
>>258
いいからはよ続き
261 = 149 :
真面目に>>1が帰ってくるまでの繋ぎのつもりだったんだけどな
まさか俺のせいで>>1に続きを書いてもらえなくなるとは
262 :
>>261
おかえり
263 = 211 :
い い か ら
264 = 149 :
ベキンッ
エレン「ガ……!ア……!」シュウゥゥゥ
ミカサ「エレンの虚化が……解けた!?」
ライナー「エレンのだけって訳でもないけどな……流石に限界だ」シュウゥゥゥ
ミカサ「ライナー!」
ライナー「馬鹿野郎……ここからお前の相手をするのは俺じゃないだろ」
ライナー「支えてやるもよし、これを好機と斬り捨てて優勝を掻っ拐うもよしだが……」
ライナー「どちらにしろ……しっかりそいつを、見てやるんだな……」フラッ
ミカサ「…………!」
ベルトルト「大丈夫だミカサ!ライナーは僕らが助けるから、君はエレンを!」ダッ
ミカサ「……恩に着る!」ダッ
267 = 149 :
ミカサ「エレン……エレン……?」ヒシッ
エレン「う、あ……ミ、カサ……?俺は一体……」
ミカサ「エレンは……ずっと戦っていた」
ミカサ「暗い暗い道の中、がむしゃらに、ひたすらに」
エレン「…………(なんかミカサの言動がキモい)」
ミカサ「エレンのお陰で私とライナーは敵を倒す事ができた」
ミカサ「ライナーはもう斃れてしまったけど……エレンはと私はまだ、このレクリエーションで生き残っている」スタッ
エレン「他の、奴らは……?」スタッ
ミカサ「ユミルは伏し、コニーは諦め、アルミンは墜ち、クリスタは吹っ飛び、
アニは敗れ、ジャンは討たれ、サシャは退き、……とにかく他の者は皆倒れた」
エレン「ってことは……!」ザッ
ミカサ「そう……私とエレンが、実質の決勝相手という事になる」ザリッ
269 :
>>267
ベルトルさんのこと、時々でいいから(ry
270 = 149 :
エレン「……だったらなんで俺を助けてるんだお前は」
エレン「またいつもの保護者気取りの上から目線で勝ちを譲る気か?」
エレン「……あんまり嘗めるんじゃねえぞ……!」ギリッ
ミカサ「違う」
エレン「……?」
ミカサ「私はライナーに、エレンを支えるか斬り捨てるか選べ、と言われた」
ミカサ「けれどライナーの言う通りにするのも癪だから……」スッ
ミカサ「取り合えず優しく支えてから、その後に斬って捨てることにした」ジャキッ
エレン「…………!」ジャキッ
ミカサ「勿論降参を望むなら自由にすればいい
けれど望まないならばしっかりとここで私がエレンを倒す」
ミカサ「エレンが傷付く事はとても悲しいけれど、私だって優勝賞品は欲しいし……
それに降参しないということはつまり私に無様に斬り伏せられたいということでしょう?」ニコリ
ミカサ「気が進まなくても、エレンの希望にはできるだけ応えなくちゃいけないから」ゴゴゴゴ
エレン「……ハ。言うようになったじゃねえかミサカ!
そういうことなら……こっちだって遠慮はしねえ!」ゴゴゴゴ
271 = 154 :
始まってた!
273 = 149 :
エレン「最初から飛ばしていくぞ!
うおおおお、卍・解!」ゴウン
エレン「狒狒王……蛇尾丸!」キシャァアア
ミサカ「……!(これが……エレンの卍解!)」ダダッ
エレン「くら……えっ!はっ!おらぁっ!」ブンッ
ズガン
ズガン
ズガン
ミカサ(流石に威力は高い……)サッ
ミカサ(狙いが不正確だから避ける余裕はあるが、あちらも手数の割には勢いが衰えない)
エレン「チッ、ちょこまかと……!」ズガガガ
ミカサ(防戦に回りっ放しでは流石にジリ貧か……)ズザッ
エレン「いくら逃げ回っても、狒狒王自体をどうにかできなきゃお前に勝ち目はないぜ!」ズオッ
278 = 149 :
ミカサ「……(後ろに跳び、一気に間合いを離す……!)」ズダンッ
エレン「ハッ!そんなんで逃げ切れると思ってんのか?
渦巻いている刃を一直線に伸ばせばその程度の距離、眼前も同然なんだよ……!」
ズオオオオッ
ミカサ「そう、この形……この形を待っていた」ダッ
エレン(な……!?後ろに跳んでいたミカサが、急にターンしこちらに突進を……!)
ミカサ「……ふっ!」ザグザグザグザグバキャッ
エレン(中央の刃節が一つ……砕け散った……!)
エレン「……そうか……さっきの動きは狒狒王を伸びきらせて
その刃節を狙い易くするため、って訳か……」チャキ
ミカサ「…………」
エレン「だが残念だったな……!狒狒王の刃節は霊圧で繋がってるんだ
一つ二つ砕けた程度じゃその刃節をとばして霊圧を繋げば問題ない!」
エレン「狒狒王を止めたかったら、全ての刃節を順番に砕ききってみせ……」ギャララララララ……ガッ
ガゴン バキッ パキャッ ゴリッ ベキゴキバキッ ズズ……ン
エレン「な……!?狒狒王蛇尾丸の、全ての刃節、が……!?」
ミカサ「……ふふっ」
279 = 149 :
ミカサ「その卍解の刃節が霊圧で繋がっている……?そんなことは見れば分かる」ザッ ザッ
エレン「……!」
ミカサ「卍解を伸びきらせたのは一つの刃節を狙って砕くため……?一つだけなら形なんて関係なく砕ける」
エレン「…………」ギリッ
ミカサ「その卍解の全ての刃節を私が全て砕いてみせろ……?なんて、馬鹿馬鹿しい」
ミカサ「私がわざわざ砕かなくても……
貴方自身に全ての刃節を砕かせれば良いだけなのに」
エレン「な……!?」
280 = 269 :
支援
ミカサかっけえな
281 :
再開してたか
282 = 149 :
エレン「どういう事だ、ミカサ……!」
ミカサ「卍解を一直線に伸ばさせたのは
一つではなく全ての刃節に攻撃を加えるため」
ミカサ「勿論、いくら私でもあの大きな刃節が微塵に砕け散るような攻撃を
あの一瞬で擦れ違いざまに全ての刃節に対して行うなんて事はできない」
ミカサ「私がやったのは、刃節同士の接合面を斜めに薄く削ぎ、
全ての刃節の接合角度をバラバラにずらしただけ」
エレン「…………!」
283 :
ミカサ「刃節の接合面の角度なんて、普段はどれだけズレていようが問題ない」
ミカサ「けれど全ての刃節を一気に手元に引き戻した時は話は別」
エレン「…………」
ミカサ「本来、刃節を引く力と接合面が垂直になっている事で
どれだけの強さで引き戻してもがっちりと噛み合い止まる筈だった刃節は……」
ミカサ「接合面が斜めならば止まりなどせず、接合面に合わせて斜めにスライドする」
ミカサ「止まる筈の位置で止まらずにスライドした刃節は周囲の刃節にぶつかり破壊をもたらす」
ミカサ「全ての接合面がズレていれば、この破壊のプロセスが全ての刃節で等しく起こる」
ミカサ「それも、全ての刃節を一気に引き戻すほどの大きな力によって」
エレン「……!?」
284 :
霊圧とか普通に認識してるのねこいつら
287 = 283 :
ミカサ「エレンが何も考えず、全力で卍解を引き戻してくれて助かった」
ミカサ「それともエレンを勘違いさせるために刃節を一つだけ粉々に砕いたのが効いた?」
ミカサ「私はエレンがいざという時『何も考えてない』人間だと誰より側で見てきたけれど
念のためにと仕掛けたフェイクに引っ掛かってくれたのなら私も仕掛けた甲斐があった」
エレン「……お前が何を言っているかはよく分からねえが……」ザッ
エレン「馬鹿にされてるって事は分かるぞ、ミカサ……!!」ギリッ
ミカサ「怒らせてしまったのなら謝ろう、けど……
その卍解で今のエレンに何が出来るの?」
ミカサ「貴方の卍解はその長大なリーチと膨大な刃節が能力と威力の要」
ミカサ「流石に数個は刃節が形を保っているようだけど……
それではリーチも威力も普通の刀と大して変わらない」
ミカサ「そして、普通の刀同士の打ち合いではエレンは私に勝てない」ジャキッ
エレン「く……!」ジャリッ
288 :
ベロベルト「すぐ横で見てるはずなのに僕ら空気だよね」
サシャ「せやな」
289 :
サシャでも食ってろ芋
291 = 283 :
エレン(どうすれば……俺は勝つためにどうすればいい……!?)
ミカサ「これ以上は私も小細工は弄さない」
ミカサ「全力で、エレンを斬る」スラッ
エレン(……全力?……そうか、そうだった……)
エレン(俺のやる事は、俺のすべき事は、いつもただ一つ)
エレン(ただ、全てを全力で。それだけで良かったんだ……)
エレン(なあ、『蛇尾丸』)
エレン(俺の考えなしのためにそんな姿にしちまって、腹に据えかねてるかもしれないが……)
エレン(俺に、お前の『全力』を見せてくれないか)
エレン(俺に、『全力』で、お前を使わせてくれないか)
エレン(俺は、あいつに……ミカサに勝ちたいんだ……!)
292 :
覚醒フラグ
294 = 283 :
エレン「……」ジャリッ
ミカサ(エレンの目付きが変わった……?)
ミカサ(いや、それよりもあの構えは一体……)
ミカサ(エレンには最早少なくなった刃節を刀身として振るうしか手はない筈なのに)
ミカサ(何故、エレンは地面に横たえた卍解の刃節と頭部に足を掛けているの……?)
エレン「行くぜ、蛇尾丸……。行くぜ、ミカサ」ギシッ
エレン「油断したとか言って後でごねるんじゃないぞ……!」
エレン「食らえ」
エレン「狒骨……」
エレン「大砲───!!!」
298 = 283 :
エレン「うおおおおっ!!」ギュオンッ
ミカサ「な……!?」
ミカサ(あの技……恐らくは本来なら刃節を繋ぐ霊圧をポンプのように送りだし頭部から放つ霊子砲)
ミカサ(しかし刃節が数個しかない今、あの技を使用しても大きな威力は期待できない)
ミカサ(そう、エレンはその『威力が低くなっている』事を活かして……)
ミカサ(私を撃つのではなくエレン自身があの霊子砲を受けることで)
ミカサ(エレンという弾丸を私に向かって撃ち放つ炸薬として利用した……!)
エレン「ミカ、サアァァァアアア!!」ギュンッ
ミカサ「くっ……!」
(エレンの身体能力から想定していた最高速度を遥かに超えている……!)
(万全の状態でなら反応できないスピードではないが……)
(完全に油断していた……!)
(エレンの位置からならまだ安全、という早計のために万全の迎撃体勢を取れていない……!)
みんなの評価 : ☆
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