元スレ恭介「久しぶりに野郎オンリーで遊ばないか?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
151 = 1 :
理樹「り、鈴っ……!?」
葉留佳「うわちゃー……」
謙吾「何だ何だ、鈴が飛び出して行ったぞ」
小毬「り、理樹君っ……! 今のはダメだと思うなっ」
クド「あれはいけないのですっ、乙女心を理解していませんっ!」
美魚「直枝さん、確かに来ヶ谷さんの豊満な胸に魅力を感じずにはいられないでしょうが」
来ヶ谷「ほう?」
美魚「ここはぐっと我慢するべきでした。情けないです、みっともないです」
美魚「恥を知るべきです。浅ましいです。実に不甲斐ないです」
美魚「……胸の大きさは女性の魅力全てではありません」
美魚「たとえ……ち、小さな胸だとしても、魅力のある女性はいるものです」
理樹(何でこんなに責められなきゃならないんだ……)
153 = 1 :
来ヶ谷「何だ、いつもこちらからおっぱいの話を振っていたというのに」
来ヶ谷「素っ気ない振りをして、実際のところは興味津々であったというわけか」
理樹「……!」
来ヶ谷「ふふ……このむっつりスケベ」
理樹「ッッ!!!」
葉留佳「あはは、理樹くん顔真っ赤だー!」
理樹(あ、あんなの見せられちゃ仕方ないじゃないかっ!!)
154 :
杉並さんは貰いますね
155 :
クドおやすみ
わふー
156 :
りきうらやま
157 = 1 :
恭介「……理樹」
理樹「きょ、恭介……」
恭介「……俺はどうも、お前を誤解していたようだ」
理樹「ど、どういうこと……?」
恭介「……お前はさ」
恭介「立派な男だったんだな!!」
理樹「いつまで誤解してたんだよっ!!?」
159 = 154 :
杉並さんは貰いますね
161 = 1 :
小毬「りんちゃん、ほかくー」
鈴「はなせっ、こまりちゃんっ!」
来ヶ谷「役者は揃ったな。それでは一泳ぎといこう」
真人「おっ、いいねえ。おら、女共も早く入って来いよ!」
謙吾「よーし、勝負だっ!」
美魚(……)
162 = 1 :
美魚「すみません。わたしはもう少し時間を置いてからで構いませんか」
小毬「あれれ? 具合が悪かったりする?」
美魚「少し恭介さんにお話があるだけですよ。ご心配には及びません」
クド「待ってます、西園さん」
美魚「はい。お先に楽しんでいて下さい」
美魚(……)
163 = 1 :
美魚「恭介さん」
恭介「ん? どうした西園。体調でも悪いのか?」
美魚「いえ。お尋ねしたいことがあるのですが……」
恭介「……奇遇だな。俺もお前らに訊きたいことがある」
恭介「そのフリーパス、どこで手に入れた?」
美魚「……!」
164 = 156 :
しえん
166 = 1 :
恭介「こいつはただの入場券以上に人気、予約殺到で市場に出回っていない」
恭介「現在は極めて入手困難なはずだぞ」
美魚「……意地悪ですね。先に声をかけたのはこちらですよ」
恭介「……それもそうだな」
恭介「お前の質問も、俺と同じでいいんだよな」
美魚「……」
167 = 154 :
杉並さんは貰いますね
168 = 165 :
>>167
もうわかったから
169 = 1 :
美魚「わたしたち一行は数日前に、商店街にて小毬さんの募金活動のお手伝いをしました」
美魚「終了した後に、以前わたしが書籍を購入した際におまけで福引き券を頂いたことを思い出し……」
美魚「帰路に就く前に、運試しをすることになりました」
恭介(……まさかくじ引きをしていたとはな)
美魚「……券は、一枚限りです」
恭介「……結果は?」
美魚「一等。大当たりでした」
恭介(……)
170 = 156 :
気がつけば月曜か…
171 = 1 :
恭介「あの福引きの一等賞は確か、ハワイ旅行だった記憶があるが」
美魚「仰る通りです。しかし、わたしが知り得る中では……」
美魚「海外旅行などといったものを楽しむ時間的余裕のある人はいません」
美魚「それ以前に、あまり関心も無かったものですので……」
美魚「思案に余り、結局わたしは活用できる方に譲るべきと結論付け、辞退を申し出たところ……」
美魚「代わりにと、二等の景品……この遊園地のチケットですね」
美魚「その場にいた、わたしたち六人分のフリーパスを提供して下さいました」
恭介「……」
恭介(確かに一枚じゃ二等を当てたとしてもフリーパスを貰えるのは同様に一枚)
恭介(これでは最大で二名までだが……)
恭介(……一等の代替品として、二等賞の複数進呈? そんなんありかよ……)
恭介(……狙ったのか、あいつは)
172 = 1 :
美魚「いくら一等を引き当てたとはいえ、辞退者に対し二等賞と引き換えるというのはどうなのかと考えましたが」
美魚「来ヶ谷さんや三枝さんの強い要望もありましたし、人の親切心を無下にするのも憚れましたので」
恭介「受け取ったというわけだな。三枚、六人分の券を」
美魚「はい。お蔭様で有意義な時間を過ごせています。……こちらの話は以上です」
美魚「それでは恭介さん、教えて下さい」
恭介「分かった分かった、実は俺も……」
美魚「わたしが訊きたいのは、恭介さんが福引きで二等を『二回も』当てたことではありません」
美魚「……『そこ』はもはや、問題ではありません」
恭介「……」
173 = 1 :
恭介「なら西園。お前の言う『問題』……それは何だ?」
美魚「……恭介さんは感じましたか」
美魚「くじを引く、その瞬間に……」
美魚「何か……上手く言葉で言い表せませんが」
美魚「……作為的な衝撃が、福引器に伝わりませんでしたか」
美魚「わたしが引いたのではなく……まるで、『引かされた』ような……」
恭介「…………」
恭介「……偏屈な厄介者の悪戯だよ」
美魚「……?」
174 = 1 :
恭介(回したのは合計十回……初めの二回で連続的中。しかし、残りは全てハズレ)
恭介(『衝撃』はその二回だけだったから、あいつが選んだのは最大四人)
恭介(仲間内での、『四人』。……つまり、男の人数だと推測していたが……)
恭介「……とどのつまり、あいつにまんまと乗せられていたのかね」
美魚「恭介さん、それはどういう……?」
理樹「恭介ーっ、メンバー足りないから早く来てよーーっ!」
美魚「!」
恭介「……さーて、話は終いだっ! 西園、行くぞっ!!」
美魚「ま、待って下さい! 話はまだ……!」
恭介「ひゃっほーーーーーうっ!!」
…………………
……………
………
175 = 150 :
僕の夢はどこにいってしまったのだろう…
176 = 165 :
どゆこと?
177 = 154 :
杉並さんは貰いますね
178 = 1 :
電車内――
恭介「いやー、今日は楽しかったな!」
謙吾「最高だったぞ、また行きたいな!」
葉留佳「まだまだ遊び足りないナァー! ねークド公っ!」
クド「わふっ!? さ、三枝さん、抱きつかないで下さいっ!?」
美魚「電車内ですよ」
恭介「楽しめたか、理樹、鈴?」
理樹「……」
鈴「……」
恭介「ありゃ……?」
180 :
沙耶しかいないだろ原作くらいやってこい
181 :
>>180
黙って保守せんか一等兵!
182 = 1 :
理樹(き、気まずい……ボックスシートに座るんじゃなかった……)
鈴「……ふん」
恭介「どうしたんだお前ら、対面してんのにお互い顔反らして」
理樹「いや……」
鈴「なんでもない」
恭介「ったく、喧嘩するほど仲が良いってか」
鈴「そんなんじゃないわっ、ぼけぇ!」
恭介「……まだ拗ねてやがんのか」
恭介「理樹、アフターケア頼んだぞ」
理樹「うーん……」
183 = 156 :
みんなおやすみ
184 = 1 :
翌日・理樹と真人の部屋――
理樹(……一日経っちゃったけど)
理樹(電話してもメール送っても返事来ないし……)
理樹(……よっぽど楽しみにしてたんだな、鈴)
理樹(……反省)
理樹「ん……? これは……」
理樹「……!」
理樹「……よし!」
185 = 1 :
夕方・女子寮前――
理樹(小毬さんに何とか、鈴が来てもらうように頼んだ)
理樹(もうすぐここに……)
理樹「! り……鈴っ」
鈴「理樹っ……」
鈴「……! ど、ド変態めっ」
理樹「う……」
理樹「鈴……昨日は、無神経だったよ」
鈴「……」
186 = 154 :
杉並さんは貰いますね
187 = 1 :
理樹「……渡したいもの、というよりお願いがあるんだ」
鈴「え?」
理樹「これなんだけどさ……」
鈴「……!?」
鈴「これ……昨日行った遊園地のチケット……」
理樹「鈴のお遣いでモンペチ買ったときに、福引き券もらってたんだ」
理樹「チャンスは一回だけだったけど……当たった」
鈴「理樹……」
理樹「今度の休みにまた……良かったら、一緒に行こうよ」
理樹「……二人きりで、さ」
鈴「……っ!!」
189 :
告白やでもうこれは
190 = 1 :
鈴「理樹っ、それは……」
鈴「で、でーと……なのか……?」
理樹「う、うん……そうなる、かな。はは……」
鈴「……行く」
鈴「行きたい。あたしは行きたい、理樹」
鈴「もう一回。理樹と二人きりで……」
理樹「……鈴」
鈴「理樹……」
191 :
ほ
192 = 1 :
恭介「ひゃっほーーーーうっ!! リトルバスターズ最高ーーーっ!!」
理樹&鈴「!!?」
恭介「あれ……お前らどうしたんだよ、逢引きか?」
鈴「……っ、この馬鹿兄貴ーーーっ!!」
理樹「り、鈴っ!?」
恭介「あーらら、行っちまった……わりい理樹」
理樹「突然ひゃっほーう、とか言われたら誰だって驚くよ……」
193 = 191 :
ほ
194 = 1 :
理樹「恭介、何とか鈴のご機嫌は戻ったみたいだ」
恭介「そうか、安心したぞ。すれ違いは気付かない内に手遅れになる場合もあるからな」
恭介「で、どうやったんだ?」
理樹「うん、これだよ」
恭介「……お前、これは……」
理樹「商店街まで行ってきた。奇跡的に当たったよ」
理樹「……景品は、最後の一枚だった」
恭介「……フリーパスか」
195 = 1 :
理樹「そういえばさ、恭介は誰かにチケットを貰ったとか言ってたけど」
理樹「福引き担当のおばさんに、恭介が二等当てたって聞いたよ」
理樹「それも連続だって? 商店街の福引きなんて滅多に当たらないのに強運だよね」
理樹「それと西園さんのことも聞いた。こんな身近に一等って出るんだね」
恭介「……そうか」
理樹「いつもならひゃっほう! とか言って自慢して騒ぐのに、どうして誤魔化したの?」
恭介「何つーか、出来過ぎてな。それに話題の遊園地、言い触らすと後が怖いと思ったんだよ」
恭介「まあ、あいつらも手に入れていたわけだが」
理樹「ふーん……」
196 = 1 :
理樹「……けどさ、ちょっとすごいと思わない?」
恭介「……何がだ?」
理樹「おばさん、言ってたんだ。あの券は全部で五枚しか仕入れてないって」
理樹「結果的に景品のフリーパスを僕らが独占したってことでしょ」
恭介「……」
理樹「こんなに珍しいこともあるんだなーって……」
恭介「…………」
恭介「……そうだな」
恭介「ははっ、もしかして俺たち一生分の運をこれで使い切っちまったかもな!」
理樹「ええーっ」
恭介「さ、理樹! みんな待ってる、帰ろうぜ!」
理樹「ちょ、ちょっと待ってよ恭介ーっ!」
…………………
……………
………
197 :
さあラストだ
198 = 191 :
ほ
199 = 1 :
??「うん、理樹くんもちゃんと引けて良かった良かった」
??「やっぱりあたしって最高のスナイパーよね」
??「けど意外だったわ。あいつだけだと思ってたのに、まさか妹さんたちもくじ引きに来るなんて」
??「四人分……男の子だけって決めてたけど、やっぱり可哀相だったし……」
??「嫉妬してイジワルしたくせに、結局全員に渡しちゃって。なーにやってんだろ、あたし」
??「……あーあ、あたしも理樹くんと一緒に遊園地……行きたかったなぁ」
??「……ううん、ダメよ! あたしは陰で見守る存在。決して姿を見せてはならない……」
??「……でも、一緒に行きたかったなぁ……」
??「ぐすん……」
??「……まあいいわ! 理樹くんが楽しんでくれたのならそれで良し!」
??「今日のところは、素直に勝ち鬨を上げておきましょうか!」
??「MISSION COMPLETE!!」
END
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