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    元スレ洋榎「宮永 照の便所飯を阻止する」

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    51 = 1 :

    尭深「い、いえ……あの、すいません…私ちょっとトイレに行ってきます」スクッ..スタスタ

    「あ……」

    ガチャ パタン

    「…………」

    (後輩にひっ!って言わせちゃった……急に大声でつっこんだからだよね……)

    (相手によってトーンを変える必要があるって洋榎は言ってた。あとノリによってはツッコミを控えるとも…)

    (……その場合はどうするか。まずは相手の気になるところや興味ある事を聞く、だったっけ)

    (そのやり方は渋谷が戻ってきたら試すとして、その前に亦野と仲良くなろう)

    「……ねえ亦野」

    誠子「は、はい」

    (楽しい空気を作るように意識しながら……)

    「前から気になってたんだけど、どうしてお疲れ様サマって言い始めたの?」

    誠子「え?」

    52 = 1 :

    「今年のインハイの準決勝で私が先鋒戦を終えて帰ってきた時からだよね?」

    誠子「そうですね。あの時から気に入って使ってます」

    「どういうきっかけで生まれたの?」

    誠子「えーと、宮永先輩が大量に点棒を稼いできてくれたので、お疲れ様だけだと感謝が足りないなと思い、もう1つ様を追加してみました」

    「なるほど……『お腹ペコ』より『お腹ペコペコ』の方が空腹度が高いのと同じだね」

    誠子「……お腹ペコって言います?」

    「……そこに気付いちゃダメ。言った本人が一番分かってる」

    誠子「ごめんなさい」アハハ

    (!?笑ってる……私がつっこまれた形だけど、いい感じ)オォ..

    「あ、じゃあさ、もし私が15万点稼いでたらなんて迎えてくれた?」

    誠子「え?えーと……お疲れ様サマサマです……だと思います」

    「じゃあじゃあ20万点なら?」

    誠子「お疲れ様サマサマサマです」

    53 = 1 :

    「なるほど!!それじゃあ50万点ならっ!?どう!?」

    誠子「50万稼ぐ前に誰か飛んでます」

    「急に真面目っ!!」

    誠子「あ、すいません」

    「ビックリした……舞台版ピーターパンが浮遊してる時みたいな高揚感だったのに……糸切られた……」

    誠子「そんなつもりはなかったんですけど」クスス

    「……じゃあ改めて。私が……40万点稼いだとしたらどう迎えてくれる?」

    誠子「え?やっぱり…」

    「待って!40万点なら今までとはガラッと違う切り口のはず!さあ、どうする?」

    誠子「ええっ?違う切り口……?うーん……」

    「……ふぅー、先鋒戦を40万点差で終えたよ……亦野はどう迎えてくれるんだろう?スタスタテクテク…」

    誠子「うーんうーん……」

    54 = 48 :

    しえん

    55 = 1 :

    「さて、控室のドアを開けよう……………………ガチャ」

    誠子「えと………たたおたつたたたかれたたたさたまたたたたさたたたたまでたたたたたすた…」

    「………えっ?何その言葉の波…」

    誠子「あっ……その………あらかじめタヌキのぬいぐるみか何かを用意しておいて、それを抱えながら今のセリフで出迎えます……」

    「?……あ!『た』を抜くって意味?」

    誠子「そうです」

    「……激闘後に控室に帰ってきて最初にする事が後輩のメッセージ解読って……」

    誠子「どっと疲れますね……」

    「……………」

    誠子「…………」

    照・誠子「ぷっ……あははは」

    誠子「なんなんですかこの会話。あははは」

    「本当だね。ふふふふっ」

    (やった……スムーズに会話が出来た!ツッコミってすごい!)

    56 = 1 :

    (それと亦野って思ってたより話しやすい。もっと前から喋ってればよかった……いや、今から過去の分を取り返せばいい。そのためには……)

    (…………よし!)

    「あ、あの……さ」

    誠子「はい」

    「…………ま、亦野って呼ぶのもさ、他人行儀だよね。チームメイトなのに」

    誠子「あ………えーと……そう、ですね」

    「だから…………せ、誠子って呼んでも……いい?」

    誠子「!もちろんですよ!」

    「よかった……あ、私の事も下の名前で呼んでね………誠子」

    誠子「は、はい………それじゃ……………照先輩」

    「あ……」

    誠子「あはは……なんか……照れます……」

    「うん……」

    (これでさらに親密になれた!やった!)

    57 = 1 :

    ガチャ

    尭深「…………」パタン

    (あ、いいタイミングで戻ってきた。今の流れのまま一気にいこう)

    尭深「…………」スタスタ..スワリ

    (渋谷は積極的に話すタイプじゃないから、こっちから会話を膨らませる必要がある)

    (そんな時に使える手段は……なんだっけ?あ、そうだ。会話の入りで和ませて相手の緊張を解いて相手を饒舌にせよ!だった。よし……)

    「渋谷」

    尭深「あ、はい……」

    「渋谷はお茶飲むのと断食、どっちが好き?」

    尭深「え?」

    (これならどう答えられても対応出来る。この偏った質問自体につっこんできても会話を続けられる)

    尭深「それはお茶ですけど……断食も体にいいって聞きますし、興味あります」

    「どっちも?欲しがり屋さんだね。タッちゃんカッちゃんまとめてポン、という感じ?」

    尭深「…………」

    58 :

    これ、てるてる部員全員落としてまうんやないか

    60 :

    「う……」

    (反応が無い……しまった……タッチを知らないのかな?それとも……)

    誠子「ポンと言ったら私ですね!」スッ

    「え」

    (誠子?……もしかして、私をフォローしに……)

    「あ、うん。そうだね!誠子はポンが得意」

    誠子「はい!」フムン

    「人呼んで!白糸台の!シャープ?」

    誠子「フィッ……それ弘世先輩です」

    「あ……」

    (間違えちゃった……ここはちゃんとしないといけなかったのに……)アア..

    尭深「ふふ……」

    「?」

    61 = 60 :

    尭深「ふふふふ……2人とも………おかしい……」クスス

    誠子「はははっ」

    「……はは……」

    (渋谷が……笑ってくれた……これはナイスコミュニケーション……だよね?)ヤッタ

    尭深「ふふふ」

    (このチャンスは逃さない!)

    「あ、あのさ……今まで渋谷って呼んでたけど、なんだかんだで私たちの付き合いも結構長いよね?」

    尭深「え?はい……レギュラーになる前からお世話になってますから」

    「だからその…………これからは尭深って呼んで……いいかな?」

    尭深「はい」

    「………い、いいの?」

    尭深「はい」

    62 = 60 :

    「た、尭深?」

    尭深「はい」

    「……渋谷?」

    尭深「はい」

    「………………」

    尭深「?」

    「……誠子?」

    尭深「………」

    誠子「はい」

    「だよね。よかった……相槌に徹してるのかと思った」ホッ

    尭深・誠子「?」

    「……本当にいい…んだよね?嫌なら言って」

    尭深「嫌なんて……そんな事ありません」

    63 = 60 :

    「本当?」

    尭深「はい」

    「じゃあ尭深って呼ぶね。それと私の事は照って呼んでくれる?」

    尭深「えっ!でも呼び捨ては……」

    誠子「照先輩って呼べばいいんじゃない?」

    尭深「あっ!私ったら……」

    「照でもいいけど」

    尭深「い、いえっ!て、照先輩で……」

    「分かった。じゃあそういう事でよろしくね、尭深」

    尭深「はい。こちらこそよろしくお願いします。照先輩」

    (やっぱり名前で呼び合うのって仲良しな感じですごくいい……)オォ..

    64 = 60 :

    ガチャ

    「ただいまーっ!!あー、疲れたぁー!」

    誠子「ん、お疲れ」

    尭深「お疲れ様」

    「淡……おつか…!」ハッ!

    (そういえば……淡みたいに元気な子は話し掛けられるのを待ってるばかりだと寂しがるって洋榎が言ってたっけ)

    (効果的な方法は、こちらからも適度にいじったり褒めたりを繰り返してコミュニケーションをとるといい、だったかな)

    (このままだと淡が私に話し掛けてきて淡のペースになる。それを避けつついじる方法は……)

    「……誠子、協力して。まず………」ヒソヒソ

    誠子「?……………はい、分かりました」

    「ありがとう。こほん!………淡」

    「?」

    「…………」ガシッ(誠子の肩に腕を回す)

    「どうしたのー?」

    66 = 60 :

    「たたたたおたたたつかたたたれたたさたたまたたたた」(お疲れ様)

    「え?え?」

    誠子「…………」ムン!(タヌキの顔真似)

    (タヌキのぬいぐるみは無いけど、誠子がタヌキの顔真似をしてくれてるから分かるはず……)チラ..

    誠子「…………」ムン!

    「っ!?たたにたたてたたたなたたたさたたたすたたぎ!」(似てなさすぎ!)

    誠子「え?えーと…………に………て……な………さ…………って!そもそも無茶なんですよっ!真似した事ないですもん!!都会ではタヌキなんか見ませんし!」

    「たたどたたうたたたぶたたつずたたたかたたんたたとたたかたた」(動物図鑑とか)

    誠子「ど……う…………ぶ…つず……か……………まぁ、それはそうですけど……あともうそれやめてくださいよ。神経使いますから」

    「分かったたた」

    誠子「名残出てます」

    「て、テルが変になっちゃった!?た、たかみ先輩!」タタタ

    尭深「あ……別にそういう訳じゃない………と思う」

    (本気で心配されてしまったが……まだまだこれからだ)

    67 = 60 :

    「………淡」

    「テル………もう治ったの?」

    「うん」

    「よかったー」ホッ

    「……ねえ、淡は実力的には高校100年生なんだよね?」

    「へ?うん、そうだよー♪」

    「100年生と99年生との違いって何?」

    「えっ」

    「…………」

    「それは……99年生より強いんだよ」

    「じゃあ例えば……高校99年生が半荘で毎回17000点プラスになるとする。そして1日半荘27回打つとして、79日分を合わせたらすごいプラスだよね」

    「う、うん」

    「高校100年生はもっと点を稼ぐの?」

    「そ…そりゃあもう!」

    68 = 60 :

    「具体的には何点?」

    「えっ」

    「99年生と同じように1日半荘27回で79日打ったら、高校100年生は何点プラスなの?」

    「えーと……ひゃ、ひゃくまんてんプラスだよ!」

    「………99年生はもっとプラスだけど」

    「えっ!」

    「……淡は高校嘘年生だったの?」

    「ち、違うよっ!今のは……」

    「落ち着いて?冷静に計算してから答えればいいよ」

    「う、うん……えと……17000かける27は……7かける7、7かける1…」

    「1、4、2、4、5、6、7、3、5、0、7、8、3、5、7……」

    「あ、あ……やめて……計算が」

    「A、D、K、E、L、A、I、U、D、M、E、G……」

    誠子「それ妨害になってます?」

    69 :

    便所飯テルテルかわいい

    70 = 60 :

    「あああ……分かんなくなっちゃった……」

    「淡……」

    「ち、違うのっ!本当に100年生なんだよっ?ただちょっと計算が…」

    「うん、私はちゃんと分かってるよ」

    「テル……」

    「意地悪してごめんね?」

    「うぅ……ほんとだよー」

    「淡って可愛いから、今みたいにからかいたくなっちゃう」

    「え!?」ドキン

    「慌ててる顔、可愛いねー」プニー(淡のほっぺたを撫でる)

    「わわわっ!」

    「それそれ」プニープニー

    「もー、やめてよぉテルー♪」

    (いじった後は褒める。普段触れ合ってくる相手には触れ合いを返すと喜ぶ……洋榎の言う通りだ)プニー

    71 :

    何この楽園

    72 :

    照はどのSSでもかわいいなあ

    73 = 60 :

    「えへへー」

    「ふふっ」

    (ぐっと距離が近付いた気がする……うん、大成功)

    (これで後は菫を残すのみだけど……手強そう。戻ってくる気配も無いし、先に成功報告しておこう)

    (連絡先……)ピッピッ..

    『愛宕 洋榎』

    「………ふふ」

    「なになにー?テル楽しそう」

    「普通だよ」ピッピッ

    「んー?そうかなー?」

    (あ、ついでに菫の対処法も聞いてみよう)ピッピッ

    75 = 60 :

    <姫松高校 麻雀部部室>

    洋榎「……………」

    洋榎「はぁあ……」

    洋榎「……………」ピッピッ..

    洋榎「………やっぱ来てへん……はぁあ………」




    恭子・由子・絹恵・漫「………………」

    由子「今日はずっとため息ばっかりなのよー。なんでか知ってる?」

    恭子「宮永 照からメールも電話も来ないのが寂しいらしいで」

    由子「え?宮永 照とメールしてたん?初耳なのよー」

    恭子「いや、昨日交換したらしいねんけど、全然メールけえへんて落ち込んでんねん」

    由子「?せやけど用事も無しにそないメールするタイプには見えないのよー」

    恭子「私もそう思うんやけどな。えらいへこんでんねん」

    76 = 60 :

    「朝会うた時もめっちゃ背中丸まってましたもん。つい励ましてまいましたよ」

    絹恵「上重さんから励ますて珍しいなぁ」

    「うん。いつも主将からやからね」

    恭子「メールをそこまで心待ちにするぐらい宮永 照が気になってるんかな?」

    絹恵「……直接お姉ちゃんから聞いた訳やないですけど、そうやと思います」

    「へぇー、なんでそう思うん?」

    絹恵「お姉ちゃん……宮永 照の話になると、悪口っぽく言いながらも絶対『可愛い』って言うんです」

    由子「?」

    絹恵「インハイ前も『可愛いからって調子乗るんやないでー』とか『負かして涙目にしたったらもっと可愛いやろな!いい気味や』言うて」

    由子「……それに加えて1日メールけえへんだけであの落ち込みよう…」

    恭子「完全にやられてもうてるやん」

    絹恵「はい。お姉ちゃんが自分より強いって認める人ですし」

    「なるほど……」

    78 = 60 :

    洋榎「はぁあ……」

    ♪~

    洋榎「メールや!!もしかして…」ピピッ..

    『宮永 照』

    洋榎「きたぁ!照やんけ!!遅いわボケェ!あははは!」



    恭子「メッチャ嬉しそうやな」クス

    絹恵「あのリアクション……正月のお雑煮に餅が3つ入ってた時と同じくらい喜んでる…」

    由子「それはかなりの喜びなのよー」

    「…逆に餅以外の具材ケチってる感じしません?」

    79 :

    ネキかわいい

    80 = 60 :

    洋榎「どんな内容や~?」

    『幸福の味』

    洋榎「おおっ!目を引くタイトルやんけ!」ピッ

    『ツッコミを意識して頑張ったらチームメイトと前より仲良くなれた。洋榎のおかげ。本当にありがとう』

    洋榎「あ……アホゥ!照れるやないか!直球チャンプめ!」デヘヘ

    『ちょっと聞きたいんだけど、菫相手だとつっこんでもさらっと流されそうな気がする。どうしたらいいかな?』

    洋榎「………ふむ……確かに弘世やと話が盛り上がって仲良うなるっちゅうイメージが湧きにくいな……」

    洋榎「ツッコミどころも少なそうやし……となると軽くボケてつっこませる方がいいか……うん、そやな。弘世はツッコミっぽいし」

    洋榎「ええっと……弘世の場合は会話中に小ボケを織り交ぜれば会話が続いて仲良くなれると思うで……」ピッピッピッ..

    洋榎「……送信っと」ピッ

    洋榎「ふぅ……結果が楽しみやな」ヘヘヘ

    81 = 60 :

    恭子「ふむ……宮永 照が弘世 菫と仲良うなれるよう協力してるんかな?」

    由子「いつもメールの内容を口に出しながら打つから分かりやすいのよー」

    絹恵「そうなんです!『元気やで……びっくりまーく』とか言うて!そんなお姉ちゃん可愛いないですか!?」ズズィ!

    由子「か、可愛い可愛い」ノヨー

    恭子「どちらにせよ、親身になって相談に乗る主将は……」キュキュキュ

    「へ?」

    恭子「………こうやな」キュッ

    漫のおでこ『優』

    絹恵「ですよね!お姉ちゃん優しい!」ワー!

    「ああーっ!!また!ちょっと末原先輩!」

    恭子「水性で書いたんやから水に流してや」

    「うぅ……少し上手いのがまた……くっ」

    82 :

    みんなかわいい

    83 = 71 :

    平和支援

    84 = 60 :

    <白糸台高校 麻雀部部室(A室)>

    (………なるほど、小ボケか……)

    ガチャ

    「すまない、遅くなった」

    (来た!)

    誠子・尭深「お疲れ様です」

    「お疲れ様ー!」

    「ん?まだ打ってなかったのか?」

    「…………」スクッ

    「?どうした?」

    「うわ……菫のスカート、長すぎ…?」

    「いや、今さらだろ」

    「…………」

    86 = 60 :

    「………?」

    「……菫って全然笑わないよね」

    「は?そんな事はない……今のは笑わそうとしたのか?」

    「ま、まさか」

    「………第一、私よりもお前の方が笑わないではないか」

    「え、私は笑うよ」

    「そうか?」

    「うん。クローズの九能 龍信より少し笑わないくらいだけど」

    「それだとほとんど笑わないじゃないか」

    「…………」

    「………?」

    (真顔で返される……)

    87 = 60 :

    「そうだ。お菓子を買ったんだが食べるか?」

    「あー!テルだけずるいー!」

    「心配するな。ちゃんとみんなの分はある」

    「やったー!」

    尭深「お茶用意します」

    誠子「お皿お皿……」

    「……私はいい」

    「え?お前が大好きなお菓子だぞ?」

    「今日お菓子食べたし。あまり食べすぎるとニキビ出来ちゃうから」

    「そうか」

    「……私みたいな今時の女子高生にとって新しいニキビは死兆星だからね」

    「今時の女子高生は死兆星を知らないんじゃないか?」

    「…………」

    88 :

    てるてる頑張れ

    89 :

    菫ちゃん天然ボケキラーすぎぃ!

    90 = 60 :

    「…………」

    「??」シチョーセー?

    「………こほん」

    「どうもこんにちは。永水女子の3年生、宮永 照です」

    「白糸台だろう」

    「…………」

    「…………」

    「…………」スッ(携帯を取り出す)

    「?」

    「…………」ピッピッ...

    91 = 60 :

    <姫松高校 麻雀部部室>

    洋榎「おっ、また来た!!タイトルは…」ピッ..

    『絶望の味』

    洋榎「どないしてん!なになに……」

    『私の全てをぶつけたけど玉砕した。鉄の味がする。絶望ってこんな味なんだね』

    洋榎「口ん中血ぃ出てるやん……よほど悔しかったんやろなぁ………照……」

    洋榎(……なんて返したったらええんやろ?)

    洋榎(………弘世は真面目プラス面倒見がいい感じやから、ボケに本音を混ぜて言うてみるのもあり……これやな)

    洋榎「よし……弘世は真面目プラス…ああ……ピラスって打ってもうた」ピピッピ

    絹恵「打ち間違えるお姉ちゃん可愛い!」

    92 = 60 :

    <白糸台高校 麻雀部部室(A室)>

    尭深・誠子「…………」ハラハラ..

    「お菓子まだー?」ウネウネ

    「…………」(菫のスカートを握っている)

    「何故動いてはいけないんだ?」

    「いいから待ってて」

    「まったく……何がなんだか」フゥ

    ♪~

    「!」ピピピ

    「………ふむふむ………なるほど」

    「…………」

    「………菫」

    「なんだ」

    「菫は冷たい」

    「は?」

    93 = 60 :

    「私が冗談を言っても冷たく流す」

    「ああ……」

    「もっと仲良しになろうとする気持ちが生んだ冗談なのに」

    「何…?」

    「…………」

    「照……お前……」

    「……菫と仲良くなりたい気持ちを込めながら……おててのシワとシワを合わせてしあわせ。シャ~プ~♪」

    「やかましい。お前いくつだ?」

    「分かる時点でマイフレンド」

    「…………」

    「…………」

    「……ふっ」

    「!」

    「馬鹿真面目な顔して何を言ってるんだか」

    (菫が笑った!面白くてっていうよりちょっと呆れてる感じだけど……)

    94 = 71 :

    テルー支援

    95 = 85 :

    駄目だ
    ちょいちょいツボに入るwww

    96 = 88 :

    みんなかわいい

    97 = 60 :

    「……あー、その、なんだ。私ともっと……仲良くなりたいのか?」

    「……うん」

    「…だったら最初からそう言え。大体、お前がいつも本ばかり読んでるから私は…」

    「……申し訳ない気持ちを込めながら……おててのシワとシワを」

    「それは腹立つからやめてくれ」

    「う~ん~♪」

    「な~む~のリズムで言うな。まったく、いきなり明るくなって……調子が狂うな」

    「………明るい私は………嫌?」

    「…そんな事はない。前よりはよっぽどいいさ」

    「良かった」ホッ

    「ふふ……」

    98 = 65 :

    いいね

    99 = 60 :

    誠子「それじゃあ、照先輩と菫先輩のベストフレンド記念にパーッとやりましょう!ね!?」

    「亦野…」

    尭深「美味しいお茶……淹れました」

    「お菓子早く食べたーいっ!!」ウネウネ

    「……そうだな。食べるとしよう」

    「……やっぱり私も食べたい」

    「死兆星はいいのか?」

    「今は世紀末じゃないから」

    「そうか」クス

    100 = 60 :

    翌朝―――

    <白糸台高校 廊下>

    「~♪」

    (昨日だけで一気にチーム虎姫のみんなと仲良くなれた。少し前の私には考えられない)

    (人と話すってこんなに楽しい事なんだと今さらになって気付いた…)

    (それはメールにも言える。洋榎とメールするのが楽しくて仕方ない……ところどころに見え隠れする女の子らしさがたまらなく可愛い)

    (私の成長を喜んでくれてるし……本当、励みになる。今の調子で頑張ろう)

    (このペースで友達の輪を広げていけば色々な友達が出来て、プロに行く頃にはコミュニケーション能力抜群になってるだろう……)ヨシ

    (次の狙いは……麻雀部全体……いや…夢はもっと大きく、白糸台全体だ)ムン!

    (でもいきなり大人数と仲良くなるのは難しい……どうすればいいんだろう?)

    (……あ、持ちギャグがあると多くの人に好かれやすいって洋榎が言ってた……)

    「うん……いいかも」

    (これから全体集会の挨拶がある……そこでギャグを披露すれば……よし!集会の時間までに考えておこう)


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