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    元スレP「長介が引きこもりに?」

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    みんなの評価 :
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    52 = 29 :

    溜め切れ?

    54 :

    不謹慎スレかと思った

    55 :

    まだかい?まだかい?

    56 :

    58 :

    60 :

    飲みたい

    61 = 1 :

    P(そう言って家を後にすると、またもコンビニに駆け込み店員に変な顔をされつつ大量に食料を買い込んだ)

    P(あの様子ではきっと、まだ部屋から出る事は難しいだろう)

    P(家にも何もなかったようだし、俺に心を開いてくれているなら少しでも力になれば)

    P(そう思って先より軽い足取りで、四度目の不法侵入)

    P(長介は、ひとかけのおにぎりを持ったまま寝てしまっていた)

    P「……でも、よかった」

    長介「……」

    P「これ、置いて行く。また来るからな」

    長介「……ん、姉ちゃ……」

    P「……」

    P(おにぎりやら飲み物が入ったコンビニの袋を置いて、長介の部屋を後にした)

    P(事務所に戻るとちょうどやよいが目を覚ました)

    63 = 8 :

    早さが足りない

    64 = 35 :

    でも情熱思想理念頭脳気品優雅さ勤勉さは足りてるから頑張ろう

    65 = 1 :

    P「やよい、もう大丈夫なのか?」

    やよい「プロデューサー……? 私……」


    やよい「……すみません」

    P「いや、いいんだ。むしろやよいの方だよ、俺も気がつかなくて……悪かった」

    やよい「そ、そんな! 私は、いいんです……長介が」

    P「長介……」

    やよい「長介があんなに苦しんでるのに……これくらい、なんてことないですから」

    P(やよいはやっぱり、長介に対して強い負い目を感じているようだ)

    P(……俺がやよいの家に行ったことは言うべきだろうか)

    P(不法侵入やら冷蔵庫のことはまあ……あとで謝るけれど)

    P(俺にだけ扉を開いた……なんてことだとしたら、やよいはどう思うだろうか……)

    P(長介からは何も聞いていないし、もしかしたら俺の思い違いかもしれないが)

    P(今のやよいはデリケートだ。リスクを背負ってまで話すことはない、か……となれば)

    68 = 1 :

    P「……ゆっくり話していけば、大丈夫さ」

    P「それに、何か一つきっかけがあれば、案外元に戻ったりするもんだよ」

    やよい「きっかけ……」

    P「そう、きっかけ」

    P(やよいの誕生日まで、ちょうどあと1週間。それまでに長介ともう少し話が出来れば……)

    やよい「……わかりました、あのプロデューサー」

    P「なんだ?」

    やよい「……皆さんにすっごく迷惑かけちゃってて、本当にすみません」

    P「あぁいや、気にする事無い。その分頑張ってくれればそれで」

    やよい「いえ、それで……長介のために、少しお休みをいただけませんか……?」

    P「休み、か?」

    やよい「はい……すごく、勝手なんですけど……」

    P「それは別に、構わないが……」

    69 = 1 :

    やよい「絶対! 絶対戻ってきます! それで、長介と一緒に謝りにきますから……」

    やよい「戻ってきて、ちゃんと長介からも認めてもらって、今までよりもっともっと頑張りますから!!」

    P「やよい……」

    やよい「……それじゃ、すみません!」

    P「……」

    P(タダでさえあの状態で事務所に来たというのに、毎日を長介に充てて大丈夫なのだろうか)

    P(……自らの後ろめたさに押しつぶされるか、最悪長介が逆上して……って何を考えてるんだ俺は)

    P(だからこそ、あの家を支えてあげるって決めたんじゃないか。両親がいない間、俺が支えると)

    P「……よし」

    ---

    71 = 1 :

    P(そして5度目の訪問。今日は無断で侵入する気はないんだが)

    P「……相変わらず返事がない」

    P(慣れというものは怖い。玄関の扉に手をかけ、鍵がかかってないことを確認するとそのまま入ろうと)

    P(と、そのとき)

    かすみ「……誰?」

    P「お、っと……かすみ、ちゃん?」

    かすみ「……お姉ちゃん」

    P「あ……」

    P(どうやらやよいを呼びに行ったようだが……あの様子を見ると、長介の一件で疲れているようだ)

    P(そうしてしばらく玄関で待つと、現れたやよいはそれほど変わった様子もなくぺこりと一礼して)

    やよい「あ、プロデューサー……こんにちは」

    P「ごめんな、急に来て。長介、どうだ?」

    やよい「……」

    P「……そうか」

    72 :

    やよいの家って親いないの?

    74 = 1 :

    P「俺も一言挨拶してもいいか?」

    やよい「あ……えっと、すごくありがたいんですけど……」

    P「あ、そうだよな。やよいにも反応しないんだし……」

    やよい「すみません……」

    P「いやいいんだ。ちょっと寄ってみただけだからさ」


    P(……手に持ったおにぎりの袋をチラと見る。やよいに渡そうかとも思ったが、きっと無理だと断られるだろう)

    P(あれだけのおにぎりで、長介は生き延びているだろうか。気にはなっていた、しかしやよいが……)

    P(ん? どうしてやよいがその話に……まるでやよいのせいで長介と会えないかのような……)

    P(しかし、誕生日の前の日には少なくともコンタクトを取りたい)

    P(となると、手段は一つ。悪趣味ながらもやよいが家から離れるのを待つことにした)

    P(プロデュースの合間の僅かな時間。とはいえやよいの分が空いたからトントンなのだが)

    P(そうしてようやくやよいが買い物に出かけたのは、誕生日の前の日だった)

    75 = 1 :

    P「刑事じゃないんだから、どうして張り込みなんてしなきゃいけないんだ……」

    P(そう言えばそうだ。やよいにお願いすれば扉の前にくらい行けるだろうに)

    P(しかし、思い返してみれば納得する。長介はやよいとはきっと、会いたくないのだろう)

    P(その関係を無理に改善しようとしても悪化する可能性の方が高い)

    P(だからこそこうして、それぞれと1:1でコンタクトを取っている訳なのだが)

    P「長介……俺だ、プロデューサーだ」

    長介「……兄ちゃん?」

    P「今やよいはいない、よかったら開けてくれないか?」

    長介「うん」

    P(それはこの前会ったときとは比べ物にならないほど改善していて、扉越しでも容易に分かるほど)

    P(そうして直接対面しても、顔色も全く違って見えた。が、一つだけ変わらないことがあった)

    P「元気そうで何よりだ」

    長介「……うん」

    76 :

    やよいの家はひきこもりができるほどパーソナルスペースがあったんやな
    よかった

    77 = 72 :

    俺のイメージだと兄弟共通部屋で扉は全部襖だから、鍵を掛けて引きこもれる
    スペースなんて無さそうだけどアニマス見てないからわからないな

    79 = 55 :

    アニマスは2階建てで僕の借家より良い家でした
    少しショックでした

    80 = 1 :

    P「……浮かない顔だな」

    長介「……」

    P「いや、無理はしなくていいんだ。それより明日の……」

    長介「プロデューサーの、兄ちゃん」

    P「どうした?」

    長介「……聞いて欲しいことがあるんだ」

    P「……あぁ」

    長介「その……やよい姉ちゃんのことなんだけどさ」

    P「……」




    長介「……姉ちゃん、変なんだ」

    P「……変?」

    81 = 29 :

    やよいいいいいいいいいいいいいいい!!

    82 :

    P(泣きそうな顔で長介は喋り始めた)

    長介「最初は……一番下の弟。予防接種だって、月に何度も通わせてた」

    長介「病院でも聞かれてたらしいんだ、何回も受けて大丈夫なの?って」

    長介「それでも姉ちゃんは、仕事が忙しくて中々来れなくて。病気になったら、申し訳ないから」

    長介「そう言って風邪だったりするとすぐ病院に連れて行ってくれたんだ」

    P「……うん」

    長介「でも、流石に変だった。具合が悪そうだった浩三に、どんどん違う薬を飲ませてる姉ちゃんを見て」

    長介「『それ、浩三には強すぎるんじゃないか?』そんな風に聞いたら、怒られて」

    P「怒られる?」

    やよい『そんなこと行って浩三の風邪が悪化したらどうするの!』

    長介「……何も言えなかった。でも、どんどん浩三は具合が悪そうだったんだ。だから医者に見せた」

    長介「やっぱり、薬の上げ過ぎだって、言われて……でも姉ちゃん、悪気はないんだ」

    長介「仕事が忙しいから。風邪を引かせたくないから、って」

    P「……」

    83 :

    いおりいいいいいいいいいい!!

    84 :

    なるほどやよいが狂ったとな

    85 :

    やよいこわい

    86 = 82 :

    長介「でもこのままじゃまずいって思ったから、姉ちゃんに言った。そしたら今度は……」

    P「……まさか」

    長介「浩司と、浩太郎……同じ感じだったよ。咳がでたり鼻水がでただけで、すぐ」

    P「……」

    長介「すぐに辞めさせたんだ。でも、そしたら浩司の方に……」

    長介「怪我をしたとか、そんなことですぐに泣き出したりして。この頃から、だんだん姉ちゃんが怖かった」

    長介「アイドルやってるせいなのかなって思ったけど……」

    P「……なるほど」

    長介「浩司は相当嫌がってた。しょっちゅう姉ちゃんと喧嘩してた」

    やよい『どうして言う事を聞いてくれないの!?』

    長介「このままじゃ、二人ともまずいって思って……また姉ちゃんに話そうとしたんだけど」

    P「その流れでいくと、次は……」

    長介「……でも、仕方なかった。だから最初は振りをしてたんだ」

    87 = 82 :

    やよい『どうしたのこの怪我!? 大丈夫、痛くない?』

    やよい『……お姉ちゃんのせいだよね。ごめんね』

    やよい『こんな風になって……大丈夫、お姉ちゃんに任せて』

    やよい『長介は何もしなくていいから。お姉ちゃんが』

    やよい『長介は何もしなくていいっていったでしょ!?』

    やよい『どうして勝手なことするの……? お姉ちゃんは、長介のためを思って……』

    長介「……だんだん酷くなってた。学校にも行けなくなって、気がついたら部屋で引きこもることになってた」

    P「そんな……」

    長介「それでも姉ちゃんがいないときに冷蔵庫から食べ物を持ってきて、最初の頃は学校さぼれてラッキー!とか」

    長介「でも……冷蔵庫から食べ物を持って行ったのがバレると、また始まるんだ」

    やよい『お腹空いてたの……? ごめんね、お姉ちゃんが全然頑張ってないから……ごめんね、ごめんね……』

    長介「……酷いときは、万引きしてこようか、みたいなのもあったと思う」

    P「……」

    88 = 83 :

    天使や…

    89 :

    公式だとやよいの親はマジでなにしてんの?

    90 = 82 :

    長介「どんどん姉ちゃんの方に……洗脳っていうか、流されちゃってて」

    長介「このままじゃ本当に、姉ちゃんなしじゃ生きて行けなくなる……だから辞めてもらおうと思った」

    長介「でもさ……それじゃ今度は……」

    P「……かすみちゃんか」

    長介「一回、言ったんだ……もう、放っておいてくれって。そしたらやっぱり、かすみが狙われて……」

    長介「かすみも泣いて嫌がってた。やよい姉ちゃんも泣いて説得してた。もう耐えられなくて……」

    P「……お前が、代わりになってやろうって思ったのか」

    長介「……それしかなかった。でも、外に出たら本当に洗脳されそうだったから」

    長介「でも、部屋の中に食料もないし、本当に死んじゃうんじゃないかって思った」

    長介「それでもさ、姉ちゃんが入れば大丈夫って思っちゃってたんだ……だから」

    P「……」


    P(思考が追いつかない。それでも、事の重大さは直感で理解した)

    P(問題があったのは長介じゃなく……やよいだった)

    91 = 84 :

    良く話が掴めなくなった…

    92 :

    94 = 82 :

    P(代理ミュンヒハウゼン症候群)

    P(注目を集めたいがために、献身的に介抱する。そんな印象を植え付けるために故意的に傷つける)

    P(自らの子を薬付けにし、病院に通いつめ我が子は重い病気だ。そう思い込むことなど)

    P(本来ならば自傷行為から承認欲求を満たす、ミュンヒハウゼン症候群というものなのだが)

    P(対象が我の子、他人に移った場合を代理ミュンヒハウゼン症候群と呼ぶらしい)

    P(いわば精神病。重く慢性的になった場合をこう呼ぶらしいのだが、やよいに当てはまるかどうかはわからない)

    P(それでも……聞いた話とは合致する点が多い。やよいは、兄弟を使って自ら”頑張っている”と自己暗示をかけていたのだ)

    P(長介は、やよいという”母親”的存在に”引きこもり”を演じさせられていた)

    P(それが慢性化し、演技ではなく本当になってしまった。それを、やよいは心配して……)

    P(なんとも不思議な状況なのだが、自体は思ったより深刻だ)

    P(精神病ということもあり、この病気に治療法という治療法はないのだ)

    P(ストレスや、過去の傷、様々な物が原因とされているが……)

    P「……長介」

    95 :

    そうか?むしろ大体予想通りだが

    96 = 84 :

    なるほど理解した

    97 = 83 :

    小中学生が陥る病気にしては重いなぁ…

    98 :

    ミュンヒハウゼン自体はよく聞くけどこんなのは初めて聞くな

    100 = 82 :

    長介「……何?」

    P「今お前は……大丈夫か?」

    長介「……多分」

    P「やよいにとらわれてないか?」

    長介「……」

    P「この病気は……やよい自身の問題だが、その対象が無ければ無害らしい……だから」




    やよい「ただいまー」

    P「!!」

    長介「あ……」

    P「と、とりあえず俺は外に……」

    やよい「長介、食べ物買って……」

    長介「……姉ちゃ……」

    やよい「……プロデューサー?」

    P「あ、いや、これは……」


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