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元スレP「長介が引きこもりに?」

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やよい「はい……」
P「最近やよいの家にも行ってなかったとはいえ、そんなことになってるとは……」
やよい「ご飯も、要らないって……言うんです」
やよい「私、私心配で……」
P「……大丈夫だやよい。その、年頃って奴だよ」
やよい「そう、でしょうか……」
P「……何か心当たりがあるのか?」
やよい「心当たりというか、家のことは長介に任せてたので……私が、全部長介に任せてたせいで……」
P「い、いやいや。それは考え過ぎだって。やよいはちゃんと家の事も仕事も、両立できてるだろ?」
やよい「……」
P「もし大変そうなら、今日俺が家に……」
やよい「……嬉しいですけど、多分長介は出てきてくれない、です」
やよい「やっぱり私のこと、怒ってるんです。だから、私がなんとかしてあげないと……」
P「……そうか。わかった」
P「最近やよいの家にも行ってなかったとはいえ、そんなことになってるとは……」
やよい「ご飯も、要らないって……言うんです」
やよい「私、私心配で……」
P「……大丈夫だやよい。その、年頃って奴だよ」
やよい「そう、でしょうか……」
P「……何か心当たりがあるのか?」
やよい「心当たりというか、家のことは長介に任せてたので……私が、全部長介に任せてたせいで……」
P「い、いやいや。それは考え過ぎだって。やよいはちゃんと家の事も仕事も、両立できてるだろ?」
やよい「……」
P「もし大変そうなら、今日俺が家に……」
やよい「……嬉しいですけど、多分長介は出てきてくれない、です」
やよい「やっぱり私のこと、怒ってるんです。だから、私がなんとかしてあげないと……」
P「……そうか。わかった」
P「でも、何かあったら相談してくれるか?」
やよい「はい、ありがとうございます」
P「やっぱりほら、やよいは元気なときの方が魅力的だからな」
やよい「そ、そうですよね……はい! プロデューサーに話したら、元気が出てきました!」
P「そうか、よかったよかった。それじゃ、頑張ろうな」
--
P(やよいがそんな相談を持ちかけてきたのはだいたい1週間くらい前だ)
P(珍しく暗い顔で話しかけてきたから何かと思ったが……思ったより内容は深刻で)
P(それでも今に急を要するような自体ではなさそうで安心はしたわけだが)
P(あの長介が、引きこもり……? というか、不登校ってことだよな)
P(しかし、やよいの言う通り……長介がやよいを恨まないとも言い切れない)
P(責任を全て押し付けられて、姉は好き勝手してる。と思ってしまうのも無理はないだろうし)
P(どちらにしても、やよいの家の問題か。助けを求められたら、動けばいいだろう)
P(そう思ってからしばらくして、記憶の片隅によけられていたその話が引き出された)
やよい「はい、ありがとうございます」
P「やっぱりほら、やよいは元気なときの方が魅力的だからな」
やよい「そ、そうですよね……はい! プロデューサーに話したら、元気が出てきました!」
P「そうか、よかったよかった。それじゃ、頑張ろうな」
--
P(やよいがそんな相談を持ちかけてきたのはだいたい1週間くらい前だ)
P(珍しく暗い顔で話しかけてきたから何かと思ったが……思ったより内容は深刻で)
P(それでも今に急を要するような自体ではなさそうで安心はしたわけだが)
P(あの長介が、引きこもり……? というか、不登校ってことだよな)
P(しかし、やよいの言う通り……長介がやよいを恨まないとも言い切れない)
P(責任を全て押し付けられて、姉は好き勝手してる。と思ってしまうのも無理はないだろうし)
P(どちらにしても、やよいの家の問題か。助けを求められたら、動けばいいだろう)
P(そう思ってからしばらくして、記憶の片隅によけられていたその話が引き出された)
>>4
つまりかすみちゃんは合法ってことか?
つまりかすみちゃんは合法ってことか?
P「……それ、本当なのか?」
やよい「だ、誰にも言わないでもらえますか? その……私……」
P(あの家の部屋の一つ、閉め切られたドアの向こうに長介は立てこもって)
P(トイレの時だけ出てくるが、そのときに話しかけようとすると逃げてしまうらしい)
P(それ以来、ほとんど顔を合わせることができなくなってしまったとか)
P(そして今日相談してきた。扉を叩いても反応がないからと、無理矢理に入ってみたら)
P(衰弱した長介が倒れていて……命に別状はないようだが……)
P(話し終えたやよいは震えていた。今にも泣き出しそうな状態で、必死に全てを語ってくれた)
P「誰にもというか、アイドルには言わないが……病院には連れて行ったのか?」
やよい「いえ……一応、まだ家に寝かせてるだけなんです……」
P「どうして……そんな状態なら、救急車を呼んでも」
やよい「もう、私何がなんだかわからなくて……怖かったんです」
P「……」
やよい「だ、誰にも言わないでもらえますか? その……私……」
P(あの家の部屋の一つ、閉め切られたドアの向こうに長介は立てこもって)
P(トイレの時だけ出てくるが、そのときに話しかけようとすると逃げてしまうらしい)
P(それ以来、ほとんど顔を合わせることができなくなってしまったとか)
P(そして今日相談してきた。扉を叩いても反応がないからと、無理矢理に入ってみたら)
P(衰弱した長介が倒れていて……命に別状はないようだが……)
P(話し終えたやよいは震えていた。今にも泣き出しそうな状態で、必死に全てを語ってくれた)
P「誰にもというか、アイドルには言わないが……病院には連れて行ったのか?」
やよい「いえ……一応、まだ家に寝かせてるだけなんです……」
P「どうして……そんな状態なら、救急車を呼んでも」
やよい「もう、私何がなんだかわからなくて……怖かったんです」
P「……」
>>4
ソースくれ
ソースくれ
>>4
長介はかすみより背が高いしかすみの容姿も幼いから普通は兄と妹だと思うよな
長介はかすみより背が高いしかすみの容姿も幼いから普通は兄と妹だと思うよな
P(無理もないかもしれない。自分の弟が、気がついたら死にかけていて)
P(……それでも瞬時に救急車を呼ぶのではないかと俺なら思うのだが)
P(自責の念と言うのだろうか、やよいはきっと目の前の事に責任を感じて……)
やよい「後で、病院には連れて行くつもりです……」
やよい「長介が死んじゃったら……私……」
P「大丈夫だ。長介は、そんな弱い奴じゃない。きっと何か原因があるはずだ」
やよい「私です、私がいけないんです……」
P「やよい、そんな事無いって。……もしそうだとしても、いやもしそうならむしろ解決は楽だ」
P「俺も付き添うから、一度ちゃんと話し合おう。しっかり話ができれば、大丈夫」
やよい「プロデューサー……でも」
P「気にするな。それに俺はお前のプロデューサーだぞ? お前のコンディションに関わることだからな」
P「これもプロデュースの一環と思ってもらえればそれで」
やよい「……ありがとうございます」
P(……それでも瞬時に救急車を呼ぶのではないかと俺なら思うのだが)
P(自責の念と言うのだろうか、やよいはきっと目の前の事に責任を感じて……)
やよい「後で、病院には連れて行くつもりです……」
やよい「長介が死んじゃったら……私……」
P「大丈夫だ。長介は、そんな弱い奴じゃない。きっと何か原因があるはずだ」
やよい「私です、私がいけないんです……」
P「やよい、そんな事無いって。……もしそうだとしても、いやもしそうならむしろ解決は楽だ」
P「俺も付き添うから、一度ちゃんと話し合おう。しっかり話ができれば、大丈夫」
やよい「プロデューサー……でも」
P「気にするな。それに俺はお前のプロデューサーだぞ? お前のコンディションに関わることだからな」
P「これもプロデュースの一環と思ってもらえればそれで」
やよい「……ありがとうございます」
P(そうして俺はやよいの家にやってきた)
P「……見た感じ変わらないが」
『あの、すみませんが』
P「え? 自分ですか?」
『はい、その……失礼を承知でお伺いしたいのですが』
P「あ、はいなんでしょう」
『こちらのお宅……高槻さんの弟さんが、不登校というのは……』
P「あー……えっと、それはですね……」
『あぁいえいいんです! その、ただもし虐待とかだと……という話でして』
P「は、はぁ……でも、虐待ってことはないと思います」
『そうですか、それならひとまずと言ったところで……あぁ、すみません突然。それじゃ』
P「……ご近所さんかな。噂は知れ渡ってる、ってことなのか……」
P「やよい、いるかー?」
P「……返事がない」
P「……見た感じ変わらないが」
『あの、すみませんが』
P「え? 自分ですか?」
『はい、その……失礼を承知でお伺いしたいのですが』
P「あ、はいなんでしょう」
『こちらのお宅……高槻さんの弟さんが、不登校というのは……』
P「あー……えっと、それはですね……」
『あぁいえいいんです! その、ただもし虐待とかだと……という話でして』
P「は、はぁ……でも、虐待ってことはないと思います」
『そうですか、それならひとまずと言ったところで……あぁ、すみません突然。それじゃ』
P「……ご近所さんかな。噂は知れ渡ってる、ってことなのか……」
P「やよい、いるかー?」
P「……返事がない」
P「おーい! って、さっきの様子だとあんまり騒がない方がいいか……」
P「……今日行くって言ってあるはずなんだけどなぁ、買い物でも行ってるのか」
ガチャッ
P「……開いた」
P「お邪魔します……とはいえ、不法侵入なんだが」
P「やよいー? いないのか?」
P「それならせめて、長介ー?」
……
P「声が……こっちか?」
P「……やよい?」
やよい「ごめんね、長介……お願い、出てきて……」
P「や、やよい?」
P「……今日行くって言ってあるはずなんだけどなぁ、買い物でも行ってるのか」
ガチャッ
P「……開いた」
P「お邪魔します……とはいえ、不法侵入なんだが」
P「やよいー? いないのか?」
P「それならせめて、長介ー?」
……
P「声が……こっちか?」
P「……やよい?」
やよい「ごめんね、長介……お願い、出てきて……」
P「や、やよい?」
P(そこには扉に向かって座り込み、語りかけているやよいの姿が)
P「や、やよい……」
やよい「ごめんね、お姉ちゃんが悪かったんだよね……長介ぇ……」
P「やよい!」
やよい「うぅ、ひぐっ……」
P「おい、やよい!!」
やよい「ふえっ……ぷ、プロデューサー……」
P「大丈夫か、やよい?」
やよい「ぐすっ……ひっく……」
P「……ダメか、一旦落ち着こう、な?」
P(やよいが泣き止み落ち着くのを待つ事30分)
P(とは言ってもほとんど泣きつかれて寝てしまったわけだが)
P「や、やよい……」
やよい「ごめんね、お姉ちゃんが悪かったんだよね……長介ぇ……」
P「やよい!」
やよい「うぅ、ひぐっ……」
P「おい、やよい!!」
やよい「ふえっ……ぷ、プロデューサー……」
P「大丈夫か、やよい?」
やよい「ぐすっ……ひっく……」
P「……ダメか、一旦落ち着こう、な?」
P(やよいが泣き止み落ち着くのを待つ事30分)
P(とは言ってもほとんど泣きつかれて寝てしまったわけだが)
P「……あの部屋に長介がいるわけか」
P(さて……)
P「……長介」
P「俺、覚えてるか? やよいのプロデューサー」
P「覚えてないかもな、1回か2回、もやしパーティーに参加しただけだし」
『……』
P「最近、どうだ? というかもう少ししたら休みだろう?」
P「まだ冬休みボケしてるんじゃないのか? まあ、気持ちはわからなくもないがな」
『……』
P「……なぁ、長介。何か言いたい事があるなら、直接言った方がいい。それはお前のためにもなるし」
P「もちろん……原因が何かにもよるけど、やよいだってあれだけ心配してくれてるんだ」
『……ぁ』
P「長介? どうした、長介?」
やよい「……プロデューサー」
P(さて……)
P「……長介」
P「俺、覚えてるか? やよいのプロデューサー」
P「覚えてないかもな、1回か2回、もやしパーティーに参加しただけだし」
『……』
P「最近、どうだ? というかもう少ししたら休みだろう?」
P「まだ冬休みボケしてるんじゃないのか? まあ、気持ちはわからなくもないがな」
『……』
P「……なぁ、長介。何か言いたい事があるなら、直接言った方がいい。それはお前のためにもなるし」
P「もちろん……原因が何かにもよるけど、やよいだってあれだけ心配してくれてるんだ」
『……ぁ』
P「長介? どうした、長介?」
やよい「……プロデューサー」
P「や、やよい? 大丈夫なのか?」
やよい「すみません、あんなところ……それに……」
P「い、いやそれは全然構わないんだが……」
やよい「……出てこないですよね、やっぱり。話しかけても、何も言ってくれなくて……」
やよい「その度に、この前みたいに、倒れちゃってるんじゃないかって不安になるんです……」
P「話しかけても……いや、でもさっきは声を返してくれたぞ?」
やよい「え……?」
P「おい、長介!! な、今何か言ってくれたよな?」
『……』
P「長介……」
やよい「……せっかく来てもらったのに、すみません」
P「……いや、こちらこそ。でも、もう少し話してれば!」
かすみ「お姉ちゃん……」
やよい「かすみ……うん、ごめんね? 今ご飯作るから……」
やよい「すみません、あんなところ……それに……」
P「い、いやそれは全然構わないんだが……」
やよい「……出てこないですよね、やっぱり。話しかけても、何も言ってくれなくて……」
やよい「その度に、この前みたいに、倒れちゃってるんじゃないかって不安になるんです……」
P「話しかけても……いや、でもさっきは声を返してくれたぞ?」
やよい「え……?」
P「おい、長介!! な、今何か言ってくれたよな?」
『……』
P「長介……」
やよい「……せっかく来てもらったのに、すみません」
P「……いや、こちらこそ。でも、もう少し話してれば!」
かすみ「お姉ちゃん……」
やよい「かすみ……うん、ごめんね? 今ご飯作るから……」
かすみ「長介は……」
やよい「うん、ごめんね……お姉ちゃんが後でなんとかするから……」
かすみ「……」
P「……すまん、やよい」
やよい「え? あ、気にしないでください。やっぱり……」
P「……そんなに自分を責めない方がいいぞ。何も出来なかった俺が言えることじゃないかもしれないけどさ」
やよい「あ、はい……ありがとうございます」
P「それじゃ、今日は帰るな? また」
やよい「はい、その……プロデューサー」
P「うん?」
やよい「……ごめんなさい」
P「……」
やよい「うん、ごめんね……お姉ちゃんが後でなんとかするから……」
かすみ「……」
P「……すまん、やよい」
やよい「え? あ、気にしないでください。やっぱり……」
P「……そんなに自分を責めない方がいいぞ。何も出来なかった俺が言えることじゃないかもしれないけどさ」
やよい「あ、はい……ありがとうございます」
P「それじゃ、今日は帰るな? また」
やよい「はい、その……プロデューサー」
P「うん?」
やよい「……ごめんなさい」
P「……」
---
P(3月に入ったというのにやよいの家は進展を見せない)
P(それでも長介は生きている。それだけやよいから聞き出せる)
P(だが、新たな問題が発生する。”噂”だ)
律子「あの、プロデューサー……」
P「……また電話だろう? 適当にあしらってくれ」
律子「……はい」
P(事務所の皆にも、不本意ながら知れ渡ってしまった。だがやよいはむしろ元気に振る舞ってみせた)
やよい「あ、大丈夫ですよ! 皆さん、ありがとうございます! でも、本当大丈夫なので!」
P(それが痛いほどまぶしい上に、俺の前では……涙を流すのだ。もちろんそれくらい、許して当然だ)
やよい「プロデューサー……私、もう……」
P「……」
P(辛いならもう、辞めても良いよと告げて上げたかった。でも、それがやよいにとってプラスになるのだろうか)
P(できるだけ仕事を最低限に抑えて上げている今、ほとんどの時間を長介に費やしているだろう今ですら大した進展もなさないのに)
P(そう思うと、自惚れかもしれないが、やよいが縋るものをただ奪ってしまうような気がして)
P(3月に入ったというのにやよいの家は進展を見せない)
P(それでも長介は生きている。それだけやよいから聞き出せる)
P(だが、新たな問題が発生する。”噂”だ)
律子「あの、プロデューサー……」
P「……また電話だろう? 適当にあしらってくれ」
律子「……はい」
P(事務所の皆にも、不本意ながら知れ渡ってしまった。だがやよいはむしろ元気に振る舞ってみせた)
やよい「あ、大丈夫ですよ! 皆さん、ありがとうございます! でも、本当大丈夫なので!」
P(それが痛いほどまぶしい上に、俺の前では……涙を流すのだ。もちろんそれくらい、許して当然だ)
やよい「プロデューサー……私、もう……」
P「……」
P(辛いならもう、辞めても良いよと告げて上げたかった。でも、それがやよいにとってプラスになるのだろうか)
P(できるだけ仕事を最低限に抑えて上げている今、ほとんどの時間を長介に費やしているだろう今ですら大した進展もなさないのに)
P(そう思うと、自惚れかもしれないが、やよいが縋るものをただ奪ってしまうような気がして)
P(俺は話を聞いた当初からいろんなことを考えてみた)
P(学校でいじめがあるんじゃないのか。単なる反抗期か)
P(それともやはり、やよいへの不満なのか。それならこうしてみればいい、具体案を挙げてみる)
P(それをやよいに伝え、掛け合ってみると言われても次の日には暗い顔で)
P(直接俺が行く、とも強く言えない。そんなジレンマに悩まされる日々が続いていた)
P(だが、そんな悠長なことを言ってる余裕もなくなった)
やよい「おはよ……ござ……」
バタン
P「や、やよい!? おい、しっかりしろ!! やよい!!」
やよい「プロ……デューサー……」
P「……長介か?」
やよい「私が……私が……」
P「……」
P(看病か説得か、どちらにしてもやよいもかなり疲労している様子で……俺は決心した)
P(学校でいじめがあるんじゃないのか。単なる反抗期か)
P(それともやはり、やよいへの不満なのか。それならこうしてみればいい、具体案を挙げてみる)
P(それをやよいに伝え、掛け合ってみると言われても次の日には暗い顔で)
P(直接俺が行く、とも強く言えない。そんなジレンマに悩まされる日々が続いていた)
P(だが、そんな悠長なことを言ってる余裕もなくなった)
やよい「おはよ……ござ……」
バタン
P「や、やよい!? おい、しっかりしろ!! やよい!!」
やよい「プロ……デューサー……」
P「……長介か?」
やよい「私が……私が……」
P「……」
P(看病か説得か、どちらにしてもやよいもかなり疲労している様子で……俺は決心した)
---
P「……」
P(やよいを事務所に寝かせ、音無さんに頼んでおいた)
P(そして俺は、やよいの家にいる。と、来たはいいが)
P「……鍵がないだろうが」
P(この前はやよいがいると思ったし、偶然鍵が開いていたおかげで、そんなことを考えずに済んだが)
P(今日ばかりは……と思いながら玄関に近づくと)
P「……開いてる」
P(今朝の慌てっぷりを見れば、さほど驚く事でもないが……いたたまれない)
P(無礼を承知で二回目の不法侵入。そして、目指すは例の部屋の前)
P「……よし」
コンコン
P「長介、俺だ。プロデューサー」
P(耳を研ぎ澄ませる。と、微かに物音がする。長介は、生きている)
P「……」
P(やよいを事務所に寝かせ、音無さんに頼んでおいた)
P(そして俺は、やよいの家にいる。と、来たはいいが)
P「……鍵がないだろうが」
P(この前はやよいがいると思ったし、偶然鍵が開いていたおかげで、そんなことを考えずに済んだが)
P(今日ばかりは……と思いながら玄関に近づくと)
P「……開いてる」
P(今朝の慌てっぷりを見れば、さほど驚く事でもないが……いたたまれない)
P(無礼を承知で二回目の不法侵入。そして、目指すは例の部屋の前)
P「……よし」
コンコン
P「長介、俺だ。プロデューサー」
P(耳を研ぎ澄ませる。と、微かに物音がする。長介は、生きている)
P「長介! おい、長介!!」
ガタッ…ガ゙タタッ
P(微かではあるが、やはり物音は扉の奥から)
P「……長介、返事してくれ」
『……ぁ』
P「どうした? 長介!!」
『姉……ちゃ……』
P「姉ちゃん……やよいか? やよいは今は、いないが……」
『ホン、ト……?』
P「あぁ、今やよいは事務所で……」
『……』
P「お、おい長介!?」
P(その後の返事は聞こえてこなかった。慌てて扉を叩こうとしたその時……なんと扉が開いた)
P(そこには、やはり衰弱した様子の長介が……)
長介「……」
ガタッ…ガ゙タタッ
P(微かではあるが、やはり物音は扉の奥から)
P「……長介、返事してくれ」
『……ぁ』
P「どうした? 長介!!」
『姉……ちゃ……』
P「姉ちゃん……やよいか? やよいは今は、いないが……」
『ホン、ト……?』
P「あぁ、今やよいは事務所で……」
『……』
P「お、おい長介!?」
P(その後の返事は聞こえてこなかった。慌てて扉を叩こうとしたその時……なんと扉が開いた)
P(そこには、やはり衰弱した様子の長介が……)
長介「……」
P「長介……だよな?」
長介「……プロデューサーの、兄ちゃん」
P「あぁいい、喋るな。今何か食べ物を持ってきてやるから」
長介「……」
P(長介の返答も聞かずに俺はやよいの家の冷蔵庫を漁った。しかしほとんど何も入っていなかった)
P「ちょっと待っててくれよ! すぐ戻る!!」
P(キッチンから叫び、そのままの勢いでコンビニへ駆け込んだ)
P(適当にすぐ食べられるものを持って、やよいの家に戻った。幸い、長介の部屋は半開きのままで)
P「ほら、長介これだ」
長介「……」
P(食べ物を見ながら少し躊躇していたが、すぐにそれに手を付けてゆっくりと食べ始めた)
P(その様子にひとまず安堵しながらも、慎重に話を伺おうとした)
P「……一体、何が原因なんだ?」
長介「……」
P「いや、話したくないなら別にいいんだ。でも、俺をここに居れてくれたのには理由があるんだろう?」
長介「……プロデューサーの、兄ちゃん」
P「あぁいい、喋るな。今何か食べ物を持ってきてやるから」
長介「……」
P(長介の返答も聞かずに俺はやよいの家の冷蔵庫を漁った。しかしほとんど何も入っていなかった)
P「ちょっと待っててくれよ! すぐ戻る!!」
P(キッチンから叫び、そのままの勢いでコンビニへ駆け込んだ)
P(適当にすぐ食べられるものを持って、やよいの家に戻った。幸い、長介の部屋は半開きのままで)
P「ほら、長介これだ」
長介「……」
P(食べ物を見ながら少し躊躇していたが、すぐにそれに手を付けてゆっくりと食べ始めた)
P(その様子にひとまず安堵しながらも、慎重に話を伺おうとした)
P「……一体、何が原因なんだ?」
長介「……」
P「いや、話したくないなら別にいいんだ。でも、俺をここに居れてくれたのには理由があるんだろう?」
P(もっと凄惨な部屋を想像していた。散らかりに散らかった部屋に、異臭。そんな想像とは全く正反対で)
P(なんの変哲もない、少年の部屋。言ってしまえば、長介の部屋そのものだった)
P(少し散らかっているが、特に変わった様子もない。だからこそ、余計違和感があった)
P(買ってきたおにぎりを俯きながら食べていた長介は、数秒の間をおいてその手をとめて、言葉を発した)
長介「……姉ちゃん」
P「やよい? やよいなのか?」
長介「……兄ちゃん」
P「どうした? やよいがどうかしたのか? ゆっくりでいい、だから……」
長介「……お水、ある?」
P「あ、あぁすまん! これだ」
長介「……ありがと」
P(水を飲んで、そのまま食事を再開してしまったため、話かけるタイミングを失ってしまった)
P(姉ちゃん、ということ。そして俺はいれてくれたということはやはり、やよいの言う通りなのかもしれない)
P(……そのために、何か突破口となる案は……そうだ!!)
P「長介、今何月かわかるか?」
P(なんの変哲もない、少年の部屋。言ってしまえば、長介の部屋そのものだった)
P(少し散らかっているが、特に変わった様子もない。だからこそ、余計違和感があった)
P(買ってきたおにぎりを俯きながら食べていた長介は、数秒の間をおいてその手をとめて、言葉を発した)
長介「……姉ちゃん」
P「やよい? やよいなのか?」
長介「……兄ちゃん」
P「どうした? やよいがどうかしたのか? ゆっくりでいい、だから……」
長介「……お水、ある?」
P「あ、あぁすまん! これだ」
長介「……ありがと」
P(水を飲んで、そのまま食事を再開してしまったため、話かけるタイミングを失ってしまった)
P(姉ちゃん、ということ。そして俺はいれてくれたということはやはり、やよいの言う通りなのかもしれない)
P(……そのために、何か突破口となる案は……そうだ!!)
P「長介、今何月かわかるか?」
長介「……」
P「3月だ。そして3月は……」
長介「……」
P「お前の姉ちゃんの、誕生日だ」
長介「……姉ちゃん」
P「そうだ。その日に、何かプレゼントをしないか? 何をプレゼントするかは、俺が持ってきてもいい」
長介「……」
P「長介」
長介「……うん」
P「本当か!? よし、それじゃそうしよう」
長介「……兄ちゃん」
P「うん?」
長介「……おにぎり、まだある?」
P「あ、そうだ! 持ってくる、待っててくれるか?」
長介「うん……ありがと」
P「3月だ。そして3月は……」
長介「……」
P「お前の姉ちゃんの、誕生日だ」
長介「……姉ちゃん」
P「そうだ。その日に、何かプレゼントをしないか? 何をプレゼントするかは、俺が持ってきてもいい」
長介「……」
P「長介」
長介「……うん」
P「本当か!? よし、それじゃそうしよう」
長介「……兄ちゃん」
P「うん?」
長介「……おにぎり、まだある?」
P「あ、そうだ! 持ってくる、待っててくれるか?」
長介「うん……ありがと」
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