私的良スレ書庫
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元スレやすな「じゃあソーニャちゃんがうちに遊びに来てよ」
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やすな「私がお金だすよ?」
ソーニャ「バカ。自分の分は自分で出す」
やすな「でも、私が誘ったんだし」
ソーニャ「うるさい。殴るぞ」(ベチッ
やすな「うっ・・・蚊を叩くようにほっぺたを叩かれた・・・」
レジに並びながら。
ソーニャ「(・・・何だよ。誘ったって言い方は・・・言い方は・・・)」
ソーニャの背中がむずむずする。
レジで会計を済ませ、店を出る。
ますます暗くて寒い。
やすな「私が傘をもつよ」
ソーニャ「いやいい。私がもつ」
やすな「でもソーニャちゃん。その袋ももってるし」
ソーニャは学校のカバン、ドラッグストアの袋、傘をもっている。
やすな「傘かして」
ソーニャ「いいって」
やすな「じゃあそっちの袋。ソーニャちゃん。重いでしょ」
ソーニャ「問題ない。鍛えてる。殺し屋だからな。いくぞ」
ソーニャ「バカ。自分の分は自分で出す」
やすな「でも、私が誘ったんだし」
ソーニャ「うるさい。殴るぞ」(ベチッ
やすな「うっ・・・蚊を叩くようにほっぺたを叩かれた・・・」
レジに並びながら。
ソーニャ「(・・・何だよ。誘ったって言い方は・・・言い方は・・・)」
ソーニャの背中がむずむずする。
レジで会計を済ませ、店を出る。
ますます暗くて寒い。
やすな「私が傘をもつよ」
ソーニャ「いやいい。私がもつ」
やすな「でもソーニャちゃん。その袋ももってるし」
ソーニャは学校のカバン、ドラッグストアの袋、傘をもっている。
やすな「傘かして」
ソーニャ「いいって」
やすな「じゃあそっちの袋。ソーニャちゃん。重いでしょ」
ソーニャ「問題ない。鍛えてる。殺し屋だからな。いくぞ」
ソーニャはすたすたと歩き出す。
うー、とやすなは唸った後、「じゃあこうする」とソーニャのもつ傘の柄に自分の手を添えた。
傘の柄を持つソーニャの手とやすなの手が触れあう。
さらにもう片方の手をソーニャの身体に回して、支えるようにする。
やすな「こうすれば傘の重さは半減!」
ソーニャ「・・・バカ。すごく持ちにくいし、しかも歩きにくいだろ・・・」
やすな「大丈夫だよ。さ、出発!」
ソーニャ「分かったよ。好きにしろ。風邪引いてるくせに。うつすなよ」
やすな「大丈夫。うつらないよ。だって・・・」
と、やすなが言いかけたところでソーニャが歩き出す。
やすなは言いかけた言葉を飲み込む。
向かうはやすなの家。
冬の夜の中、一つの傘の下に重なった影が二つ、風に吹かれながら雪の道をさくりさくりと進んでいく。
その歩みは尽きる事の無いお喋りと、かすかな笑い声に彩られている。
うー、とやすなは唸った後、「じゃあこうする」とソーニャのもつ傘の柄に自分の手を添えた。
傘の柄を持つソーニャの手とやすなの手が触れあう。
さらにもう片方の手をソーニャの身体に回して、支えるようにする。
やすな「こうすれば傘の重さは半減!」
ソーニャ「・・・バカ。すごく持ちにくいし、しかも歩きにくいだろ・・・」
やすな「大丈夫だよ。さ、出発!」
ソーニャ「分かったよ。好きにしろ。風邪引いてるくせに。うつすなよ」
やすな「大丈夫。うつらないよ。だって・・・」
と、やすなが言いかけたところでソーニャが歩き出す。
やすなは言いかけた言葉を飲み込む。
向かうはやすなの家。
冬の夜の中、一つの傘の下に重なった影が二つ、風に吹かれながら雪の道をさくりさくりと進んでいく。
その歩みは尽きる事の無いお喋りと、かすかな笑い声に彩られている。
やすなの家っ
住宅街の中にその家はある。
ソーニャ「(これがやすなの家・・・)」
ソーニャ「(ついに来てしまった・・・)」
やすなの家の前で、やすなが鍵を開けるのを待ちながら、ソーニャは思う。
ソーニャ「(なんか普通の家だな・・・)」
ソーニャ「(これから本当に私はやすなの家に泊まるのか・・・)」
ソーニャ「(奇妙な気分だ。どうすればいいんだ?)」
やすな「ソーニャちゃん。開いたよ。入っていいよ」
ソーニャ「あ、ああ」
服についた雪を払い、傘を畳み、家の中に入ろうとする。
緊張の一瞬。いや何に緊張しているんだ、私は。たかがやすなの家じゃないか。
その時、
ワンッ!
と犬の鳴き声が響いた。
ソーニャは飛び上がるほど驚いた。
というか尻からすっ転んだ。
な、何だ?何事だ!
住宅街の中にその家はある。
ソーニャ「(これがやすなの家・・・)」
ソーニャ「(ついに来てしまった・・・)」
やすなの家の前で、やすなが鍵を開けるのを待ちながら、ソーニャは思う。
ソーニャ「(なんか普通の家だな・・・)」
ソーニャ「(これから本当に私はやすなの家に泊まるのか・・・)」
ソーニャ「(奇妙な気分だ。どうすればいいんだ?)」
やすな「ソーニャちゃん。開いたよ。入っていいよ」
ソーニャ「あ、ああ」
服についた雪を払い、傘を畳み、家の中に入ろうとする。
緊張の一瞬。いや何に緊張しているんだ、私は。たかがやすなの家じゃないか。
その時、
ワンッ!
と犬の鳴き声が響いた。
ソーニャは飛び上がるほど驚いた。
というか尻からすっ転んだ。
な、何だ?何事だ!
やすな「こら!」
と、やすなが庭のほうに駆けて行く。
ソーニャはそこでやすなの飼っている変な犬のことを思い出す。
変な飼い主と変な犬にまつわる変な記憶も蘇る。
ソーニャ「(驚いて損した・・・くそっ!)」
ソーニャ「(さすがやすなの家だ。いきなり変な目にあうとは)」
立ち上がろうとしたところで、すっと目の前にやすなの手。
いつの間にか犬の元から戻ったやすながソーニャが立つのに手を貸す。
やすな「ごめんね、ソーニャちゃん」
ソーニャ「いや別に・・・」
と、犬の鳴き声が更に聞こえてきた。
ソーニャはびくびくとする。
ソーニャ「早く中に入ろう」
やすな「そうだね」
扉を開ける。
中と外を隔てる敷居を超える。
扉がゆっくりと閉まっていく。
犬の鳴き声が遠ざかる。
ふぅ、と安堵の息をつく。
やすな「それにしてもソーニャちゃん」
ソーニャ「何だよ」
やすな「転んだとき、なんかすっごい可愛かっだぁっ!」
アッパーである。
と、やすなが庭のほうに駆けて行く。
ソーニャはそこでやすなの飼っている変な犬のことを思い出す。
変な飼い主と変な犬にまつわる変な記憶も蘇る。
ソーニャ「(驚いて損した・・・くそっ!)」
ソーニャ「(さすがやすなの家だ。いきなり変な目にあうとは)」
立ち上がろうとしたところで、すっと目の前にやすなの手。
いつの間にか犬の元から戻ったやすながソーニャが立つのに手を貸す。
やすな「ごめんね、ソーニャちゃん」
ソーニャ「いや別に・・・」
と、犬の鳴き声が更に聞こえてきた。
ソーニャはびくびくとする。
ソーニャ「早く中に入ろう」
やすな「そうだね」
扉を開ける。
中と外を隔てる敷居を超える。
扉がゆっくりと閉まっていく。
犬の鳴き声が遠ざかる。
ふぅ、と安堵の息をつく。
やすな「それにしてもソーニャちゃん」
ソーニャ「何だよ」
やすな「転んだとき、なんかすっごい可愛かっだぁっ!」
アッパーである。
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