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元スレ勇者「幼なじみの僧侶が好きすぎてヤバい」

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1 :

僧侶「ちょっと勇者!!」

勇者「な、なんだよ……」

僧侶「それはこっちの台詞! 今の戦闘、何?」

勇者「ちょ、ちょっとよそ見してただけだろ!」

僧侶「嘘、絶対かっこつけてたね」

勇者「なっ!? わざわざそんなことしねぇって!!」

僧侶「どーだか!」

魔法使い「ふー! あ、二人の方も終わった感じ? あれ?」

騎士「どうやら魔物は仕留めたようですが、お二人の関係が悪いと?」

僧侶「べ、別に! 私はなんともないです!」

勇者「お、俺だって!」

魔法使い「ん~? 喧嘩、ですかねぇ?」

騎士「まあまあ、あのお二人は昔から仲がよいですから」

2 = 1 :

勇者「とにかく先に進もう! な!」

僧侶「……ふん」

勇者「あ……なんだよアイツ……」

魔法使い「一体何しちゃったんですか、勇者さま~」

勇者「べ、別に俺は何も……いつものことだ! アイツがあーだこーだ文句をつけて……」

勇者(……そうだ。アイツは昔っからそう)

---

勇者「とりゃっ!! えいっ! へへーん! どんなもんだ!」

僧侶「ふーん。……あっ! 勇者あぶない!」

勇者「え? ぐぁあ!!」

僧侶「もー! ゆだんしてるからよ!!」

勇者「う、うるさい! 少しよそ見してただけだ!!」

僧侶「嘘、絶対かっこつけてた!」

4 = 1 :

勇者「違……あっ! 危ない!!」

僧侶「え? きゃ、きゃああ!!」

ザシュッ…

勇者「……これでいいだろ」

僧侶「……ふん!」

勇者「あ、僧侶! 待てよ!!」

・勇者の傷が回復していく…

勇者「ぁ……」

僧侶「……次あんなことしたら、もう回復してあげないから!」

勇者「っ……」

---

勇者(……あの回復以来、俺はもうアイツの虜になってた)

勇者(その前から遊び半分で回復呪文をかけてもらうことはあった。でも、本格的な魔物との戦闘で)

勇者(危うく僧侶を失ってしまうところだった。そんな俺を回復してくれたアイツに惚れた)

勇者(二度と迷惑をかけるもんか。俺が絶対に守ってみせる。同じパーティーになったとき、そう誓った)

5 = 1 :

勇者(来る日も来る日も修行に明け暮れて、馬鹿みたいに強くなった)

勇者(強い俺が僧侶を守る。そう思った。でも、強すぎて……)

勇者(僧侶は気にしなかった。俺が強くなっていることに気がついてたのかわからないが)

勇者(傷をほとんど負わないせいで、僧侶は他のメンバーに付いてしまっていた。当たり前と言えば、当たり前だ)

勇者(だんだんと僧侶との溝が深くなっていくような気がして、怖かった。これ以上強くなるのが怖かった)

勇者(だからたまにこうしてやられる振りをして、回復呪文をかけてもらいたい。なんて情けないことを思うんだ)

勇者(でも、僧侶はそんなに甘くない。傷がすぐ治ることを、彼女は知っている。だけど、そんな僧侶にまた惚れ直したりして)

勇者「……はぁ」

魔法使い「勇者さまー? おーい?」

勇者「え? あ、あぁどうした?」

魔法使い「いえ、ただぼーっとしてるから大丈夫かなーって。魔物と戦闘したときのダメージですか?」

勇者「あ、あぁ……それは大丈夫だ」

魔法使い「なんなら僧侶さんに頼んでみましょうかー?」

勇者「え? い、いいよ別に!」

6 :

ほう…

7 = 1 :

魔法使い「僧侶さーん」

僧侶「ん? どうしたの?」

勇者「あの、ま、魔法使い……」

魔法使い「せっかくですから、仲直りしちゃえばいいじゃないですか!」

勇者「あ、う、うん……」

僧侶「……で?」

勇者「あ、いや俺は別に……」

僧侶「具合悪いんじゃないの?」

勇者「だ、大丈夫だって! その、さっきの戦闘で少し怪我しただけで……」

僧侶「……」

勇者「……僧侶?」

僧侶「……治るでしょ。そのくらいの傷」

勇者「……あぁ」

8 :

ほほう

9 :

つづけたまえ

10 = 1 :

僧侶「アンタがもっとちゃっちゃとしてれば次の街にももっと早く着けたでしょ」

勇者「……」

僧侶「大した怪我じゃないなら、いちいち私を呼ばないでよね」

勇者「……あぁ」

僧侶「……」

勇者(お前は僧侶だろ? 傷ついてる人を見たら、回復してあげるのが筋だろう?)

勇者(とてもじゃないが、そんなことを言えない。言いたい、俺は強いと目の前で自慢してやりたい)

勇者(そしてそれをめいいっぱい褒めてもらいたい。ただ、それだけなんだ)

勇者(……ただ見ているだけの自分に、うんざりする)

勇者「……!!」

ズバッ…ドドッ…

僧侶「!!」

魔法使い「わぁ!! 木が!! え? ゆ、勇者さま!?」

勇者「……行くぞ」

僧侶「……怒ってるの?」

11 = 1 :

騎士「勇者殿……」

勇者「……」

僧侶「……木に八つ当たりするんだ」

勇者「……お前が遅れるって言ったんだ。早く行こう」

僧侶「ちょっと勇者……」

勇者「なんだ」

僧侶「っ……」

勇者「……行くぞ」

魔法使い「あ、ま、待ってくださいよ勇者さまぁ!!」

僧侶「……何よ」

騎士「まあ、そう気を落とさぬよう」

僧侶「……騎士さん」

騎士「深いところは分かりかねますが……勇者殿も何か思うことがあるのでしょう」

僧侶「……勇者」

12 = 1 :

---ずっと見てた

僧侶(勇者は届かない人。私の憧れ。……なんて、最初は思ってなかった)

僧侶(そんなおとぎ話だか、昔話みたいに勇者に憧れるなんて馬鹿みたいだって思ったし)

僧侶(勇者はそれ以前に、大事な幼なじみだった。この職に付いたときから。だから逆に、勇者って感じがしなかったのかも)

僧侶(……それでも私は勇者のことを尊敬していた。回復呪文だって、私より先に覚えたのはアイツ)

僧侶(負けないように努力して、必死に追いかけた。でもアイツは笑顔で私より少し先に居て)

僧侶(やっぱり、勇者なのかなって思ってた時。あの日、魔物と初めて戦った日)

僧侶(実践なんてしたことが無かった私を半ば無理矢理連れ出して、得意げに魔物を切り倒して行く)

僧侶(なのに……調子に乗るから。なんて言ってる私も、人の事を言えなくて)

僧侶(本当に怖かった。それはもちろんまだまだ未熟だって言うのもあったけれど)

僧侶(……助けてもらえたってことが、むしろ私を不安にさせた。それでも)

僧侶(助けてもらったことで、昔から抱いていたこの気持ちが……)

僧侶(……恋心だって、知った。だから初めて、回復魔法をかけたの)

僧侶(でも、それっきり。私はありがとうも言わず……次に会ったとき、勇者は……)

僧侶(その瞬間、悔しいけれど……完全に惚れていた)

13 = 1 :

僧侶(圧倒的な力の差。今までの比にならないほど、勇者は強くなっていた)

僧侶(わからないわけがない。でも、あの日ありがとうを言えなかったから、私は余計に距離を感じて)

僧侶(助けてもらったのに、あんなぶっきらぼうな態度を取っておいて……今更”守って”なんて言えない)

僧侶(そう。それに相手は勇者。だから……だから私は、勇者と距離を置いた)

僧侶(できるだけ一人でこなして? 私は貴方の事を、”勇者様”だと思うから)

僧侶(でも……私がいなくても一人で回復して、魔物をなぎ倒していく勇者を見ると、胸が苦しくなって……)

僧侶(ますます私は勇者につっけんどんな態度で接してしまう。きっとそれが一番なんだ、って)

僧侶(今更私が回復してあげたところで、何になるの?尻の軽い女だって、見られてしまうかもしれない)

僧侶(そう……私達はただの幼なじみで、魔王討伐のパーティーメンバー。ただ、それだけ)

僧侶(……それだけなのに、どうしてこんなに辛いの)

僧侶(そんなに、怒らないでよ……辛いって言ってよ! そしたら、私だって回復してあげられるのに……)

僧侶(……勇者のバカ)

---

14 = 9 :

ちなみにこれはいつ迄続く予定かね

16 :

みてるぞー

17 :

続きはよ

18 = 1 :

眠い
起きたら書く
落ちてたら立て直す

19 :

ヒッヒッ

20 :

書きためてから同じスレタイで立て直してくれ
俺も寝る

22 = 16 :

保守しとこか

25 :

26 :

27 :

落としてやれ

29 = 26 :

31 = 26 :

32 = 25 :

さあ起きる時間ですわよ

33 :

この程度なら立て直しのほうがええやろ

34 :

何のためにスレ立てたんだよ

35 :

おきろー

37 :

ふざけんな立て直しするくらいなら二度とvipからでてけゴミ

39 :

ほーしゅ

42 :

まーだー?

43 :

なんというベタなタイトル

さあつづけろ

44 :

寝るのはえーよ

47 = 42 :

48 = 44 :


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