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    元スレ照「…菫何やってるの?」 菫「見て分らないか」

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    101 = 60 :

    (もうこのまま行かせようかな……)

    「ふふ……今行くから待っていてくれ宥……今日こそ結ばれて……」ニヤニヤ

    (バカなことやってるのに、こんなにも幸せそうな顔して……)

    「はぁ……菫、私が思った事を聞いてくれる?」

    「なんだ?」

    「まずこうやってチョコを体に塗っても体温で溶けるから、」

    「きっと松実さんの所に着く頃にはめちゃくちゃ汚くなってる」

    「!」

    「相手を思う気持ちがチョコの質と比例するなら……その汚いのが松実さんに対する菫の気持ちってことになる」

    「そ、そんなものは絶対にダメだ!」

    102 = 60 :

    「だよね。だから、全身をチョコでコーティングするのはやめよう」

    「し、しかしだな……ここまで時間をかけたのに今さら……」

    「時間はまだあるから大丈夫だよ」

    「とりあえず、松実さんの所に行く前にシャワールームに行って体洗ってきて」

    「代わりのチョコはどうするんだ? 今から作っている時間なんて無いぞ?」

    「そこにまだまだいっぱいあるから、それを使えばいい」

    「コイツを……」

    「菫の発想はそのままに、少しアレンジを加えれば良いと思う」

    「そうすれば、綺麗なままで美味しくチョコを食べてもらえるよ」

    「……」

    「具体的に言うと―――」

    104 = 60 :

    自保守

    105 = 60 :

    ―――――――――――――――――――――――――――――――――

    「照、色々と世話になったな」

    「……私は思った事を言っただけだから」

    「お前のアドバイスが無ければ今頃……」

    「早く行きなよ、チョコ冷めちゃうよ。それに時間がたくさんあるわけでもないし」

    「それもそうだな……礼を言うのはまた今度にさせてもらおう」

    「じゃあな」バタン


    「……」

    (ヘタレの菫にとって、これはある意味チャンスなのかもしれない……)

    (もしこれで上手く行かなかったら、あと3年はかかるだろうな……)

    (まあ、何はともあれ……)


    「疲れた……」ハァ


    「ふふ、お疲れ様です。照先輩」

    106 = 76 :

    ばってん紫煙ばってん

    107 = 60 :

    「淡……」

    「いいんですか? 行かせちゃって」

    「うん、間違っても警察沙汰にはならないだろうから……」

    「あんな菫先輩でも後押ししてあげるなんて、先輩は優しいですね……そういうところも大好きです」ニコ

    「……」

    「淡?」

    「なんですか?」

    「その喋り方、どうしたの?」

    「それに私の呼び方もおかしい……いつもなら、テル、って……」

    「ふふ……」

    (も、もしかして……)

    108 :

    懐かしいなこの淡のキャラ

    109 = 60 :

    「ねえ照先輩。チョコ、作ってきました。食べてもらっていいですか?」

    「あ、淡からのチョコは朝に貰ったと思うけど……」ジリ…

    「もう一つあげたいんです。食べてください」

    「……」ジリ…

    「……どうして距離を取るんですか? 逃げるような真似しないでください」

    「……」ゴクリ

    「そんなに怯えられると少し傷ついちゃうんですけど……」

    「ご、ごめんなさい……でも……」

    「私に何か変なことされるかもとか思ってます?」クス

    「……」

    110 = 60 :

    「ふふ……」

    「ねえ、知ってますか先輩?」

    「そういうことを想像するってことはつまり……」

    「そういうことをされたいっていう願望があるってことなんですよ?」

    「……来ないで」

    「じゃあ行きません」ニコ

    「えっ……?」

    「ふふ、冗談ですよ冗談。先輩が私のこと怖そうにしてるから、ちょっと脅かしてあげようって思って」

    「別に先輩に変な事しませんよ。そんな趣味ありませんし」アハハ

    「……」

    「ただ単にこのチョコを食べて欲しいだけなんで。ここ、置いときますね」

    「先輩にはこれ以上近付きませんから安心してください」ニコ

    111 = 60 :

    「……」

    「もう、そんな顔して」クス

    「そこまで疑心暗鬼になられると本気で傷ついちゃいますよ?」

    「ごめん。いつもの淡と全然違うから、戸惑ってて……」

    「私は至って普段通りだと思いますけど……あ、菫先輩はかなりおかしかったですね」

    (自分の異常には気付いてないのに菫がおかしいってことには気付いてる……)

    (一体何が起こって……)

    「先輩、チョコ食べてください。感想が訊きたいです」

    「……」ジー

    「もう、何も入ってませんよ。なんでそんなにも警戒するんですか」アハハ

    「……なんとなく、嫌な予感がして」

    112 = 60 :

    「頑張って作ってきた物を嫌な予感がするって……さっきからホント酷いですよ?」

    「……家で食べるから、感想は明日でもいい?」

    「何言ってるんですか、今食べてくださいよ」

    「……」

    「はぁ……そこまで疑うなら私が毒味してあげますよ」

    「えっ?」

    「本当は全部食べて欲しいのに……」ゴソゴソ

    「……」

    「どうですかこれ、ショコラみたいな感じに仕上げてみたんです。美味しそうでしょ?」

    「……」ゴクリ

    「ふふ、本当に甘いもの大好きですよねー……」

    「どれを食べて欲しいですか? 先輩が選んでください」ニコ

    「……私が選んでいいの?」

    「何も問題ありませんので」

    114 = 60 :

    「……じゃあ、これ」スッ

    「頂きまーす……あむ」

    「……」

    「うん……なかなか良い出来れす……」モグモグ

    「はい、先輩もどうぞ」ニコ

    「……」

    「これ以上疑われると本気で傷ついちゃうんですけど……」

    「私ってそんなにも信用無いのかな、って……」ショボン

    「っ……」

    「先輩……」

    「……あむ」

    「!」

    (あ、美味しい……)モグモグ

    115 = 66 :

    ふんふむ

    117 = 60 :

    「どうですか?」

    「うん、すごく美味しい……こういうケーキみたいなのも好き……」

    「それは良かったです。量もそんなに無いんで、全部食べてくださいね」ニコ

    「うん……」モグモグ

    「……」フフ

    「……ごめんね淡、変に疑っちゃって」

    「どうしてそんなにも警戒したんですか? いつもなら出されるもの全部ぱくぱく食べるのに」

    「……」

    「ま、言いたくないなら言わなくてもいいですけど」クス


    (……松実さんのことが好きな菫は、あんなおかしなことをしてまで気持ちを伝えようとしていた)

    (もし私の勘違いじゃないのなら……淡は私のことが好きだ)

    (菫があんな風になったのなら、淡が私に対して何かとんでもないことをしようとしてても不思議じゃ……)


    ―――カチャン


    「えっ……?」

    119 = 60 :

    「……」

    「……何してるの?」

    「鍵を閉めたんですよ」

    「ど、どうして……?」

    「中に誰も入れないようにするためです」ニコ

    「っ……」

    「チョコ、あとちょっとだけ残ってますね……私が食べさせてあげます」

    「……」ガタ…

    「またそうやって私から逃げようとして……ふふ」


    「もう逃げられないのに」ボソ


    「っ……!」ゾク…

    「バレンタインはまだまだこれからです」

    「2人きりでゆっくり楽しみましょうね……先輩」ニコ

    120 = 60 :

    キリもいいし、そろそろお猿さんに襲われそうなので一旦区切ります
    また2時間くらいしたら再開するので、それまで自保守しときます

    121 = 66 :

    衣も保守する~

    122 = 66 :

    感謝の保守一万回

    132 :

    しゅ

    133 = 60 :

    そろそろ再開します

    135 = 60 :

    ――――――――――――――――――――――――――――――

    「……」チラ

    (もうこんなにも時間経ってたんだ……)

    (クロちゃん、宮永さんにチョコ渡せたのかな……)

    (去年はちゃんと渡せてたから、たぶん大丈夫だと思うけど……)

    「……」

    (私は今年も渡せそうにない……)

    (ごめんねクロちゃん。約束破っちゃって)

    (受け取って貰えなかった時のことを考えたら……私……)

    「……寒い」ハァ

    (今日はもう帰ろう……クロちゃんにはメールを……)


    コンコンコン


    「……?」

    137 = 60 :

    (こんな時間に誰だろう……先生? でも、それならノックなんて……)

    「入るぞ」ガチャ

    「!」

    「ここに居てくれたか……本当に良かった。探す手間が省けたよ」

    「す、菫ちゃん……?」

    (嘘……どうして……?)

    「こんばんわ宥。君に会いに来た」

    「えっ……」ドキ

    「渡したいものがあるんだ。君さえ良ければ、受け取って欲しい」キリ

    「わ、渡したいもの……?」

    (それって……)ドキドキ…

    138 = 60 :

    「よっと……」

    (お鍋……? すごく大きいけど……)

    「宥、私からのバレンタインチョコだ」

    「!!」

    「バレタインチョコ……?」

    「菫ちゃんが……私に……?」

    「あ、ああ……本当はもっとちゃんとしたのを渡したかったんだが……」

    「……」ポロ…

    「!?」

    139 = 60 :

    「本当に……ぐずっ、私にくれるの……?」

    「あ、ああ。そのために持ってきたんだ、是非受け取って欲しい」

    「ありがとう菫ちゃん……すごく、嬉しい……」ポロポロ

    「ゆ、宥……」

    (早く泣き止まなきゃ……こんなにも泣いたら変に思われちゃう……)グズ

    (きっとこれは友達としてのチョコだから……普通に振る舞わないと……)

    141 :

    チョコレートフォンデュで良かったんじゃないかな
    あったかいし

    142 = 60 :

    「ご、ごめんね菫ちゃん。急に泣き出したりしちゃって……」

    「菫ちゃんからチョコ貰えるなんて想像したこともなかったら……嬉しくて」

    「私からチョコを貰う事がそんなにも嬉しいのか……?」

    (まだどんなものなのか説明すらしていないのに……)

    「うん、すごく嬉しい……本当に、ぐずっ、今でも信じられないくらいに……」ポロ…

    (チョコレートでコーティングされた私自身をプレゼントしていたら、もっと喜んでくれたのだろうか……?)

    (こんなただ鍋に入っただけのチョコを渡されてこんなにも喜んでくれているんだから、きっと……)

    143 = 65 :

    その発想はおかしい

    144 = 60 :

    「ねえ菫ちゃん……これってチョコフォンデュだよね?」

    「チョコフォンデュ?」

    「私が温かいの好きだから、そこまで考えてくれて……」

    (ちょ、チョコフォンデュってなんだ……?)

    (これだけで見れば、溶かしたチョコレートが鍋に入れてあるだけだと思うんだが……)

    「蓋、空けてもいい?」

    「あ、ああ。宥へのプレゼントなんだ。好きにしてくれ」


    パカ


    「わぁ……すごくあったかそう……」キラキラ

    (そういえば照が温め直していたが……それも計算の内なのか……?)

    145 :

    この照は出来る子

    146 = 60 :

    (お、落ち着け。冷静になるんだ)

    (今の私は主菜を出す前の前菜であまりにも感動されて戸惑ってるだけだ。今のところ何も問題は起きていない)

    (ここからは当初の予定通りに……)ゴソゴソ

    (菫ちゃん鍋しか持ってきてないように見えるけど……具はどこに……)

    「……宥、冷めてしまう前に食べてくれるか?」

    「私も食べてみたいんだけど……えっと、そのまま食べるの? 具とかは……」

    「……」ヌギヌギ

    「え……?」

    「っと……」

    (とりあえず……上はシャツだけでいいか)スル…

    「……」

    147 = 141 :

    これには流石の宥姉も困惑

    148 :

    結局コーティングするのかwww

    150 = 60 :

    「ふぁ!?」

    「ななな、何してるの菫ちゃん!!?」カァァ

    「何って……服を脱いでるんだが……」

    「ななな、なんで脱ぐの!?」

    「ある程度脱がないと汚れてしまうだろう?」

    「シャツはまだしもブレザーを汚す訳には……」

    (もしかして……このチョコフォンデュって……)

    (まあ、こんなものでいいだろう……)

    (スカートも取った方がいいんだろうが、流石にまだ恥ずかしいな……)

    「さあ宥……好きなだけ食べてくれ」ニコ

    「……」

    「あぅ……」クラ…

    「ゆ、宥!?」


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