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    元スレ男「一度だけ時を止められる時計……」

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    1 :

    「今使うのは勿体無いよな……」

    「勿体無いし本当にいざ、という時だけ使うかな……」

    「でもそんな時がこないでずっと使わない内に死んだらなぁ……」

    「悩む……」

    3 :

    それもとに戻せなくね

    4 :

    止めたら最後だな、罠だこれ

    5 = 1 :

    学校


    「何悩んでんだよ」

    「いやさぁ、実はこんなもん拾ってよぉ」

    「この時計は一度だけ時を止められます?」

    「どう考えてもイタズラだろこんなの」

    「でもイタズラじゃなかったらなぁ……」

    「もしもただのイタズラだったらいざってとき後悔するぜ」

    「だよなぁ……」

    「じゃ、そろそろ座ろうぜ」

    「お、おう」

    (イタズラかイタズラじゃないか分かる方法は使う以外にあるか……?)

    6 = 1 :

    「使うしか……ないかな……」

    教師「えー……が……で……であって……であるとして……で……」

    (いや、待てよ)

    (もしも本当に時を止められるとしよう)

    (けど、もしも時が止まりっぱなしだったらどうするんだ?)

    (……)

    教師「おい、男聞いてるか?」

    「え、あ、はい」

    教師「じゃ、ここ読んで」

    「え?あ?」

    教師「97ページ」

    クスクス……

    「あぁ……」

    10 = 1 :

    「考えてんのか?使うか使わないか」

    「うん……」

    「俺は捨てといた方がいいと思うんだ」

    「捨てる……?」

    「なんつーか、そんなアヤシいもん使ってよ」

    「もし何かあったらさ……危険じゃん?」

    「あぁ……だな……」

    「ならばいっそのこと捨てたらどうかなって」

    「捨てるか……」

    (そういえば捨てるって手があったな)

    「分かった、放課後捨ててみるわ」

    「おう、じゃあ頑張れよ」

    「あぁ」

    (なんつーか……捨てる前に使いてぇ……!)

    11 :

    エロ広告みたいなやつかと思ったわ

    12 = 1 :

    「やめとこう」

    「さようなら、時を止められるかもしんねぇ時計」

    「……」ポイッ

    ドサッ

    「さて、これでよしっと」

    「早めに捨てといたほうがいいよなやっぱり……」

    「授業始まるかもしんねぇし戻るとすっか」

    「っと、トイレ行きたくなったな」

    「うートイレトイレ」

    13 :

    そして世界は動き出す…

    14 = 1 :

    「ふぅ……スッキリした」

    「ん?」

    「時計が……落ちてる……」

    「~♪」

    「あいつが持ってるゴミ袋……もしかして……」

    「あのゴミ袋だ、なんてこったい」

    「誰かに拾われると厄介だ、俺が拾っておこう」

    「結局戻ってきてしまった」

    15 :

    http://ez.k-manga.jp/top.php

    16 = 1 :

    「教室のゴミ箱に捨てるかな」

    ワイワイ……ガヤガヤ……

    「授業前の教室はうるせーなー」

    「誰にも見られない内に捨てるか」

    ポイッ

    「それじゃ、授業始まるし席に着くか」

    17 :

    早くかけ

    18 = 1 :

    教師「で……聖徳太子は……だから……妹子が……」

    「……」ウトウト……

    教師「蘇我が……おっとっと……」ドンッ

    ガッシャーン

    教師「あららーやっちゃった」

    生徒「先生ー勘弁してくれよ!ゴミがこっちまで飛んできたじゃん」

    教師「ごめん、ちょっと誰かちりとりとほうき持ってきてくんない?」

    コツンッ

    「ん……?何か当たったような……」

    「時計……」

    「……!?」

    「とりあえず……拾っておこう……」

    「何かおかしくないか……?」

    19 :

    教室の前の方にゴミ箱あんのかよ…
    しかも黒板の下に

    20 :

    >>19
    俺の学校はそうだったよ

    21 = 1 :

    「んで、放課後に捨てんだよな?その時計」

    「……」

    「おい、どうしたよ」

    「戻ってくる……」

    「へ?」

    「捨てても……戻ってくる……」

    「は?なんだそれ!」

    「本当だよ!信じてくれって!」

    「そ、そうだな……それじゃ、ちょっとその時計貸してみ?」

    「……ほい」

    「じゃ、俺が捨ててみるわこれ」

    「あぁ、頼んだぞ」

    22 :

    いいぞ

    23 = 1 :

    「さて、厄介な時計も無くなったことだしこれで安心できるな」

    DQN「おい、男wwww」

    「ん?何だDQN」

    DQN「ちょっとwwww歴史のノートwwww貸してくれよっwwww」

    DQN2「おねげーだwwwwおねげーだ!DQNの兄貴居眠りしちまってよwwww」

    DQN「なwww?な?wwww頼むよwww」

    「あ、あぁ……ほれ」

    DQN「サンクスwwwww」

    「次は英語か……」

    (戻ってくんじゃねぇぞ……)

    24 :

    DQNもちゃんとお勉強してるのか偉いな

    25 = 1 :

    「……」チラッ

    「……!」ビクッ

    「……」グッ

    「……」ホッ

    外人教師「Koreha……De……Kokoga……Deattesite……」

    「……」

    外人教師「Tugiha……Otokokun!」

    「あ、はい」

    外人教師「EigodeOnegaiSima-su!」

    「い、イェス……」

    27 = 1 :

    「よかった……何事も無かった……」

    「戻ってこないだろ?」

    「お前どこに捨てたの?」

    「トイレ」

    「は?」

    「頑張って流したよ」

    「そ、そうか」

    (……)

    「ん?どうした?」

    「あぁ、いやなんでもない」

    (俺の予想だと……)

    生徒「先生、トイレ詰まってんですけど」

    (やっぱり……)

    28 = 1 :

    教師「なんだ?時計?」

    生徒「時を止められる時計……?」

    教師「イタズラだろ、誰がこんなもんトイレに詰まらしたんだ?」

    生徒「ちょっと貸してみてくださいよ」

    教師「やめろ、こんな汚いもん」

    生徒「お願いします!」

    教師「これは先生が捨てておく」

    生徒「ちぇっ」



    (戻ってくんなよ……)

    30 = 1 :

    「放課後まで戻って来なかった」

    「だろ?戻ってこねーだろ?トイレに流しといてよかったんだよ!」

    「だな……」

    「それじゃ、気を付けて帰れよ!」

    「あぁ」

    (俺は先生が捨てたことを知っている……)

    (そして、さっきゴミ収集車が来た……)

    (捨てられていてくれよ……)

    33 = 1 :

    「帰宅まで時計を見ることはなかった」

    「やった!きっと偶然だったんだ!」

    「さーてゲームするぞー!」

    34 = 1 :

    ガキ「おい、車からこんなの落ちたぜ!」

    ガキ2「時を止められるだって!すげーな!」

    ガキ「止めよーぜ!」

    ガキ3「ちょっと貸してみ」

    ガキ「お前も見たいのか?見ろよ!」

    ガキ3「ふんっ」ブンッ

    ポーイ

    ガキ「あっ!何すんだよ!」

    ガキ3「こんなのイタズラだろ、時を止められるわけないだろバーカ!」

    ガシャーン

    ガキ3「え?」

    ガキ2「ガキ3が窓わったー!」

    ガキ「俺知らねー!にっげろー!」

    35 = 3 :

    わくて

    37 :

    >>25
    お前こそ英語で言えよ

    38 = 1 :

    ガシャーン

    「( ゚д゚)」

    コロコロ……

    「お、おかえりなさい……」

    「……うおぉぉぉぉぉぉぉ!」

    「もう嫌だァァァ!」

    「そんなに時を止めて欲しいのか!」

    「時を止めて欲しいんだろ?ナァーー!」

    「くそっ!なんでまたコイツが……」

    「窓……どうしようか……」

    39 = 1 :

    「どうしたのー?男ー?」

    ドンドンドン……

    「上がってくる……」

    ドンドンッ!

    「男ー!はいるよー!」

    「あ、あぁ」

    「ちょ!どうしたのよこれ!」

    「知らねぇ……突然窓が割れた……」

    (時計の事は言えねぇ……)

    「とりあえず今日は新聞紙でも貼っておきましょう」

    「だ、だね」

    40 = 1 :

    「何考えてんの、窓の事?」

    「いや、違う……」

    「だったら早くご飯食べなさい、冷めるわよ」

    「あぁ……」

    「ほら、食べた食べた」

    (ピザ……)

    「?」

    (何かに似てるよな……)

    (くそっ!また時計の事が……)

    41 = 29 :

    突然窓が割れた・・・・

    じゃないだろwwwwwwww

    42 = 1 :

    「もう一回窓から捨ててみるか」

    ベリッ

    ポイッ

    「新聞紙貼りなおさねぇとな」



    「夜の営みがしたくなってきた」

    「みんな寝てるし……音は漏れねぇよな?」

    「イヤホンなしで営むのは緊張するけど楽しいぜぇ」

    43 = 1 :

    アンッアンッ! アッアッアッ! ラメェッ!


    おっさん「……チッ」

    おっさん「なんだ?ニートの俺にこんな嫌な声聞かせんのか?」

    おっさん「……ざけんなよ、ホテルにでも行ってやっとけコラ」

    おっさん「……あぁムカつく」

    おっさん「るっせぇんだよ!」ブンッ

    バサッ

    コロコロ……

    「……!?」カチッ

    「……あららら、静かにしときゃよかったなこりゃ」

    46 = 1 :

    「で、戻ってきたと」

    「正直、もう俺は使っちまおうと思う」

    「まぁ、いいんじゃね?男がそう思うなら」

    「お前なら止めると思っていたが……」

    「正直言って、トイレに流したのに男の家に飛んでくるのは普通じゃない」

    「どうしても時を止めて欲しいんだろうな、その時計」

    「……」

    「一応言うぞ」


    「これは、本物だ」

    「……」

    47 = 1 :

    「もう、使ってみるか?」

    「AM9:55か」

    「こんな時計でもキチンと時計の役割は果たしてんだな」

    「それじゃあ、少し止めさせてもらいますよ皆さん」

    「それっ!」

    カチッ

    49 = 29 :

    さあ、どうなる

    50 :

    マフラー買いにいくんだからはよ


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