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    元スレ玄「まないた党とヘテロ党の連中を取っ捕まえるのです!」

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    52 = 1 :

    (……頭の良い憧が分からないはずがない)

    (私たちに頼まれて手放すくらいなら……最初から穏乃を奴隷になんかしたりしない)

    (ハルちゃんのことだってそう……)

    (誰かの奴隷になっていたとして、その人から取り上げるようなことを出来る訳が……)

    「……」

    (それでも憧はまだ信じていたいんだ……クロのこと……)

    (私ももしかしたら、心のどこかでまだクロを信じて……)



    (……もしクロにハッキリと拒まれて、何も希望がなくなったとき……私たちは……)

    「……」

    54 = 1 :

    ――――――――――――――――――――――――――――――――――

    「はぁ……はぁ……」

    智葉「息は切らしても集中は切らすなよ」スチャ…

    「ちょっとキツい……」ジリ…

    智葉「敵は待ってくれないぞ。戦場では一瞬の気の弛みが勝敗を分ける」ジリ…

    「分かってるけど……そろそろ体力が……」


    シュッ


    「!」


    バシィン!!


    「……痛い」ヒリヒリ

    智葉「隙だらけだ」ハァ

    55 = 1 :

    「もう無理……智葉、休憩しよう。流石にこれ以上たんこぶを増やすのは……」

    智葉「もう音を上げるのか。そんなことじゃこの先生き残れないぞ」

    「返す言葉もない……」

    智葉「2年やそこらで弱くなり過ぎだ、まったく……」

    「はぁ……」


    ガチャ


    「こんばんわー。お二人さん首尾の方はどない?」

    「さっきからいじめられっぱなし……」

    智葉「5割くらいしか力を出してないのにこの様だ。甘やかし過ぎだぞお前ら」ジト

    「平和な時代が続いてたので……」アハハ

    56 = 48 :

    個人戦トップ3トリオ好き

    57 = 1 :

    智葉「そんなことだから強襲された時にボロボロにされるんだ」

    智葉「何も守れなかった後に後悔しても遅いんだぞ」

    「それはそうだけど……」

    「まあウチは専門外ってことで……」アハハ

    智葉「どいつもこいつも最近気が弛み過ぎだ。あんまり平和ボケしてるとウチの連中の二の舞になって……」

    「でもここがバレる可能性なんて万に一つない」

    「それに上が病院で患者さんもたくさん居てはるし、政府がここを襲うなんて立場上無理やで」

    智葉「捕まった仲間の中の誰かが場所を漏らしていたらどうする?」

    智葉「テロリストが人質を取って立てこもったとでも言えば、奴らは大義名分の元制圧部隊を送り込んでくると思うが?」

    「そ、それは……」

    「最近暗いニュースばっかやったし、あまりそういうことは考えたくないんやけど……」アハハ

    智葉「それが平和ボケだと言っているんだ」ハァ

    58 :

    確かタコスが京太郎助けるために情報売ってたよね

    60 = 1 :

    「でも気を張ってばっかりだと疲れてしまう」

    「休むときにはしっかり休んで、重要なことに備えるのも大切」

    「ふふ、宮永さんに同意見やな」

    智葉「分からない事でもないが……」

    「辻垣内さんはちょっと気負いしすぎやで?」

    「ウチらとしては頼もしいけど、たまにはリフレッシュせな」ニコ

    「憩の言う通り。智葉には一番戦ってもらわないといけないから、緊急時にこそ力を出せるようにしてもらいたい」

    智葉「だから休め、か……分かった。頭の片隅でにも置いておこう」

    「いや、真ん中に置いといてもらいたいんだけど……」

    「辻垣内さんはリフレッシュの仕方とか分からなさそうやからな。ウチが率先して色々やりますわ」ニコ

    智葉「人を堅物みたいに言うな……それに色々ってなんだ色々って」

    「まあ楽しみにしといてください♪」

    智葉(コイツと一緒にいるとどうも調子が狂うな……)ハァ

    62 = 1 :

    「そういえば……憩、誠子やダヴァンから報告はあった?」

    「あ!」

    「そう! あったねん! それを伝えようとここに来て……!」

    智葉「落ち着け。内容はなんだ?」

    「捕まってるみんなの居場所が分かりました!」

    「本当に!?」

    「愛宕さんと淡ちゃんは大阪府某所、清竜会が管理統括する軍事研究所に」

    「白水さんと胡桃ちゃんは東京都某所の弘世組本部です」

    65 :

    続き支援
    小蒔ちゃんが差別や迫害なんてしませんように

    66 = 1 :

    智葉「2人ともとんでもない場所に捕まってるな……」

    (清竜会と弘世組……)

    「誠子ちゃんとダヴァンさんは今こっちに帰還してるそうです」

    「分かった。憩、ゆみや透華を会議室に呼んでおいて」

    「2人が帰って来るまでに具体的な作戦を」


    ―――ドゴォォォォォォォォン!!!


    「「!!」」

    68 = 1 :

    「な、なに!?」

    智葉(地震……? いや違う。どこかで爆破が……!)


    『エマージェンシエマージェンシ。侵入者デス。エマージェンシエマージェンシ』


    「き、緊急アラーム!? どど、どういうこと!?」

    「侵入者……? そ、そんなことっ……」

    智葉「狼狽えるな!! 敵襲だ!!」

    智葉「おもちとiPSの連中がここを嗅ぎ付けたんだ!!」

    照憩「!!」

    智葉「照! お前は妹たちの所に向かえ! 非戦闘員のアイツらは敵に見つかったら終わりだ!」

    「わ、分かった!!」

    智葉「憩! お前はこの施設のセキュリティを作動させて敵を食い止めろ! 私も行く!」

    「りょ、了解です!!」

    71 = 1 :

    ―――――――――――――――――――――――――――――――――

    「爆破!!」


    ―――ドゴォォォォォォォォン!!!


    竜華「みんな作戦通りに! D部隊はウチに付いて来て! 片っ端から取っ捕まえるで!!」タタッ

    「S部隊は私に付いて来い! 第一目標は宮永照だ!!」ダダッ

    「B部隊はウチに付いて来て工作準備を!」


    「遂に始まりましたね……」

    戒能「これで全て終わるといいですね」

    「はい。きっと幸せな世界が待っています。いや、してみせます」

    戒能「ふふ、心強い限りですね」

    「行きましょうか良子さん。私たちは作戦本部にてモモさんの帰りを待ちましょう」

    戒能「了解です。敵襲が来ても私が居る限りノープロブレムですよ」

    「信頼しています」ニコ

    72 = 11 :

    しえん

    74 = 1 :

    ――――――――――――――――――――――――――――――――――――

    ―――ドゴォォォォォォォォン!!!


    モモ(始まったっすか……)

    「え……? なに、今の音……?」

    「ば、爆発……?」

    モモ「作戦が始まったっす。私の仲間たちが大勢ここに押し掛けてるっす」

    ゆみ(くっ、迂闊だった……! ここの安全性を絶対視しすぎたがために……!)ギリ

    モモ「油断したっすね先輩。昔のあなたなら……こんなヘマはしなかったっす」

    ゆみ「……」

    「……2人は知り合いなのか?」

    モモ「この人はiPS党の元幹部っす。iPS党が立ち上がった時の初期メンバーの1人でした」

    「!!」

    77 = 1 :

    「ほ、本当なのか加治木……?」

    ゆみ「……ああ、事実だ」

    「そ、そんな……加治木さんが……」

    モモ「この人は私たちにとって最大の裏切り者なんすよ。……私にとっても」ギロ

    ゆみ「っ……」

    モモ「またゆっくりお話しましょう……」

    モモ「どうして党を抜けたのか、どうして敵対グループの幹部なんてやっているのか」

    モモ「どうして……私の前から居なくなったか」ポロ…

    (この人、泣いて……)

    モモ「今は作戦中っすから私情は挟めませんが……後でいっぱい話したいっす、先輩」

    ゆみ「……」

    モモ「もうすぐ作戦本部っすから、全員それまで大人しくしてくださいね」

    モモ「ここにいる人が誰であろうと……抵抗するなら容赦はしないっすよ」スチャ

    「っ……」ゾク

    78 = 76 :

    なんと……

    79 :

    しえん

    81 = 1 :

    ゆみ(どうする……? どうやってこの状況を打破する……?)

    ゆみ(手錠がかけられていて抵抗は出来ない……このままじゃ三人とも……)

    「……」テクテク

    「……」テクテク

    モモ「……」

    ゆみ(私はまだしも宮永咲と天江衣はまずい……まないた、ヘテロ両総裁にとっての最重要人物だ……)

    ゆみ(この2人が敵に落ちることはつまり……私たちの終わりを意味している)

    ゆみ(なにがあっても2人だけは逃がさねば……しかしどうやって……)

    (お姉ちゃんたち大丈夫かな……龍門渕さんも……)

    (透華……)

    82 = 79 :

    すごい待ってた気がするけど
    前のから1ヵ月半しかたってないのか

    84 = 1 :

    ゆみ(反撃を考えるなら敵が1人だけの今しかない……)

    ゆみ(スニーキング能力がずば抜けているだけで、モモは本来非戦闘員……)

    ゆみ(武器さえ取り上げれば手錠をかけられている状態の私でも足止めが出来るはず……)

    ゆみ(しかし、距離を取られ前を歩かされているこの状態では……)

    モモ「……」

    ゆみ(くっ、何か無いのか……この状況を打破出来る何かが……!)

    「なあ咲……あれはなんだ?」

    「え?」

    「ほら、あそこにあるカメラみたいなヤツ。さっきから何個も付いていて……」


    ウイーン……


    ゆみ(あれは……!)

    86 = 1 :

    モモ(監視カメラっすかね。さっきからちょくちょく見かけますが……)


    ウイーン……


    モモ「?」


    バァン!!


    モモ「きゃあっ!?」バチィン

    「「!!?」」

    モモ(て、テーザー銃……!?)ビリビリ

    ゆみ(これは……荒川か!?)

    モモ(まずいっす、早く銃を拾って……!)


    シュダッ


    モモ「!」

    87 = 79 :

    θヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ
    これで攻撃されたらアウトですわ

    88 = 32 :

    モモ「くやしいっ・・・でも・・・」

    89 = 1 :

    ゆみ「ッ!!」カァン

    モモ「しまっ……!?」

    モモ(銃が蹴り飛ばされ……!?)

    ゆみ「やぁッ!!」ドン

    モモ「きゃあっ!!」

    ゆみ「2人とも逃げろ! モモは私が足止めする!」

    「えっ、で、でもっ……!」

    ゆみ「早く!」

    90 = 1 :

    モモ「くっ、無駄な抵抗を……!!」グググ

    「咲! 逃げるぞ!!」

    「でも加治木さんが!」

    「アイツの覚悟を無駄にするな!! 」

    「っ……!」

    ゆみ「咲!!」

    92 = 79 :

    しえん

    93 = 1 :

    「あ、後で絶対に助けますからっ!」

    「行こう咲!」タタッ

    「うん!」タタッ


    モモ「くっ……!」

    ゆみ「この施設を甘く見過ぎたなモモ」

    モモ「あんなもの普通は軍事基地くらいにしか無いっすよ……ってか先輩退いてください! 重いっす!」

    ゆみ「そ、そんなことはない! 君が華奢すぎるだけだ!」

    モモ「そんなことあるっすよ! 先輩重くなってるっす! どうせここで食っちゃ寝の生活ばかりして……!」

    ゆみ「だ、断じて無い!? 太るどころか君たちに追われて痩せる一方で……!」

    95 = 1 :

    ―――――――――――――――――――――――――――――――――――

    「あの2人痴話喧嘩してはりますね……」アハハ

    智葉「妹と天江が逃げる時間稼ぎになるから構わないが……緊張感の無い奴らだ」ハァ

    「透華さんも異常に気づいて動き出してたし、宮永さんかどっちかと合流出来たらええんやけど……」

    智葉「敵はこの数だ。侵入者と鉢合わせになる可能性の方が高い」

    「どうするの……? 今のところ足止めは出来てるけど、突破されるのも時間の問題で……」

    智葉「私が出る」

    「!」

    智葉「今の目標は照や龍門渕たちを追っ手から逃がすこと。そのためにも敵の数を減らしに行く」

    97 = 1 :

    「む、無茶です! いくらなんでも数が違い過ぎて……!」

    智葉「勝機は十分にあるさ。お前が雑魚を掃除してくれれば……」スチャ…

    智葉「幹部連中は私1人で十分だ」

    (こ、この人はホンマに……)ゾク…

    智葉「亦野とダヴァンがいれば敵の本丸を直接叩くことも出来たんだがな……」

    「ほ、本当に1人だけで行く気なん……?」

    98 = 79 :

    ガイトさんかっけー!

    99 = 1 :

    智葉「当たり前だ。加治木も助けに行かないといけない」

    智葉「私の命はお前のサポート次第だ。信頼してるぞ」

    (そんな責任重大なことを……)シクシク

    智葉「ここが落とされそうになったらこれを使って私に連絡しろ。すぐに駆けつける」ポイ

    「了解です……ってまた旧時代的な携帯を……」

    智葉「絶対に捕まるなよ。この国を変えるためにも、全員でここから脱出するぞ」

    「……せやな」

    100 = 1 :

    智葉「暗い顔をするな。……お前はいつもヘラヘラしている方がお似合いだ」

    「そういう時は笑ってる方が可愛いって言うんやで?」アハハ

    智葉「知るか」バタン


    (辻垣内さん行ってもうた……これでウチ1人だけかぁ。心細いなぁ……)

    「でも……」

    (みんなのために頑張らな!!)


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