元スレモバP「まゆとの日常」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
1 :
P「……………………」カタカタ
ちひろ「……………………」カタカタ
P「…………ふぅ」
ちひろ「……………………」カタカタ
P「ちひろさん、俺の方は片付いたんで今日はお先に失礼しますね」
ちひろ「あ、分かりました。プロデューサーさんもいつもお疲れ様です」
P「いえ、ちひろさんこそ。…………それじゃ今日は失礼します、お疲れ様でした」
ちひろ「はーい。では、また明日」
P「はい、また明日」ガチャ
2 = 1 :
――――――――――――――――
P「ふー、外は結構寒いな…………。えーっと、車のキーはと…………」
P「…………よし。今日も安全運転で行きますか」
ブロロロロロロロロ…
P(…………今の事務所でプロデューサー業を始めて半年ほどが経った)
P(アイドル達も皆順調だし、今の環境はとても恵まれていると自分でも思う)
P(ただ、ひとつ気がかりなことは……)
4 = 1 :
――――――――――――――――
P「…………………」
P「…………………………はぁ、またか……」
まゆ「……あ、プロデューサーさん。お帰りなさぁい」
P「…………俺の家の前で何やってるんだ、まゆ」
まゆ「プロデューサーさんに晩御飯作ろうと思って。でもプロデューサーさん家に居ないし、ここで待ってたんですよぉ」
P「…………そうか、いつもありがとうな」
まゆ「うふ、まゆなら大丈夫ですよ。プロデューサーさんの為だったら、まゆなんでもしますからぁ」
P「……取り敢えず上がれ。人目についたらまずい」
まゆ「ふふっ。それじゃあ、お邪魔しますね」
5 = 1 :
まゆ「それじゃ、お台所借りますね?」
P「……ああ」
まゆ「うふ、じゃあしばらく待ってて下さいね」
P(…………彼女は佐久間まゆ。うちの事務所でアイドルをやっている子の中の一人だ)
P(持ち前のルックスと年不相応の妖艶さから、多くの人から人気を集めている)
P(そんな彼女が俺の家を訪れるようになったのは何時の事だったか、今では殆ど毎日俺の家に来ている)
P(別に悪い気はしない。しないんだが……)
P「…………アイドルがこれは、やっぱまずいよなぁ……」
P「……今日こそはなんとか説得しないとな」
8 = 1 :
まゆ「プロデューサーさん、できましたよぉ」
P「ん……ありがとうな。じゃあ一緒に食べるか」
まゆ「はい♪ それじゃあ……」
「「頂きます」」
P「…………………………」
まゆ「…………どうですかぁ? まゆ頑張って作ったんですよぉ?」
P「……いや、おいしいよ。いつもわざわざ有難うな、まゆ」
まゆ「うふ……お口にあって良かったです。まゆは、プロデューサーさんが喜んでくれたらそれで十分ですからぁ」
P「……そうか。でも最近、ほとんど毎日来てるだろ? 流石にそんな頻繁にはいいぞ。まゆも大変だろうしな」
9 :
ままゆのSS増えてうれしい
10 = 1 :
まゆ「まゆが好きでやってることですからぁ。プロデューサーさんは気にしなくていいですよ」
P「いや、俺だって嬉しいけど……まゆはアイドルなんだ。こんな所を誰かに見られでもしたらマズイだろ?」
まゆ「まゆなら大丈夫ですよぉ。…………それとも、プロデューサーさんはまゆが迷惑なんですか?」
P「そんなことない。けれど、俺はプロデューサーで、まゆはアイドルなんだよ。
まゆを応援してくれているファンを裏切るようなことはあっちゃならない。だろ?」
まゆ「…………………………」
P「別に俺のことなら気にしなくていいから、な?」
まゆ「……………………」
まゆ「…………ねえ、どうしてそんなこと言うんですか?」
11 :
まゆは悪魔な天使かわいい
12 = 1 :
P「どうしてって……そりゃまゆの事を考えてだな……」
まゆ「まゆのこと、ですかぁ……。もしかして、まゆの為に言ってるんですか、それ?」
P「あ、ああ……」
まゆ「他の女の子達には優しくしているのに、まゆは駄目なんですか? 皆もっとプロデューサーさんに甘えてますよぉ?
それは良くてまゆは駄目なんですか? ねえ、プロデューサーさん。まゆのどこがいけないんですか?」
まゆ「まゆはこんなにもプロデューサーさんに尽くしているのに……まだ足りないんですか?
いいですよぉ。まゆ、プロデューサーさんの為だったらなんでもしますからぁ」
まゆ「うふ、まゆがアイドルだから駄目なんだったら、まゆアイドルなんて辞めますよぉ」
まゆ「プロデューサーさんがまゆのことを見てくれるんだったら、アイドルなんかどうでもいいですから」
まゆ「それでいいですか? そうすればプロデューサーさんはまゆを離さないでくれますか?」
14 = 1 :
P「…………本気で言ってるのか?」
まゆ「…………まゆは本気ですよぉ」
P「じゃあアイドルを辞めるんだな? 本当にそれでいいんだな?」
まゆ「…………はい。それで、プロデューサーさんがまゆを――」
P「はぁ……嘘をつくな嘘を」
まゆ「……嘘なんかじゃ、ないですよ。まゆは本気ですから」
P「分かった分かった……アイドルがどうでもいい? よくもまぁそんな白々しい嘘がつけるな」
まゆ「………………」
15 = 1 :
P「……まゆにとって、アイドルがどうでもいいわけがないだろうが」
P「それとも何だ? 今までのアイドル活動は楽しくなかったとでも? ただ俺といる為だけに、ずっと我慢してやってきたのか?」
まゆ「それは……楽しくなかったわけではないですけど……」
P「俺はずっとお前を今まで見てきたんだよ。まゆの一番傍でな」
P「まゆが、本当にアイドルを楽しんでいたこと位、流石に分かるっつーの」
まゆ「……たしかにアイドルは楽しかったですよ。ただ、私にとってはそれよりもプロデューサーさんの方が大事ですから」
P「じゃあ、なんでそんなに悲しそうな顔してるんだ?」
16 :
17 = 1 :
まゆ「……………………」
P「どうみても未練たっぷりだろうが。本当はアイドルを続けたくて仕様がない癖に。軽々しく辞めるなんて口にすんなよ」
まゆ「………………じゃあ、まゆはどうすればいいんですか?」
P「簡単だろ。自分に正直になれば良い。もうあの頃とは違うんだ。今のまゆは、誰にも負けないくらいに輝いている」
P「だから、アイドルを辞めるなんて、そんな悲しいこと言わないでくれ」
まゆ「……………………」
まゆ「…………それじゃあ、まゆは我慢すればいいんですか?
まゆはプロデューサーさんがいればそれでいい、それでいいんですよ……」
まゆ「それなのに、まゆは我慢していなきゃ駄目なんですか?
良いですよ、まゆはそれでも。それで、プロデューサーさんが喜んでくれるなら」
18 :
流石の貫禄
19 = 7 :
まゆよりもさらに甘えるアイドル達…
20 = 1 :
P「……俺はただ、アイドルを辞めるなんて言って欲しくないだけだよ。それはまゆの本当の気持ちじゃないだろう」
まゆ「…………分かりました。プロデューサーさんがそう言うのなら、アイドル続けます」
P「…………なあ、まゆ」
まゆ「だって、まゆにはプロデューサーさんが全てなんですよ。
まゆにはプロデューサーさんしかいないの、プロデューサーさんしか……」
P「…………それは違う。もうまゆには――」
まゆ「違いませんよ。まゆにはなにも無いんです。プロデューサーさんがまゆの全て」
まゆ「分かってるんですよ。どれほど努力したって、他の子たちには勝てないってこと。だって、まゆは空っぽなんですから」
まゆ「お願いです、プロデューサーさん。まゆを見捨てないで下さい……。
プロデューサーさんの為なら何でもやります。だから、まゆを置いていかないで…………」
21 :
支援するよ
22 :
見捨てないでって言う子は総じて重い
23 = 1 :
P「………………俺はまゆを見捨てたりなんてしないよ。それに、もうまゆは空っぽなんかじゃない」
P「さっきも言っただろ、もうあの頃とは違うって。今のまゆの笑顔は本物だ。沢山のものが、いまのまゆにはあるはずだ」
P「だから大丈夫だ。俺はただ、まゆには俺の為なんかじゃなくて、純粋に自分の為にやりたいことをやって欲しいんだけなんだ」
P「本当にしたいことがなんなのか、今ならもう見つけられるはずだから」
まゆ「…………………………」
P「…………料理冷めちゃうな。せっかくまゆが作ってくれたんだ、先に食べないか」
まゆ「………………はい」
24 :
軽いヤンデレドタバタと思ってきたら重かった
25 = 1 :
「「ご馳走様でした」」
P「うん、おいしかったよ。ありがとな」
まゆ「…………いえ、喜んでもらえてまゆも嬉しいです。
後片付けもやっておきますから、プロデューサーさんは休んでて下さいね」
P「いや、それくらいは俺がやるよ。流石に何もせずっていうのも気が引ける」
まゆ「……まゆなら大丈夫ですから」
P「…………あー、じゃあ一緒にやらないか? それだったらいいだろ」
まゆ「……分かりました」
P「うし。じゃあちゃっちゃと終わらせますか」
26 = 1 :
ジャー カチャカチャ…
P「…………っとこれで洗い物も終わりかな…………。まゆ、ありがとうな」
まゆ「いえ。…………プロデューサーさん」
P「…………なんだ?」
まゆ「……プロデューサーさんにとって、まゆは結局ただのアイドルの一人に過ぎないんですか?」
P「…………それは、だな」
まゆ「まゆの本当にしたいこと…………確かにアイドルも好きです、続けたいですよ」
まゆ「でも、まゆがプロデューサーさんを好きなこと、この気持ちも本物なんですよ」
まゆ「だから、まゆは今まで頑張ってこれたんです。……プロデューサーさんがいるから。
プロデューサーさんが、まゆを支えてくれたから」
まゆ「それなのに、プロデューサーさんはまゆを見てくれない。……ねぇ、プロデューサーさん」
27 :
ええ子や……
28 :
これらは全てまゆの策略
29 = 1 :
P「……………………」
まゆ「なんで私を避けてるんですか? 他の子たちにはあんなに仲良くしてるのに、なんでまゆからは離れていくんですか……」
まゆ「もし気に入らない所があるんだったら、言って下さい。まゆ、直しますから」
まゆ「ねぇ、どうして? まゆのどこがいけないんですか?
教えてください…………まゆには、プロデューサーさんが必要なんですよぉ……」
P「…………………………それ、は……」
まゆ「お願いです。本当のことを教えてください…………。まゆ、どんな答えでも、それだけで満足ですから」
P「……………………」
P「………………俺が、まゆを避けていたのは」
30 :
ん?純愛?
31 = 1 :
P「…………」
P「………………俺が……まゆのことを、好きだからだ」
まゆ「…………え?」
P「だから、俺はまゆのことが好きなんだよっ。ああ分かってるよ。自分でもこんなことが許されてないことぐらい」
P「いい大人が16の女の子を好きになった? しかも相手はアイドルで、俺はそいつのプロデューサーときた」
P「あっちゃいけないことだって自分でも自覚してるさ。何度もその気持ちを失くそうとしたよ」
P「…………でも、結局それは出来なかった。情けないよな。表に出るのが怖くて、それで避けてたなんて」
まゆ「…………………………」
P「しかも、そのせいでまゆを追い詰めてたなんて…………本当にすまなかった。俺は、最低だ」
まゆ「………………ねえ、それって本当なんですか……? プロデューサーさんが、私のことを……」
32 = 1 :
P「……本当だよ。俺は、アイドルとしてのまゆも、一人の女性としてのまゆも…………全部含めて、まゆが好きだ」
P「まゆがトップアイドルになるその日まで、俺はまゆの隣で一緒に歩んでいきたい。いや、その後もずっと」
P「こんな情けない俺で良ければ……これからもずっと、あなたの傍にいたい」
まゆ「…………本当に……? 信じて、いいんですか?」
P「ああ、本当だよ。俺は、まゆを離したりしない」
まゆ「…………………………」
33 :
なんだかオラわくわくしてきたぞ!
34 = 1 :
まゆ「プロデューサーさん…………まゆ、結構重いんですよ……もしかしたら、他の女の子達に嫉妬しちゃうかもしれないです」
まゆ「それでも、いいんですか? 本当にまゆなんかで」
P「当たり前だろ……むしろ、まゆこそ俺なんかで本当にいいのか?」
まゆ「うふ……プロデューサーさんが、いいんですよぉ…………やっぱりまゆ達は運命で結ばれていたんですね」
P「……そうかもな」
まゆ「うふ…………ふふふ……」ギュッ
P「お、おいまゆ?」
まゆ「ふふ…………。ねぇ、キスしてくれませんか?」
P「えー、と…………」
まゆ「まゆ、貴方に愛されてるって証拠が欲しいです」
P「…………わかったよ。……じゃあ、いくぞ――――」
35 :
えんだああああ
36 :
いやあああああああ
37 = 1 :
半月後
まゆ「プロデューサーさん、朝ですよぉ…………起きてくださぁい……」ユサユサ
P「…………ぅう、ん………………あと、ごふんだけ…………」
まゆ「駄目ですよ、早く起きないと。また遅刻しちゃいますよぉ」
P「んー………………」
まゆ「ほら、顔洗ってきてください。朝ごはん用意しておきますから」
P「……………………」フラフラ
38 :
おいまさかキスだけじゃないよな?
39 :
監禁…じゃないよね?
40 = 1 :
ジャー
P「…………ふぅ。ふぁーあ…………あー、やっぱ朝は辛いわ……」
P「今まで死ぬ気で起きてたからなぁ…………まゆマジ天使だわ」
P(……俺がまゆに気持ちを伝えてから約半月が経った。だからといって特に何かが変わったわけでもなく、
家の外では今まで通りの距離感を保っている)
P(しいて言うなら、まゆが俺の家に泊まったりすることが増えた位か)
P(初めはあまり俺の家にこないように言ったのだが……これも合鍵を渡してしまったせいか?)
P「…………まぁ、全く後悔はしてないんだけどな……」
41 :
夜に搾り取られてんで
42 = 1 :
P「ふぁー………………」
まゆ「うふ。プロデューサーさん、おはようございます」
P「ん……おはよう、まゆ。いつもすまないな」
まゆ「いえ、プロデューサーさんの為だったら、まゆなんでもやりますからぁ」
P「あー、うん」
まゆ「ふふふ…………朝ごはん、用意できてますよぉ」
P「よし、じゃあ食べるか」
まゆ「はい♪」
「「頂きます」」
43 = 3 :
夫婦だった
44 = 1 :
カチャカチャ…
P「んーうまいっ! いやー毎回思うけど、まゆの料理は抜群だなぁ」
まゆ「ふふっ。お口にあってよかったです……。なにせ、プロデューサーさんへの愛が詰まってますからぁ」
P「お、おう…………なんか照れるなそれは」
まゆ「うふ…………。そういえば、今日はまゆは一人でお仕事ですよね?」
P「えーと……。そうだな、悪いけど今日はまゆの方には行けそうにないわ。
午前中はみく、午後からは智絵里にちょっとついてやらなきゃならん」
まゆ「そうですか……夜は、帰ってこれそうですか?」
45 = 1 :
P「あー、まあなるべく早くには帰ってくるけど…………ってまたわざわざ晩飯作ってくれんのか?」
まゆ「はい、そのつもりですよぉ。まゆは今日の午後のお仕事は早めに終わりますから」
P「そうか。…………嬉しいけど、あんまり無理はしないでくれよ? なにより大切なのは――」
まゆ「自分の身体、ですよね? ふふっ、大丈夫ですよ」
P「…………よし。それなら今日も楽しみにしてるぞ」
まゆ「はい、任せてくださいねぇ」
P「おう。…………ふー、ご馳走様でした。うし、さっさと準備して出るか」
まゆ「じゃあ、まゆが片付けとくので、先に着替えてきてくださいね」
P「ん…………頼んだ」
48 = 1 :
P「………………財布よし、免許証よし、ハンカチよし、携帯よし…………うん、準備オッケーだ」
P「まゆ、そっちももう出られるか?」
まゆ「はい。まゆは大丈夫ですよ…………あ、プロデューサーさん」
P「ん……?」
まゆ「ネクタイ、曲がってますよぉ」クイクイ
P「おお、ありがとな…………よし、今度こそ大丈夫だな!」
P「じゃあ、今日も一日頑張りますか!」
49 = 41 :
綺麗なまゆ…だと…
50 = 1 :
――――――――――――――――
ガチャ
P「おはようございまーす」
まゆ「おはようございます」
P「ん、まだ誰も来てないのか……」
まゆ「そうみたいですねぇ。一番乗りって久しぶりかもしれませんね」
P「そうだなぁ。まぁ、ぼちぼち来るとは思うけどな」
まゆ「はい…………プロデューサーさん、コーヒー淹れましょうか?」
P「うーん、じゃあお願いしようかな」
まゆ「分かりました♪ 淹れてくるので、待ってて下さいねぇ」パタパタ…
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