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    元スレカヲル「シンジくんは僕だけのもの」ボソッ シンジ「え?」

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    1 :

    シンジ「ど、どうしたの?カヲルくん」アセアセ

    カヲル「そのままの意味さ。君の全てが欲しいんだよ」フフッ

    シンジ「……」

    『シンジは私だけのもの』

    『碇くんがほしいの』

    『私のものにならない?』

    シンジ「……」

    カヲル「?」

    2 :

    カイジくん・・・

    3 = 1 :

    シンジ「そんなのいくらカヲルくんでも……できないよ」

    シンジ「僕は誰のものでもないんだから……」

    シンジ「僕は僕だけのものだよ」

    カヲル「ふふ、そうだね」

    カヲル「誰も他人を自分のものにするなんてことはできない」

    カヲル「僕たちは相手の心に触れることも覗くこともできないんだからね」

    シンジ「……」

    カヲル「ATフィールドが存在する限り僕達が他者と真に交じり合うことなんてないんだ」

    シンジ「そうだね…」

    4 = 1 :

    カヲル「?」

    カヲル「どうしたんだい?元気、少ないね」

    シンジ「う、うん。風邪、まだ治ってないのかな?」アハハ

    カヲル「何か悩み事をしてるんだね」

    シンジ「……すごいなカヲルくん。僕のことなんでもわかるんだね」

    カヲル「話してみなよ。少しは楽になるかもしれない」

    シンジ「とても馬鹿らしいことだからいいや。こんなことで悩むの僕だけだと思うし……」

    カヲル「大丈夫。僕は馬鹿らしいなんて思ったりしないさ」

    カヲル「悪いものは全て吐き出す。そうすれば君の心もきっとすっきりするはずだよ」

    カヲル「僕が全て受け止めるよ」ニコッ

    シンジ「カヲルくん…」モジモジ

    5 :

    こんどは落とすなよ

    6 = 1 :

    数日前

    ミサト「それじゃ、行ってくるわね」

    シンジ「はい」ケホッ

    ミサト「アスカが帰るまで、シンちゃん一人になっちゃうけど」

    ミサト「何かあったら、遠慮せずに連絡してきてね」

    シンジ「わかりました」

    ミサト「ちゃ~んと、安静にしてるのよ?」

    シンジ「ミサトさん」

    ミサト「はいはい、そんじゃいってきま~す♪」

    シンジ「いってらっしゃい」

    7 = 1 :

    シンジの部屋

    シンジ「」ケホッ ケホッ

    シンジ「もう少し…寝てよう」

    シンジ「」スースー

    ――

    8 = 1 :

    ――


    シンジ「」パチッ

    シンジ「今、何時だろ」

    シンジ「まだ、お昼前か」

    シンジ「」

    シンジ「静かだな」

    シンジ(懐かしいな。ここへ来る前まではこんな静けさ、普通だったのに)

    シンジ「」

    シンジ「」ケホッ

    シンジ「一人になるなんて久しぶりだ」

    9 = 1 :

    シンジ「」ボーッ

    シンジ「まだ、熱引いてないのかな」

    シンジ「」

    シーン

    シンジ「綾波、きっと心配してるだろうなぁ」

    シンジ「昨日のデート楽しかったな」フフッ

    10 = 1 :

    シンジ「」

    シンジ「……父さんのレコーダー」

    シンジ「最近は聞かなくなったな」

    シンジ(アスカがここに来てから一人になることなんてほとんど無くなったし)

    シンジ「アスカがここに来てから……」

    シンジ「どうして僕たちはここにいるんだっけ……」

    シンジ「なんで三人で暮らしてるんだろう…」

    11 :

    ついにきたか!
    支援

    12 :

    次はおわらせるなよ

    13 = 1 :

    シンジ(エヴァに乗るため)

    シンジ「使徒を倒すため……」

    シンジ「父さんに認められたいから……」

    シンジ(でも、そんなこと…もうどうてもいいじゃないか)

    シンジ「僕には綾波がいるじゃないか」フフッ

    シンジ「アスカだって、真希波だって」

    シンジ(みんな僕を必要としてくれるんだ。認めてくれるんだ)

    シンジ「それでいいじゃないか……」

    15 = 1 :

    ――


    シンジ「だけど……なんだか、変な気持ちで…」

    シンジ「自分のことなのに……」エヘヘ

    シンジ「何もわからなくて……」

    カヲル「僕にはわかるよ。君のその気持ち」

    カヲル「終局はもうすぐそこまで来てる」

    シンジ「……カヲルくん?」

    カヲル「終わりを迎えるのが怖いんだね。シンジくん」

    16 = 1 :

    シンジ「終わり……」

    カヲル「そう。エヴァや使徒、それにセカンドインパクト…」

    カヲル「その全ての因果が今の君たちの関係を築いた」

    カヲル「もちろん、僕との出会いもね」ニコッ

    シンジ「……」

    カヲル「君が生きる今はエヴァによって繋ぎ止められているんだ」

    カヲル「同時に、脅威である使徒の存在にもよってね」

    シンジ「カヲルくんが何言ってるのか…僕にはわからないよ……」

    17 :

    待っていましたよ

    19 = 1 :

    カヲル「最後の使徒を倒したその先」

    カヲル「エヴァに乗る必要のなくなった未来」

    カヲル「そこに何が待ち受けているのか」

    カヲル「君はそれを知らなくて、知りたくて、たまならなく不安なんだよ」フフッ

    シンジ「……」

    シンジ「…そう、そうかもしれない」

    シンジ「カヲルくんの言う通りだよ」

    シンジ「ねぇ!?僕はどうなっちゃうの?わからないんだよ…」

    シンジ「怖いんだよ!使徒をみんなやっつけちゃったら僕はここにいちゃいけなくなるの!?」

    カヲル「シンジくん」

    シンジ「…あの時、僕はずっと考えなら部屋でずっと寝こんでたんだ……」

    シンジ「気付いたら夕方になってて……」

    シンジ「そしたら、アスカが…綾波が、学校のみんながお見舞いに来てくれたんだ」

    シンジ「ただの風邪なのに…こんな僕のために」

    シンジ「その時」

    20 = 1 :

    シンジ「嬉しいと思ったんだ!ずっとここに居たいと思った!ここに居ていいんだって思ったんだ!」

    シンジ「でも、それから……怖くなって…」

    シンジ「こんな、温もり…今まで感じたことなんかなかったから…」

    シンジ「失うのが怖いんだ……ずっとそうだったんだ……今まで」

    シンジ「気付いたら何もかもなくなってて」

    シンジ「一人ぼっちになってて……」

    シンジ「父さんは僕を捨てて……母さんだって死んじゃったし」

    シンジ「もう嫌なんだよ……こんな寂しい思いをしなくちゃいけないのは!!」

    カヲル「はじめから他人と距離を置けば傷つくこともない」

    カヲル「そう思っているのかい?」

    21 = 1 :

    シンジ「カヲルくんだって言ってたじゃないか」

    シンジ「終わりは近いって」

    シンジ「だったら、いっそのこと一人でいるほうが楽かもしれないじゃないか」

    カヲル「ファーストやセカンドはそう思わないと思うけど」

    シンジ「正直…アスカや綾波が何を考えているのか僕にはわからないんだ…」

    シンジ「綾波といると暖かくて心地良い…だけど、結局ボクは綾波のことを何も知らない」

    シンジ「何も教えちゃくれない……」

    カヲル「……僕はいいのかい?」

    シンジ「…うん。カヲル君といると落ち着くんだ……」

    シンジ「カヲルくんは嘘つかないと思うし、ぼくだって素直で居られるし」

    シンジ「アスカや綾波と違って気を使わなくていいし」

    カヲル「うれしいな。君にそう言ってもらえて」フフ

    22 :

    完走しろよ

    23 :

    マリの奴今度立て直すってのは見たんだけど見逃してたか

    24 = 1 :

    学校

    レイ「おはよう。碇君」

    シンジ「おはよう」

    レイ「風邪、まだ治らないの?」

    シンジ「ううん、もう治ってるよ」

    レイ「そう」

    レイ「」

    シンジ「」

    レイ「ごめんなさい」

    シンジ「え?」

    レイ「ずっと、碇くんに謝らなくちゃって思ってたの」

    シンジ「どうして?」

    25 = 1 :

    レイ「傘、一本しかなかったんでしょ?」

    シンジ「いいよ。気にしなくて」

    レイ「でも、碇くんは風邪、引いたから」

    シンジ「綾波が雨に濡れなくて済んだ。僕はそれで十分だよ」

    レイ「碇くん」

    シンジ「……」

    レイ(私は碇くんといるとポカポカする。だから碇君にもポカポカしてほしい)

    シンジ「」

    レイ(だけど、)

    シンジ「ごめん、少し一人にしてもらえないかな」

    レイ「」コクリッ

    レイ(碇くんは私といてもポカポカしてくれない)

    26 :

    別れろ別れろ!

    そんでアスカと付き合うんだ!

    27 :

    今までのスレお願いします!

    28 = 1 :

    レイ「」スタスタ

    トウジ「な~んか、風邪なおってからセンセ暗なったなぁ」

    ケンスケ「何かあったのかな」

    トウジ「ま、あったんやったら原因は一緒にすんでるアイツしかおらんやろ」

    マリ「お姫様!」

    ヒカリ「まさか!アスカはずっと碇くんの看病してたんでしょ。嫌われるようなことなんか」

    アスカ「…ぐぬぬ」

    29 = 1 :

    >>27
    アスカ「シンジは私だけのもの」ボソッ シンジ「え?」
    レイ「碇くんは私だけのもの」ボソッ アスカ「え?」
    マリ「わんこくんは私だけのもの」ボソッ アスカ「え?」

    だよ

    30 = 1 :

    アスカ(確かに……コネメガネ達がお見舞いに来た後から)

    アスカ(な~んか、妙なのよね……バカシンジ)

    アスカ「」スタスタ

    アスカ「ちょっと、バカシンジ」

    シンジ「なに?」

    アスカ「何じゃないわよ!最近のアンタなんかおかしい!」

    シンジ「別に……おかしくなんかないよ」

    アスカ「おかしいわよ!一緒に住んでる私言うんだから!間違いないわよ」

    シンジ「」

    アスカ「はぁ…どうしたの?エコヒイキと喧嘩でもした?」

    31 = 1 :

    シンジ「ほっといてよ。しばらく、一人になりたいんだ」

    アスカ「アンタねぇ……これでも、心配してあげんてんのよ?」

    マリ「はいはい、お姫様。ここはわんこ君の意思を尊重してあげよ」

    アスカ「……バカ」

    シンジ「僕は別におかしくなんかないよ」ボソッ

    マリ「さぁ、姫行こ」

    アスカ「ふん!」スタスタ

    シンジ「一緒に住んでるから……何だよ」ボソッ

    シンジ「僕のこと……何も知らないくせに」

    アスカ「」ピタッ

    32 = 27 :

    >>29
    ありがとう
    どうやら全部みたことあるな

    33 = 1 :

    >>32
    これで全部ってわけじゃないけど
    あざっす

    34 = 1 :

    アスカ「」クルッ

    アスカ「」スタスタ

    アスカ「」グイッ

    シンジ「」

    アスカ「…いい加減にしなさいよ。アンタのために心配してやってるんでしょ?」

    アスカ「私だけじゃないわよ。ヒカリだってみんな、アンタの事心配してんのよ!」

    シンジ「……離してよ」

    35 = 1 :

    アスカ「それに、何よ……何も知らないくせに?」ウルッ

    アスカ「アンタのことなんか!知りたくもないわよ!!バカ!!」フンッ

    シンジ「」ドテッ

    ヒカリ「アスカ!!」

    アスカ「」タッタッッタ

    アスカ(結局…私は…シンジのこと……何も理解してなかった)タッタッタ

    トウジ「偉いこっちゃ……」

    レイ「碇くん」スタスタ

    シンジ「大丈夫だよ」

    マリ「……わんこ君」

    マリ「本当にどうしたんだろ」

    36 = 1 :

    帰り道

    マリ「結局、姫は戻ってこなかったね」

    ヒカリ「アスカ……大丈夫かな」

    トウジ「大丈夫やろ。怒って出ていくことなんか前もあったし」

    ヒカリ「鈴原!」

    ケンスケ「でも、トウジの言う通りだと思うよ」

    マリ「姫は結構プラス思考だからねぇ」

    ヒカリ「…でも、心配だわ……」

    マリ「心配って言うと、わんこ君も心配だな~」

    トウジ「あぁもう!面倒なやつやで!ほんま!」

    レイ「」スタスタ

    マリ「あ、あの子。お~い!!君はわんこ君と帰らないの?」

    レイ「碇君、先に帰ったから」スタスタ

    37 = 1 :

    カヲル宅

    カヲル「やぁ、来ると思ったよ。シンジくん」ニコッ

    シンジ「おじゃまします……」

    カヲル「今日の君はいつも異常に暗いね」

    シンジ「……」

    カヲル「学校で何かあったのかい?」

    シンジ「ちょっとね……」

    38 = 1 :

    ミサト宅

    アスカ「」

    アスカ「もう、そろそろバカシンジのやつが帰ってくるころね」

    『僕のこと……何も知らないくせに』

    アスカ「アンタだって…私のこと……何も知らないじゃない!!!」ドンッ


    ペンペン「……」ブルブル

    39 = 1 :

    ――


    シンジ「つい……カッとなっちゃって」

    カヲル「後悔はしてるのかい?」

    シンジ「うん……だけど」(アスカを引き止めて謝ることだってできたのに…)

    シンジ「このままでもいいかなって」

    カヲル「昨日言ってたことだね」

    シンジ「うん…このままみんなと距離を置くのには都合がいいよ……」

    41 :

    なんか似たような内容のエヴァスレがあった気がする

    42 = 1 :

    >>41
    それ多分、自分かも
    未完だけど

    43 :

    続きはよ

    44 = 1 :

    ちょいまt

    45 = 1 :

    ミサト宅

    アスカ「遅い……」

    ガチャッ

    アスカ「」ドキッ

    ミサト「たっだいま~」

    アスカ「ちぇ……ミサトか」

    ミサト「ただいま。アスカ」

    アスカ「おかえり」

    ミサト「あら?シンジくんは?」

    アスカ「まだ」

    ミサト「さては、レイのところかしら」フフッ

    アスカ「それはないわ」ボソッ

    46 = 1 :

    ミサト「?」

    ミサト「なぁに?今日はご機嫌ななめのようだけど?」

    アスカ「なんでもないわよ」

    ミサト「そう?ならいいけど」

    アスカ「……ミサト」

    ミサト「なにかしら?」

    アスカ「……私の過去、知ってるわよね」

    ミサト「……」

    ミサト「そういう、仕事だから…」

    47 = 1 :

    アスカ「じゃぁ、バカシンジのことも」

    ミサト「えぇ、み~んな知ってるわ」

    アスカ「そう……なら!」

    ミサト「教えられないわよ。シンジくんの過去」

    アスカ「くっ……」

    ミサト「…そんなこと聞いてどうするつもりだったの?」

    アスカ「ミサトには関係ない……」

    48 = 1 :

    つづく

    50 = 5 :

    おい


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