元スレC.C.「今日はルルーシュの誕生日だな」カレン「そうね」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
1 :
――斑鳩・ゼロ私室 12月5日 9:00AM――
C.C.「というわけでカレン。プレゼントの用意は出来てるのか?」
カレン「えっ……」
C.C.「義理に厚いお前の事だ、なんだかんだで考えてるんだろ?」
C.C.「あいつが会議に行ってる今のうちに、持って来たらどうだ」
カレン「……」
C.C.「まさか、何もないのか?……意外に薄情なんだな」
カレン「仕方ないでしょ……最近だって、連日作戦とか偵察とかで忙しいんだから」
C.C.「そんな言い訳持ち出すなんて、お前らしくないな」
カレン「……っ」
C.C.「まぁ、今からでも遅くない。何か用意したらどうだ?」
カレン「今からじゃ選ぶ時間だってないじゃない。それに……」
カレン「あいつに何あげたらいいのかなんて、わかんない……」
C.C.「そうか。ならいっそ開き直って、お前をプレゼントしたらどうだ?」クスッ
カレン「」
3 :
C.C.は俺のものなんだよ
6 :
c.cのケツ揉みたい
7 = 1 :
>>4
イエス 昨日のリベンジ
ある程度書き溜めしたし今度は完走するつもりで書く
8 = 1 :
カレン「し、しし、C.C.っ!? あんた何言ってんのよ!!」
C.C.「お約束だろう?」
カレン「ばっ、ば、ばば、バッカじゃないの!?」
C.C.「何も用意していない以上、他に何をやるというんだ?」
C.C.「あいつも男だからな。誕生日に自分を慕ってくれる女が『私がプレゼントよ、受け取って』と迫ってくれば喜ぶだろうさ。くくくっ」
カレン「イヤですっ! あたしは別に、る、ルルーシュの事なんて、何とも思ってないんだからっ!」
C.C.「ふ~ん、そうか。その割には顔が真っ赤だぞ」ニヤニヤ
カレン「あんたが変な事言うからでしょうが!!」
C.C.「照れるなよ。可愛いヤツめ」
カレン「~~~っ……」
10 = 1 :
カレン「だったら、あんたはどうなのよ!」
C.C.「何がだ?」
カレン「あたしにああ言うからには、あんたは何か用意してるんでしょうね?」
C.C.「ふふっ、これまた野暮な事を聞くんだな」
カレン「はぁ?」
C.C.「私はC.C.だぞ? こうしてここに存在するだけでどんなプレゼントにも勝る」ドヤッ
カレン「……頭、大丈夫?」
C.C.「失礼だぞお前」
カレン「はぁ……結局、あんただって何も用意してないんでしょ」
C.C.「バカいうな。ちゃんと考えてるさ」
カレン「どうだかね……」
12 = 1 :
C.C.「私の事はいいんだよ。カレン、お前はどうするんだ?」
カレン「……」
C.C.「ふーん……何とも思ってない割には随分悩むんだな」
カレン「だって……」
プシューッ
ゼロ「戻ったぞ」カポッ
カレン「!!」
C.C.「お帰り坊や。会議は楽しかったか?」
ルルーシュ「会議に楽しいも何もない。今後の政策を検討していただけだ」
カレン「あ、あのルルーシュ……その」
ルルーシュ「ん?……どうしたカレン、顔が真っ赤だぞ」
カレン「あ、ううん。別に……何でも、ないから」
C.C.「……」
14 = 1 :
C.C.「おいルルーシュ。今日は特に作戦展開の予定はなかったな?」
ルルーシュ「何だ、いきなり」
C.C.「いいから答えろ」
ルルーシュ「ああ。ブリタニア側にも目立った動きは見られないしな」
ルルーシュ「会議の予定はあるが午後に一件のみ、それも政治の事だ」
ルルーシュ「よって今日は空き時間でデスクワークに集中する。お前達は休むといい」
C.C.「ふ~ん、そうか。なら、今日一日カレンを借りるぞ」
ルルーシュ「は?」
カレン「C.C.!?」
15 = 1 :
ルルーシュ「一応訊いておこうか。理由は何だ、目的は?」
C.C.「女同士の秘密だよ」
ルルーシュ「は?」
C.C.「だから秘密だ。詮索するな」
ルルーシュ「……お前に訊いたのが間違いか。カレン、何かあるのか?」
カレン「えっ!? いや、その……別に」
C.C.「詮索するなと言ったろ。デリカシーのない奴だな」
ルルーシュ「恥じらいを忘れた魔女に言われる筋合いはない」
C.C.「ふん……まぁ、割と大事な用だ、とだけ言っておくよ」
ルルーシュ「……?」
C.C.「……時間が惜しい。カレン、いくぞ」スタスタ
カレン「ってちょっと! 待ってってば!」タタタッ
プシューッ
ルルーシュ「……何なんだ、いったい?」
16 = 1 :
――カレンの私室 9:30AM――
カレン「ねぇC.C.、ホントにどういうつもりなの」
C.C.「わかりきった事を訊くな。残された時間を使って準備するんだよ」
カレン「準備って……」
C.C.「決まってるだろ。プレゼントの調達とか、色々だよ」
カレン「でも、あいつが貰って喜びそうなものなんて……」
C.C.「まぁ真っ先に挙がるのはナナリーだろうな」
カレン「それはそうだろうけど……今はまだ、その時じゃないでしょ」
カレン「他に喜ぶようなものなんてその……あたし、わからない……」
C.C.「何でもいいだろ。特にこだわる必要あるのか?」
17 = 1 :
C.C.「というかお前、あいつの事なんとも思ってないんだよな?」
C.C.「その割には喜ぶとか喜ばないとか、随分気にするんだなぁ」
カレン「それは……その」
C.C.「どうしてだ?」ニヤニヤ
カレン「……せっかくプレゼントっていうなら、やっぱり……その、喜んでほしいじゃない」
C.C.「ふーん? ほぉーう?」ニヤァリ
カレン「なっ……何よ」
C.C.「いやぁ別にぃ? お前もちゃんと女の子だったんだなぁと思っただけさ」
C.C.「すっかり忘れていた感情だが、これが青春というやつかなぁ? ふふっ」
カレン「……頬骨、叩き折るわよ」イラッ
C.C.「やれやれ、褒めたつもりだったんだがな」
18 :
カレンかわいいなぁ支援
19 = 1 :
C.C.「どうしても形が見えてこないというなら、態度で示せばいいだろ」
カレン「え?」
C.C.「あいつが喜ぶことをしてやればいいんだ。お前はそっちのが得意じゃないか?」
カレン「ルルーシュが、喜ぶ事……」
C.C.「つまりお前がプレゼントになt
カレン「それはしないっつーの!! っていうかあんた、それしかないわけ!?」プンスカ
C.C.「なーんだ、つまらんヤツめ」
カレン「つまんなくて結構!……ったく」
カレン「第一あたし達はその……何でも、ないんだから」
C.C.「ふーん?」ニヤニヤ
20 = 1 :
ちょっくら風呂行って来ます
ごめん、保守頼むです
21 = 18 :
風呂代行はよ
22 :
任せろ
25 = 18 :
風呂ぐらいさっさとあがらんかい!!!
26 = 18 :
マジではよして
寒いんだけど
27 = 18 :
おい
28 :
ほ
29 = 1 :
C.C.「しかしモノもない、あれもこれも出来ない。じゃあ結局何もなしか?」
C.C.「一年に一度の事だというのに、存外酷いヤツだなお前は」
カレン「っ……あたしは」
C.C.「……あいつはああ見えてな、こういう記念事は大事にする男だ」
C.C.「おまけに尊大なくせにナイーブで、繊細で神経質で、そして脆い」
C.C.「そんな男が、自分の誕生日にだ」
C.C.「信頼するお前が何もくれない・してくれないなんてなったら、まーた拗ねちゃうかもな?」
C.C.「挙句の果てに自分なんて無価値と思い込んで、思い出の殻に閉じこもっちゃうかもなー?」
カレン「それは……そんなの、やだ」
C.C.「だったら、自分なりの誠意というやつを形なり態度なりにしてみるんだな」
C.C.「今日という日は有限だ。時間は待ってくれないぞ?」
カレン「……」
30 = 18 :
きたか
32 = 1 :
C.C.「……なぁカレン。この黒の騎士団で、あいつの素顔や名前、誕生日など知るのは私達だけだ」
C.C.「すなわち、今あいつを祝ってやれるのは私達だけ。今日がゼロの誕生日と皆に知られるわけにもいかないしな」
C.C.「だがたった二人でも、誰も祝ってくれないよりよっぽどいいと思わないか?」
カレン「……」
C.C.「自分が生を受けた事を誰かが祝ってくれるというのは、ちっぽけかもしれんが本当に幸せな事なんだよ」
C.C.「……私は自分の生まれた日すら忘れてしまったからな。誰も祝ってくれる人はいない」
C.C.「私はな、カレン。あいつにそんな寂しい思いはして欲しくないんだよ……お前にもな」
カレン「C.C.……」
C.C.「お前、さっき言ったよな? 喜んでほしいって」
C.C.「プレゼントなんて、その気持ちを目に見える形で表したに過ぎない。本当は、そこにある気持ちが伝われば十分なんだよ」
C.C.「喜んでほしいという気持ちさえあれば、形なんて何だっていいのさ」
C.C.「いっそ形なんてなくてもいい。お前の誠意が伝われば、きっとあいつも喜ぶだろうさ」
カレン「……そう、かな……」
C.C.「そうだとも」
33 = 1 :
カレン「……わかった。じゃあ、色々考えてみる」
C.C.「それでこそカレンだ。なら、お前に一つ教えてやろう」
カレン「?」
C.C.「あいつが喜びそうな事だよ。少し耳貸せ」ススッ
C.C.「……ルルーシュの奴な。お前が…………てた、…………がお気に入りらしいぞ?」ボソボソ
カレン「っ!?」ボッ!!
C.C.「ふふっ! だから今日もそれをやれば喜ぶんじゃないか?」ニヤニヤ
カレン「……それ、ホントなの?」
C.C.「私は冗談が嫌いだ」
カレン「……し、仕方ないわね……じゃあ、やってやろうじゃない///」
C.C.「ああ、素直でよろしい……くくくっ」クスクス
カレン(なんか含みがある感じだけど……まぁいっか)
35 = 28 :
ここには俺達しかいないとでも言うのか・・・
36 = 1 :
C.C.「あとはそうだな、食べ物やパーティグッズの調達か」
カレン「じゃああたし、ちょっと千葉さんのところ行ってくる」
C.C.「お? あいつに習って手料理でも作る気かな」
カレン「いいでしょ別に……誠意がどうって、あんたが言ったんじゃない」
C.C.「はいはい、そうだったな」
C.C.「なら付き合ってやるよ。安心しろ、あいつの好みならだいたい把握してる」
C.C.「それに菓子とかなら、今から作って丁度いいくらいだろうしな」
カレン「そうね。じゃあ、それが一段落したら買い物でも行こっか?」
C.C.「そうだな、贈り物の事も時間の許す限り悩むがいいさ」
C.C.「なんなら、あいつを悩殺するような衣装でも見繕ってやるか? ふふっ」
カレン「そんなのいいっつーの!!」
――――――――――――――
―――――――――
―――――
37 :
そうでもない
39 = 1 :
―――――
―――――――――
――――――――――――――
――斑鳩・ゼロ私室 6:00PM――
C.C.「さて、必要なものも全て揃った」
カレン「料理もできた、ケーキもOK!」
C.C.「衣装も万全、抜かりはないな」
カレン「……でも、なんであんたまでその格好してるわけ?」
C.C.「お前に合わせてみた。二人なら火力だって二倍だろ?」
C.C.「そういうお前こそ、髪も下ろして随分気合入ってるな」
カレン「関係ないわよ、そんなの」
C.C.「ふふ……さて、戯れるのもここまでだ。……目標がエレベーターで接近中」
カレン「了解。いつでもいけるわよ」ザッ
C.C.「よし……そろそろだ、構えろ」ザッ
カレン「カウント開始。5、4、3―――」
C.C.「―――来るぞッ!」
41 = 1 :
ゴゥゥゥーーーン…
ルルーシュ(会議は恙無く終了した。内政は神楽耶に任せてしまっていいだろう)
ルルーシュ(書類の方も日中に片付いたし、今日はもうする事もないな)
ルルーシュ(しかし……C.C.とカレンの不可解な行動はなんだろうか……)
ルルーシュ(尤もC.C.の事だ。どうせロクでもない事考えてるんだろうな)
ルルーシュ(現在考え得るパターンは240通り。いずれにしろ、警戒はした方がいいか)
ルルーシュ(……まぁ、何にせよ。大した事でもないだろうが)
チーン! プシューッ…
ルルーシュ「(カポッ)ふぅ……ようやく一息つけそうd
パパン!! パパパパパパンッ!!
ルルーシュ「ッ!?」ビクゥッ!
カレン・C.C.「「ハッピーバースデ~~~イ!!!!」」
44 = 1 :
カレン「ルルーシュ、その……お疲れ様!」
C.C.「カレン、違うだろ。そこで言うなら」
カレン「あー、そうよね……えと、お、お誕生日おめでと……って、あれ?」
ルルーシュ「」カチーン
C.C.「おや?……完全にフリーズしてるな」
カレン「……なんで?」
C.C.「そういえばコイツ、不測の事態に弱かったな。驚かせすぎたか?」
カレン「いや、むしろあんたのそれが原因じゃない?」
C.C.「それ?……ああ、この8連装ダブルガトリングクラッカーのことか?」ガチャッ
C.C.「大きさも威力も惚れ惚れするなぁ……あ、一つ不発だ。ほい」パァンッ!
カレン「どこで売ってたのよ、そんなもん……」
カレン「……って、それよりルルーシュよ! ちょっと、起きてる!?」
45 :
カレン「あの、ルルーシュ?」
ルルーシュ「」カチーン
カレン「ちょっと、ルルーシュ? もしもーし!」
ルルーシュ「」カチーン
カレン「ちょっと、起きてる!? っていうか生きてる!?」ユサユサ
ルルーシュ「」カッチカチ
カレン「……しっかりしろルルーシュ!!」ヒュッ!
バチィィィィーン!!
ルルーシュ「おぐぅふ!」
47 :
240通りも考えてるなら誕生日祝いもクラッカーより強烈な銃暗殺くらい考えつきそうなもんだが
48 :
ほ
49 = 45 :
ルルーシュ「う、うぅ……今のは、いったい……」ヨロリ
カレン「あー、ごめん……大丈夫?」
ルルーシュ「ああ……大丈夫だ。問題ない」
C.C.「さっきまで絶賛フリーズしてたくせによく言うよ」
ルルーシュ「フリーズ? 何の事だ」
ルルーシュ「それより、色々訊きたい事がある……まず一つ」
ルルーシュ「お前達。何故この部屋でバニーガールの格好などしているんだ?」
カレン「……え?」
50 = 45 :
カレン「あの、これは……その、ね」モジモジ
ルルーシュ「まぁC.C.についてはいつもの悪ふざけだろうと想像はつく」
C.C.「おい」
ルルーシュ「だがカレン、君がそんな格好をしている理由は何だ?」
カレン「え? いや、これは……」
ルルーシュ「まさかまたカジノ施設の潜入捜査にでも行ってたのか?」
ルルーシュ「それともこの後行く予定だったのか、もしくは訓練か?」
ルルーシュ「いずれにしろ、そんな指示出した憶えはないのだが……」
カレン「」
C.C.「ぷっ、くくっ……」プルプル
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