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    元スレ照「演技の練習?」

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    タグ : - 体育倉庫の人 + - + - 宮永照 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    201 = 162 :

    『……断言しよう。周囲の人間から哀れまれようが世間から後ろ指を指されようが』

    『私は彼女を裏切るような真似は絶対にしない』

    『彼女を失ったその時に決めたんだ。彼女と彼女が残した全てのものを、この残りの人生の全てで守り通すと』

    『菫さん……』

    『玄さん。私にとって君もそうだ。かつて彼女が愛した、たった一人の妹』

    『私はそんな君を幸せにする義務と責任もあるんだ』

    『やめてください……義務や責任なんて言葉、聞きたく無いです』

    『玄さん……』

    『それはつまり私がお姉ちゃんの妹だから、色々と良くしてくれたり気遣ってくれているってことでしょう……?』

    『そんなもの……!』

    202 :

    シロをこの輪にぶち込みたい

    203 :

    もうどこから台本でどこからアドリブか分かんねえな

    204 = 162 :

    『そんなものいらないですっ!』

    『っ……』

    『……菫さんにとって、私ってなんですか……?』

    『玄、さん……?』

    『お姉ちゃんの妹じゃなかったら、菫さんにとって私はただの他人なんですか……?』

    『そ、そんなことは……』

    『菫さんは、私に死んだお姉ちゃんを重ねています……』

    『……!』

    『この家に来て、私に会うことで……今でも死んだお姉ちゃんの名残を探して、しがみついているんです』

    『ち、違う……私は……そんな……!』

    206 :

    追いついた
    それにしてもこの二人ノリノリである

    207 :

    はやりん…じゃなくて菫さん…

    208 = 162 :

    『菫さんは、そんな日々が幸せかもしれません』

    『お姉ちゃんの気持ちを勝手に想像して、自分の体に巻き付けて』

    『私にお姉ちゃんを重ねて……覚めない夢を見続けて』

    『でも……私はどうなるんですか……?』

    『お姉ちゃんが愛した菫さんを……好きになってしまった私はどうすればいいんですか……?』ポロポロ

    『玄……さん……』

    209 = 175 :

    「クロちゃんゴメンね、お姉ちゃんはどこにも行かないよ~」

    211 = 162 :

    『死ぬまでお姉ちゃんだけを愛し続けるという菫さんの言葉を聞く度に、胸が張り裂けそうになって……』

    『それでも菫さんと一緒にいたいから、菫さんを少しでも感じていたいから、お姉ちゃんの真似をして……』

    『私という要素を少しずつ削って、そこにお姉ちゃんの面影をあてはめて……』

    『……』

    『菫さん……好きです、愛しています……』

    『お姉ちゃんばかり見続けないでください……私のことも見てください……』

    『松実玄を、愛してください……』ギュウ

    「……玄、さん……』


    212 = 191 :

    ふんふむ

    213 = 187 :

    もうこいつらに(文化祭)全部任せていいんじゃないかな

    214 :

    迫真すなあ

    215 :

    照井さん!

    216 = 162 :


    「ひぐっ……」ポロポロ

    (なんでガチ泣きやねん……)

    「それにしても、迫真の演技ね……」

    「あぅ……」

    (松実さん、顔めっちゃ赤い……)

    (まあそりゃ、あんだけ自分と思われる人物のことで盛り上がってればなぁ……)



    (……ここから台詞が無くなっている)

    (台本には、告白を受けてもなお、最愛の人を思い続けて終了、とだけ書いていて……)

    (つまりはアドリブ開始……はぁ。竹井のヤツ、こんな台本をよりによって私に……)

    (最愛の人を、思い続けて……)

    217 :

    んふぅ

    218 = 162 :

    (どうしよう……台詞書いてないよぉ……)

    (台本には、死んだ姉の最愛の人と結ばれて終了、って書いてあるけど……)

    (ど、どうすれば結ばれて……)

    「……ごめんなさい」

    「えっ?」

    「私には……松実宥さん以外の女性を愛することは出来ません……」

    「……!!」

    「そ、そんな……」

    219 = 187 :

    さすが部長きたない

    220 = 173 :

    なんでいつもクロチャーフラれてしまうん?

    222 = 187 :

    クロチャーは照にふりまわされ菫(28)にふりまわされ大変だな

    223 = 214 :

    これはクロチャーが押し倒す昼ドラ展開

    224 = 162 :

    「どうして……!?」

    「私が玄さんに彼女のことを重ねてしまっていたのは……事実です」

    「彼女の言葉を自分の中で作り上げ、それを糧にあの日から生きてきたのも……事実です」

    「……」

    「私は自分自身のエゴで、玄さんを深く傷つけてしまっていた……」

    「玄さんを私という存在に縛り付けてしまっていた……」

    「どれだけ謝罪の言葉を重ねても、今の私に償う事はできません……」

    「謝罪の言葉なんて、いらないです……」

    「私が本当に欲しいのはただ一言、菫さんの……」

    「……その言葉を紡ぐ事も、できません」

    「どうして……どうして……!?」

    225 = 174 :

    すぃえん

    226 = 166 :

    久さんマジ鬼畜

    227 = 162 :

    「私が愛しているのは……彼女だけです」

    「彼女以外の人に愛の言葉を手向ける事は……私の彼女に対する想いの全てを」

    「私と彼女が過ごして来た在りし日の全てを否定する事になります」

    「それだけは……私には出来ません……」

    「……なら、嘘でもいいです……」

    「嘘でもいいから……心はいらないから……」

    「今日だけ私を、好きになってください……」ギュゥッ

    「玄さん……」

    「私のこと、お姉ちゃんと思ってくれてもいいです……菫さんが望むなら、私の全てをお姉ちゃんにします……」

    「だから……だからっ……」

    「そんな顔、しないで……」

    229 = 175 :

    演技派なクロちゃんもありですね

    230 = 187 :

    これがクロチャーじゃなくて咲さんだったら

    231 = 162 :

    「……」

    「……ごめんなさい」

    「……!!」

    「そん、な……」

    (……もういいだろ。終了条件はとっくに満たしているはず……)チラチラ

    「?」

    「……」ウーン

    (続行!)

    「!?」

    「い、一体どういうつもりだたけ……」ガシ

    「く、くろ、さん……?」

    「……」

    232 = 162 :

    「……です」

    「へっ……?」

    『嫌です……そんなの、絶対に……!』グイッ

    「きゃっ……!」

    「!?」

    (お、押し倒されて……)

    『菫さん……好きです……』

    「なっ……」

    『菫さんが愛してくれなくても、私は愛してます……誰よりも、菫さんのことを……』

    (ま、まだ続行する気なのか……!?)

    233 = 214 :

    宥姉は何を思う

    234 = 162 :


    「な、なんか盛り上がって来た……」

    「松実玄さんの様子おかしない?」

    「もしかしたら役になりきっちゃってるかもしれないわね」

    「……!」


    (くっ……!)

    「や、やめてください玄さん! こんなこと……!!」

    『菫さんがいけないんですよ……?』

    『私の気持ちも知らずに、お姉ちゃんお姉ちゃんって……』

    『お姉ちゃんのことなんて、私が忘れさせてあげます……』ウフフ

    「!?」

    「や、やめっ……」

    235 :

    ふぅ

    236 = 187 :

    そろそろハム太郎化しそうだな

    237 = 187 :

    『お姉ちゃんのことなんて、私が忘れさせてあげますのだ』

    238 = 217 :

    おいやめろ

    240 = 162 :

    「クロちゃんだめぇぇぇ!!」ガーン!!

    「ごふぅぅっ!?」ドガッシャーン

    「ゆ、宥!?」

    (ものすごいタックル……)

    (また綺麗に机と椅子の山に突っ込んだわねー……)

    「あっ……クロちゃ……」サーッ

    「だ、大丈夫だよお姉ちゃん……おかげで、目が、覚めた……」チーン

    「クロちゃぁぁん!?」


    「またしても衝撃の結末……死んだはずのお姉ちゃんが生き返って、菫を守った……」

    「なんでやねん」

    (今……本気でキスされそうに……)ドキドキドキ

    241 :

    パートスレなんだろうけど、関係性が良くわからない

    242 = 162 :


    ―――――――――――

    (玄さんは菫と松実さんの手で保健室へと運ばれました)

    「弘世さん行っちゃったし、今日はこれ以上練習出来そうにないわね」

    「結局このオチ……既視感すごいわ……」

    「松実さんは口より先に手が出るタイプらしい。今日で確信した」

    「それにしても、弘世さんも松実さんも今日でかなり演技上達したと思うわ」

    「いやー、また優秀な人材を育ててしまった」エヘヘ

    「委員長は元から上手やったし、松実さんは台本朗読やったと思うけど……」

    「てか演技練習してる人、ロクな目に遭ってない……」

    「次は宮永さんと園城寺さんの番ね。これまた面白くなりそうで楽しみだわ♪」

    「「勘弁して……」」

    終わり

    243 :

    おつおつ
    面白かった

    244 = 162 :

    週末にまたスレ立てます
    遅くまで支援ありがとうございました
    お疲れ様でした

    245 = 166 :

    おう楽しかった

    246 :

    安価捌きうめえな

    248 :

    おつだよもー

    249 :

    おつ


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