私的良スレ書庫
不明な単語は2ch用語を / 要望・削除依頼は掲示板へ。不適切な画像報告もこちらへどうぞ。 / 管理情報はtwitterでログインするとレス評価できます。 登録ユーザには一部の画像が表示されますので、問題のある画像や記述を含むレスに「禁」ボタンを押してください。
VIP以外のSS書庫はSS+をご利用ください。
元スレ菫「おい!!お前の妹が倒れたんだぞ!?」
SS スレッド一覧へ / SS とは? / 携帯版 / dat(gz)で取得 / トップメニューみんなの評価 : ★
レスフィルター : (試験中)
なんかの漫画で辛うじて麻雀だけはできる身体になった人がいたような
菫「…今まで、無理をしていたんだろう?」
咲「……」
菫「思えば君の強さは鬼気迫るものがあった…、看護師は原因は分からないと言っていたが…」
菫「…命を削って、戦っていたんだろ?」
咲「!」ビクッ
菫「点数調整、支配、そして嶺上開花…。千里山の選手にもいたから分かる、君は間違いなく無理をしていたんだ…」
咲「……」
咲「…家族で麻雀をしていた時でした」
菫「……」
咲「……」
菫「思えば君の強さは鬼気迫るものがあった…、看護師は原因は分からないと言っていたが…」
菫「…命を削って、戦っていたんだろ?」
咲「!」ビクッ
菫「点数調整、支配、そして嶺上開花…。千里山の選手にもいたから分かる、君は間違いなく無理をしていたんだ…」
咲「……」
咲「…家族で麻雀をしていた時でした」
菫「……」
麻雀でPTSDになったんだろう
今まで散々人にトラウマ植え付けるマネしといてね・・・
④
今まで散々人にトラウマ植え付けるマネしといてね・・・
④
咲「物心ついた頃から私はお母さん、お父さん、お姉ちゃんと良く家族麻雀をしていたんです…」
菫「……」
咲「最初は見ること、聞くこと、全部が目新しくて…、輝いていて…、楽しくて……」
菫「……」
咲「…特にお母さんとお姉ちゃんは強くて、ルールとか役とかを覚えてからは負けたくなくて何度も勝負を挑みました」
菫「……」
咲「けれど…、戦っても戦っても勝てなくて……」
菫「……」
咲「…悔しくて、家出したことがあるんです」
菫「!」
菫「……」
咲「最初は見ること、聞くこと、全部が目新しくて…、輝いていて…、楽しくて……」
菫「……」
咲「…特にお母さんとお姉ちゃんは強くて、ルールとか役とかを覚えてからは負けたくなくて何度も勝負を挑みました」
菫「……」
咲「けれど…、戦っても戦っても勝てなくて……」
菫「……」
咲「…悔しくて、家出したことがあるんです」
菫「!」
菫「そ、それでっ!?」
咲「もちろん小さかった私に行く当てなんてありませんでした、行き当たりばったりで歩いて…、歩いて…、歩いて…」
菫「……」
咲「たどり着いたのはお姉ちゃんと良く来ていた、私に嶺上開花の意味を教えてくれた大切な――」
菫「……」
咲「…とにかく私はそこで途方に暮れました。せっかくお母さんが、お父さんが、…そしてお姉ちゃんが教えてくれたにいつまでも強くなれない、自分自身に嫌気がさしていたんです」
咲「もちろん小さかった私に行く当てなんてありませんでした、行き当たりばったりで歩いて…、歩いて…、歩いて…」
菫「……」
咲「たどり着いたのはお姉ちゃんと良く来ていた、私に嶺上開花の意味を教えてくれた大切な――」
菫「……」
咲「…とにかく私はそこで途方に暮れました。せっかくお母さんが、お父さんが、…そしてお姉ちゃんが教えてくれたにいつまでも強くなれない、自分自身に嫌気がさしていたんです」
咲「それまでは色々と考えていたから、気づかなかったんですけど…」
菫「……」
咲「…辺りも暗くなってきて、…人気もなくて、急に怖くなって来た道を戻ろうとして、…振り返ったんです」
菫「……」
咲「そこには…、そこには凄く息を切らせて、私を睨みつけているお姉ちゃんが立っていました…」
菫「……」
菫「……」
咲「…辺りも暗くなってきて、…人気もなくて、急に怖くなって来た道を戻ろうとして、…振り返ったんです」
菫「……」
咲「そこには…、そこには凄く息を切らせて、私を睨みつけているお姉ちゃんが立っていました…」
菫「……」
咲「そんなお姉ちゃんの表情が怖くて、…私は逃げようとしました」
菫「……」
咲「けれどそれよりも早く、お姉ちゃんは私を……、抱きしめたんです」
菫「……」
咲「…驚きました。きっと怒られると思ったから、…麻雀の弱い私が余計な手間をかけさせて、って怒鳴られると思ったから」
菫「……」
咲「でも…、抱きしめてくれたんです!しかも泣きながら…、体が軋んで痛いくらい強く!」
菫「……」
菫「……」
咲「けれどそれよりも早く、お姉ちゃんは私を……、抱きしめたんです」
菫「……」
咲「…驚きました。きっと怒られると思ったから、…麻雀の弱い私が余計な手間をかけさせて、って怒鳴られると思ったから」
菫「……」
咲「でも…、抱きしめてくれたんです!しかも泣きながら…、体が軋んで痛いくらい強く!」
菫「……」
咲「…だから私はもっと麻雀にのめり込みました、…それがあの時の恩返しだと思ったから」
菫「……」
咲「その甲斐もあって初めてトップであがれたんです…、お母さんもお父さんも…、お姉ちゃんも皆が褒めてくれて……」
菫「……」
咲「…凄く疲れたのに、それ以上に嬉しくて、…幸せで」
菫「……」
菫「疲れた?」
咲「……」
菫「……」
咲「その甲斐もあって初めてトップであがれたんです…、お母さんもお父さんも…、お姉ちゃんも皆が褒めてくれて……」
菫「……」
咲「…凄く疲れたのに、それ以上に嬉しくて、…幸せで」
菫「……」
菫「疲れた?」
咲「……」
>>118
この場合はシャープシューター菫だろ
この場合はシャープシューター菫だろ
咲「はい…、思えばそれからかも知れませんね…」
菫「……」
咲「命を削る麻雀を始めたのは」
菫「…やっぱり自覚はあったのか?」
咲「……」コクリ
咲「最初はお姉ちゃんやお母さんを、良く観察するように努めました…」
咲「…すると段々と牌には流れあることが、分かったんです」
菫「……」
菫「……」
咲「命を削る麻雀を始めたのは」
菫「…やっぱり自覚はあったのか?」
咲「……」コクリ
咲「最初はお姉ちゃんやお母さんを、良く観察するように努めました…」
咲「…すると段々と牌には流れあることが、分かったんです」
菫「……」
咲「そして流れを意識して打ち始めてからは、逆らわずに打てば雀力の差で勝負が決まることが分かって…」
菫「……」
咲「流れに逆らうと異常に消耗するけど、決まった勝ち負けを覆せたり、…上手く説明は出来ないんですけれど、そういうのを感じるようになったんです」
菫(やはり…、本来あのような打ち方は、相当な実力差がないと出来ない筈…、それを強引に引き出していたのか…はっ!?)
咲「弘世さん…?」
菫「そっ、それを照は知っていたのか!?」
菫「……」
咲「流れに逆らうと異常に消耗するけど、決まった勝ち負けを覆せたり、…上手く説明は出来ないんですけれど、そういうのを感じるようになったんです」
菫(やはり…、本来あのような打ち方は、相当な実力差がないと出来ない筈…、それを強引に引き出していたのか…はっ!?)
咲「弘世さん…?」
菫「そっ、それを照は知っていたのか!?」
咲「!」ビクッ
菫「あっ、すまない…、大きな声を出してしまって…」
咲「…い、いえ。えっと、お姉ちゃんは多分、…知っているんじゃないかと思います」
菫「!」
咲「一度だけ集中しすぎて倒れたことがあって…」
菫(…そうか。…この子の力と、その危険性を知っていたなら照は―――)
菫「あ…、ちょっとお手洗いに行ってきても、構わないかな…?」スッ
咲「…は、はい。…引き止めちゃってごめんなさい」
菫「あっ、すまない…、大きな声を出してしまって…」
咲「…い、いえ。えっと、お姉ちゃんは多分、…知っているんじゃないかと思います」
菫「!」
咲「一度だけ集中しすぎて倒れたことがあって…」
菫(…そうか。…この子の力と、その危険性を知っていたなら照は―――)
菫「あ…、ちょっとお手洗いに行ってきても、構わないかな…?」スッ
咲「…は、はい。…引き止めちゃってごめんなさい」
病院玄関前
菫「……」
TEL「」プルルルル
TEL「」プルルルル
TEL「」プル
照『……』
菫「…照か?」
照『……』
菫「~っ、照だと思って勝手に話すからな!?」
照『……』
菫「お前…、妹さんのこと知ってたろ…?」
照『!』ガタッ
菫「…図星か」
菫「……」
TEL「」プルルルル
TEL「」プルルルル
TEL「」プル
照『……』
菫「…照か?」
照『……』
菫「~っ、照だと思って勝手に話すからな!?」
照『……』
菫「お前…、妹さんのこと知ってたろ…?」
照『!』ガタッ
菫「…図星か」
病院玄関前
菫「……」
照「」プルルルル
照「」プルルルル
照「」プル
TEL『……』
菫「…TELか?」
TEL『……』
菫「~っ、TELだと思って勝手に話すからな!?」
TEL『……』
菫「お前…、妹さんのこと知ってたろ…?」
TEL『!』ガタッ
菫「…図星か」
菫「……」
照「」プルルルル
照「」プルルルル
照「」プル
TEL『……』
菫「…TELか?」
TEL『……』
菫「~っ、TELだと思って勝手に話すからな!?」
TEL『……』
菫「お前…、妹さんのこと知ってたろ…?」
TEL『!』ガタッ
菫「…図星か」
>>130
真剣に読んじゃうからやめて
真剣に読んじゃうからやめて
菫「妹さんは自らの命、いや体力とでも言うべきか?この場合…」
照『……』
菫「それを犠牲にして打っていたんだろう?」
照『……』
照『…本人に聞いたのか?』
菫「大まかにはな…、そしてここからは私の勘だが……」
照『……』
菫「その事実をいち早く知ったお前は、…妹さんを突き放し離れることを決めた」
照『……』
照『……』
菫「それを犠牲にして打っていたんだろう?」
照『……』
照『…本人に聞いたのか?』
菫「大まかにはな…、そしてここからは私の勘だが……」
照『……』
菫「その事実をいち早く知ったお前は、…妹さんを突き放し離れることを決めた」
照『……』
菫「側にいれば必ず、妹さんはお前に追いつこうと無茶な麻雀を打つ…」
照『……』
菫「…沈黙は肯定と捉えるぞ?」
照『……』
ガシャン
菫「!」
菫「」バッ
点滴「」ポタ ポタ
咲「……今の話――」
咲「本当、ですか…?」
菫「…さ、咲ちゃん」
照『!』
照『……』
菫「…沈黙は肯定と捉えるぞ?」
照『……』
ガシャン
菫「!」
菫「」バッ
点滴「」ポタ ポタ
咲「……今の話――」
咲「本当、ですか…?」
菫「…さ、咲ちゃん」
照『!』
テルーは雀鬼じゃなかったんだ
親の死に目にも構わず麻雀を打ち続ける雀鬼じゃあなく
妹の体を心配する優しいお姉ちゃんだったんだ
親の死に目にも構わず麻雀を打ち続ける雀鬼じゃあなく
妹の体を心配する優しいお姉ちゃんだったんだ
菫「咲ちゃん…、こっ、これは…」
咲「……」
照『おいっ、菫!そこに咲がいるのか!?おいっ、答えろ!!』
菫「…落ち着いて、…落ち着いて」
咲「私は…っ!」クルッ
ダッ
菫「咲ちゃんっ!?」
照『おいっ!菫!?』
菫「…くそっ!」
ダッ
咲「……」
照『おいっ、菫!そこに咲がいるのか!?おいっ、答えろ!!』
菫「…落ち着いて、…落ち着いて」
咲「私は…っ!」クルッ
ダッ
菫「咲ちゃんっ!?」
照『おいっ!菫!?』
菫「…くそっ!」
ダッ
咲(…いつもだ、…いつも他人に迷惑をかけてばかり)
咲(苦労をかけて…、不安にさせて…、心配をかけて…、不快にさせて…)ジワッ
咲(…家族をバラバラにしたのは私なのに、…また皆で暮らしたいなりたいなんて夢見るから)
咲(やることなすこと…、色んな人に…)ポロ ポロ
咲(…こうしている間にも、…お姉ちゃんや弘世さんにだって)
咲(だったら…、だったら…)
ガチャ
咲「…いっそのこと―――」
咲(苦労をかけて…、不安にさせて…、心配をかけて…、不快にさせて…)ジワッ
咲(…家族をバラバラにしたのは私なのに、…また皆で暮らしたいなりたいなんて夢見るから)
咲(やることなすこと…、色んな人に…)ポロ ポロ
咲(…こうしている間にも、…お姉ちゃんや弘世さんにだって)
咲(だったら…、だったら…)
ガチャ
咲「…いっそのこと―――」
類似してるかもしれないスレッド
- 玄「えっ!?家のお風呂が壊れちゃった!?」 (291) - [60%] - 2012/11/16 6:00 ★★★
- 橘「えぇ!?絢辻さん、泊まりに来るの!?」 (215) - [49%] - 2012/2/2 21:15 ★
- 菫「なに?はやりんの握手会だと!?」 (152) - [49%] - 2012/9/13 13:30 ★
- 律「お前はずっと私の弟で!年下なんだから!!」 (236) - [48%] - 2009/9/29 22:31 ★
- 吸血鬼「まっず!! 君の血まっずぅううう!!」 (977) - [48%] - 2012/1/7 5:30 ★★★
- 姉「こちょこちょこちょ」妹「うひゃあ!?」 (168) - [47%] - 2012/10/2 5:00 ☆
- 灼「おばあちゃん服買ってきてくれたの!?」 (165) - [47%] - 2012/7/13 13:45 ☆
トップメニューへ / →のくす牧場書庫について