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    元スレ穏乃「灼さんって、好きな人いるのかなぁ?」憧「え?」

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    1 :


    阿知賀女子学院

    麻雀部 部室

    「・・・・・え?」

    穏乃「・・だから、灼さんて好きな人いるのかなー?」

    「・・・・・」

    (今日のしず、なんか大人しいと思ってたけど・・・・二人きりになった途端この質問・・・・・)

    穏乃「・・・・・ねえ」

    (まさか・・灼さんに気がある?・・・いや、しずに限ってそれはないよね!しかも灼さんが相手なんてさー!)

    穏乃「憧ー?聞いてるー?」

    「え?うん、聞いてるよ?灼さんの好きな人でしょ?」

    穏乃「そうそう」

    「そんなの、晴絵に決まってるじゃん」

    穏乃「・・・・・・え?」

    3 = 1 :


    「どしたの?」

    穏乃「い、いや、なんで決まってるの?」

    「灼さん、あたしたちと晴絵とで反応が全然違うし・・・」

    穏乃「う・・・でもそんなのたまたまだよ!たまたま」

    「あとさ、灼さんって制服ネクタイじゃん?そのネクタイって、晴絵のらしいよ」

    穏乃「ど、どういう事?」

    「晴絵が高校生の時、灼さんにあげたんだって」

    穏乃「・・・・・な、なんで?」

    「灼さんが晴絵のファンだったみたい」

    穏乃「それ・・・本当の話?」

    「うん。お姉ちゃんから聞いたから」

    穏乃「・・・・・・」

    「昔に貰ったネクタイを今でも持ってて、しかも付けてるなんて・・・ベタ惚れだよねー」

    穏乃「・・・・・・」

    4 :

    シズハーレムか

    5 = 1 :


    「・・・・・しず?」

    穏乃「そうなんだ・・・・」シュン

    「・・・・え?」

    穏乃「じゃあ・・・もうダメなのかな・・・」

    (え?・・・・やだ・・・・もしかして・・・・・本当に・・・?)ドクン...

    「あ、あの・・さ・・・」ブル..

    「し、しずって・・・・・・・灼さんの事・・・」ドキドキドキ..

    (・・・・・声が・・・震える・・・怖い・・・)

    「す、好きなの?」

    穏乃「・・・・・・・・うん」

    「!!!ちょ、ちょっと待ってよ!!」

    穏乃「え?憧?」

    「どうして・・・どうして灼さんなの!?」ガシッ!

    「普段そんなに仲良い訳じゃないのに!」ギリギリギリ..

    6 = 1 :


    穏乃「あ、憧・・・・いっ、痛いよ・・」

    「・・・・あっ、ごめん・・」ハナシ

    穏乃「・・・・・・」

    「・・・・それで・・・どうして・・?」

    穏乃「・・・インハイで負けた時、私・・・凄く落ち込んじゃって・・・」

    「うん・・・・」

    穏乃「その夜にさ、一人で散歩してたら灼さんとバッタリ会ってさ」

    「・・・うん」

    穏乃「落ち込んでる私を見て、灼さんが『穏乃は頑張ったよ。偉いね』って言ってくれたんだ」

    「・・・・」

    穏乃「私・・・そう言われた時に・・なんか・・・灼さんに抱きついて泣いちゃって・・・」

    穏乃「そしたら・・・泣き止むまでずっと頭を撫でてくれたんだ・・・・周りの人から変な目で見られても・・・全然気にしないで、ずっと・・・」

    7 :

    あらたそ~

    8 = 1 :


    穏乃「・・それから・・・灼さんの事ばっかり考えるようになっちゃって・・・」

    (・・・・あたしだって・・・・・・色々したじゃん・・・ずっとしずの事を考えて・・・寝るまでずっとそばにいて・・・)

    穏乃「この気持ちってなんだろう?って思ったけど・・・・お母さんに聞いたら、『恋じゃない?』って・・・」

    「っ!」ズキッ!

    穏乃「そう言われた瞬間、納得したんだ。私は灼さんが好きなんだって」

    「・・・・・でも灼さんは晴絵が好きだよきっと」

    穏乃「あ・・・・」シュン

    「・・・・・・」

    穏乃「で、でも!まだ付き合ってないでしょ!?」

    「それは・・・まだだと思うけど・・・」

    穏乃「じゃあさ!まだ私にもチャンスがあるって事だよね!?」

    「・・・・・あったらどうなの?」

    穏乃「灼さんに告白するよ!」

    「!!」

    9 = 1 :


    穏乃「・・・でもいきなりは難しいから・・・憧!」

    「何?」

    穏乃「協力して!」

    「・・・・・・え?」

    穏乃「私が灼さんと付き合えるように、協力して!お願い!!」ガバッ!

    「協力・・・・あたしが・・・・?」ムッ

    (しずが・・・・灼さんと付き合えるように協力しろって?冗談言わないでよ・・・あたしがどれだけしずの事を好きか、全然気付いてくれてないの?)

    穏乃「お願い!私には憧しかいないんだよ!」

    「っ・・・」ピクッ!

    穏乃「憧!お願い!」

    (こんな風に頼まれたら・・・断れないよ・・・)

    「・・・・・わかった」

    穏乃「っ!ありがとう!!!」

    (・・・・大丈夫だよね、いくらしずが迫ったって灼さんは晴絵が好きなんだし)

    10 = 1 :


    穏乃「じゃ、じゃあさ!早速ボウリング場に行こうよ!」

    「え?でも部活・・・」

    穏乃「今日は玄さんも宥さんも用事でいないから、部活は中止なんだ!」

    「全然聞いてないけど?」

    穏乃「・・・憧に相談に乗ってほしかったから黙ってた・・・ごめん!」

    「・・・・なるほど」

    穏乃「だから灼さんは実家の手伝いでボウリング場にいるんだ!」

    「それで?行ってどうするの?」

    穏乃「とりあえず、良いところを見せてアピールする!」

    「ふーん」

    穏乃「よし!じゃあ行こう!!」タタタ

    「あ!ちょっと待ってよしずー!」タタ

    11 = 7 :

    あこたそ~

    12 = 1 :


    ボウリング場 Sagimori Lanes

    ガー

    穏乃「あ・・・いた!」ニコー

    (・・何よ、その嬉しそうな顔・・・)ムカ

    穏乃「こ、こんにちはー!」スタスタ

    「いらっしゃいませ・・・え?穏乃?・・・・と憧・・・・冷やかし?」

    穏乃「ち、違いますよ~!」

    「そう?」

    穏乃「ねえ!そうだよね!憧!?」

    「はいはい」

    「?」

    13 = 1 :


    おばあちゃん「あら?高鴨さんと新子さんじゃないかい?」

    穏乃「あ、どうもこんにちは!」ペコッ

    「こんにちは」ペコッ

    おばあちゃん「遊びに来てくれたのかい?」

    穏乃「は、はい!」

    「なんで緊張してんのよ?」

    穏乃「だ、だって・・灼さんのおばあちゃんだし!」

    「・・・・あそ」

    おばあちゃん「灼も一緒に遊んできたらどうだい?」

    「え?」

    穏乃「!!」

    (く・・・こいつ・・余計な事を・・・)

    14 = 1 :


    「いや、でも手伝いが」

    おばあちゃん「私は大丈夫だから」

    「それに二人で遊びに来たんだから、邪魔するのもなんか・・・」

    穏乃「ああうあう~」アコー..

    「・・・・」ハァー..

    「いいじゃん、一緒に遊ぼうよ。せっかくのおばあちゃんの好意なんだし」

    穏乃「そそ、そうですよ!一緒に遊びましょう!?」

    「・・・・二人がそう言うなら・・・本当に大丈夫?」

    おばあちゃん「もちろんだよ」

    17 = 1 :


    「じゃあ・・・いいかな?」

    穏乃「はい!」

    「うん」

    穏乃「そ、それじゃあボウリングしましょう!」

    「・・・・・」ピク

    おばあちゃん「あら?外で遊ばなくていいのかい?」

    穏乃「はい!元々ボウリングをしに来たので!」

    おばあちゃん「そう・・・ありがとうね」ニコッ

    穏乃「は、はい!」

    19 :

    咲SSはどのカップリングもイケる
    万能や

    20 = 1 :


    「しず、あたし、灼さんの順ね」

    穏乃「うん!じゃあ行くね!」

    「頑張れー」

    穏乃「よおし・・・とりゃ!」ゴロゴロー!パカァン

    「6本・・・まあまあね」

    「上手」

    穏乃(ここでいいスコアを出してアピールするか、灼さんに教えてもらって仲良くなるぞー!!)メラメラ

    「っと、スペアならずか・・・」クルッ スタスタ

    穏乃「投げる時なんですけど・・・」

    「腕をこうやって・・・」

    (なんか・・・楽しそうにお喋りしてるし・・・)ムカ

    21 = 1 :


    穏乃「あ、惜しかったね」

    「上手」

    「ん・・・まあね・・・次は灼さん」

    「うん」カマエ

    「・・・・」スタスタスタ..ビシュ!

    穏乃「綺麗なフォーム・・・」

    「確かに・・・」

    ゴロゴロー..ガタン!ゴロロロ

    「・・・・・」

    「ガターね」ププ

    穏乃「あ、灼さん次があります!!」モン!

    「・・・うん」

    「・・・・・っ」ビシュ!ゴロロー..ガタン!ゴロロロ

    「またガター・・・」

    22 = 7 :

    あらたそ?

    23 = 1 :


    穏乃「あうう・・・」

    「・・・・・」スタスタ..スワリ

    「・・・・・」ジー

    「べ、別に・・・ボウリングが上手いとは言ってないし・・・・」

    「でも実家がボウリング場なのに下手ってひどいよね」

    「あ、憧だって実家は神社だけど、お祓い出来ないでしょ?」

    「ぐっ・・・それは出来ないけどさ!でもボウリングなんて誰でも出来る事なんですけどー!」

    「憧しかいない時にお祓いお願いされたらどうするの?無視する気?ボウリングは出来なくても迷惑かけないけど、お祓いは違う」

    「お祓いしなきゃいけない状況より、ボウリングする状況の方が多いのに、こんだけ下手なんてダメっしょ!?同列に扱わないでよ!」

    「まだ1フレームだけしか見てないのに下手って決めつけるの?」

    「さっき下手って言った時に否定しなかったじゃん!自分で気付いてるくせに!」

    24 = 1 :


    穏乃「あうあう~・・喧嘩はやめようよ~」オロオロ

    「あ・・」ハッ

    「フォームが綺麗な分、ガター出すとみっともないってーの!」

    「・・・・ごめん」

    「え?」

    「ちょっと言い過ぎた・・・ごめん」

    「え・・・あ・・・え?」

    「次は穏乃だね。頑張って」

    穏乃「は、はい!」ヨーシ!

    「あ・・・(しずの為に・・・?)」

    25 :

    穏灼を期待してもいいのか?

    26 :

    クズ憧ちゃー可愛い

    27 = 1 :


    穏乃「やったか?・・・ああー、1本残った~」クー

    「惜しい」

    (・・・・明らかにあたしが悪いのに・・・しずの為に自分から謝るって・・・)チラッ

    「?」

    「・・・・あたしの方こそ・・・ごめん」

    「・・うん、おあいこだね」

    「うん・・・」

    (そうだよね・・・しずが灼さんを好きなのはあたしにとって凄く嫌。でも灼さんに当たるのは違うよね・・・)フゥ

    28 = 1 :


    穏乃「やった!勝った~!!」ワーイ

    「届かなかったか~」チェー

    「・・・・・・」

    「あ・・・灼さんも頑張ったって!」

    「でも・・・3ゲームやって平均が62だし・・・」

    穏乃「でもでも!フォームは凄い綺麗でした!」

    「そ、そうかな///」テレ

    穏乃「あ・・・」

    「な、なに?」

    穏乃「いやー別に・・・(照れた顔が・・すっげー可愛い!!)」オオオ!

    「って、もうこんな時間か」

    「・・・本当。結構熱中してたから」

    29 = 1 :


    穏乃「あ・・・」

    「そろそろ解散だね」

    「そうだね」

    穏乃「・・・今日は楽しかったです!」

    「うん、私も。二人とも途中で割り込んでごめんね」

    穏乃「全然!いつでも大歓迎ですよ!!」

    「うん。・・・・また遊ぼ」

    「そうだね、ありがとう」

    穏乃「・・・・じゃあ、帰ります」

    「うん、気を付けてね」

    穏乃「はい!」

    「は~い」

    30 = 1 :


    帰り道

    穏乃「よおおおし!イメージアップ成功だ~!!」

    「・・・どこが?」

    穏乃「だって、灼さんが『上手だね』って!」

    「でもその言葉に浮かれて、はしゃいでただけだったじゃん」

    穏乃「お?」

    「その時に投げ方を教えてあげたりとか、そういう風にして仲良くなっていけばいいのにさ」

    穏乃「・・・・・・」

    31 = 1 :


    「どしたの?」

    穏乃「やっぱ憧は凄いよ!そんな事考えつかなかった!頼りになるよ!!」グッ!

    (余計な事言っちゃった・・・)

    穏乃「おおおお!憧が味方ならなんとかなるかも!!燃えてきた~!」

    「・・・・」ハァ

    穏乃「よおおし!!あ、ここから走って帰るから!お先!!」ダダダダダー!

    「え?しず・・・・行っちゃった」

    「・・・・・何してんだろ・・・あたし・・・」ハァ

    32 :

    鷺森灼ちゃんは死ね

    33 = 1 :


    新子家

    「ただいま~」

    「おかえり~」ニコニコ

    「はぁ・・・」スワル

    「あれー?お疲れちゃーん?」アハ

    「・・・どうしたの?機嫌いいけど」

    「あ、わかる~?わかっちゃう~?」

    「そりゃわかるって。それで?何があった訳?」

    34 = 1 :


    「ふふふ・・・・お姉ちゃんね、晴絵と付き合う事になったの~!」アハハ

    「ふーん・・・・・・え!!?」

    「遂に!お姉ちゃんにも春が来たの!」

    「・・・・・ど、どうして!?」

    「・・・・どうしてって・・・失礼ね。両想いだからに決まってるでしょ?」

    「・・・・・」パクパク

    「驚くのも無理ないよねー!ずっと友達同士だったからね。でも、これからは・・・」フフフ

    (・・・・・・・)

    35 = 1 :


    翌日

    麻雀部部室

    晴絵「・・・二人きりで話って何?」

    「・・・・・・・・」

    晴絵「・・・・まぁ、検討はつくけどさ」

    「お姉ちゃんと付き合うって本当?」

    晴絵「・・・・・本当よ」

    「・・・・それって、お姉ちゃんが好きって事?」

    晴絵「・・・・ねえ、それって言わなきゃいけないの?なんか恥ずかしいしさぁ」

    「答えて」

    晴絵「・・・・・好きだよ。私は望が好き」

    36 = 15 :

    ひゃーこれは新しい

    37 = 1 :


    「・・・灼さんは?」

    晴絵「え?灼?・・・なんで灼が出てくるの?」

    「それは・・・・(灼さんの気持ちに気付いてない?)」

    晴絵「・・灼はきっと喜んでくれると思うけど」

    「・・・・・・」

    晴絵「・・・・お姉ちゃんが心配なのはわかるよ。でもさ、私は真剣に望が好きだから、絶対悲しませたりしない」

    「・・・・晴絵・・・」

    穏乃「あれ?灼さーん!部室入らないのー!?」ドアゴシ

    ・晴絵「!?」

    「は、入るよ」ドアゴシ

    38 = 1 :


    ガチャ

    「・・・・・」

    「あ・・・・」

    (今の話・・・聞かれてた・・・よね)

    穏乃「・・・・・?」ン?

    「?」

    晴絵「・・・始めようか」

    穏乃・玄・宥「はい!よろしくお願いします!」

    「・・・・・」

    39 :

    見てるぞ

    41 = 1 :


    「ロン!ドラ6で18000です!」ジャラッ

    「・・・飛び」チャリ

    「ロン!ドラ8で24000です」ジャラッ

    「・・・・飛び」チャリ

    「ローーン!!!ドラ12で48000です!」ジャラ

    「・・・・・・」トビ

    「お姉ちゃー!私無敵だよー!」ドラーン!

    「玄ちゃん凄ーい」フルフル..

    「私こそ!阿知賀の『どらどんどうろ』なのです!」フムン!

    「玄ちゃんかっこいい」フルフル..

    晴絵「・・・灼?調子悪いみたいだけど・・・」

    「・・・・大丈夫」ジャラァ..

    晴絵「そう・・・」

    「・・・・・(灼さん・・・)」

    42 = 39 :

    下げてしまった支援

    43 = 1 :


    晴絵「今日はここまで。解散!」

    「お姉ちゃん!松実旅館に帰ろ!」

    「うん」フルフル

    「・・・お疲れ様でした」フラフラー

    晴絵「ん?二人は残るの?」

    「あ・・・・えと」

    穏乃「残ります」

    晴絵「じゃあ鍵よろしくね」スタスタ

    穏乃「・・・・・」

    「・・・・・」

    穏乃「・・・・・灼さん、様子が変だった」

    「うん・・・・」

    44 = 7 :

    あらたそ……

    46 = 1 :


    穏乃「憧・・・理由知ってる?」

    「・・・・・・・」

    (・・・本当の事を言うしかないか・・・・嘘をついても晴絵に聞いたらすぐばれるし・・・・)

    「・・晴絵があたしのお姉ちゃんと付き合う事になってさ」

    穏乃「え・・・?」

    「それを知ったから、灼さんは落ち込んでたんだよ」

    穏乃「・・・・・・・」

    「・・・・・・・」

    穏乃「じゃあ・・・私にも望みが出てきたって事!?」

    「・・・それは・・・・」

    穏乃「だって!灼さんは赤土さんが好きだけど、赤土さんは憧のねーちゃんと付き合うんでしょ!だったら・・・」オオ!

    「・・・・灼さんが失恋したのがそんなに嬉しいの?」

    穏乃「う!そ、そういう訳じゃないけど・・・でも私にとってはチャンスっていうか・・・」

    47 = 1 :


    「・・・失恋してすぐ他の人と付き合う気になるかな?」

    穏乃「で、でもさ、もう赤土さんとは付き合えないんだし、可能性はあるでしょ!?」

    「・・・・・・・・」

    穏乃「・・・・・・・」

    「じゃあさ」

    穏乃「うん」

    「灼さんが・・・・例えば玄と付き合ったとする」

    穏乃「う、うん・・・」

    「この場合、しずは失恋したわけだよね」

    穏乃「うん・・・」

    「そこでさ・・・」

    「あたしが、しずに告白したら・・・・しずはあたしと付き合う?」

    穏乃「あ・・・・・」

    「・・・・・・・」

    49 = 1 :


    穏乃「・・・・・付き合わない」

    「っ!」ズキ

    穏乃「そっか・・・そうだよね・・・・・気持ちの整理とか・・・・そういうのがあるもんね・・・」

    「・・・・そういう事!まったく、しずは鈍いんだからー!」

    穏乃「うう~、そんな涙出るほど笑わなくても・・・」

    「え?・・・あ、だ・・だってしずが間抜けなんだもん」フキフキ..

    穏乃「・・・・・・」

    「?」

    穏乃「でも、灼さんが好きな気持ちに変わりはないから・・・頑張るよ」

    「・・・・そっか・・」

    50 = 1 :


    穏乃「だから・・・また協力お願いしていいかな・・・?」

    「・・・・・うん、いいよ」

    穏乃「ありがとう」ニコッ

    「友達として・・・・当然だよ・・」ハハ..

    (次の日から・・・しずと灼さんが二人でいる光景をよく見かけるようになった)

    (休みには一緒に出掛けたりしているらしい。順調らしく、相談に来る事もなかった)

    (しずと一緒にいる事で、灼さんも失恋のショックから、少しずつ立ち直ってきているみたい)

    (あたしはというと、未だにしずへの想いを捨てきれず、かといって告白する事も出来ず・・・中途半端なまま、毎日を過ごしていた)


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