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元スレ玄「清水谷さんに拉致監禁されて今日で3日目かあ~」
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床に放置されていた煌の足を手にとる。
ハエが群がっていたが、まだそんなに傷んでいるようには見えない。
何日かぶりの食料。
食べてもいいのか、よくないのか。
悩んだのは一瞬だった。
太ももにかじりつく。
肉は硬化していて、なかなか噛みきれなかったが、
飢餓状態の人間の食欲とは恐ろしいもので、
どこにこんな力が残っていたのかと自分でも驚くくらい
無意識の内にアゴに力が入り、ついに煌の死肉を噛みちぎった。
玄「おいしい、おいしいです、花田さん……」
消えかけていた命が生きる力を取り戻していく。
玄は食べる手を休めず、煌の足を一心不乱に貪り続けた。
満腹になるころにはもう骨しか残らなかった。
玄「ごちそうさまでした」
玄は生まれて初めて、何かを食べられるということに
心の底から感謝を捧げた。
そして、なんとしても生きて帰りたい、と思った。
煌から分けてもらった命だ。
無駄にしてはいけない。
誰かの助けが来るまで、ここで生き続ける。
玄「私、頑張るから……」
ハエが群がっていたが、まだそんなに傷んでいるようには見えない。
何日かぶりの食料。
食べてもいいのか、よくないのか。
悩んだのは一瞬だった。
太ももにかじりつく。
肉は硬化していて、なかなか噛みきれなかったが、
飢餓状態の人間の食欲とは恐ろしいもので、
どこにこんな力が残っていたのかと自分でも驚くくらい
無意識の内にアゴに力が入り、ついに煌の死肉を噛みちぎった。
玄「おいしい、おいしいです、花田さん……」
消えかけていた命が生きる力を取り戻していく。
玄は食べる手を休めず、煌の足を一心不乱に貪り続けた。
満腹になるころにはもう骨しか残らなかった。
玄「ごちそうさまでした」
玄は生まれて初めて、何かを食べられるということに
心の底から感謝を捧げた。
そして、なんとしても生きて帰りたい、と思った。
煌から分けてもらった命だ。
無駄にしてはいけない。
誰かの助けが来るまで、ここで生き続ける。
玄「私、頑張るから……」
18日目。
玄は朝から猛烈な腹痛に襲われていた。
玄「おげええええええっ、おげええええええ」
何度も嘔吐を繰り返し、下痢も止まらない。
死体が置かれたこの部屋は吐瀉物と排泄物によって
さらに劣悪な環境へと変わり果てつつあった。
なぜこんな腹痛がいきなり起こったのか。
心当たりは一つしかなかった。
玄「花田さん、ごめんなさい……
せっかく花田さんのお肉を頂いたのに……
全部吐き出しちゃって……おげええええええ」
せっかく回復した気力も生命力も
嘔吐するたびにどんどん削られていくように思われた。
やはり自分はここで死ぬのだ。
人の道に背き人肉を食べたバチが当たったのだ。
玄「おげええええええ」
胃液に溶かされた煌の肉が溢れてくる。
煌の肉を食べ、こうして吐き出すという行為で
煌を二重に殺してしまったような気がして、
今さらながら人食に罪悪感が湧いてきていた。
玄は朝から猛烈な腹痛に襲われていた。
玄「おげええええええっ、おげええええええ」
何度も嘔吐を繰り返し、下痢も止まらない。
死体が置かれたこの部屋は吐瀉物と排泄物によって
さらに劣悪な環境へと変わり果てつつあった。
なぜこんな腹痛がいきなり起こったのか。
心当たりは一つしかなかった。
玄「花田さん、ごめんなさい……
せっかく花田さんのお肉を頂いたのに……
全部吐き出しちゃって……おげええええええ」
せっかく回復した気力も生命力も
嘔吐するたびにどんどん削られていくように思われた。
やはり自分はここで死ぬのだ。
人の道に背き人肉を食べたバチが当たったのだ。
玄「おげええええええ」
胃液に溶かされた煌の肉が溢れてくる。
煌の肉を食べ、こうして吐き出すという行為で
煌を二重に殺してしまったような気がして、
今さらながら人食に罪悪感が湧いてきていた。
>>209
これは拷問したくなるな
これは拷問したくなるな
玄「はあ、はあ、はあ、はあ、はあ……」
ひときしり出すものを出し終えた玄は、床に倒れ込んだ。
起き上がる気力もなかった。
玄(もう、ここで死んじゃうんだな……)
玄の脳裏には、この部屋での監禁生活が蘇っていた。
学校の帰りに暗い夜道で襲撃され、薬で眠らされたこと。
目が覚めたら両手足を手錠で拘束されていたこと。
宮永照の生首に恐怖して泣いたこと。
花田煌が竜華たちの手で壊されていくこと。
花田煌を殺したこと……
ろくでもないことばかりであった。
何故自分がこんな仕打ちを受けなければならなかったのか。
こんなことにならなければ、どんな人生を歩めていたのか。
姉や友達は今ごろ、どうしているのか。
玄「お姉ちゃん、お父さん、お母さん、
私、みんなの家族に生まれて嬉しかった」
玄「穏乃ちゃん、憧ちゃん、灼ちゃん、赤土さん、
麻雀部楽しかったです」
玄「花田さん、宮永さん、園城寺さん……
生まれ変わったら、今度は……」
玄「今度は……」
ひときしり出すものを出し終えた玄は、床に倒れ込んだ。
起き上がる気力もなかった。
玄(もう、ここで死んじゃうんだな……)
玄の脳裏には、この部屋での監禁生活が蘇っていた。
学校の帰りに暗い夜道で襲撃され、薬で眠らされたこと。
目が覚めたら両手足を手錠で拘束されていたこと。
宮永照の生首に恐怖して泣いたこと。
花田煌が竜華たちの手で壊されていくこと。
花田煌を殺したこと……
ろくでもないことばかりであった。
何故自分がこんな仕打ちを受けなければならなかったのか。
こんなことにならなければ、どんな人生を歩めていたのか。
姉や友達は今ごろ、どうしているのか。
玄「お姉ちゃん、お父さん、お母さん、
私、みんなの家族に生まれて嬉しかった」
玄「穏乃ちゃん、憧ちゃん、灼ちゃん、赤土さん、
麻雀部楽しかったです」
玄「花田さん、宮永さん、園城寺さん……
生まれ変わったら、今度は……」
玄「今度は……」
――
――――
―――――――
怜『……玄ちゃん…………玄ちゃん…………』
玄『ん…………』
怜『玄ちゃん……玄ちゃん…………』
玄『お、園城寺さん……?』
怜『そうや、覚えててくれてたか』
玄『そりゃ覚えてますよ……』
怜『なんかうちの竜華のせいで、えらい大変な目にあってしまったみたいで……
マジすんませんです』
玄『いえ……たしかに大変ですけど、園城寺さんが謝ることなんて』
怜『いや、私が竜華を止められたら良かったんや……
でも竜華の夢枕に立とうと思っても……竜華は偽物の私を作ってて、
そいつのせいで出ていけへんかった』
玄『はあ』
――――
―――――――
怜『……玄ちゃん…………玄ちゃん…………』
玄『ん…………』
怜『玄ちゃん……玄ちゃん…………』
玄『お、園城寺さん……?』
怜『そうや、覚えててくれてたか』
玄『そりゃ覚えてますよ……』
怜『なんかうちの竜華のせいで、えらい大変な目にあってしまったみたいで……
マジすんませんです』
玄『いえ……たしかに大変ですけど、園城寺さんが謝ることなんて』
怜『いや、私が竜華を止められたら良かったんや……
でも竜華の夢枕に立とうと思っても……竜華は偽物の私を作ってて、
そいつのせいで出ていけへんかった』
玄『はあ』
>>209
このスレ見ると遺影にしか見えなくてワロタ
このスレ見ると遺影にしか見えなくてワロタ
怜『竜華は止められへんかった……けど、
せめてもの罪滅ぼしとして、玄ちゃんだけは助けてあげたいんや』
玄『助ける……どうやって?
ドアも窓も開きませんし、この部屋から出ることなんて』
怜『私に任せとき。
玄ちゃん、あんた本気で助かりたいと思う?』
玄『そりゃあ……思いますよ。
諦めたり、絶望したこともあったけど……
元の日常に、みんなのもとに帰れるっていうんなら、そんな嬉しいことはありません』
怜『そうか、分かった。
その玄ちゃんの強い気持ちこそが、私のエネルギーや』
玄『本当に……本当に帰れるんですか!?』
怜『うん、大丈夫。私があんたの、最後の希望や』スゥッ
玄『園城寺さん……!』
―――――――
――――
――
せめてもの罪滅ぼしとして、玄ちゃんだけは助けてあげたいんや』
玄『助ける……どうやって?
ドアも窓も開きませんし、この部屋から出ることなんて』
怜『私に任せとき。
玄ちゃん、あんた本気で助かりたいと思う?』
玄『そりゃあ……思いますよ。
諦めたり、絶望したこともあったけど……
元の日常に、みんなのもとに帰れるっていうんなら、そんな嬉しいことはありません』
怜『そうか、分かった。
その玄ちゃんの強い気持ちこそが、私のエネルギーや』
玄『本当に……本当に帰れるんですか!?』
怜『うん、大丈夫。私があんたの、最後の希望や』スゥッ
玄『園城寺さん……!』
―――――――
――――
――
その後、玄は長い長い眠りの中をさまよい続けた。
時間に換算して何時間か、何日か、何週間かは分からなかった。
眠りの中で玄はいくつも不思議な夢を見た。
穏乃と一緒に山を駆け回っている夢。
憧と夜の繁華街で遊び回っている夢。
灼とボウリング場の店番をしている夢。
宥とこたつに入ってみかんを食べている夢。
高校時代の晴絵と一緒に全国大会に出た夢。
怜、煌、照、玄の4人で松実館の温泉に入っている夢。
いくつもの夢を渡り歩いて、そのどれもが現実ではないと自覚していた。
これは夢なのだと。
いつか醒めなければいけないのだと。
玄(そうだ、目覚めないと……)
玄(こんな夢じゃなくて、みんなのいた現実の世界に戻らないと)
玄(あの部屋じゃなくて、私の元の日常に……)
気がつくと病院のベッドの上にいた。
玄「あ……あれ……?」
宥「く、玄ちゃん……?」
玄「おねえ……ちゃん?」
時間に換算して何時間か、何日か、何週間かは分からなかった。
眠りの中で玄はいくつも不思議な夢を見た。
穏乃と一緒に山を駆け回っている夢。
憧と夜の繁華街で遊び回っている夢。
灼とボウリング場の店番をしている夢。
宥とこたつに入ってみかんを食べている夢。
高校時代の晴絵と一緒に全国大会に出た夢。
怜、煌、照、玄の4人で松実館の温泉に入っている夢。
いくつもの夢を渡り歩いて、そのどれもが現実ではないと自覚していた。
これは夢なのだと。
いつか醒めなければいけないのだと。
玄(そうだ、目覚めないと……)
玄(こんな夢じゃなくて、みんなのいた現実の世界に戻らないと)
玄(あの部屋じゃなくて、私の元の日常に……)
気がつくと病院のベッドの上にいた。
玄「あ……あれ……?」
宥「く、玄ちゃん……?」
玄「おねえ……ちゃん?」
宥「玄ちゃぁぁぁぁぁぁん!!」
感極まって泣きだした宥に抱きしめられる。
なぜこんな場所にいるのか、
玄は自分の置かれた状況を把握できていなかった。
もしかしてあの部屋で監禁された日々は全て夢だったのか。
夢オチだったのか。
いや、そんなことはありえない。
あんな生々しい感触を伴った夢なんて……
宥「よかった、よかった……本当に良かった……」
玄「お、お姉ちゃん……どうして私、病院に……?」
宥「覚えてないの……?
あ、でもそうだよね、忘れたほうがいいんだよ、きっと……
思い出そうとしなくてもいいから、ね」
玄「……私、監禁されてた……んだよね?」
宥「あう、やっぱり覚えてたの……」
どうやら夢ではないようだった。
玄「千里山の清水谷さんに監禁されてて、それで……」
宥「あ、チョット待って。その前に先生読んでくるね」
玄「あ、うん……」
感極まって泣きだした宥に抱きしめられる。
なぜこんな場所にいるのか、
玄は自分の置かれた状況を把握できていなかった。
もしかしてあの部屋で監禁された日々は全て夢だったのか。
夢オチだったのか。
いや、そんなことはありえない。
あんな生々しい感触を伴った夢なんて……
宥「よかった、よかった……本当に良かった……」
玄「お、お姉ちゃん……どうして私、病院に……?」
宥「覚えてないの……?
あ、でもそうだよね、忘れたほうがいいんだよ、きっと……
思い出そうとしなくてもいいから、ね」
玄「……私、監禁されてた……んだよね?」
宥「あう、やっぱり覚えてたの……」
どうやら夢ではないようだった。
玄「千里山の清水谷さんに監禁されてて、それで……」
宥「あ、チョット待って。その前に先生読んでくるね」
玄「あ、うん……」
>>226
キャップは隔離病棟だろ!
キャップは隔離病棟だろ!
そのあと医師によって延々と健康状態を検査された。
医師の話によると3日ほど意識を失っていたらしい。
あの部屋での生活は劣悪極まりないものであり、
最後には食中毒などもやらかしてしまったが、
特に健康に大きな影響はないということであった。
姉とゆっくり話しが出来たのは検査が終わってからだった。
玄「……結構大きなニュースになってたんだ」
宥「そりゃそうだよ、元高校生チャンピオンが失踪、
それに以前の対局相手も相次いで……ってなれば騒がれるよ」
玄「そっか、そうだよね……ごめんね心配かけて」
宥「ううん、無事に戻ってきてくれただけで充分だから」
玄「ん……私は帰ってこられたけど……花田さんたちは」
宥「それは……残念だけど……」
玄「……二条さんも、失くなったんだよね」
宥「うん、玄ちゃんたちが監禁されてた場所の近くで」
玄たちが監禁されていたのは、千里山女子高校が
長期休暇中の合宿に使用していた施設であった。
合宿がない時は、管理者がたまに訪れるだけで完全に無人であり、
山の中であるため人も通らない。格好の監禁場所といえた。
医師の話によると3日ほど意識を失っていたらしい。
あの部屋での生活は劣悪極まりないものであり、
最後には食中毒などもやらかしてしまったが、
特に健康に大きな影響はないということであった。
姉とゆっくり話しが出来たのは検査が終わってからだった。
玄「……結構大きなニュースになってたんだ」
宥「そりゃそうだよ、元高校生チャンピオンが失踪、
それに以前の対局相手も相次いで……ってなれば騒がれるよ」
玄「そっか、そうだよね……ごめんね心配かけて」
宥「ううん、無事に戻ってきてくれただけで充分だから」
玄「ん……私は帰ってこられたけど……花田さんたちは」
宥「それは……残念だけど……」
玄「……二条さんも、失くなったんだよね」
宥「うん、玄ちゃんたちが監禁されてた場所の近くで」
玄たちが監禁されていたのは、千里山女子高校が
長期休暇中の合宿に使用していた施設であった。
合宿がない時は、管理者がたまに訪れるだけで完全に無人であり、
山の中であるため人も通らない。格好の監禁場所といえた。
二条泉は何者かによって刺殺されていた。
おそらくは清水谷竜華によって殺されたものと見られている。
たまたま通りかかった地元住民が死体を発見し警察に通報、
そこから玄たちが監禁されていた場所が分かったという。
宥「二条さんが、メモを握りしめてたんだって」
玄「メモ?」
宥「みんなはどこそこの建物に監禁されています、って」
玄「へえ~」
宥「でも、そのメモの筆跡は二条さんのものでも、
清水谷さんのものでもなかったんだって。
誰が書いたんだろうって、警察の人が言ってたよ」
玄「…………」
心当たりはあったが、あまりにも荒唐無稽な話だった。
口には出さずに、心のなかだけで感謝する。
玄(ありがとう、園城寺さん)
宥「どしたの? 玄ちゃん」
玄「ううん、なんでもないよ」
清水谷竜華は未だに逃走を続けているらしい。
ニュースでも連日騒ぎ立てていた。
おそらくは清水谷竜華によって殺されたものと見られている。
たまたま通りかかった地元住民が死体を発見し警察に通報、
そこから玄たちが監禁されていた場所が分かったという。
宥「二条さんが、メモを握りしめてたんだって」
玄「メモ?」
宥「みんなはどこそこの建物に監禁されています、って」
玄「へえ~」
宥「でも、そのメモの筆跡は二条さんのものでも、
清水谷さんのものでもなかったんだって。
誰が書いたんだろうって、警察の人が言ってたよ」
玄「…………」
心当たりはあったが、あまりにも荒唐無稽な話だった。
口には出さずに、心のなかだけで感謝する。
玄(ありがとう、園城寺さん)
宥「どしたの? 玄ちゃん」
玄「ううん、なんでもないよ」
清水谷竜華は未だに逃走を続けているらしい。
ニュースでも連日騒ぎ立てていた。
体調が回復し、退院するころにはマスコミの報道も下火になりつつあった。
世間の関心はこの残酷な事件から政治や国際情勢に向いていた。
ただ警察の捜査にはながながと付き合わされた。
煌や照の家にお線香を上げに行こうと思っていたが、
まだそんな余裕はできそうになかった。
しかしなにはともあれ、もとの日常が戻ってきたのだ。
玄はとりあえずそれを喜ぶことにした。
穏乃「玄さーん、無事でよかったあー!」
憧「もー、ほんっと心配したんだからね!」
灼「元気で帰ってきてくれて、よかった……」
晴絵「玄ならきっと生きてるって、信じてたぞ!」
憧「嘘だあ、まっさきに諦めてたの晴絵のくせに」
晴絵「な、何を言うんだお前はっ」
玄「あはははは」
穏乃「よーし、玄さんが無事に帰ってきた記念パーティーしよう!」
憧「おっ、いーねえー」
穏乃「寿司食べよう寿司」
世間の関心はこの残酷な事件から政治や国際情勢に向いていた。
ただ警察の捜査にはながながと付き合わされた。
煌や照の家にお線香を上げに行こうと思っていたが、
まだそんな余裕はできそうになかった。
しかしなにはともあれ、もとの日常が戻ってきたのだ。
玄はとりあえずそれを喜ぶことにした。
穏乃「玄さーん、無事でよかったあー!」
憧「もー、ほんっと心配したんだからね!」
灼「元気で帰ってきてくれて、よかった……」
晴絵「玄ならきっと生きてるって、信じてたぞ!」
憧「嘘だあ、まっさきに諦めてたの晴絵のくせに」
晴絵「な、何を言うんだお前はっ」
玄「あはははは」
穏乃「よーし、玄さんが無事に帰ってきた記念パーティーしよう!」
憧「おっ、いーねえー」
穏乃「寿司食べよう寿司」
大好きな仲間たちと一緒に笑いあえるこの日常。
この場所に戻ってこられて、玄はその大切さを噛み締めていた。
もう二度と失いたくない、離れたくない、忘れたくない。
そしてあの監禁生活も、なかったことにしてはいけない。
極限状態の中でのあの壮絶な体験は、玄の人生観を大きく変えた。
理不尽な悪意や暴力に晒された、死と隣り合わせの生。支えあった仲間。
もう二度と体験したくはないが、あの場で得たことは玄の糧になっている。
だが、少しくらいなら忘れてもいいだろう。
友人と、姉と、恩師と、久しぶりに集まって騒げる今日この日だけは。
晴絵「よーし、今日は私のおごりだ! なんでも食え!飲め!」
憧「おー、太っ腹ー!」
穏乃「なんでもって言われると迷うなー!」
灼「私はなんでもいいよ」
宥「生ビール」
玄「そーだなー、じゃあ私はうーんと、えーっと…………」
竜華「みーつけた」
お わ り
この場所に戻ってこられて、玄はその大切さを噛み締めていた。
もう二度と失いたくない、離れたくない、忘れたくない。
そしてあの監禁生活も、なかったことにしてはいけない。
極限状態の中でのあの壮絶な体験は、玄の人生観を大きく変えた。
理不尽な悪意や暴力に晒された、死と隣り合わせの生。支えあった仲間。
もう二度と体験したくはないが、あの場で得たことは玄の糧になっている。
だが、少しくらいなら忘れてもいいだろう。
友人と、姉と、恩師と、久しぶりに集まって騒げる今日この日だけは。
晴絵「よーし、今日は私のおごりだ! なんでも食え!飲め!」
憧「おー、太っ腹ー!」
穏乃「なんでもって言われると迷うなー!」
灼「私はなんでもいいよ」
宥「生ビール」
玄「そーだなー、じゃあ私はうーんと、えーっと…………」
竜華「みーつけた」
お わ り
長くなりましたがこのSSはこれで終わりです。
ここまで支援、保守をしてくれた方々本当にありがとうごさいました!
パート化に至らずこのスレで完結できたのは皆さんのおかげです(正直ぎりぎりでした(汗)
今読み返すと、中盤での伏線引きやエロシーンにおける表現等、これまでの自分の作品の中では一番の出来だったと感じています。
皆さんがこのSSを読み何を思い、何を考え、どのような感情に浸れたのか、それは人それぞれだと思います。
少しでもこのSSを読んで「自分もがんばろう!」という気持ちになってくれた方がいれば嬉しいです。
長編となりましたが、ここまでお付き合い頂き本当に本当にありがとうございました。
またいつかスレを立てることがあれば、その時はまたよろしくお願いします!ではこれにて。
皆さんお疲れ様でした!
ここまで支援、保守をしてくれた方々本当にありがとうごさいました!
パート化に至らずこのスレで完結できたのは皆さんのおかげです(正直ぎりぎりでした(汗)
今読み返すと、中盤での伏線引きやエロシーンにおける表現等、これまでの自分の作品の中では一番の出来だったと感じています。
皆さんがこのSSを読み何を思い、何を考え、どのような感情に浸れたのか、それは人それぞれだと思います。
少しでもこのSSを読んで「自分もがんばろう!」という気持ちになってくれた方がいれば嬉しいです。
長編となりましたが、ここまでお付き合い頂き本当に本当にありがとうございました。
またいつかスレを立てることがあれば、その時はまたよろしくお願いします!ではこれにて。
皆さんお疲れ様でした!
>>1がSS後書きテンプレとはwww
乙
乙
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