元スレ伊織「みんなで稲葉んを無視しようよ~」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
1 :
太一「はい?」
唯「ちょっと伊織どうしたの…?稲葉と喧嘩でもしたの?」
青木「え!?稲葉っちゃんと伊織ちゃんが喧嘩!?」
伊織「ん~、誤解だよ?わたしが稲葉んと喧嘩したわけじゃないんですなぁ~」
青木「へ?五階?ここは四階だよ、伊織ちゃん」キョトン
唯「くだらないこと言ってんじゃないの!!」バキッ
青木「ちょっ、唯、ごめんって」
太一「そんなことより、どういうことだよ永瀬?」
伊織「ふっふっふー、実はだね太一、わたしはティンと閃きました!!」
2 = 1 :
稲葉が俺たちに人間不信のことを明かして数日後
稲葉は体調の悪さがぶり返したようで、早退したようだ
稲葉「大丈夫だよ、本当にだ」ニィ
まぁ、あの様子だから心配はいらないと思う
そんな、稲葉がいない文化研究部でことは起ころうとしていた
3 :
稲葉ん可愛いよ稲葉ん
4 = 1 :
伊織「いや~、私思いついたんだよー」ニヘー
太一「だから何をなんだ?」
青木「勿体ぶると勿体ないお化けがでるよ伊織ちゃん?」
唯「それは違うでしょ、まったく……」ハァ
唯「で?何を思いついたの伊織?」
伊織「さっきも言ったけどね、稲葉んをみんなで無視しちゃうんだ~」
太一「どうしてそんなことを?」
伊織「稲葉ん、人間不信でしょー?」
太一「まぁ…」
7 = 1 :
伊織「だから、みんなで無視すればいいんだよ」
青木「ちょっと質問ー伊織ちゃん」ハイハーイ
伊織「発言を許可しよう!!」ビシィ
青木「稲葉っちゃんが人間不信なことと無視することに何の関係性があるの?」
唯・太一「青木がまともなことを…!?」
青木「稲葉ちゃーん、唯と太一がいじめるよぉー」グスン
伊織「ふむ、良い質問だねワトソン君」ヨシヨシ
唯(ツッコんだら負けよ!!あたし!!)ギリギリ
太一「あはは…」ニガワライ
8 = 1 :
伊織「つまりだね、人を恋しくさせちゃえばいいんだよ」
太一「と、仰いますと?」
伊織「いくら稲葉んでも無視されちゃえば」
『私、何かしたかな…?』
↓」
『そんなことないよね…』
↓
『みんなのこと心から信じてた!!』
伊織「と、なるはず」
唯「演技乙」
太一「でも、それって今落ち込んでる稲葉を下手したら更に落ち込m…」
伊織「だいじょぉーぶ!!わたしを、稲葉んを信じて、太一!!」フンス
太一「その自信はどこからくるんだか…」ハァ
唯「けど、面白s…やってみる価値はありそうね!!」
太一「お前…桐山…」
9 = 1 :
青木「もちろんオレはみんながやるってんならいいぜー」
伊織「太一は?」
太一「はぁ…、それが稲葉のためならやるしかないだろ…?」
伊織「じゃあ、決まりだね!!」
伊織「稲葉んを無視しちゃおう大作戦!!頑張っていきまっしょい!!」
みんな「おおーーー???「盛り上がってるところすみません」ーーー!!」
みんな「おぉ?」
???「これはこれは、面白いこと話してるじゃないですか」
太一「お、お前は…!!?」
10 :
ココロコSSか
11 :
本当ニダ
12 = 1 :
ふうせんかずら「どうも御無沙汰しております」
唯「何しに来たの…?」
ふうせんかずら「いやぁ、廊下を歩いていたら面白い話が聞こえてきたんですよ」
青木「で?」
ふうせんかずら「単刀直入にいうと、一枚噛ませて貰いたいんですよ」
ふうせんかずら「僕、面白いこと好きですから」
伊織「いいよ」
太一「おい、本気か!?伊織!!」
伊織「ただし、条件付きだけどね~」エヘ
13 = 1 :
一日目
太一(昨日は勢いでこんなことになっちまったけど)
太一「どうすっかなー」ハァ
稲葉「何がだ?」
太一「!?」
稲葉「おはよ、昨日はすまなかったな」
太一「……」ボー
稲葉「おい、どうした太一?」
太一「……」スタスタ
稲葉「クソプロレスオタクのくせに私を無視するなんていい度胸じゃねーか…」ゴゴゴ
太一「……」スタスタ
稲葉「」
14 = 1 :
―――――――――――
ふうせんかずら「条件…ですか?」
伊織「そう、まぁ、私たちの任意以外で『人格入れ替わり』を行わないことってところかな?」
ふうせんかずら「わかりました…善処しましょう」
伊織「善処じゃダメ、約束して」
ふうせんかずら「約束しましょう」
ふうせんかずら「では、僕からも一つ条件を…」
唯「なんであんたが条件をだすのよ!!」
ふうせんかずら「いいんですか?約束守りませんよ…?」
唯「クッ…」
15 = 1 :
ふうせんかずら「簡単なことですよ、この実験は僕の指示を元に動いて貰います」
青木「おまえをオレ達に信用しろと?」
ふうせんかずら「はい、そうですねー」
伊織「いいよ、ただしわたし達も口出しはするから、そこは妥協して」
ふうせんかずら「まぁ、いいでしょう」
ふうせんかずら「それでは、明日はこの中の一人だけが標的を無視するってことで」スタスタ
後藤「ありゃ?なんでこんなとこにいるんだ?」
16 = 1 :
伊織「このなかで一人…かぁー」チラ
唯「だれか立候補する人はいないのー?」チラ
青木「稲葉っちゃんと仲が特にいい人とかー」チラ
太一「何故…俺を見る」ハァ
―――――――――――――――――――――――――
太一(こんなとき稲葉なら”自己犠牲野郎”ってやっぱ言うんだろうなー)ハァ
稲葉「……」
18 = 1 :
今更だが俺が作った呼称表、参考にしてくれ
太一 伊織 稲葉 唯 青木
八重樫太一: 俺 永瀬 稲葉 桐山 青木
永瀬伊織: 太一 わたし 稲葉ん 唯 青木
稲葉姫子: 太一 伊織 私 唯 青木
(クソプロレスオタク) (アホ木)
(自己犠牲野郎)
桐山唯: 太一 伊織 稲葉 あたし 青木
青木義文: 太一 伊織ちゃん稲葉っちゃん 唯 オレ
19 = 1 :
伊織「放課後だよー」
唯「誰に言ってるの?」
伊織「いやぁー、言っておかなきゃ時間軸が分からない気がして」エヘヘ
唯「そんなことより、早く部活行きましょ」
伊織「うんー」
唯「今日、太一どうだった?」
伊織「うーん…気まずそうだったかな?」
唯「なるほどね、稲葉は?」
伊織「まぁ、部室に行けばわかるよ」
唯「?」
20 = 1 :
伊織「おくれてごっめーん、後藤先生に呼ばれてさー」
唯「あたしは付き添い」
太一「おう、」
青木「りょうかーい」
唯(あれ…稲葉は?)
稲葉「……」ムス
伊織「ね?見れば分かるでしょ?」
唯「嫌でもね…」
21 :
ココロコSS初めて見た
22 = 1 :
伊織「稲葉ん、どったのー?」
稲葉「あぁ、伊織か…いつ来たんだ?」
伊織「今さっきだよー?」
唯「何でイライラしてんの稲葉?」
稲葉「…」チラ
デ、ソノオンナノコガサー タイチ、オマエハワカッテル!!
稲葉「イライラなんか…して…ない……」クッ
伊織(「イライラしてないって」そんな顔してないよ稲葉ん)ププ
唯(完全に太一に無視されるのキてるわね…)
23 :
いーおりーん
24 = 11 :
おかず可愛いよ
25 = 1 :
稲葉「私が何かしたってのか…?」ブツブツ
稲葉「それとも何かの遊びか?」ブツブツ
伊織「あちゃー、完全に自分の世界はいちゃってるね~」
唯「まぁ、いいじゃないの」
唯(っていうか、今の稲葉は男より怖い)
26 :
>>18
稲葉はまだあだ名で呼ばれてるからいい
名字で統一されてる青木…
27 = 1 :
伊織(そろそろかなー)
伊織「ねー、太一太一」
太一「どうした、永瀬?」
伊織「えいっ!!」ギュウ
太一「な、何すんだよ!?」
伊織「私のCカップの心地はどうだね?」ホレホレ
太一「馬鹿なことは止めろー!!」バッ
青木「くぅ…、羨ましいぜ太一…!!」
青木「唯もオレとランデヴーしようぜ?」キリ
唯「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!」ダッシュ
伊織「あっ、唯ー、駄目だよ青木ー」ムギュゥ
太一「何言ってんだ青木」ヤレヤレ
青木「わ、わりぃ…追いかけてくるッ!!」ダッシュ
青木「あと、太一…お前あとで屋上な…?」
太一「?、意味が解らん…」
28 = 1 :
伊織「んー、二人とも帰っちゃったし、今日は解散かな?」
太一「わかった」
稲葉「…」ボー
伊織「稲葉ん?おーい、稲葉んやーい?」
稲葉「あ、あぁ、帰ろう」
伊織「太一~、一緒に帰ろう~?」
太一「別にいいぞー?」
伊織「稲葉んも一緒に帰ろう?」
稲葉「私は…」チラ
太一「……」ムギュゥ
稲葉「よ、用事があるんだ、先に失礼するよ」
伊織「うん、わかった、じゃあねー?」バイバーイ
30 :
ちょっと山星高校入学してくる
31 = 1 :
伊織「さて、もうでてきていいよー」
青木「ふぅ、稲葉っちゃん大分キてたねー」
唯「もうやめた方がいいんじゃない?」
伊織「うーん…とりあえず、あと一日だけでも」チラ
太一「」
唯「太一の方が堪えるみたいだしね…」
青木「本当だよなー、演技って疲れるよなー」ハァ
伊織「唯もあの悲鳴ナイス演技だよー」グッジョブ
唯「えっ!?あれは…」
伊織「すごいよ、唯ー」エヘヘ
唯(言えない…そんな無垢な瞳で褒められたら本気だったなんて言えない…)
伊織「それじゃ、私たちもそろそろかえろっか~?」
青木「あっ、太一は屋上な?」ニコ
太一(理不尽だ)
32 = 1 :
――――――――――――――――――――――――
その頃
稲葉「私はやはり何か太一にしたのか…?」
稲葉「やっぱり女の子が男をオ…ォ…オカズ///にしたとか言ったのはひかれたのか…」カァァ
稲葉「それでも私は…」
稲葉「私は太一を信じてる…」
ふうせんかずら「……」
33 = 1 :
2日目
稲葉「…」スタスタ
青木「ふわぁ~」
唯「アホみたいな欠伸ね」
青木「そんな酷いぜ、唯~」
稲葉「本当にアホみたいな欠伸だな、アホ木」
青木「……それでさ、昨日の夜テレビでさー」
唯「あ、それあたしも見た見た!!」
稲葉「…おい、てめぇまで私を無視か?何のつもりだ?」ムナグラツカミ
青木「…離せよ」チッ
稲葉「へ?」
青木「…離せっていったんだよ」
34 = 1 :
稲葉「あ、あぁ…悪かった、つい頭に血が上って…」
唯「…邪魔してんじゃないわよ」ボソ
稲葉「え…?」
青木「ほら、急がないと遅刻しちゃうよ唯?」
唯「そうね…行きましょ」
稲葉「…なんだよ、あいつら」
「何痴話喧嘩wwwww?」ザワザワ
「あれ1年3組の稲葉姫子じゃない?」ザワザワ
「あうあうwwwwwぱしろへんだすwwwwww」ザワザワ
稲葉「何だってんだよ…クソ…」
35 = 1 :
<ホウカゴダヨー
稲葉「…」イライラ
稲葉「…」時計ジッ
稲葉「何で…みんな来ないんだよ…」ボソ
稲葉「ハッ!!…別に寂しくなんて…ない」
稲葉「もともと私は一人の方が気楽だし?」フン
稲葉「来たとき嫌がらせのために鍵閉めてやる…」ガチャ
稲葉「なーんて、みんなが来ないなら帰るか…」
――――――――――――――――――√ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
太一(稲葉)「な?」
伊織「どうしたのー?太一」キョト
36 = 3 :
稲葉ん……
37 = 10 :
続けて
38 = 1 :
太一(稲葉)「あのなっ…(いや、まてよ…ここで探りを入れておけば最近のみんなの態度の理由が分かるかも…)」
太一(稲葉)「何でもないよ…」アハハー
青木「で?太一は具体的にはどうおもってるのさ?」
太一(稲葉)「ふぇ?何がだ?」
唯「もう恍けないでよ~、稲葉がウザいって話よ」
太一(稲葉)「そう…だったな…」
太一(稲葉)(こいつら…部室に来ないと思ったら教室で私の話を…)
太一(稲葉)(ここは我慢だ、耐えろ)フゥ
太一(稲葉)「…お前らは稲葉のことどう思ってるんだ?」
39 = 1 :
青木「えー、そうだなー…」
青木「人のことアホだの馬鹿だのいうしー」
青木「自分のこと名前で呼ばないでとか何様だっつーんだよ」ケッ
唯「わかる~、パソコン部入れないから拾ってやったのに何様って感じよねー」キャハハ
伊織「人間不信とか気持ち悪いしね~、厨二病ってやつ?」ニシシ
伊織「それならさっさと辞めればいいのにね」
太一(稲葉)「そ、そんなこと思ってたのかよ…?」ギリギリ
伊織「どうしたの~?感激しちゃった?」
太一(稲葉)「お前ら、陰で人のこと悪く言ってて恥ずかしくないのかよ!!」
唯「は?あんた何言ってんの?」
太一(稲葉)「俺が何か間違ってること言ったか?」
青木「太一さー…そもそも稲葉のこと悪く言いだしたの太一じゃん?」
太一(稲葉)「そんな…こと…」
40 = 1 :
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
稲葉「はっ…はぁはぁ…何だよ…それ」
稲葉「あれ…私…何で泣いてるんだ…?」ポロポロ
稲葉「何なんだよ…」グス
稲葉「もう…帰ろう…??」
あれ?何でだろう…何で
何で、私の鞄が漁られているのだろう?
稲葉「鍵…ちゃんと閉めとかないとな…」
分かっていた…
ドア「閉まってますよー」
鍵は私が閉めたんだ…誰も中に入れるわけがない
けど、頭が心が認めようとしなかったんだ
稲葉「太一…?」
その日はどうやって帰ったかとかもう覚えてなかった
41 = 10 :
みんな黒いなwwww
43 = 1 :
3日目
稲葉「…」スタスタ
もう誰も信じられなかった…
伊織「おっはー、太一ぃ~」
太一「おう、永瀬」
全てがどうでも良くなってしまった
青木「唯、今日も美しい!!」
唯「なっ!!馬鹿言ってんじゃないわよ///」
すべて終わりにしよう
44 = 1 :
<ホウカゴヨ!!
稲葉(今日一日何してたんだろ)ボー
稲葉「一日って何もしないと長いんだな…」
稲葉「ふふっ、今日から切り替えていくか」
自分に言い聞かせるようにして、独り言をつぶやく
私の手には退部届…
稲葉「次の部活は何にしようかな」
山星高校では部活動加入が義務づけられている
稲葉「…失礼します」
45 = 1 :
稲葉「後藤…話がある…」
後藤「あり?どうした稲葉、神妙な顔して?」
稲葉「茶化すのは止めろ…こっちは真剣なんだ…」
後藤の態度に対して自分のままの態度を取れたのは自分でも驚きだった
後藤「何か悩みか?まぁ、座れよ」ヘラ
稲葉「あぁ、すまない…」
後藤「で?どうした吐いてみろ」
稲葉「部活動を辞めたい」
後藤「おわー、随分率直だなぁー」
稲葉「私は真面目に話していると…!!」
後藤「分かってるって…で?理由は?」
稲葉「……」
46 = 1 :
言えなかった
後藤「まぁ、無理にきかないけどな、めんどくさいし」
後藤「いやでも建前上は聞いとかないとな?面子ってもんが―――――」
これが後藤という教師の優しさなのだ、ただのめんどくさがりだけかも知れないが、
後藤「じゃ、そういうことで後はこっちでめんどうだけど処理しとくから」
稲葉「ありがとうございます」
後藤「けどな…?」
稲葉「…なんだ?」
後藤「終わっちまったら後悔はできねぇぞー」
後藤「やるなら今のうちだ」
47 = 1 :
後藤「まぁ、こんなやる気のないおっさんに言われてもなんだが…」
後藤「ほれ、俺みたいになっちま…」
稲葉「私にはお前の言ってる意味が――――」
後藤?「わかっているだろう?」
稲葉「なっ…お前…後藤じゃないな」
後藤?「さあ、どうだかねー、」
稲葉「もう私は退部したんだ…お前とは関係ない」
後藤?「ほぉ…つまり、この紙切れを破けば「退部」とやらはなかったことに?」
稲葉「……」
後藤?「まぁいいさ、今のお前は僕から見ても見苦しい」
後藤?「八重樫太一は屋上だ」
稲葉「だから、私には関係ないと…」
後藤?「だったら、何でそんな顔を?」
48 = 1 :
後藤?「どうするかは君次第だ…」
後藤?「早く行け」
稲葉「ッ……!!」
後藤?「さて、最後まで楽しませて貰おう」
ふうせんかずら「たまには良い〝人〟ぶるのも悪くはない」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
稲葉(私はどうしたいんだ?)
稲葉(もう、終わりだと決めたんじゃないのか!!?)
稲葉(けど、私はそれでも…)
稲葉(太一に…会いたい!!)
49 = 3 :
オカズめぇ
50 = 1 :
急ぐことはなくゆっくり歩いていた
急ぎたいけど、怖い…しかし行きたい。
そんな想いの結果がこの速度
遅いけれども着実に太一に近付いているというこの速度
震える足を無理やり動かしているからこそのこの速度
自分の想いと決意が決まった頃、屋上前の会談に到着した
「…よしっ」
私は少しだけ気合を入れて階段を上がり、屋上へと続くドアを開けた
―――――――――――――屋上
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