元スレ妖狐「お主、なんでこんなに大きいのじゃ!」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
51 = 4 :
後日~
オジサン「ヒト?いるか?」
ヒト「オジサン、どうしましたか?」
オジサンは浮かない顔をしていた。
オジサン「お前の姉だが…」
ヒト「姉さんがどうかしましたか?」
オジサン「あまり体調がよくないようだ…」
ヒト「そんな!?」
オジサン「お前、化け狐にだまされたんじゃないか?っておい!ヒト!?」
ヒトは妖孤を探すために山へと走って行った
52 :
駄狐「そんなにされたら トんじゃう~」
53 = 4 :
ヒト「ハァ、ハァ、」
あてもなく山を彷徨っていると、どこからか、罠を加えた狐が飛び出してきた
ヒト「えっ!?」
罠を加えた狐「なんじゃ、もう忘れたのか?儂じゃ儂。」
罠を加えた狐は器用に宙返りすると、あのときの妖孤の姿になった
妖孤「ほれ、この前お前が忘れていきおった罠じゃ。儂が大事にとっておいてやったぞ」
ヒト「貴様ッ!俺を騙したな!?」
妖孤「なんじゃと!?」
妖孤は怪訝な顔をした。
ヒト「お前の尻尾の毛は効かなかったぞ!どういうことだ!他の獣の毛だったんじゃないのか!?」
54 = 2 :
あげ
55 = 4 :
妖孤「何を言っているのか解っておるのか、お主。この山では儂とて名の知れた物の怪じゃぞ」
そう低い声で唸った妖孤の周りに鬼火が集まり妖孤は口元から鋭い牙をちらつかせた。
ヒト「す、すまない」
ヒトは咄嗟に謝った。
妖孤「解ればよいのじゃ。しかし、儂の尾の毛が効かぬとはのぅ。」
ヒト「本当にあれはお前の尾の毛で間違いないんだな?」
妖孤「何度も言わせるな、たわけ。」
ヒト「す、すまない…」
妖孤「うぅむ、果たしてお主の姉は病じゃったのか?」
57 = 4 :
ヒト「どういうことだ?」
妖孤「言葉の通りじゃ、儂の尾が効くのは病に対してのみじゃ。」
ヒト「ってことは…」
妖孤「そうじゃ、体調がすぐれぬのは別に原因があるとみて間違いない」
ヒト「一体何なんだ…」
妖孤「……お主の姉は隣村にいるのじゃな?」
ヒト「ああ、隣村に嫁いでいる」
妖孤「よし、儂に任せろ」
ヒト「えっ?」
妖孤「儂の尾の毛が効かなかったのであろう、最後まで責任をとろう」
ヒト「いいのか?」
妖孤「ああ、このままでは寝覚めが悪いしのぅ」
59 = 4 :
ヒト「妖孤……。すまない…」
妖孤「ふん…乗りかかった船じゃ」///
ヒト「?」
妖孤「あ、明日の早朝にお主の里の大桜の下で待ち合わせじゃ!!遅れるでないぞっ!!」
ヒト「ちょ……!!行ってしまった…」
61 = 4 :
深夜~山~
妖孤(儂がこうも人間に肩入れするとはの……)
にょろにょろ『回想』にょろにょろ
大昔、それはまだ人間が妖孤の棲む山へと人間が移住しはじめたばかりのことだった。
土地の開墾が不完全だった里の人間たちは猟と農業との掛け持ちが盛んであった。
そのときに、妖孤の母は人間の仕掛けた罠にかかり命を落としてしまった。
それから妖孤にとって、人間は恐れの対象であり恨みの対象でもあった。
にょろにょろ『回想終わり』にょろにょろ
62 = 4 :
妖孤(あやつは儂が罠にかかった時、何の躊躇いもなく逃がしおった)
妖孤(人間のくせに生意気なやつよのぅ)Zzz…
妖孤はただ、恩返しのつもりで尾の毛を分け与えた。
しかし、それは徐々に恋慕の感情に変わりつつあった。
63 = 4 :
今気づいたんだが『孤』じゃなくて『狐』じゃん……
恥ずかしい
64 = 2 :
続けて
65 = 4 :
ちょっと移動するから間が空きますね。
保守お願いします
66 :
絶対に落とさん
68 :
ほ
72 = 68 :
ゅ
73 = 66 :
ほ
74 :
おまたせしました。
保守ありがとうございます。
75 = 2 :
あげ
76 = 68 :
あげ
77 :
狐といえばおあげ
78 = 74 :
翌朝~
チュンチュン...ホーホーホッホホーホーホーホッホホー
ヒト「大桜の下についたが妖狐がいない...」
妖狐「ようやくきおったか。」
妖狐は大桜の上からヒトの前へと飛び降りた。
妖狐「よし、行くかのぅ。道案内は任せたぞ。」
ヒト「ちょっと待ってくれ。」
妖狐「なんじゃ?」
80 = 66 :
>>79
かわいい
81 = 74 :
ヒト「妖狐、その姿じゃまずいな・・・。」
妖狐「姿?」
ヒト「耳としっぽが出ている、後もうちょっと目立たない服装にしてくれ...」
妖狐はなぜか巫女装束を纏っていた。(やっぱり、巫女装束だよね?)
妖狐「おっと危ない所であった・・・。すまんのう、人間とはあまり交わらんから忘れておったわ」
妖狐「」キョロキョロ
ヒト「どうした?早く変身しないとほかの村人が来てしまう。」
妖狐「う、うるさいぞ!!////言われなくても変身する///」
ヒト「?」
妖狐はくるりと宙返りして変身した。なぜか今回は煙が出ていたが・・・。
82 = 74 :
昼過ぎ~
妖狐「まだつかんのか・・・」
ヒト「もうちょっとだから、頑張って」
妖狐「ええい、慣れぬ人間などに化けるからいかんのじゃ。本来の姿であれば、隣村などあっという間じゃのに・・・」
ヒト「そうだね・・・。」
妖狐「お。あの集落か?なかなか大きな田畑があるではないか。」ワクワク
ヒト「そうだよ。沢山の牛を使った耕作をしてるから、けっこう大規模にしてるみたい。」
妖狐「ほぅ。うし、とな」ジュルリ
ヒト「襲っちゃだめだよ。疑われるのは余所者の僕たちなんだから。」
妖狐「」チッ
84 = 74 :
ヒトは姉のいる家へ向かった。
妖狐「ふむ」スンスン
ヒト「どうした、妖狐?牛の臭いが気になるか?」
妖狐「そうではないが・・・。まぁ今はよいか。」
ヒト「すみませーん、ヒトです!姉はいますか?」
中からまた姑が出てきた。
姑「おや、またあんたかい?」
ヒト「どうも、ごぶさたです。」
姑「あいつなら離れにいるよ。」
姑は顎で離れがあると思しき方向を指し示した。
ヒト「・・・ありがとうございます。」
85 = 74 :
離れに向かう道すがら~
妖狐「なんじゃあのばばぁは。気に食わんのぅ」
ヒト「しょうがないよ。姉とこの家との縁談に最後まで反対していたしね・・・」
ヒト「姉が体調を崩し始めてからもっとひどくいびられるようになったんだ。」
妖狐「まったく、胸くそわるい話じゃ!」
妖狐の上げた罵声に屋敷の女中がびっくりした顔で立ちすくんでいた。
ヒト「ちょっと気を付けてよ・・・。今妖狐は女の子に化けてるんだから・・・。」ヒソヒソ
妖狐「ス、スマン・・・。しかし、女の子か・・・///」モジモジ
ヒト「そろそろ・・・あれが、離れか?」
妖狐「ずいぶんと立派な離れじゃのぅ・・・。」
87 = 74 :
そう、姉がいると伝えられた「離れ」とは名ばかりだった
ヒト「こんなあばら家に・・・」
妖狐「ずいぶんと荒れ果てておるのう」
雨戸はおろか、ところどころ穴のあいた障子が目立っており、瓦はほとんど割れ落ちていた。
妖狐「儂の住む穴ぐらのほうが随分マシじゃの」
ヒト「姉さん!!!」ガタガタガタッ
姉「あら・・・、ヒト君・・・。来てくれたの・・・?元気だった・・・?」
ヒト「姉さんっ!!!なんて酷い仕打ちだ!!!」
姉「私は大丈夫よ・・・。それより、そちらのお嬢さんは?」
妖狐「儂は妖狐じゃ。お主の弟君に助けられた身じゃ。」
姉「妖狐?随分可愛らしい妖狐さんだこと」
妖狐「可愛らしい・・・・///」テレテレ
88 = 74 :
ヒト「それより、妖狐。姉を早く診てくれないか?」
妖狐「カワイラシイトナ~///」
ヒト「妖狐?」
妖狐「ハッ・・・分かっておる。姉君殿、失礼するぞ。」
妖狐は姉の周りをグルグルと周り始めた。
妖狐「ふむふむ、なるほどのぅ」スンスン
ヒト「」ゴクリ
妖狐「なっるほどのぅ~」
ヒト「わかったのか!?」
妖狐「まぁ、あらかたの。」
91 = 74 :
ヒト「そうか!今すぐ姉を良くしてやってくれ!」
妖狐「そう焦るでない、今儂が手を下したところで根本的な解決にはならん」
ヒト「?どういうことだ?」
妖狐「ま、あとで説明する。ここでは場所が悪いのでな」
妖狐はチラリと床の間に掛けてある掛け軸へと目を遣った。
ヒト「わかった。」
妖狐「姉君殿、また来るでの。しばし待ってくだされ。」
姉「妖狐ちゃんありがとう。ヒト君、あんまり無理しちゃだめよ?」
ヒト「うん、わかってる」
そう言ってひとまず、離れを後にすることにした。
92 = 74 :
ヒト「それで、どうなんだ?」
妖狐「お主の姉はまじないをかけられておるな。」
ヒト「まじないって、呪(のろ)いのこと?」
妖狐「まぁ、そうとも書くな。」
妖狐「そして、儂の読みでは、術者はあの姑であろう。」
ヒト「やっぱりそうなのか・・・。」
妖狐「まぁ、所詮人間の組んだ術式。儂の一吠えで吹き飛ぶさ。」
ヒト「やってくれるか?」
妖狐「なんの為にここまで来たのじゃ。今晩、征くぞ。」
ヒト「ありがとう!!妖狐!!」ギュッ
妖狐「こ、これ・・・!!公衆の面前でそんなことを・・・!」ドキドキ
ヒト「す、すまない・・・。つい、な・・・。」アセアセ
妖狐「全く///(此奴、わざとか?)」テレテレ
93 :
なんと
94 :
妖狐が可愛い
95 :
いいぞもっとやれ
96 = 2 :
いいぞ
97 :
もっと
98 :
もんむすもんむす
99 = 74 :
夜半~ブッポーソーブッポーソー
妖狐「行くぞ、作戦は伝えた通りじゃ。」
ヒト「あぁ、わかってる」
離れ~
ゴトゴトゴトッ
ヒト「姉さん?起きてる?」
姉「ヒト・・・君?」
ヒト「うん、迎えにきたよ。」
姉「ふふっ、なんだか夜這いみたいね?」
ヒト「もう、姉さんったら・・・。」
100 = 74 :
ヒトは離れに入ると、床の間に掛けてあった掛け軸へと真っ先に向かい掛け軸を引き裂いた。
ヒト「さすが妖狐だな」
掛け軸の裏には『耳』という大小様々な文字が書かれていた。
姉「ヒト君それは?」
ヒト「うん、妖狐曰く盗み聞きの術らしい。でも破っちゃったからもう意味をなしてないよ?」
姉「そう」ホッ
ヒト「さぁ、早くいこう。」
ガラガラッ
ヒト「うわぁ!!」
姉「キャッ!!」
障子を開けたすぐ目の前に姑が白装束で立っていたのだ
姑「おや、化け狐は一緒じゃないのかい?」
ヒト「なぜ正体がばれた・・・!?」
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