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    元スレ江藤「おはよう榊原君!」 恒一「あ、おはよう江藤さん」

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    201 = 150 :

    恒一「……………………」

       ヨッシャァァ!! カンセェェイ!!

    恒一「……?」

       サッソクサカキバラクンヲヨビニイコウ!! ウン…

    恒一「……なんだ? 今僕の名前が聞こえたような」

    恒一「あ」

    「榊原君」ガララ

    江藤「ごめんね、待たせちゃって」

    恒一「どうしたの? 料理作り終わったの?」

    江藤「うっふふ。まあね。来てくれるかな?」

    恒一「分かったよ」スタスタ

    江藤「じゃじゃーん!」

    「じゃじゃーん」

    恒一「おおっ! これは……っ!」

    202 = 150 :

    恒一「パンケーキにスクランブルエッグ、これはヨーグルトソースか。二人で作ったの?」

    江藤「そだよー。家庭科の教科書見ながらだけどね」

    「あまり味には自信ないんだけど……」

    恒一「いやいやとても美味しそうだよ。元料理研究部の僕から見ても良くできてるし」

    江藤「じゃあ早速食べてみてくれるかな?」

    恒一「うん? 二人は食べないの?」

    江藤「もちろん私たちの分も用意してるけど、最初は榊原君に食べてほしいんだ」

    「元々、榊原君を元気付けるために作ったものだしね」

    恒一「え? 何それ? どういうこと?」

    「……」チラッ

    江藤「……」チラッ

    「榊原君さ、今日一日、元気なかったでしょ? 昨晩見た夢のことで悩んでたらしいけど」

    恒一「!」

    「昼休みに私たちがその話を聞いてからも、今までずっと落ち込んだままだったし」

    江藤「だからさ、私と見崎さんで手作りのお菓子を作ることにしたの。榊原君に元気になってもらおうと思ってね」

    204 = 150 :

    恒一「……そんな。そのためにわざわざ?」

    江藤「うん。だって、榊原君の暗い顔なんていつまでも見ていたくないし」

    「榊原君には元気でいてほしいから」

    恒一「………………、、、」

    「榊原君は、あの災厄で死んだ人たちに負い目を感じているようだけど、いつまでも引き摺っていたらダメだよ。本当の意味で災厄は終わらない」

    江藤「榊原君はできるだけのことやったんでしょ? 罪を背負い込むよりも残りの半年を精一杯生きることが、死んでいった仲間たちのためにもなるんじゃないかな?」

    恒一「……見崎……江藤さん……」

    江藤「それでも、また辛くなった時は私たちが都度、榊原君の力になるからさ。ね、見崎さん?」

    「うん。だから、榊原君……」

    恒一「分かった。二人とも、ありがとう。そこまで僕のことを考えていてくれたなんて、逆に申し訳ないよ」

    恒一「でも、嬉しかった。これ、ありがたくごちそうさせてもらうことにするよ」ニコリ

    205 = 150 :

    江藤「良かった」

    「じゃあ、早く早く」

    恒一「はは、そう焦らないで。今食べるからさ」アーン…パクッ

    江藤「……」ドキドキ

    「……」ドキドキ

    恒一「うん! 美味しいよ!」

    江藤・鳴「……!」パァァ

    恒一「これは元料理研究部の僕でも唸るほどだ。二人でお店開けるよ!」

    江藤「またまたぁ」

    「でも良かった」ホッ

    207 = 150 :

    ―――
    ―――――

    江藤「ん~自分で言うのもなんだけど甘くて美味しい~♪」

    「こんなに真剣に料理したの初めてかも」モグモグ

    恒一「ふぅ。ごちそうさま」

    江藤「お粗末さま。どうする? まだ食材残ってるけどまだ食べたい?」

    恒一「じゃあお願いしようかな」

    江藤「了解」スクッ

    「私も全然食べ足りないし手伝うよ」スクッ

    恒一「……………………」

    江藤「残り全部使っちゃう?」

    「当然」

    恒一(二人とも、本当にありがとう……。お陰で立ち直れたよ。僕は幸せ者だな)

    恒一(にしても……)

    209 = 150 :

    江藤「よし使っちゃえー」

    「行け行けぇ」

    恒一(僕の家で女の子二人が料理作ってるって何気にすごいことだよな。しかも二人とも制服の上からエプロンだし。男なら誰でも憧れる光景だよなぁコレ)ニヘラ

    恒一(ん? あ、ヨーグルトソース……二人とも手をつけてないのか)

    恒一「ねぇ、見崎、江藤さん」ガタッ

    「何?」

    江藤「どうかした?」

    恒一「このヨーグルトソース使わないなら、冷蔵庫にほぞnどぉうわぁっ!!??」ガッ

    鳴・江藤「!」

    恒一「あ、ヨーグルトソースが!!」

      ヒューン……ベチャッ! ベチャッ!!

    恒一「げ!」

    210 = 150 :

    「………………」

    江藤「………………」

    恒一「ご、ごめん二人と――」

    恒一「!?」

    江藤「ちょっとぉ~何これ? ベトベトするんだけど」

    「ヨーグルトソース? 顔がベトベトして気持ち悪い」

    恒一(見崎と江藤さんの顔に白くて粘り気のある液体が……っ! くっ)

    「榊原君、気をつけてよ」

    江藤「うわ、髪にもついちゃってるし」

    「って、何前かがみになってるの榊原君?」

    恒一「あ、な、なんでもない。なんでもないから。あとシャワー使ってくれていいから。それ洗い流してきたら?」アセアセ

    211 = 198 :

    えろ

    212 = 156 :

    ふぅ……

    213 = 150 :

    江藤「いいの?」

    恒一「ど、どうぞどうぞ」

    「榊原君がああ言ってくれてるから、せっかくだし使わせてもらおっか」

    江藤「もう。仕方がないな」

    恒一「すんません。ホントすいません」

    江藤「それじゃあ罰として、榊原君がパンケーキ作っておきなさい。オーケー?」

    恒一「お、オッケーオッケー」

    「行こ」

    江藤「はいはーい」

      ガラガラガラ……ピシャッ

    恒一「……………………」

    恒一「……女子中学生とヨーグルトソースって組み合わせ次第で最強の凶器になるんだな」フゥ

    214 = 172 :

    ※俺らがやると通報されます

    215 = 150 :


      風呂

    江藤「……髪についたソース取れたかな? 臭いつかなきゃいいけど」

    「」

    江藤「どうしたの?」

    「いや、一緒に入る意味あったのかな? って」

    江藤「いいじゃんいいじゃん。水道代の節約になるし、一緒に入った方が手間もかからないでしょ。クラブでは女同士で学校のシャワー浴びるのはよくあることだよ」シャワー

    「わっぷ」

    江藤「ふふふ」

    「……でもまぁ、こういうのも懐かしい感じがするしたまにはいいかもね」

    江藤「懐かしい?」

    「ううん、なんでも」

    江藤「?」

    「にしても……」ジロ

    216 :

    いいよーいいよー

    217 = 198 :

    良い

    218 = 150 :

    江藤「ん?」

    「………………」ジー

    江藤「へっ? わっ、ちょっと、どこジロジロ見てるの見崎さん!?////」

    「私より……でかい……」

    江藤「えええぇ? そうかなぁ? これでも小さい方なんだけど」

    「それでも私よりは……マシ。ずるい」

    江藤「ず、ずるいって。見崎さん、貴女、珊や和江のサイズがどれぐらい現実離れしてるか知ってる?」

    江藤「二年の時修学旅行で目撃したことあるけど、メロンとスイカレベルだったよ? それに比べれば私のなんて……」

    「こっちの深さは……そんなに変わらないか」チラッ

    江藤「ちょちょちょちょーっ!! こっちは観察禁止!! セクハラ親父ですか貴女は!?////」バッ

    「セクハラ親父にもなりたくなるよ、こんな体前にしたら」

    江藤「は、はあ!?////」

    「確かに胸はそこまで大したものじゃないけど……」

    江藤「う、うっさい!////」

    219 = 150 :

    「江藤さんって全体的にスタイル良いから」

    江藤「え? そう?」

    「足は細いし、ウェスト引き締まってるし、全体的にスマートな体型してるし、肌も色白。多分、スタイルの良さで敵うのは3組の中では渡辺さんか多々良さんぐらいかも」

    江藤「それは褒めすぎじゃないかな? あの二人に匹敵するほど理想的な体してるとは思えないけど」

    「一度鏡で全身像見てみたら? モデルでもできるんじゃない?」

    江藤「モデルって……まあ、水泳やってるから余計な肉はないんだろうけどさ」

    「でしょ?」

    江藤「うーん」

    「これだけお得な体型だったら、榊原君も喜んでくれそうだよね」フッ

    江藤「ななななななんでそこで榊原君なの!!??////」

    220 = 156 :

    恒一はバスタオルと着替え持って突撃はよ

    221 = 150 :

    「好きなくせに」ボソッ

    江藤「は、はぁぁぁ!?//// 何をいきなり!? そ、それは見崎さんの方じゃない……っ!」

    「わ、私は別に榊原君のことなんて……っ」

    江藤「………………、、、」

    「………………、、、」

    江藤「…………………………」

    「…………………………」

    「……榊原君さ」

    江藤「う、うん」ビクッ

    「元気になってくれて良かったね」

    江藤「……そうだね」

    「こればかりは江藤さんのお陰だよ」

    江藤「なんで? 二人で料理作ったのに。見崎さんのお陰でもあるでしょ」

    222 = 150 :

    「だけど、初めに榊原君を元気付けるために料理ごちそうしてあげよう、って提案したのは江藤さんだよ」

    江藤「まあそれはそうだけど」

    「榊原君にとっても、あの災厄は忘れられない嫌な思い出。いずれ、そのことで榊原君が悩まされる日が来るのは予想してた」

    「それを乗り越えられるかが今後の分かれ道だったんだけど、あの反応を見る限りどうやら大丈夫だったみたいね」

    「すべては江藤さんの提案がきっかけだよ。災厄に対して敏感だった江藤さんだからこそ、榊原君の複雑な気持ちを汲み取ることができたのかもね」

    江藤「……そんな。私なんて、いまだ災厄のトラウマから抜け出せてない臆病者なのに」

    江藤「昨日はプールであんなことがあったし、今日、クラブが休みでホッとしてるほどなんだよ? 大会も近いのに……」

    「大丈夫だよ。榊原君の元気を取り戻せたんだから。江藤さんもトラウマを乗り越えられる。だから水泳、頑張ってね」

    江藤「見崎さん……」

    「……」コクコク

    江藤(私ってば、バカだな。見崎さん、こんなに良い子なのに一学期中あんなに怖がって避けてたなんて……)

    江藤「ありがとう見崎さん。私、頑張ってみるよ」

    「それがいい」

    223 = 198 :

    >>218
    こっちの深さって何?

    224 = 150 :

    江藤「はぁ~! なんだか体も心もすっきりした気分。シャワー浴びて良かった」

    「でもそろそろ出ようか。風邪引いちゃうし、榊原君も待ってるだろうから」

    江藤「そうだね」

      カサカサッ

    江藤「!?」

    江藤「な、何今の音?」

    「え?」

    江藤「そっちから何かが這うような音聞こえなかった?」チラッ

    「這うような音?」チラッ
      
      カサカサカサッ!!

    鳴・江藤「!!!???」

    225 = 216 :

    >>223
    下の毛じゃね?

    226 = 216 :

    そこにはこういっちゃんのゴキブリ姿が!

    227 = 150 :

    恒一「あの二人、いつまでシャワー入ってんだろ? もう残りのパンケーキ出来ちゃったよ」

    恒一「……ていうか今、僕の家の風呂で見崎と江藤さんがシャワー浴びてるんだよな?」ゴクリ

    恒一「や、やばい。今日の夜は色んな意味で風呂に入り辛いぞ」

    恒一「って、いかんいかん。最近私生活に女の子成分が多くてどうも気が緩んでるみたいだ。このままでは江藤さんの言うようにムッツリにな――」



       きゃああああああああああああああああああああああ>



    恒一「……っ」

    恒一「この悲鳴は江藤さん!? まさかあの二人に何か!?」

    恒一「こうしちゃいられない!!」ダッ

    228 = 150 :

    恒一「見崎!!! 江藤さん!!!」ガラッ

    「え?」

    江藤「え?」

    恒一「!!!!!!!」

    「……………………」スッパ

    江藤「……………………」ダカ

    恒一「……………………」

    江藤「きゃああああ榊原君の変態!!!////」

    恒一「えええええ!!?? どういうこと!!??」

    「…………////」カァァ

    江藤「いつまでそこで見てんの!?」

    恒一「ご、ごめんなさぁい!!////」ピシャッ

    229 = 150 :


      台所

    恒一「そ、そうでしたか……。虫が……虫が出ただけなんすね……」

    江藤「もう! どうしていきなり乗り込んでくるかな? 入浴中だって分かってるはずなのに!////」プンスコ

    「それを言ったら、たかが虫に驚いて悲鳴を上げた江藤さんも悪い」

    江藤「う……。だって虫とか苦手なんだもん」

    恒一「すんませんすんませんすんません。見崎と江藤さんに何かあったと思ってつい……」

    「ま、二人とも悪気があったわけじゃないし。おあいこ、ということで」

    江藤「こればかりは……仕方ない、か……。私たちの身を案じてのことだし」

    恒一「良かった……」ホッ

    江藤「で・も!」

    江藤「一つだけ聞いておきたいことがあるんだけど」

    恒一「は、はい! なんでしょうか江藤様?」

    江藤「見た?」

    恒一「は? え? 何を!?」

    230 = 156 :

    当分オカズに困らないな

    231 = 150 :

    江藤「見たでしょ?」

    「見たね」

    恒一「いやだから何を!?」

    「分かってるくせに……」

    恒一「あーえっとつまり見崎と江藤さんの裸を見たか? ってこと?」

    江藤「やっぱり見たんだね!?」

    恒一「いやいやいや見てない見てないです!!!!」

    江藤「本当に?」ジロリ

    恒一(……なんかすっごく疑われてる。つってもそんな暇なかったしなぁ)

    恒一(あ、でも……肝心な部分はざんねn……幸いなことに見えなかったけど、裸の二人は綺麗だったなぁ……)

    恒一(あれが女の子の肌なのかぁ)ニヘヘ

    恒一「はっ!!」

    江藤「顔がニヤついてるんですけどぉ」ジローリ

    「ですけどぉ」ジローリ

    232 = 150 :

    恒一「な、なんのことでせう」

    江藤「目を逸らされたんですけどぉ」

    「ですけどぉ」

    恒一「……………………、、、」アセアセ

    江藤「汗が尋常じゃないぐらい出てるんですけどぉ」

    「ですけどぉ」

    恒一「……っ」

    恒一「も、もう! 信じてよ!! 変な部分は見てないって!!」

    江藤「変な部分?」ピクリ

    恒一「うっ……」

    鳴・江藤「……多分……だよ……きっと……」ヒソヒソボソボソ

    恒一(なんか内緒話してるし。ていうかこの二人、急に仲良くなったような)

    江藤「ま、いいでしょう。榊原君はそんな嘘吐く人じゃないし」

    「判決:無罪」

    恒一「分かってくれたか……」

    233 = 161 :

    イケメン無罪

    234 = 150 :

    江藤「だけどもし嘘を吐いてたら……」

    恒一「う、嘘を吐いてたら……?」

    江藤「『榊原君の家に連れ込まれて服を脱がされて裸にされた挙げ句変な部分を見られた』って3組のみんなに言いふらす」

    「しかもあることないこと付け足して」

    恒一「ちょちょちょちょぉぉっと!」

    江藤「なーんて」

    恒一「へ?」

    江藤「そんなことするわけないでしょ、さすがに」ペロ

    恒一「なっ……お、おどかさないでよ」

    江藤「相変わらずこんな冗談に引っかかるなんて、榊原君は純粋だねぇ」

    「純粋だねぇ」

    恒一「く、くそう」

    江藤「あはは」

    「クスッ」

    恒一(へぇ、やっぱりこの二人……)

    235 = 150 :

    江藤「色々あったけど、今日はお世話になりました」

    恒一「こっちこそ。料理とても美味しかったよ。ありがとう」

    江藤「どういたしまして。リクエストあったらまた作ってあげるからね」

    恒一「それは嬉しいな。楽しみにしてるよ」

    「……」グイグイ

    恒一「ん?」

    「私も……一生懸命料理勉強するから……また作ってあげる」

    恒一「うん、見崎のも楽しみにしてる」ニコッ

    江藤「それじゃあ今日は帰るね」

    恒一「二人一緒に帰るの?」

    江藤「何か変かな?」

    恒一「あ、いや、いいんじゃない?」クスッ

    江藤「じゃあね榊原君」

    「さよなら」

    恒一「またね」フリフリ

    236 = 150 :

    江藤「今日は楽しかったね」

    「榊原君にお風呂覗かれたけどね」

    江藤「うっ……それは言わないでよ」

    江藤「でも、榊原君元気になってくれたし結果オーライでしょ」

    「……確かに」

    江藤「普段は奈緒美とか、松子や珊、和江と遊んでるけど、たまにはこういう男の子交えて過ごすのもいいもんだね」

    江藤「ホント、見崎さんと友達になれて良かったよ」

    「……………………」

    江藤「ま、そろそろ受験にも本格的に取り組まなきゃいけないんだけど」

    「江藤さん」

    江藤「ん? 何~?」

    「これあげる」

    江藤「!」

    江藤「この紙に書かれてある番号って……」

    「私の携帯電話の番号」

    238 = 150 :

    江藤「いいの? もらっちゃって」

    「本当は……私、携帯電話とか好きじゃないから、今まで番号を教えたのも榊原君だけなんだけど……」

    江藤「うん」

    「江藤さんなら……いいよ……////」

    江藤「見崎さん……」

    「私なんかと、電波で繋がりたくないって言うなら……別に無理しなくてもいいけど……、、、」

    江藤「まさか。そんなことないよ」スッ

    「あ」

    江藤「むしろこちらとしては大歓迎」ポチポチ

      プルルルルル

    「……! 私の携帯が……」

    江藤「はい。これで私の番号も分かるでしょ? ちゃーんと登録しておいてね」

    江藤「ま、私からはそんな頻繁にかけたりしないからさ。そこは安心して」

    「……ありがとう、、、」

    江藤「どういたしまして♪」

    239 :

    見崎をデレさせるとは、江藤さんやるな

    240 = 150 :

    「……………………」

    「ねぇ……」

    江藤「ん?」

    「これもあげる」

    江藤「え? これって」

    「今週の日曜、夜見山の花火大会があるでしょ? その会場の特等席男女特別ペア券」

    江藤「……なんで、これを私に?」

    「榊原君、誘ってみたらどうかな?」

    江藤「私が? ちょっと待ってちょっと待って。これ見崎さんが持ってたってことは、見崎さんが榊原君を誘うつもりだったんでしょ?」

    「別に。元々私、人が多い場所好きじゃないから今回はあまり乗り気じゃなかったし」

    江藤「そう言われても、こんなのタダで貰うわけには……」

    「福引でたまたま当てたものだし、そこは気にしないでいいよ」

    江藤「だけど」

    「何か不満でも?」

    江藤「私が……榊原君を誘うだなんて……」

    241 = 161 :

    福引きする鳴ちゃんきゃわわ

    242 = 150 :

    「嫌なら嫌で私が榊原君を誘うだけだけどね。使わないのももったいないし」スッ

    江藤「あ、ああ待って!」

    「どうするの?」

    江藤「うっ……その……あの……」

    「聞こえないんだけど」

    江藤「わた……私が榊原君を誘うから!!//// 良かったらそれ、貰えないかな……っ!?////」

    「よろしい」

    「日曜日だからね。もう今夜あたりにも誘っておいた方がいいよ」

    江藤「でもさ見崎さん」

    「何?」

    江藤「見崎さんはいいの? 本当は見崎さん、榊原君と一緒に行きたかったんじゃ……?」

    「行きたくない、って言ったら嘘になるかな? だけど今回は特別に江藤さんに  譲  っ  て  あ  げ  る  」

    江藤「譲ってあげるぅ?」

    243 = 150 :

    「榊原君との仲は、私がリードしてるし」

    江藤「なっ!?」

    「せいぜい私に置いて行かれないよう頑張ることね」フフン

    江藤「言ったなこのやろう。油断してると痛い目に遭うよ?」ニヤリ

    「それはどうかな?」

    江藤「にゃろぉ」

    江藤「でもまあ」

    「?」

    江藤「ありがとね、見崎さん」

    「……別に。感謝されるほどのことじゃないし」

    江藤「ったく、素直じゃないなぁ鳴ちゃんは!」ウリウリ

    「や、やめて」

    江藤「あはははは」

    244 = 189 :

    素晴らしい

    245 = 239 :

    挑発的な鳴ちゃん可愛い

    246 = 150 :


      江藤の部屋

    江藤「さて。見崎さんから、花火大会の男女ペアチケットを貰えたのはラッキーだったんだけど……」

    江藤「どうやって榊原君誘おう?」

    江藤「なーんて悩んでる暇ないよね。花火大会は明後日だし。さっさと電話して約束を取り付けちゃえ」

      ピッピッピッ

    江藤「……………………」

    江藤(……って何躊躇ってるの? 普通に事情話して誘えばいいことじゃん)

    江藤(くっ……後は発信ボタンを押すだけなのに、押せない)

    江藤(押せ……押せ! 押せぇぇ……っ!)グヌヌヌ

    江藤「やっぱ無理!」ポイッ

    江藤「………………うう、情けない」

    江藤「なんでこれぐらいできないの? 私って馬鹿なの?」

    江藤「そうだ。ぶっつけ本番でやろうとするからダメなんだ。まずはイメトレしておこう」

    247 = 150 :

    江藤「オホン。ぷるるるるるる……がちゃっ『はい、もしもし榊原ですけど』」

    江藤「あ、榊原君? ちょっと花火大会の特等席のペアチケット手に入れたんだけどさ、一緒に行かない?」

    江藤「『いいよー。日曜日だよね? じゃあ学校の校門前で待ってるね!』」

    江藤「うん。分かった。またねー……ぴっ、つぅーつぅーつぅー……」

    江藤「…………………………………」

    江藤「……何やってるんだろ私……orz」

    江藤「なんか急に恥ずかしくなってきたし……っていうかこんな簡単にできたら苦労しないよ!」

    江藤「やっぱり普通に電話かけてみよう」

      ピッピッピッ

    江藤「……」ジー

      ポイッ

    江藤「……」

    江藤「……、、、」

    江藤「……バカ」

    248 = 150 :

    佐藤「愛されるよりも~愛したいマジで~♪」

      ブーブーブーブー

    有田「ん? 電話だ」

    渡辺「誰から?」

    有田「悠ちゃんみたい。私話してくるから、二人で続き歌ってて」

    渡辺「りょーかーい」

    渡辺「んじゃもう一曲デスメタル入れとくか」

      ガチャッ……バタン

    有田「もしもし、悠ちゃん?」

    江藤『松子? 今何してる?』

    有田「今、珊ちゃんと和江ちゃんとカラオケ来てるよ」

    250 = 150 :

    江藤「そっか。じゃあ後の方がいいかな?」

    有田『あ、ちょっと歌いすぎて疲れてたところだし、今なら大丈夫だよ。どうかしたの?』

    江藤「うん……」

    有田『悩み事?』

    江藤「まあ、そう、えっと、そんな感じ……?」

    有田『何々? 私でできることならなんでもするよ!』

    江藤「あ、あのさ……松子なら、誰かとなんかのイベントに行きたい時、どうやって誘う?」

    有田『イベント……? もしかして日曜日の花火大会のこと?』

    江藤「うっ! まあ、花火大会でもいいかな?」

    有田『花火大会に誰かを誘いたいの? あ! もしかして悠ちゃん、彼氏できたとか!?』

    江藤「えええっ!? ち、違う違うまだそんなんじゃなくて……っ!」

    有田『まだ? あーそっかぁ! 榊原君を花火大会に誘いたいんだね?』

    江藤「ぎっくぅ!」

    有田『やっぱりね。そんなことだろうと思った』

    江藤「なななななななんで!?」


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