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    元スレ貴音「創作らあめん 麺や貴音」

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    1 :

    代行ID:5RKokNoE0

    2 :

    春香「おはようございまーす! ……あれ?」

    「どうしたのさ春香、入口で立ち止まったら事務所に入れないじゃないか」

    春香「えっと……765プロの事務所ってこんなに狭かったっけ?」

    「え……? 本当だ、何か足りないような」

    春香「あっ! いつも美希が寝てるソファーとか、テレビもなくなってる!」

    「っていうか、リビング自体がなくなって壁になってるね……ん、のれん?」パサッ

    3 = 2 :



    貴音「いらっしゃいませ、お待ちしておりました」

    春香「えっ」

    貴音「さあ、どうぞ席に」

    春香「いや、あの……貴音さん? ここ事務所ですよ?」

    「うわ、カウンターにキッチンも……本格的だなあ」

    「まあまあ、いいから二人とも座れ」

    春香「プロデューサーさん!? どうなってるんですかこれ、新手のドッキリですか!?」

    貴音「春香、どっきりなどではありません。真剣なのです」

    「そうそう、正式な仕事だからな」

    「仕事……これがですか?」

    4 :

    代行きっしょ

    5 :

    やべっち寿司的なアレなのか
    それともPとラーメン屋を開く予定なのか

    6 = 2 :

    「『四条貴音のらあめん探訪』ってあったろ? あれを気に入ってくれたディレクターがいてな」

    「生放送は終了したが、ああいうグルメコーナーをニュースの1コーナーでやってみないかってオファーがあったんだ」

    春香「凄いじゃないですか!」

    「でもあれって貴音がお店に食べに行くコーナーでしたよね? どうしてこんなセットを……?」

    「それがな……どうも貴音のやつ、食うだけでは飽き足らずラーメンのアイディアも書き溜めてたらしい」

    「俺にも黙ってディレクターに企画を持ち込んじまって……これがまたウケてな」

    貴音「そうした経緯により、こうして『麺や貴音』が誕生したのです」

    春香「貴音さんってたまに凄い行動力だよね……」

    「うん……まあ春香も人のこと言えないけど」

    8 = 2 :

    「けど、それだったらセットもスタジオに作りません? 何で事務所の中にわざわざ」

    貴音「それはわたくしの作るらあめんに、765プロがなくてはならないものだからですよ」

    春香「え……ま、まさか事務所を材料に……!?」

    「春香のは特別メニューでそうするか?」

    春香「ちょっと、プロデューサーさぁん! 意地悪言わないでくださいよー!」

    貴音「もちろん建物は使いませんが……わたくしのらあめんは765プロの皆を表したものなのです」

    貴音「今日用意したのは春香……あなたをいめえじしたものですよ」

    春香「へー……って、え? 私!?」

    9 :

    こけてラーメンの中身全部ぶちまければハルカッスラーメンのできあがり

    10 = 2 :

    貴音「というわけで、ご注文は」

    「春香ラーメン三丁!」

    貴音「春香らあめん三丁、承りました!」ザッ

    春香「春香らあめん……」

    「ん? 春香、複雑な顔してるけどどうかした?」

    春香「何か、私が具のラーメンみたいで嫌だなあって」

    「はは……まあ、出てくるものはまともなはずだから安心していいぞ。ちゃんとプロの監修で試作してるはずだからな」

    春香「はずって、何だか不安になる言い方ですね……」

    11 :

    普通のラーメンにリボンいれたら春香らあめんやな

    12 = 2 :

    貴音「3、2、1……」

    貴音「今です!」ザパアッ ジャッ!! ジャッ!!


    「でも貴音、凄く手際いいね。期待していいんじゃない?」

    春香「真……忘れたの? 亜美と真美が一緒の時の収録……」

    「あー……」

    春香「さすがにあれが出てきたら私ちょっと……」

    貴音「春香」

    春香「わっ!? は、はいっ!」

    13 :

    出汁はアイドル達の入ったお風呂の残り湯なんですよね?

    響は代わりにハム蔵でいいよ

    14 = 2 :

    貴音「確かに、わたくしにとってぼりゅうむ感は命題とも言うべき重要な要素です」

    貴音「ですが、らあめんにおいてそれは一要素にしか過ぎません」

    貴音「さ、お待たせ致しました。どうぞ召し上がれ」トンッ

    春香「う……あれ? ヤサイの山がない……」

    「ネギ、チャーシュー、メンマ、煮卵……昔ながらの醤油ラーメンって感じだな」

    「春香だけに普通のラーメンってことか」

    春香「ちょっと真、それってづいう意味?」

    「まあいいから、伸びないうちにほら」

    「「「いただきまーす」」」

    15 :

    貴音ラーメンはよはよ

    16 = 13 :

    ブビュルブブッブリブリブリブービュブビビブボブビュビュビュー!!!!!

    17 = 2 :

    ズズーッ ズルズル ズズ…


    春香「ん……!」

    貴音「お味はいかがですか?」

    「うわ……! これ、美味しいよ!」

    春香「う、うん……なんていうか、甘みがあって……」

    「ん。鶏がらと煮干しのスープの味が強く出てて、醤油っていっても塩辛さより旨みが強いな」

    貴音「ふふ……普通とは王道、王道とは良いものだから王道なのです」

    貴音「実直に王道を歩み続けるその姿勢は、もはや一つの個性であると言えましょう」

    18 :

    うまい感じにまとめたけどつまりなんも無いわけじゃん

    19 = 2 :

    春香「王道も個性……え、えへへ……そんなこと言われたことないから困っちゃうな」

    「んー……でもやっぱり春香って普通なんだね」

    春香「ちょっと真! せめてもう少し浸らせてよー!」

    「まあ、それでこそ春香らしいとも言えるかな」

    春香「もー、プロデューサーさんまでひどいですよー!」


    貴音「……本当にそうでしょうか?」

    20 :

    全ラーメンが出るまで毎日らぁめんの日々か…

    腹がメタボるな

    21 :

    なんの変哲もなくうまい
    これほど素晴らしいものはない

    22 = 2 :

    「え?」

    貴音「春香は普通……それだけでは決して春香たり得ません」

    貴音「このらあめんには、もう一つの春香を表す仕掛けがあるのですよ」

    春香「もう一つの私……?」

    「うおっ、何だこりゃ!?」

    春香「わっ……プロデューサーさん、どうかしたんですか?」

    「煮卵を割ったら中から赤いスープが……」

    「ん、この匂い……カレー?」

    23 = 2 :

    ズズズ…

    「うわっ、辛い!?」

    「うおお……相当な辛口だぞ、これは……!」

    春香「ん……でも、なんだか甘さも強くなったような……?」

    「あ……本当だ。それに醤油味からカレー味になったのに、全然変な感じもしない……」


    貴音「そう、この半熟煮卵の中には注射器でカレーが注入してあるのです」

    貴音「辛さを強くした代わりに加えているもの……それが鶏、そしてとまと」

    「チキンカレー……なるほど、だから鶏がらベースのスープと馴染むってわけか」

    春香「この甘さってトマト? 最初よりもすっきりしてて、辛いけどどんどん食べたくなってくる……!」

    24 = 21 :

    手間かけてるな
    美味そう

    25 :

    このスープの味変えるアイデアなんかの漫画で見たな

    マガジンの読みきりであったはず

    26 = 2 :

    ズズーッ ズルズル ズーッ! ハアァ…


    「「「ごちそうさま!」」」


    「ふあ……スープまで全部飲んじゃったよ」

    春香「私も……うわあ、体が熱い……」

    貴音「ふふ、お粗末様」

    「しかし、何であんな辛いカレーなんだ?」

    貴音「普通と言われる春香ですが、時に凄まじい情熱……そして切れ味の鋭いかりすま性を見せることがあります」

    貴音「閣下、などと呼ばれていたでしょうか」

    貴音「春香にはこの強く激しい部分が確固としてあり、だからこそ普通が、王道が映える……」

    貴音「春香らあめんは……天海春香は、そう単純なものではないのです」ニコ

    27 = 21 :

    腹減った…

    28 = 2 :

    「……だってさ、春香」

    春香「え、ええっと……褒めすぎじゃないかなあ? あはは……」

    貴音「春香……この一杯がわたくしの正直な気持ちです」

    貴音「共に高みを目指す者として……時に強く、気高く王道を歩むあなたを、わたくしは尊敬しているのですよ?」

    春香「あう……」

    「あーあ、トマトみたいに真っ赤になってるよ」

    「まさにイメージカラーだな」

    春香「ううう……嬉しいけど、私の扱いってもう少し良くなりませんか……!?」

    貴音「ふふ、そんな部分も含めて王道なのですよ」

    29 :

    らぁめんって深いんだな

    30 = 2 :

    「さて、これで記念すべき第一回は成功間違いなしだな」

    「え、これってレギュラーコーナーなんですか?」

    「週1だけどな。もちろん次は別の誰かをイメージしたラーメンが出てくる予定だ」

    春香「来週のももう決まってるんですか?」

    貴音「ええ……来週は>>33ですよ」

    32 :

    いおりん

    33 :

    やよい

    34 = 15 :

    もwwwwwwwwwやwwwwwwwwwしwwwwwwwwwラーメンwwwwwwwww

    やよいラーメンとか二郎しか思い浮かばねーwwwwwwwww

    35 = 2 :

    翌週


    「……」

    貴音「……」

    ウッウー!! オッハヨウゴザイマース!!

    「!」ガタッ


    アッ プロデューサー エ? ドコイクンデスカ? ナンデスカ?


    「はい一命様ご案内~」

    貴音「いやっしゃいませ、やよい。お待ちしておりました」

    やよい「え? あ、はい! おはようございまーす!」

    伊織「……じゃないわよ! 朝っぱらからいきなりやよいだけ抱えていってどういうつもりよ!?」バサッ

    千早「高槻さん、無事!?」バサッ

    「はい、続いて二名様ご案内~」

    貴音「繁盛して参りましたね」

    36 :

    涼ちんのちんちん

    37 = 2 :

    伊織「ちょっとアンタ、いったいどういうつもりなのよ!?」

    「どういうって……れっきとした仕事だが」

    千早「この内装……立ち入り禁止になっていたけど、これは撮影用のセットなんですか?」

    貴音「先週より開店致しました、『麺や貴音』です。どうぞ、よしなに」

    貴音「本日はわたくしの765らあめん第二号、やよいらあめんを皆に食していただきましょう」

    やよい「私ですか?」

    伊織「なんていうか……もう完成図が予想できるんだけど」

    千早「朝からラーメンだなんて、胃が受け付けないわ……」

    39 = 2 :

    貴音「それではさっそく」バシャ

    伊織「ちょっと! まだ食べるって言ってないでしょ!?」

    千早「私もその……一杯どころか半分も食べきる自信が……」

    「まあまあ、いいから座った座った」

    やよい「うっうー! ラーメン食べさせてもらえるんですか!? 嬉しいですー!」

    やよい「ラーメンなんていつぶりかな……ああっ、でも長介たちに悪いかな……?」

    千早「高槻さん……」

    「やよい、家族の分も用意してもらおう……夕食時に連れてきていいぞ……」

    やよい「本当ですか!? 夢みたいですー!」

    40 :

    期待して良いんですね‼?

    41 :

    もやしとラーメンの比率が逆なだけじゃねーか!!

    42 :


    つまらん

    43 = 2 :

    貴音「さて、麺を茹でている間に……」ドサドサッ

    伊織「やっぱり……」

    やよい「うっうー! 凄い量のもやしです! もやし祭りができちゃいます!」

    貴音「……はっ!」ジャーッ!!

    千早「中華鍋で炒めるのね……量が多すぎて二つも鍋を使ってるわ」

    「なかなかの手さばきだろ? この一週間ずっと鍋振りの練習してたからな、貴音は」

    伊織「アイドルに何やらせてんのよ……」

    やよい「香ばしくっていい匂いがします……」クンクン

    44 = 2 :

    貴音「よし、そろそろ……!」ザバーッ ジャッ ジャッ!!

    伊織「で、あのもやしの炒め物乗せて出来上がりでしょ? 何一つ予想外のことがないじゃない、テレビ的にNGよ!」

    「いや、まあ……あれだ、王道というものはいいものでな?」

    千早「もやしラーメンは王道なのでしょうか?」

    「……」

    やよい「王道です!」

    「……うん、王道だよな、やよい……スマン……」


    貴音「……お待ちどう様です」ゴトッ

    45 :

    もやしのにおいはかなりきつい

    46 = 2 :

    やよい「うわあ……! もやし祭りですー!」

    伊織「って、馬鹿じゃないの!? 具がもやししかないうえに、麺も何も見えないくらい乗せてんじゃないわよ!」

    千早「プロデューサー……あの、見るからに私には完食できなさそうで」

    貴音「百聞は一見に……いえ、一食にしかずです。どうぞお早めに」

    伊織「……わかったわよ、食べればいいんでしょ?」

    千早「うう……あら? ごま油のいい匂いが……これなら確かに、ちょっと食べてみたくはあるかも……」


    ズ… ズズーッ シャクシャク ズズッ!!

    47 :

    やさいましましにんにくあぶらからめ!

    48 = 45 :

    千早は黙って食えと
    貧乳のくせに生意気

    49 = 2 :

    千早「んっ……!?」

    伊織「おいしっ……!」

    貴音「ふふ、光栄です」

    伊織「ちょっ……別にアンタに言ったんじゃないわよ!」

    伊織「でもまあ、シンプルな醤油ベースの味付けでいいんじゃない? 平打ちの麺にも合ってるとは思うわよ」

    千早「え……?」

    伊織「な、何よ千早? 伊織ちゃんの感想に何か文句あるわけ?」

    千早「あの、確かに美味しいけど……醤油ベースじゃなくて、甘辛い味付けじゃない?」

    伊織「え?」

    千早「え……?」

    50 :

    らあめん食いたくなってきた


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