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元スレ兄「線路に石置いたらどうなるのかな」 妹「中入っちゃ危ないよ!」
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妹「たくさんお菓子買っちゃったね」
兄「帰ったらスマブラな。おれフォックス使うから」
妹「じゃあたしカービィ!」
小学4年生の夏。
その日の出来事を、わたしは生涯忘れないだろう。
妹「爺ちゃんにもらった小遣い、もう無くなっちゃいそお」
首にかけた財布から、ちゃりんちゃりんと小銭の跳ねる音がした。
兄「おまえ、使いすぎなんだよ」
妹「なんで兄ちゃんはそんなにいっぱいお金もってるの?」
兄「ん、内緒」
妹「……知ってるよ、お母さんのお金でしょ?」
兄「違うし!」
妹「兄ちゃんが財布からお金盗ってるの、みたもん」
兄「あーうるさいうるさい」
兄ちゃんは私から逃げるように小道を駆け出した。
ひまわり畑のみえる森のほうから、せみの声が聴こえてくる。
>>2
妹主観の話なのに?
妹主観の話なのに?
>>3
そして、兄が一生罪を背負って生きていくって話だと予想
そして、兄が一生罪を背負って生きていくって話だと予想
妹「待ってよ、兄ちゃん」
兄「追いついてこれないだろ!」
もすうぐ中学生を迎えるお兄ちゃんの駆け足があまりにも速くて、少しずつ大人の体に成長しているんだと思い知らされた。
兄「おせーよ、急げ!」
カンカンと騒ぎ立てる線路の踏み切りの向こうで、兄ちゃんが手を招く。
兄「早く!」
妹「……待って、サンダルが」
そしてついに遮断機が降りてしまう。
妹「はあ、はあ」
肩で息をしながら、二つの棒の奥にいるお兄ちゃんの姿をみた。
兄「追いついてこれないだろ!」
もすうぐ中学生を迎えるお兄ちゃんの駆け足があまりにも速くて、少しずつ大人の体に成長しているんだと思い知らされた。
兄「おせーよ、急げ!」
カンカンと騒ぎ立てる線路の踏み切りの向こうで、兄ちゃんが手を招く。
兄「早く!」
妹「……待って、サンダルが」
そしてついに遮断機が降りてしまう。
妹「はあ、はあ」
肩で息をしながら、二つの棒の奥にいるお兄ちゃんの姿をみた。
大きなマンションのある方から、電車がゆっくりと近づいてきた。
地面の砂が跳ねて、それからあっという間に兄ちゃんとわたしの間に壁を作った。
ぶんなぐるような風がわたしの前髪を持ち上げて、はっと呼吸を止めてしまう。
妹「……」
時間が止まったように感じられた。
息を取り戻すみたいに、警報音がやんで、遮断機が上がった。
妹「先にいかないでよ、もうー」
その場に立ち尽くす兄ちゃんの表情は、呆気に取られていた。
思えば、電車が目の前を通り過ぎる光景なんて、何度も見てきたはずだったのに。
妹「いこっ」
兄「なあ……」
地面の砂が跳ねて、それからあっという間に兄ちゃんとわたしの間に壁を作った。
ぶんなぐるような風がわたしの前髪を持ち上げて、はっと呼吸を止めてしまう。
妹「……」
時間が止まったように感じられた。
息を取り戻すみたいに、警報音がやんで、遮断機が上がった。
妹「先にいかないでよ、もうー」
その場に立ち尽くす兄ちゃんの表情は、呆気に取られていた。
思えば、電車が目の前を通り過ぎる光景なんて、何度も見てきたはずだったのに。
妹「いこっ」
兄「なあ……」
鉄板の上みたいに熱いコンクリートの上を、蟻の列がちょこちょこと歩いていた。
兄「おもしろいこと思いついちゃった」
妹「えっ、どこいくの?」
踵を返したかと思うと、兄ちゃんは蟻の列を踏んづけて、草むらの中から大きな石を拾い上げた。
兄「これをさ…」
妹「そんな石どうするの?」
父ちゃんの皮の剥けた足よりも、兄ちゃんの丸い顔よりも、一回り大きい石だった。
妹「あっ……」
兄ちゃんがイタズラをするときの、いつもの笑みだ。
目をキラキラさせながら、口元を少しつりあげて、そして線路の上に置いた。
兄「さあて、どうなるかなあ」
妹「……」
そんなことをしたらいけないって分かっているはずなのに、ほんの好奇心もあったせいか
このときわたしは何も注意できなかった。
兄「おもしろいこと思いついちゃった」
妹「えっ、どこいくの?」
踵を返したかと思うと、兄ちゃんは蟻の列を踏んづけて、草むらの中から大きな石を拾い上げた。
兄「これをさ…」
妹「そんな石どうするの?」
父ちゃんの皮の剥けた足よりも、兄ちゃんの丸い顔よりも、一回り大きい石だった。
妹「あっ……」
兄ちゃんがイタズラをするときの、いつもの笑みだ。
目をキラキラさせながら、口元を少しつりあげて、そして線路の上に置いた。
兄「さあて、どうなるかなあ」
妹「……」
そんなことをしたらいけないって分かっているはずなのに、ほんの好奇心もあったせいか
このときわたしは何も注意できなかった。
小学校の頃、何度も注意喚起があったわ
こういうことやる奴って頭悪いの?
こういうことやる奴って頭悪いの?
>>18-19
たぶん伏線かと。
たぶん伏線かと。
妹「ねえ、早く行こうよお」
兄「ちょっと待ってって。少しだけ見てようよ」
手を引っ張っても、兄ちゃんはその場にしゃがみ込んだまま動こうとしなかった。
嫌な予感がした。
妹「もうっ、先帰るから。砂かけババアに怒られても知らないよ」
砂かけババアというのは、すぐそこの畑の民家に住んでる怖い顔をした叔母さんのことだ。
兄ちゃんがいつも畑にイタズラをして怒鳴られているところを、保育園のときからよく憶えている。
兄「ほら、もうすぐ電車がくるよ」
警報音が鳴り出して、すぐに遮断機が降りた。
妹「ばいばい」
急に怖くなって、お菓子の袋をぎゅっと掴んで、兄ちゃんに背を向けて歩き出した。
兄「ちょっと待ってって。少しだけ見てようよ」
手を引っ張っても、兄ちゃんはその場にしゃがみ込んだまま動こうとしなかった。
嫌な予感がした。
妹「もうっ、先帰るから。砂かけババアに怒られても知らないよ」
砂かけババアというのは、すぐそこの畑の民家に住んでる怖い顔をした叔母さんのことだ。
兄ちゃんがいつも畑にイタズラをして怒鳴られているところを、保育園のときからよく憶えている。
兄「ほら、もうすぐ電車がくるよ」
警報音が鳴り出して、すぐに遮断機が降りた。
妹「ばいばい」
急に怖くなって、お菓子の袋をぎゅっと掴んで、兄ちゃんに背を向けて歩き出した。
>>22
SSの流れについて言ってるわけじゃないんだが
SSの流れについて言ってるわけじゃないんだが
置き石
↓
電車が跳ねる
↓
砂かけババアに直撃
↓
やっほおおおおおおおおおおおおおおお
↓
電車が跳ねる
↓
砂かけババアに直撃
↓
やっほおおおおおおおおおおおおおおお
>>30が理想
兄ちゃんの白いシャツと一緒に、振り返り際にみた、入道雲が今も目に焼きついている。
夏の暑さに歓喜するようなせみの大合唱。
ゾウの鳴き声みたいな電車の警笛が、その中でたしかに鳴り響いた。
兄「あっ」
ボコン、という音がしたと思う。
わたしが振り向いたときには、一番前の車両がフェンスを突き破っていた。
捻じ曲がるようにして半回転しながら、少しだけ上に浮いて、わたしのいる場所に大きな影を作った。
そのとき長四角の窓に見えた人たちが、箱の中のおもちゃを揺するみたいに、バラバラに宙を舞っていた。
妹「……」
爆発したような大きな音と、ものすごい土煙だった。
そこで初めて、わたしは地面にお菓子の袋を落としていたことに気付く。
夏の暑さに歓喜するようなせみの大合唱。
ゾウの鳴き声みたいな電車の警笛が、その中でたしかに鳴り響いた。
兄「あっ」
ボコン、という音がしたと思う。
わたしが振り向いたときには、一番前の車両がフェンスを突き破っていた。
捻じ曲がるようにして半回転しながら、少しだけ上に浮いて、わたしのいる場所に大きな影を作った。
そのとき長四角の窓に見えた人たちが、箱の中のおもちゃを揺するみたいに、バラバラに宙を舞っていた。
妹「……」
爆発したような大きな音と、ものすごい土煙だった。
そこで初めて、わたしは地面にお菓子の袋を落としていたことに気付く。
兄「ここにちんこ挿れたらどうなるのかな」妹「中出ししちゃ出来ちゃうよ!」
みんなの評価 : ★
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