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元スレP「……………………誰?」 春香「へ?」
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春香「プロデューサーさん!」
P「………………」
春香「よかった……本当に……。目が覚めたって聞いて慌てて飛んできちゃいましたよ……」
P「あの……」
春香「もう!心配させないでくださいよ!」
P「キミは……」
春香「人にはいつも『どんくさいなー春香は』とか笑うくせに、自分だって階段から落ちちゃって」」
P「……………………誰?」
春香「へ?」
春香「や、やだなぁ……。そういう冗談悪質ですよ?リボンの色が違うとかそういうの、もういいですからね?」
P「……………………」
春香「え……」
P「…………ゴメン、よくわからないんだ……」
春香「か、看護婦さん!」 バタバタ……
P「………………」
春香「よかった……本当に……。目が覚めたって聞いて慌てて飛んできちゃいましたよ……」
P「あの……」
春香「もう!心配させないでくださいよ!」
P「キミは……」
春香「人にはいつも『どんくさいなー春香は』とか笑うくせに、自分だって階段から落ちちゃって」」
P「……………………誰?」
春香「へ?」
春香「や、やだなぁ……。そういう冗談悪質ですよ?リボンの色が違うとかそういうの、もういいですからね?」
P「……………………」
春香「え……」
P「…………ゴメン、よくわからないんだ……」
春香「か、看護婦さん!」 バタバタ……
目が覚めるとそこは病室だった。
清潔なシーツと真っ白な壁が、陽光を返して少し眩しい。
いい天気のようだ。
窓から見える樹木が初夏だと教えてくれた。
ボクに分かるのはそれだけだった。
医者「頭部を打った際のショックかと思われます。一過性なのか、このまま続くのかは正直判断が付きかねますが……」
だからこんなセリフも他人事のようにしか思えなくて
P「はぁ……」
気の抜けた返事しか出来なかった。
漫画かドラマのようで、リアリティがまるでなかった。
春香「そんな……!」
彼女はボク以上にショックを受けているようだ。申し訳ない。
P「あの……ボクは……誰なんです?」
名前すら思い出せなかった。
頭のどこを探してもなにも見つからなかった。
ボクはなぜここにいるのだろう。ここはどこの病院なんだろう。今日はいつなんだろう。
…………どうすれば、彼女は泣き止んでくれるのだろうか。
清潔なシーツと真っ白な壁が、陽光を返して少し眩しい。
いい天気のようだ。
窓から見える樹木が初夏だと教えてくれた。
ボクに分かるのはそれだけだった。
医者「頭部を打った際のショックかと思われます。一過性なのか、このまま続くのかは正直判断が付きかねますが……」
だからこんなセリフも他人事のようにしか思えなくて
P「はぁ……」
気の抜けた返事しか出来なかった。
漫画かドラマのようで、リアリティがまるでなかった。
春香「そんな……!」
彼女はボク以上にショックを受けているようだ。申し訳ない。
P「あの……ボクは……誰なんです?」
名前すら思い出せなかった。
頭のどこを探してもなにも見つからなかった。
ボクはなぜここにいるのだろう。ここはどこの病院なんだろう。今日はいつなんだろう。
…………どうすれば、彼女は泣き止んでくれるのだろうか。
実際こんな都合のいい記憶喪失ってあるの?
記憶喪失って言うと幼児退行とかそっち系じゃないの?
記憶喪失って言うと幼児退行とかそっち系じゃないの?
>>6
知るかハゲ
知るかハゲ
>>6
逆向性健忘
逆向性健忘
春香「それでですね、プロデューサーさんはいつも……」
彼女の名前は天海春香。
ボクが担当プロデューサーを務めるアイドルだそうだ。
正直言うと信じられなかった。
ボクがプロデューサーだと言うことが、だ。
プロデューサーなる単語の意味がまずわからなかった。
なにをする仕事なのかもわからなかった。
春香「その時です!プロデューサーさんが走ってきて……」
一生懸命『ボク』との思い出を話す天海さんは、楽しそうで嬉しそうで悲しそうで寂しそうだった。
春香「ダメ……ですか?」
おずおずと尋ねられる。
出来ることなら全てを思い出して安心させてあげたかった。
P「うん……ごめんなさい……」
春香「え、えへへ……、大丈夫ですよ!お医者さんも言ってましたけど、きっとすぐに治りますよ!」
P「うん……そうだよね……」
強い子だと思った。
『ボク』は信頼されていたのだと思った。
彼女の為に思い出したい
そう思った。
彼女の名前は天海春香。
ボクが担当プロデューサーを務めるアイドルだそうだ。
正直言うと信じられなかった。
ボクがプロデューサーだと言うことが、だ。
プロデューサーなる単語の意味がまずわからなかった。
なにをする仕事なのかもわからなかった。
春香「その時です!プロデューサーさんが走ってきて……」
一生懸命『ボク』との思い出を話す天海さんは、楽しそうで嬉しそうで悲しそうで寂しそうだった。
春香「ダメ……ですか?」
おずおずと尋ねられる。
出来ることなら全てを思い出して安心させてあげたかった。
P「うん……ごめんなさい……」
春香「え、えへへ……、大丈夫ですよ!お医者さんも言ってましたけど、きっとすぐに治りますよ!」
P「うん……そうだよね……」
強い子だと思った。
『ボク』は信頼されていたのだと思った。
彼女の為に思い出したい
そう思った。
>>14
屋上
屋上
それから日替わりでお見舞いが来るようになった。
『ボク』はどうやら複数のアイドルをプロデュースしていたようだ。
千早「花瓶の水……換えときましたから」
P「ありがとうございます」
千早「………………」
P「………………」
如月さんは……あまり喋らなかった。
僕も何を話していいのかわからなくて、ずっと黙っていた。
千早「…………早く帰ってきてくださいね……」
帰り際の一言で、嫌われているわけじゃないと分かった。
伊織「アンタもう体のほうはいいんでしょ?」
P「うん。退院はまだ先らしいけど」
水瀬さんは口は悪いけど色々気を使ってくれるいい子だった。
伊織「ホント鈍いわよね!階段から転がり落ちるなんて春香でもやったことないわよ!」
P「あはははは……」
怒られているのになぜか可笑しくて、笑ってしまった。
『ボク』はどうやら複数のアイドルをプロデュースしていたようだ。
千早「花瓶の水……換えときましたから」
P「ありがとうございます」
千早「………………」
P「………………」
如月さんは……あまり喋らなかった。
僕も何を話していいのかわからなくて、ずっと黙っていた。
千早「…………早く帰ってきてくださいね……」
帰り際の一言で、嫌われているわけじゃないと分かった。
伊織「アンタもう体のほうはいいんでしょ?」
P「うん。退院はまだ先らしいけど」
水瀬さんは口は悪いけど色々気を使ってくれるいい子だった。
伊織「ホント鈍いわよね!階段から転がり落ちるなんて春香でもやったことないわよ!」
P「あはははは……」
怒られているのになぜか可笑しくて、笑ってしまった。
真「ずっとベッドに寝てると鈍っちゃいますよ。退院したら僕と一緒にジョギングでもしませんか?」
雪歩「私も走るのは苦手ですけど頑張りますぅ!」
菊地さんと萩原さんはとても仲がいいらしい。
微笑ましくて表情に出てしまった。
真「あっ……」
P「え?」
雪歩「やっと笑ってくれましたね」
いけないいけない。緊張しているのはボクだけじゃないのだ。
P「仲がいいんだね」
真「へへへ……、そうですね」
雪歩「765プロの人たちはみんな仲良しですけど、真ちゃんは一番のお友達だと思ってますぅ」
羨ましい。ボクには友達がいるのだろうか?
……やっぱり何も思い出せない。
仲良くじゃれあう少女たちはひどく遠い人に見えた。
ボクはあの輪の中に本当にいたのだろうか?
雪歩「私も走るのは苦手ですけど頑張りますぅ!」
菊地さんと萩原さんはとても仲がいいらしい。
微笑ましくて表情に出てしまった。
真「あっ……」
P「え?」
雪歩「やっと笑ってくれましたね」
いけないいけない。緊張しているのはボクだけじゃないのだ。
P「仲がいいんだね」
真「へへへ……、そうですね」
雪歩「765プロの人たちはみんな仲良しですけど、真ちゃんは一番のお友達だと思ってますぅ」
羨ましい。ボクには友達がいるのだろうか?
……やっぱり何も思い出せない。
仲良くじゃれあう少女たちはひどく遠い人に見えた。
ボクはあの輪の中に本当にいたのだろうか?
屋上に出ると真っ白なシーツがはためいていた。
青い空と白い雲とカラフルな町並みが見える。
やたらと目立つガラス張りのビルを見ていると、そう言えばボクの家はどこなんだろうか?と今更ながら思った。
家族はどうしているのだろうか。
一度も見舞いに来てはいない。
家族仲はあまりよろしくなさそうだ。
?「んっふっふ→だーれだ?」
後ろから抱きつかれて驚いた。
抱き疲れた位置と、声のトーンで子供だとわかった。
P「え……と……」
誰ですか?
言葉を飲み込む。それは禁句だ。
亜美「ブブー!時間切れだYO!正解は~亜美でした→!」
真美「真美もいました→!」
抱きついてきたのが亜美ちゃんで、少し離れて見ていたのが真美ちゃん。
覚えた。今度は忘れないようにしっかりと。
亜美「久しぶりだね→、覚えてた?」
真美「記憶喪失なんだから覚えてるわけないじゃ→ん!」
そんなやり取りに吹き出してしまった。
青い空と白い雲とカラフルな町並みが見える。
やたらと目立つガラス張りのビルを見ていると、そう言えばボクの家はどこなんだろうか?と今更ながら思った。
家族はどうしているのだろうか。
一度も見舞いに来てはいない。
家族仲はあまりよろしくなさそうだ。
?「んっふっふ→だーれだ?」
後ろから抱きつかれて驚いた。
抱き疲れた位置と、声のトーンで子供だとわかった。
P「え……と……」
誰ですか?
言葉を飲み込む。それは禁句だ。
亜美「ブブー!時間切れだYO!正解は~亜美でした→!」
真美「真美もいました→!」
抱きついてきたのが亜美ちゃんで、少し離れて見ていたのが真美ちゃん。
覚えた。今度は忘れないようにしっかりと。
亜美「久しぶりだね→、覚えてた?」
真美「記憶喪失なんだから覚えてるわけないじゃ→ん!」
そんなやり取りに吹き出してしまった。
>>22
個人的には今のままでノープロブレム
個人的には今のままでノープロブレム
亜美ちゃんと真美ちゃんは双子だ。
髪型以外は見分けが付かないほどそっくりだった。
亜美「それは違うよ→!」
真美「うんうん。違う人間なんだから当たり前だよね→!」
亜美「前の兄ちゃんはちゃんと……あっ」
罰の悪そうな顔で俯いてしまった。
亜美「あの……」
P「ごめんごめん、出来るだけ早く見分けられるようにするよ。イタズラされたら堪らないからね」
真美「兄ちゃんイタズラされたこと……思い出したの?」
全然。でもこんなウソなら許して欲しい。
P「なんとなくだけどね。君達の顔を見てたらヒドイ目にあったような気が……」
亜美「んっふっふ→。だったらここでしてあげようか?」
P「それは許して」
やっぱり彼女達には笑顔のほうが良く似合う。
『ボク』は上手くやっていたようだ。
ボクにも上手く出来るのだろうか?
髪型以外は見分けが付かないほどそっくりだった。
亜美「それは違うよ→!」
真美「うんうん。違う人間なんだから当たり前だよね→!」
亜美「前の兄ちゃんはちゃんと……あっ」
罰の悪そうな顔で俯いてしまった。
亜美「あの……」
P「ごめんごめん、出来るだけ早く見分けられるようにするよ。イタズラされたら堪らないからね」
真美「兄ちゃんイタズラされたこと……思い出したの?」
全然。でもこんなウソなら許して欲しい。
P「なんとなくだけどね。君達の顔を見てたらヒドイ目にあったような気が……」
亜美「んっふっふ→。だったらここでしてあげようか?」
P「それは許して」
やっぱり彼女達には笑顔のほうが良く似合う。
『ボク』は上手くやっていたようだ。
ボクにも上手く出来るのだろうか?
>>26
はるかマジ天使
はるかマジ天使
コンコン
ノックが聞こえた。読みかけの本にしおりを挿して返事をする。
P「どうぞ」
今日は誰が来るのだろうか。
毎日のお見舞いは、早々と退屈してしまった入院生活に必要な潤いだ。
今日もアイドルの誰かが来たのだろうと思っていた
高木「失礼するよ」
だからスーツの男性が入って来た時は、少し驚いた。
P「あの……」
『お父さんですか?』と、喉元まで出掛かった。
言わなくてよかった。
高木「すまないね。来るのが遅くなってしまった。なにぶん君がいないとウチは回らないものだから」
仕事の関係者のようだ。上司なのだろうか?
P「すいません」
高木「いやいや、責めに来たわけではないのだよ。君に頼りきりなところがあって私も反省している」
P「いえ、そんなことは……」
深々と頭を下げる男性を見て、慌てて否定した。知らないことで謝られても正直反応に困る。
ノックが聞こえた。読みかけの本にしおりを挿して返事をする。
P「どうぞ」
今日は誰が来るのだろうか。
毎日のお見舞いは、早々と退屈してしまった入院生活に必要な潤いだ。
今日もアイドルの誰かが来たのだろうと思っていた
高木「失礼するよ」
だからスーツの男性が入って来た時は、少し驚いた。
P「あの……」
『お父さんですか?』と、喉元まで出掛かった。
言わなくてよかった。
高木「すまないね。来るのが遅くなってしまった。なにぶん君がいないとウチは回らないものだから」
仕事の関係者のようだ。上司なのだろうか?
P「すいません」
高木「いやいや、責めに来たわけではないのだよ。君に頼りきりなところがあって私も反省している」
P「いえ、そんなことは……」
深々と頭を下げる男性を見て、慌てて否定した。知らないことで謝られても正直反応に困る。
高木さんは社長だった。軽い自己紹介から当たり障りのない会話が続いた。
高木「それで体のほうはどうかね?」
P「あ、はい。来週には退院できるそうです」
何度も聞かれたのでスラスラと出てくる。
高木「……家族のことは思い出したかね?」
P「………いえ………教えてください」
そうだ。ボクの家族はどうしているのだろうか?
高木「……数年前に亡くなっているそうだ。実家の方は遠縁の方が管理しておられるそうだ」
これはかなり効いた。いないのか、家族は。
P「そう……ですか……」
高木「…………私は社員もアイドルも等しく家族のように思っている。無論キミもだ」
P「ありがとうございます……」
さっきの高木さんに負けないくらい深々と頭を下げた。
高木「慌てることはない。ゆっくりと取り戻していけばいいさ」
P「はい」
高木「それで体のほうはどうかね?」
P「あ、はい。来週には退院できるそうです」
何度も聞かれたのでスラスラと出てくる。
高木「……家族のことは思い出したかね?」
P「………いえ………教えてください」
そうだ。ボクの家族はどうしているのだろうか?
高木「……数年前に亡くなっているそうだ。実家の方は遠縁の方が管理しておられるそうだ」
これはかなり効いた。いないのか、家族は。
P「そう……ですか……」
高木「…………私は社員もアイドルも等しく家族のように思っている。無論キミもだ」
P「ありがとうございます……」
さっきの高木さんに負けないくらい深々と頭を下げた。
高木「慌てることはない。ゆっくりと取り戻していけばいいさ」
P「はい」
高木さん……高木社長は、今後の予定などを話して帰っていった。
高木「携帯電話にも入っていると思うが」
電話番号を書いたメモを置いて。
一人の病室はひどく寒々しかった。
夜が早く終わるように、布団を頭からかぶって潜り込む。
廊下を歩く看護婦さんの足音が聞こえた。
カーテンが揺れる音が聞こえた。
呼吸の音と心臓の音が聞こえた。
睡魔の足音だけが聞こえてこなかった。
高木「携帯電話にも入っていると思うが」
電話番号を書いたメモを置いて。
一人の病室はひどく寒々しかった。
夜が早く終わるように、布団を頭からかぶって潜り込む。
廊下を歩く看護婦さんの足音が聞こえた。
カーテンが揺れる音が聞こえた。
呼吸の音と心臓の音が聞こえた。
睡魔の足音だけが聞こえてこなかった。
薄手のジャケットに袖を通す。糊がしっかりときいていた。
今日で退院だ。諸々のアメニティを返却すると荷物はとても少ない。
簡単に部屋を掃除して、看護婦さんたちにもお礼を言って回った。
秋月さんが清算をしている間ロビーの椅子に座ってテレビを見ていた。
小鳥「プロデューサーさん、何か飲みますか?」
P「えと……じゃあお茶で」
音無さんは事務職だそうだ。
ボクはてっきりアイドルの一人だと思って接していたのだが
小鳥「そ、そんな訳ないじゃないですか!私みたいなオバサンがアイドルだなんて!」
違ったらしい。
P「オバサンって年じゃないと思うけどなぁ……」
ボクよりは年上らしい。そういえば自分の誕生日も忘れていた。
ロビーは入院棟よりもザワついて賑やかだ。
新しい生活を連想させて落ち着かない。
ボクは外でも上手くやっていけるのだろうか。
小鳥「はい、どうぞ」
P「ありがとうございます」
お礼を言って受け取る。なぜかホットだった。
今日で退院だ。諸々のアメニティを返却すると荷物はとても少ない。
簡単に部屋を掃除して、看護婦さんたちにもお礼を言って回った。
秋月さんが清算をしている間ロビーの椅子に座ってテレビを見ていた。
小鳥「プロデューサーさん、何か飲みますか?」
P「えと……じゃあお茶で」
音無さんは事務職だそうだ。
ボクはてっきりアイドルの一人だと思って接していたのだが
小鳥「そ、そんな訳ないじゃないですか!私みたいなオバサンがアイドルだなんて!」
違ったらしい。
P「オバサンって年じゃないと思うけどなぁ……」
ボクよりは年上らしい。そういえば自分の誕生日も忘れていた。
ロビーは入院棟よりもザワついて賑やかだ。
新しい生活を連想させて落ち着かない。
ボクは外でも上手くやっていけるのだろうか。
小鳥「はい、どうぞ」
P「ありがとうございます」
お礼を言って受け取る。なぜかホットだった。
>>36
ふんいき
ふんいき
どうして皆はボクに親切なのだろうか。
『ボク』はそんなにいい人だったのだろうか?
音無さんと秋月さんは家まで送ってくれた後、掃除・炊事に洗濯までしてくれた。
P「だ、大丈夫ですから!いいですから!自分でやります!」
律子「そうは言ってもこれを見てしまっては……」
部屋はかなり荒れていた。
コンビニ弁当の容器がゴミ箱から溢れ、脱ぎ散らかした服が見苦しい。
シンクには洗っていないグラスばかりがあった。
『ボク』の自活スキルは相当低かったようだ。
小鳥「そうですよ、プロデューサーさんは病み上がりなんですから」
怪我の時も病み上がりというのだろうか。
手際よく綺麗になっていく部屋を呆然と見ながら思った。
小鳥「じゃあ帰りますけど、何かあったら遠慮せずに連絡してくださいね」
律子「せっかく退院したのに体調を崩されてはたまりませんからね」
乾いた笑いで見送った。
二人を乗せたタクシーが見えなくなるまで。
見違えるほど整頓された部屋は、居心地がよく、落ち着かなかった。
『ボク』はそんなにいい人だったのだろうか?
音無さんと秋月さんは家まで送ってくれた後、掃除・炊事に洗濯までしてくれた。
P「だ、大丈夫ですから!いいですから!自分でやります!」
律子「そうは言ってもこれを見てしまっては……」
部屋はかなり荒れていた。
コンビニ弁当の容器がゴミ箱から溢れ、脱ぎ散らかした服が見苦しい。
シンクには洗っていないグラスばかりがあった。
『ボク』の自活スキルは相当低かったようだ。
小鳥「そうですよ、プロデューサーさんは病み上がりなんですから」
怪我の時も病み上がりというのだろうか。
手際よく綺麗になっていく部屋を呆然と見ながら思った。
小鳥「じゃあ帰りますけど、何かあったら遠慮せずに連絡してくださいね」
律子「せっかく退院したのに体調を崩されてはたまりませんからね」
乾いた笑いで見送った。
二人を乗せたタクシーが見えなくなるまで。
見違えるほど整頓された部屋は、居心地がよく、落ち着かなかった。
>>26
ピヨに見えた
ピヨに見えた
コレと言ってすることもなくなったので、部屋を見て回る。
標準的なワンルームだ。
たいして見るものも無くすぐに終わった。
『ボク』は無趣味なようだ。
一冊の本もない部屋は、『ボク』がどんな人間だったか少しも教えてくれない。
CDラックには彼女達のCDだけがあった。
P「うーん……」
なんとなく手に取ることに抵抗がある。
勝手に触れてしまっていいのだろうか?
知らない人の部屋みたいで遠慮してしまう。
結局CDは諦めてテレビを見ることにした。
P「あ……」
春香ちゃんだ。
聞いてはいたが、こうしてテレビで見ると凄く不思議だった。
P「本当にアイドルなんだ……」
『ボク』もあの煌びやかな世界で一翼を担っていた、らしい。
俄かには信じられなかった。
P「ボクにも出来るのかな……」
ポツリと弱音が漏れてしまった。早く寝よう。
標準的なワンルームだ。
たいして見るものも無くすぐに終わった。
『ボク』は無趣味なようだ。
一冊の本もない部屋は、『ボク』がどんな人間だったか少しも教えてくれない。
CDラックには彼女達のCDだけがあった。
P「うーん……」
なんとなく手に取ることに抵抗がある。
勝手に触れてしまっていいのだろうか?
知らない人の部屋みたいで遠慮してしまう。
結局CDは諦めてテレビを見ることにした。
P「あ……」
春香ちゃんだ。
聞いてはいたが、こうしてテレビで見ると凄く不思議だった。
P「本当にアイドルなんだ……」
『ボク』もあの煌びやかな世界で一翼を担っていた、らしい。
俄かには信じられなかった。
P「ボクにも出来るのかな……」
ポツリと弱音が漏れてしまった。早く寝よう。
社長は「いつでもいい」と言ってくれたけど、部屋に一人でいるのは思ったより気が滅入る。
退屈だったというのもあるし、落ち着かなかったことも理由だ。
とにかくボクは地図を片手に765プロを探して歩いていた。
おのぼりさんの様で気恥ずかしい。
キョロキョロしながら歩いているとドンドン追い抜かされていった。
美希「ハニー?」
大通りに面しているので見落とさないとは思うけど……。
美希「ハニー!会いたかったの!」
P「うわわわっ!?」
後ろから飛びつかれた。
ふわっといい匂いがする。
P「だだだだだだ誰!?」
美希「ミキだよ!ハニー久しぶりなの!」
星井美希ちゃんだった。預かったリストで見た記憶がある。
P「ほ、星井さん?」
中学生とは思えない容姿に、長い金髪が拍車をかける。
胸が高鳴っているのは驚いただけ……だと思う。うん。
美希「星井さんじゃないの!」
退屈だったというのもあるし、落ち着かなかったことも理由だ。
とにかくボクは地図を片手に765プロを探して歩いていた。
おのぼりさんの様で気恥ずかしい。
キョロキョロしながら歩いているとドンドン追い抜かされていった。
美希「ハニー?」
大通りに面しているので見落とさないとは思うけど……。
美希「ハニー!会いたかったの!」
P「うわわわっ!?」
後ろから飛びつかれた。
ふわっといい匂いがする。
P「だだだだだだ誰!?」
美希「ミキだよ!ハニー久しぶりなの!」
星井美希ちゃんだった。預かったリストで見た記憶がある。
P「ほ、星井さん?」
中学生とは思えない容姿に、長い金髪が拍車をかける。
胸が高鳴っているのは驚いただけ……だと思う。うん。
美希「星井さんじゃないの!」
彼女はつい先日までミュージカルで全国を回っていたらしい。
おかげで実際に顔を合わせたのは今日が初めてだ。
765プロに着くまでに呼称を3回注意された。
腕に抱きかれたまま歩くのは、悪い気はしないが恥ずかしい。
P「み、美希ちゃん、その……歩きにくいから離れてくれない?」
美希「ミ・キ」
滑舌良く返された。
美希「ちゃんとミキって呼んでくれないとイヤ!」
P「じゃ、じゃあ美希……、ちょっと離れてください……」
気圧されて敬語になってしまった。
『ボク』は彼女とどういう関係なんだ?
アイドルと担当プロデューサーと言うだけにしては距離が近すぎるように思えた。
美希「ハニーってば本当に美希のこと忘れちゃったんだね」
P「う……ごめんなさい……」
美希「あはっ!いいよ!でも早く思い出してね!」
眩しいほどの笑顔だ。
まさにアイドルを体現した少女だった。
おかげで実際に顔を合わせたのは今日が初めてだ。
765プロに着くまでに呼称を3回注意された。
腕に抱きかれたまま歩くのは、悪い気はしないが恥ずかしい。
P「み、美希ちゃん、その……歩きにくいから離れてくれない?」
美希「ミ・キ」
滑舌良く返された。
美希「ちゃんとミキって呼んでくれないとイヤ!」
P「じゃ、じゃあ美希……、ちょっと離れてください……」
気圧されて敬語になってしまった。
『ボク』は彼女とどういう関係なんだ?
アイドルと担当プロデューサーと言うだけにしては距離が近すぎるように思えた。
美希「ハニーってば本当に美希のこと忘れちゃったんだね」
P「う……ごめんなさい……」
美希「あはっ!いいよ!でも早く思い出してね!」
眩しいほどの笑顔だ。
まさにアイドルを体現した少女だった。
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