私的良スレ書庫
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元スレえる「私、田んぼの様子が気になりますっ!」 折木「やめろ」
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折木「委員会の仕事なんじゃないのか?こういう時の総務委員だろ?」
える「大変ですね………」
折木「案外そんなことないんじゃないか?
里志はこういう台風の時テンションが高くなるタイプだからな」
える「そうなんですか?」
折木「そう。俺には理解できないが」
える「ふふっ、折木さんらしいですね」
折木「……………そうだな。
こんな暴風雨のなか外に出て行こうと考える人間の考えてることはもっと理解できない」
える「………今日の折木さん、少し意地悪です」
【大分】「田んぼの様子を見に行く」 69歳男性、川に落ちて死亡★2
http://uni.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1340035282/
http://uni.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1340035282/
折木「そうか?だが実際畑や田んぼに行ってどうするんだ?」
える「!」
折木「見に行ったところでどうする事もできんだろうに」
える「何を言っているんですかっ!」
折木「」ビクッ
える「農家にとって田畑は我が子も同然なんですよ!?」
折木「……………」
える「我が子に危機が迫っているというのに、放っておけるわけがないじゃないですか!」
折木「」
える「…………はっ」
折木「何というか………すまん、軽率な発言だった」
える「すっ、すみません!私ったら興奮してしまって……」
折木「いや、俺の言い方が無神経だった……と、思う」
える「そんなことは…………でも」
折木「どうした?」
える「いえ。その………今年は少し早いですけれど、もうすぐ台風シーズンですよね?」
折木「そうだな」
折木「何というか………すまん、軽率な発言だった」
える「すっ、すみません!私ったら興奮してしまって……」
折木「いや、俺の言い方が無神経だった……と、思う」
える「そんなことは…………でも」
折木「どうした?」
える「いえ。その………今年は少し早いですけれど、もうすぐ台風シーズンですよね?」
折木「そうだな」
える「私としては、そんなもの来てほしくはないんですが……」
折木「それはそうだろう」
える「来てしまうものは仕方がありません。ですが……」
折木「ん?」
える「どうして、毎年亡くなる方がいるのでしょうか?」
折木「………あー………」
える「この季節が来るたびに毎年毎年……毎年ですよ?」
折木「確かに、その手のニュースを聞かなかった年がないな……」
える「そうですよね?」
折木「まぁ、交通事故が無くならないのといっしょだろう」
える「交通事故?」
折木「………言い方は悪いが、『運が悪かった』ってことだ」
える「確かに事故はそうかも知れませんが」
折木「だろう?」
える「でも台風は、基本的に家の中に居れば安全ですよね?」
折木「」
折木「確かに、その手のニュースを聞かなかった年がないな……」
える「そうですよね?」
折木「まぁ、交通事故が無くならないのといっしょだろう」
える「交通事故?」
折木「………言い方は悪いが、『運が悪かった』ってことだ」
える「確かに事故はそうかも知れませんが」
折木「だろう?」
える「でも台風は、基本的に家の中に居れば安全ですよね?」
折木「」
スレタイと>>1だけでよかったスレ。蛇足、竜頭蛇尾
もうおしまいか。竜頭蛇尾だね。そんな話なら、誉めなけりゃあ好かった。と、かの森鴎外先生も使ってらっしゃるからいいじゃあないか
える「さっき出て行こうとした私が言うのも何ですが」
折木「………さっき自分で言っただろ『田畑は我が子も同然だ』って」
える「それはそうなんですが……」
折木「ならそういうことなんだろ」
える「でも、それなら何で亡くなるのはお年寄りの方ばかりなんでしょう?」
折木「それは………」
える「同じ農家として、他人事とは思えません!」
える「私、気になるんです!」
折木「」
…………
…………………
…………………………
折木(状況を整理しよう)
折木(学校で足止めを食らっていたら、千反田に『台風のときに年寄りが出て行くのはなぜか?』
と訊かれた)
折木(何を言っているのか分からないと思うが、俺にも分からない)
折木(というか、ハッキリ言って知ったことではない)
折木(ないが………)
折木「………………まぁ、理屈がつけられんこともない」
える「本当ですか?折木さん」
折木「あ、あぁ……」
>>18
シュタゲにおけるマグマなみのコピペ化してるなw
シュタゲにおけるマグマなみのコピペ化してるなw
える「それで、どうしてだと思いますか?」
折木「その前に千反田」
える「はい?」
折木「お前は何故出て行こうと思ったんだ?」
える「え?」
折木「毎年死人が出てるのは知ってたんだろう?
それでもなお出て行こうと思った理由は何だ?」
える「それは………」
折木「…………」
える「………じ、自分は大丈夫だろう、と」
折木「ほう?」
える「その………私はまだ若いですし、うっかり足を滑らせるようなことは、ないかと……」
折木「それだ」
える「それ?」
折木「『自分だけは大丈夫だろう』」
える「!!」
える「………じ、自分は大丈夫だろう、と」
折木「ほう?」
える「その………私はまだ若いですし、うっかり足を滑らせるようなことは、ないかと……」
折木「それだ」
える「それ?」
折木「『自分だけは大丈夫だろう』」
える「!!」
折木「年寄りも高校生も関係ない。
こんな暴風雨の中出て行く連中はみんなそう考えてるに決まってる」
える「あ…………」
折木「それに『自分はまだ若い』、とも言ったな。それも年寄りの常套句だ」
える「あぅ…………」
こんな暴風雨の中出て行く連中はみんなそう考えてるに決まってる」
える「あ…………」
折木「それに『自分はまだ若い』、とも言ったな。それも年寄りの常套句だ」
える「あぅ…………」
折木「話は変わるが、田舎の年寄りっていうのは元気だよな」
える「えっ?」
折木「何というかこう、『生涯現役』を地で行ってるというか、
俺などよりもよほどエネルギッシュだとすら思う」
える「そうかも、知れませんね」
折木「そうだ。気を若く保つのは健康にもいいらしいぞ。
…………体がついていけばの話だがな」
える「あっ」
折木「いつまでも若々しいのは結構だが、体が言うことを聞かなくなる年齢っていうのは
必ず来るものなんだよ」
える「…………」
折木「………………悪い。気を悪くしたなら謝る」
える「いえ………その通りだと思います」
折木「…………そうか」
える「…………今年も」
折木「?」
える「今年も、いい稲が育っていたんです」
折木「……………」
必ず来るものなんだよ」
える「…………」
折木「………………悪い。気を悪くしたなら謝る」
える「いえ………その通りだと思います」
折木「…………そうか」
える「…………今年も」
折木「?」
える「今年も、いい稲が育っていたんです」
折木「……………」
える「今年も、みんなで力を合わせて育てていたんです」
折木「……………」
える「何度か様子を見に行きましたが、それは見事なものでした」
折木「………一度見てみたいものだ」
える「いつか、ご案内します……今年は無理かも知れませんが」
折木「……………」
折木「……………」
える「何度か様子を見に行きましたが、それは見事なものでした」
折木「………一度見てみたいものだ」
える「いつか、ご案内します……今年は無理かも知れませんが」
折木「……………」
える「分かってはいるんですよ。
『天災はどうしようもない』って。ですけど……」
える「こうしている間にも稲が倒れてしまうんじゃないか。
何か出来ることがあるんじゃないか」
える「…………そう考えると、いても立ってもいられないんです」
折木「………………」
える「…………すみません。愚痴みたいなことをお聞かせしてしまって」
折木「……………これは俺の勝手な想像だが」
える「はい?」
折木「さっきお前は、『農家にとって田畑は我が子も同然』と言ったな」
える「…………はい」
折木「ならお前の両親も、田畑と同じくらいお前を大事に思っていると思うぞ」
える「!」
折木「…………いや、違うな。
娘より畑が大事な親なんていないんじゃないか」
える「………そう、でしょうか」
折木「きっとそうさ」
える「…………」
折木「それにな」
える「?」
折木「お前の身を心配してるのは家族だけじゃない。
お前に危険が及べば、きっと伊原や里志だって死ぬほど心配するに決まってる
そうでなくても、お前は普段から少々危なっかしいからな」
える「…………」
折木「………………俺だって心配だ」
える「!!!」
える「…………」
折木「それにな」
える「?」
折木「お前の身を心配してるのは家族だけじゃない。
お前に危険が及べば、きっと伊原や里志だって死ぬほど心配するに決まってる
そうでなくても、お前は普段から少々危なっかしいからな」
える「…………」
折木「………………俺だって心配だ」
える「!!!」
折木「と、とにかくだ。お前は気負い過ぎなんだよ。
もう少し肩の力を抜いたほうがいい」
える「…………そうですね」
折木「………話し相手がお前でよかったよ」
える「えっ?」
折木「里志や伊原なら間違いなく言うからな。
『お前が言うな』とな」
…………
…………………
…………………………
ピーンポーンパーンポーン
放送『校内の生徒の皆さんにお知らせします』
折木「お」
放送『ただ今、大雨・暴風警報が解除されました。お家の方を取るなどして、
安全な方法で速やかに下校してください。繰り返します……』
折木「………帰れるみたいだな」
える「ですね」
折木「意外と早かったな」
える「台風は上陸すると勢力が弱まりますから」
折木「なるほど」
>>93訂正
×>放送『ただ今、大雨・暴風警報が解除されました。お家の方を取るなどして、
安全な方法で速やかに下校してください。繰り返します……』
○>放送『ただ今、大雨・暴風警報が解除されました。お家の方と連絡を取るなどして、
安全な方法で速やかに下校してください。繰り返します……』
×>放送『ただ今、大雨・暴風警報が解除されました。お家の方を取るなどして、
安全な方法で速やかに下校してください。繰り返します……』
○>放送『ただ今、大雨・暴風警報が解除されました。お家の方と連絡を取るなどして、
安全な方法で速やかに下校してください。繰り返します……』
える「でも、家に連絡ですか……」
折木「生徒が携帯を持っているのが前提の放送だったな」
える「どうしましょう……」
折木「職員室かどこかで借りればいいだろ」
える「いいんでしょうか?」
折木「渋ったら言ってやればいい。
『携帯電話なんて学校に持ってくるわけがないじゃないですか』ってな」
える「…………ふふっ、そうですね」
折木「だろ?」
…………
…………………
…………………………
ガラガラッ
える「お電話、借りられました!」
折木「そうか。で、家の人は何と?」
える「はい。あと15分ほどで迎えに来てくれるそうです」
折木「そうか………じゃあ俺も帰るか」
える「え?折木さんもお家の方に連絡されたんですか?」
折木「いや、俺は別に」
える「えっ」
折木「ほら、俺はお前と違って歩いて帰れる距離だしな」
える「そんな、ダメです!危ないです!」
折木「だが、ホラ見てみろ。雨脚もだいぶ弱く…」
ザァーーーザァーーーーッ
ビュオーーーーーーーーーーーーウ
ゴロゴロピッシャーーーーーン
える「横なぶりですね」
折木「」
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