元スレ春雪「黒雪姫先輩を無視し続けろってことか……?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
1 :
in 有田家
ハルユキ「……おっ? メールだ……」
ハルユキ「って、スパムメールかよ……」
ハルユキ(ちょっと期待しちゃったじゃないか……)
ハルユキ「このゴミ箱に入れる作業ってなかなか簡単だけど面倒くさいんだよな……」
凹 某月/某日 meidmeusne@meusneu///
恋の技術!? 狙った相手を自分の★ものに!! メール登録をしよう!!
ハルユキ「……」
ハルユキ(断じて、気になったんじゃないぞ)
ハルユキ「捨てる前に中身を見てもいいだろうって思っただけだからな……」
ハルユキ(どうせ削除するんだし……)
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ハルユキ(え~っと……)
ハルユキ「気になる相手を焦らしちゃおう、恋の駆け引き特集……
2 :
剣道の奴とのホモ展開希望
3 = 1 :
ハルユキ「好きな人には優しくしたり、気を使ってしまうもの」
ハルユキ「……でも、それでは相手はいつか飽きてしまいます」
ハルユキ「日頃、仲良くお喋りしている人ならばこそ、たまには冷たい態度をとってみて……」
ハルユキ(っていわれてもどうすればいいんだよ……)
ハルユキ(……おっ?)
ハルユキ「そんなことを言われても、何をすればいいか分からない」
ハルユキ「そんな君に恋愛の達人から秘伝のマル秘テクニックを伝授しよう!!」
ハルユキ(秘伝とマル秘ってなんか被ってないか、っていや! それより続きだ……)
ハルユキ「それはズバリ、相手のことを無視してみよう、それなら勇気がない君でも出来るよね」
ハルユキ(無視するほうが勇気がいるものなんじゃないのか……?)
ハルユキ「いや、でも恋愛の達人を名乗るような人がいうことなら……」
ハルユキ(……怖いけど)
ハルユキ「黒雪姫先輩を無視し続けろってことか……?」
4 :
ハルユキ死んだな…
6 = 1 :
翌日 in 梅郷中
ハルユキ(無視するだけで本当に……)
ハルユキ「もう校門か……」
ハルユキ(考え事してたらすぐ着いてしまった……)
ハルユキ「どうしよう……ってか、どうすればいいんだろう……」
――トンットンッ
ハルユキ(わっ!)
黒雪姫「おはよう、ハルユキ君。一人とは珍しいね?」
ハルユキ(肩、かたトントンって……もうこの制服は洗えないな……ってちがう!!)
黒雪姫「チユリ君は今日はいないのか……」
7 = 1 :
ハルユキ(えっと、えっと……)
黒雪姫「……ん?」
ハルユキ(えっとえっとえっとえっとえっとえっと……)
黒雪姫「どうしたんだね、具合でも悪いのか?」 ジー
ハルユキ(無視、無視、無視って虫? じゃなくて無視だ、無視無視)
黒雪姫「なんだか顔も真っ赤だし、心配だな……」
ハルユキ(も、もう駄目だぁ~!!) タタタタタッ―――!!!!
黒雪姫「あっ! ハルユキ君!?」
ハルユキ(ごめんなさい先輩、ごめんなさい先輩、ごめんなさい先輩……!!) タタタタタッ――
8 :
おえええ
9 :
あいなまちっちゃくてかわいい
11 = 1 :
-----
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in 教室
ハルユキ「はぁ~」
タクム「どうしたんだいタク?」
ハルユキ「わわっ!」
タクム「……?」
ハルユキ「タク……居たのか」
タクム「ははっ、そんなに驚かなくたっていいじゃないか、僕は部活で朝練だったからね」
12 = 1 :
ハルユキ「そっ、そっか……」
タクム「それよりタク、教室に入ってきたときから何か変だけど……」
ハルユキ(……!)
タクム「何かあった?」
ハルユキ「えっ……、えぇっ!?」
ハルユキ「な、なに言ってるんだよタクっ! いつも通り、健康体の有田春雪だぞっ!?」
タクム「そう……? なんだか、今だって様子が変だけど……」
ハルユキ「いやいやいやいや、いつものようにデブでチビで汗っかきで食いしん坊で根暗でダメダメな健康体の有田春雪だぞっ!?」
タクム「そ、そう……か。 元気なのは本当みたいだね……」
ハルユキ「だろっ!?」
13 = 1 :
タクム「う、うん」
ハルユキ「そ、それよりっ。ホームルームはじまるぞ、席ついとかないと」
タクム「ん……? ああ、そうだね」
タクム「また後で、タク」 ッツカ ッツカ
ハルユキ(疲れた……)
ハルユキ(まだ何もしてないのに……)
ハルユキ(汗でシャツが張り付いて気持ち悪いな……)
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-----------
14 :
タクの独り言…だと
15 :
タクとハルにしてもらえないか
読みにくい
16 = 1 :
ハルユキ(も、もう昼休みか……)
ハルユキ(これからどうしよう……)
――ガランッ!! バタンッ!!
?「……」 左ヲキョロキョロ
ハルユキ(……? 誰だろう)
?「……」 右ヲキョロキョロ
ハルユキ(って、あれは――)
ハルユキ「――先輩っ!?」
17 = 1 :
黒雪姫「……おっ、居たいた」 ボソッ
ハル(こ、声出してしまった……) チラッ
黒雪姫「……」
ハル「……ッ!!」 サッ
ハル(め、目が合ったぞ……き、気づいてるよな……)
黒雪姫「……」 ジー
ハル(どどどどどうすれば……) チラッ
黒雪姫「……」 ジー
ハル(と、とりあえず寝たふりしかないっ!!) サッ
19 = 1 :
ハル(だ、大丈夫、僕は寝てるんだ。寝てる、寝てる……) グググッ
ハル(でも、ちょっと気になるかも……) チラッ
黒雪姫「……」 ジーッ
ハル(っ!!) サッ
ハル(寝るしかない、寝よう。そうだ眠ってやり過ごそう……)
ハル(……)
ハル(………)
ハル(…………) 肩ヲトントン
ハル「っ!?」 ビクッ!
クラスメイトA「お、おい、ハルユキ。先輩から呼んで来いって……」
ハル(そ、そんな……) チラッ
黒雪姫「……」 ニコッ
20 = 1 :
ハル(ど、どうすれば……)
ハル(そ、そうだ。無視だ、無視……もう無視するしかない)
ハル「え、えっと……」
メイトA「……?」
ハル「ぼ、僕は寝てるってことに……」
メイトA「いやお前起きてるだろ」
ハル「ち、ちがっ! 僕は、今寝てるので……」
メイトA「お前の寝言すげーな」
ハル「え、えと、えとえっと……」
メイトA「わぁったよ、本当にお前が今寝てるって言ってくるからな」 タッタッタッ
ハル「は、はい……」
ハル(……これは不味いんじゃないだろうか) チラッ
黒雪姫「……」
メイトA「……」
ハル(もう何も怖くない……)
21 = 15 :
それフラグや!
23 = 1 :
----
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-----------
ハル(……!)
ハル(ほ、本当に寝てた……十分くらいか……?)
ハル(そ、そういえば……) チラッ
ハル「いない、のか……」
ハル(ど、どうしよう)
ハル(とりあえず、これから……)
スゥ――
ハル(な、なんだ?)
ピトッ――
ハル「っ!?」
?「だ~れだ……?」
ハル(えっ、ちょっななななななななんだなんだなんだ!?)
ハル(先輩の声だったよなってことはこの手は先輩のかっ、そうだよなそうなんだよな!?)
24 :
た・・・タクぅ!?
25 :
いいね
26 = 1 :
ハル「せ……せ……」
?「ん~?」
ハル(あっ! ま、待て……)
ハル(こ、この声は、間違いなく黒雪姫先輩のものだけど……)
ハル(今日は、先輩を無視するって……)
ハル(でも、どうすれば――)
?「……もしかして」
ハル「……?」
?「分からないのか……?」
ハル「……」
28 :
これは先輩泣いてしまう
29 :
ほ
30 = 1 :
?「そうか……。まあ……」
?「仕方ないよな。うん……」
ハル「え、えっと……」 ボソッ
黒雪姫「私だよ、ハルユキ君。いきなり驚かせてすまなかった……」
ハル「……」
黒雪姫「ハルユキ君……?」
ハル(無視、無視するんだ……。秘伝のマル秘テクニックなんだろ……)
黒雪姫「なぁ、もしかして、本当に具合が悪いんじゃないのか……?」
ハル「……」
黒雪姫「今日、朝からずっと様子が変だぞ、顔色も悪いし……」
31 :
本当にアクセルワールドは主人公が持てる理由がまるで分らん
32 :
先輩がかわいそう
33 :
>>31
いいじゃん二次元でぐらい夢見させてよ
34 = 18 :
>>31
みんなデブ専ってことだろいい加減にしろ
35 :
ロリ赤の王マダー?
36 = 18 :
遅い
37 = 1 :
ハル「……」
黒雪姫「本当は一緒に昼食を取ろうと思っていたのだがな、もう時間もあまりないようだ……」
ハル(先輩、もしかしてずっと待ってた、のか……?)
黒雪姫「でも、具合が悪いのなら尚のこと何か食べたほうがいいんじゃないか? 薬も飲めないし……」
ハル「……」
黒雪姫「とりあえず保健室に行かないか? なんなら帰りに一緒に病院に行こう……」
ハル「……」
黒雪姫「ハルユキ君……? 私は心配なんだ、引っ張ってでも連れて行くぞ」 グイッ
ハル「……」
38 :
主人公だからモテるんだろ
そんなこと小学生だって分かる
39 :
まさに主人公補正
本当の意味での
40 :
でもISみたいにイケメンだったらそれはそれで文句言うだろ?
41 = 31 :
>>40
でもモテる理由は分かるだろ?
「イケメンじゃなきゃもてーねーのかよ!」って文句と「何でコイツがモテるんだよ」って文句の違いだけど書いててどうでもいいことに気づいた
42 = 1 :
----
-------
-----------
黒雪姫「廊下も流石に人が多いな、具合が優れないときに回りに人が多いのは気持ち悪いだろう……」
ハル「……」
黒雪姫「あっちのほうは人通りも少ないだろうし、少し遠くなるが向こうを経由して行こう」
ハル「……」
黒雪姫「……」 グイッ
――タッタッタッ
―――タッタッタッ
黒雪姫「本当は、今日は養護の堀田先生は出張中でな。許可を得ぬ限りは施錠されているのだが」
黒雪姫「特別に先ほど保険委員の代行証を発行し、そのまま開錠の許可を得たと言う訳だ」
ハル「……」
黒雪姫「君のためにまた職権を乱用してしまったぞ」 チラッ
ハル「……」
黒雪姫「………」
43 = 29 :
ほ
47 = 1 :
――タッタッタッ
ハル「……」
黒雪姫「……」
ハル「……」
黒雪姫「なあ、ハルユキ君……」
ハル「……」
――タッタッタッ
―――タッタッタッ
黒雪姫「ハルユキ君……?」
ハル「……」
黒雪姫「ハルユキ君」
ハル「……」
黒雪姫「………」
48 = 18 :
ほ
50 = 1 :
――タッタッタッ
タッタッタッ―――ストンッ―――
ハル(保健室か……。そういえば前にバスケの試合で倒れたとき以来だな……)
黒雪姫「ちょっと待ってくれ。許可は取ってあるから、すぐに開錠できると思うのだが……」
ハル(それより……先輩、綺麗だな……) ジー
黒雪姫「……よし、中に入ろうハルユキ君」
ハル「……」 ウットリー
黒雪姫「ハルユキ君?」
ハル「……っ!」
ハル(み……見とれてた……)
黒雪姫「ふふっ、もしかして私を見ててくれたのかな……?」
ハル「……っ!!」
黒雪姫「ん~?」
ハル「…………」
ハル(落ち着け、落ち着け……無視だ無視……)
みんなの評価 : ★★
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